管理人: 2005年11月アーカイブ

 穏やかな朝、富士山が見事だ。
 6時半に起きあがるが身体が重い。昨日は秦野で買ってきた「白笹」をぬる燗にしてコップ1杯のんだのだけれど、そのせいかな?
 朝食は豚のショウガ焼きや干物。家人が作る。
 メール・掲示板のチェックをして外出。

 八王子魚市場、基本的なものは総て整っている。マダラが今のところ安くていい。スケトウもババガレイもみんな魅力的だけどつまらない。
 八王子綜合卸売センター、高野水産に生のホッケと産地不明の大きなテンジクタチ。鮮度がいいのか身に張りがあり、見事なもの。これでキロ/1300円は安すぎる。1本1200円で購入。八王子総合卸売協同組合、八王子綜合卸売センターともにさびし〜い。

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テンジクタチは緑がかった背ビレで、産地は九州、鹿児島などが多い。

『市場寿司 たか』でニクイロヒタチオビとテンジクタチの握りを撮影。テンジクタチがうまいのは当たり前だけれど、ニクイロヒタチオビが善戦。

 帰宅は10時過ぎ。慌ただしく画像の整理、保存。寿司図鑑を作成し終わると正午過ぎとなっている。
 簡単な食事をとり外出。午後の中央線、熟睡して行こうと思ったら隣に座ったバカものの全身から強烈な煙草の臭い。気持ち悪いので岡本綺堂の『風俗江戸東京物語』を読む。岡本綺堂は明治初期の生まれであり、永井荷風と同時代の人。

 お茶の水には8時過ぎまで。豊田駅には9時半。近所の『開花』に立ち寄る。ポテトサラダ、里芋煮、ヒラソウダの刺身、二階堂麦焼酎を1本入れて4000円ほど。ヒラソウダの刺身がうまい。
 帰宅は11時前、少々酔いがまわって、そのまま風呂にどぶんと行きまして、ダウンなのでありました。

●近年、日野市はマンションがいっぱい立っている。それこそにょきにょきという感じ。そのなかに耐震疑惑のあるものが見つかったのだそうだ。今のところ、1つだけだけれど、大丈夫かなと思いながら自転車をこぐ。まあ、対岸の火事というヤツではある。


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 6時過ぎに目覚めて、起きあがろうとするとなんだか気だるく、そのまま寝床で漫然と過ごす。パソコンをつけたのが7時である。メール・掲示板のチェック、寿司図鑑のネタを確定。ブログ日記を改めてチェック。
 朝食は焼きとん末広風、常備菜、納豆、もずく、具だくさんみそ汁、ご飯。秦野ふるさと伝承館で購入したハヤトウリのぬか漬け、なすの辛子漬け、地養鶏卵を加えてなんだか豊かすぎる朝食。

 八王子魚市場には8時半過ぎ。根室からクリイロエゾボラ、フジイロエゾボラ、エゾボラなどの混ざった大小の入り会い。大きいのはこれでもキロ/1800円もする。マダラ、あんこう(キアンコウ)、なめた(ババガレイ)、白子を抱いたすけそ(小型のスケトウダラ)がある。特種にあるマダラの白子が真っ白で、値段も高くなってきている。また礼文島からニシンの入荷が続いており安いものではキロ/700円。

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北海道礼文島からのニシンは秋から春に入荷してくる。うまいぞ!

 八王子総合卸売協同組合、『ヤマサン』でサバ削り節を購入。八王子綜合卸売センター、八王子総合卸売協同組合の仲卸を見るもコレと言ったものがない。

『市場寿司 たか』でハナソコダラ、ツボダイ、マダカアワビの酒蒸しの握り撮影。アワビはいわずもがな、ツボダイの握りが絶品。

 帰宅は10時前。慌ただしく寿司図鑑作成を始めるが、眠くなって30分横になる。寿司図鑑1つ作成。画像の整理、雑事。
 簡単な昼食をとって1時過ぎに外出。『モラエスの日本随想記 徳島の盆踊り』が面白く、お茶の水に着くまでに大半を読了する。読み始めて2日目である。お茶の水には10時過ぎまで。途中、銀行に行く道すがら「散達(散歩の達人は略した方が好き)」を4冊800円で購入。帰宅は11時半。
 帰宅後、メール・掲示板のチェック。風呂に入るや否や眠くなって夕刊をやっと流し読みしてダウン。

●夕刊を読んでいて怒りを感じたのは今回の耐震偽造事件での国土交通省、また自民党衆院議員の伊藤公介・元国土庁長官という馬鹿者達の実体に対してである。こいつら人の命なんてまったくゴミのように思っている。また建設業界と一心同体である、こんな現代の「鬼」にはまともなことは絶対に出来ないだろうな? 普通に被害を受ける立場にいる我々はもっと怒りを感じ、そして持続しなければ。でもまあ庶民に出来ることは出来る限りマンションも建て売り住宅も買わないことくらいかな。今、住宅を購入すると言うことはこいつら悪人に荷担することになる。


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 0時30分、まだなにも用意が出来ていないため慌ただしくカメラのチェック。ダウンを着込んで外出する。そして129号を南下。厚木に入って『幸楽』でラーメンを食べる。この店、ここ数年でにょきにょき増えているチェーン店。ここに寄るために昨日の夕食をほとんど食べていない。

 沼津魚市場には3時ちょうど。すでに菊貞・菊地利雄さんはトラックの中にいる。戸田、志下のトロールの選別を見ていると、大成丸さんから深海のゴミをいただく。

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静浦大成丸のトロールゴミを調べる、飯塚栄一さん

「今日はいい方よ」と選別をしている女性が呟くが、あまり目立つ獲物が見えない。これから暮れまではアンコウがメインとなり、いちばん値段がつく。
 キアンコウ(あんこう)、ハシキンメ、ギンメダイ、ヒウチダイ、ワキヤハタ、ナガオオメ、クログチ、ニベ、アカムツ、マアナゴ、ヨロイイタチウオ(ひげだら)、アラ、ニギス、アオメエソ、チヒロダコ、スルメイカ、テナガコウイカ、ヒカリチヒロエビ、ツノナガチヒロエビ、ジンケンエビ、ボタンエビ、ナミクダヒゲエビ、アカザエビ。選別されるのは売れるのもばかり、オオエンコウガニ、エゾイバラガニがありどちらかをねらっているとともに先約がある。
 5時過ぎに沼津の飯塚さんが来てゴミの選別に取りかかる。もの凄い数のオオシラスナガイにめぼしいものは見つからなかった。
 飯塚さんにご馳走になり、沼津を後にしたのは8時半。足柄パーキングエリアで仮眠して起きたのが9時半。東名を東に向かいながら、物足りなくなって秦野中井で下りる。「秦野市街」に入ってクルマを止めて青い稲妻号で「無駄走りの旅」。街や山を走ること3時間弱、疲れ果てて帰途につく。

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秦野はお祭りでした

 国道246を厚木、そして帰宅は3時半過ぎ。シャワーを浴びると眠くなって少しダウン。

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伊勢原から厚木に抜けるときに見た変な建物。これなんだろう?

 夕食は沼津海幸市場で買った揚げ物、秦野の野菜、漬物、ピーナッツ。
 食後、メール・掲示板のチェックするが眠気に負けて10時過ぎにダウン。


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 深夜1時前に我が家を出て沼津に行って来ました。どうも今回の沼津行きは不手際ばっかりの一日。思うように目的が遂げられませんでした。そして沼津を8時半に発ち、あまりに疲れたのでサービスエリアで仮眠。それでも10時前なのです。あんまり早すぎる帰宅に東名を秦野中井で下りて秦野市内を青い稲妻号で無駄走り、この顛末は後日。帰宅は3時半。そして疲れてダウン。夕食もお座なりに今にいたっております。秦野は坂が多くて疲れましたね。総て明日に持ち越しますので悪しからず。

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 目覚めたら7時前。すぐに市場に向かう。どんよりした曇り空だが、これは後の晴れの予告だ。金色のススキの葉が美しい浅川、橋を渡る高校生はいちばん沈鬱な時期を迎えてペダルを踏んでいる。
 八王子魚市場には思ったよりも魚がある。マダラ、マサバ、スズキ、ほとんどが定番的なもの。ヤリイカは大きくなってきた。
 八王子総合卸売協同組合、『光陽』でアジフライ定食。そのまま最低限のものを購入して帰宅。
 午前午後ともに画像の保存。これは夜までかかって終了する。
 夕食はパスタ、カキのみそ鍋、アカイカの天ぷら、アムールエビジャコの唐揚げ。
 夜になって沼津行きの用意をしている。


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市場魚貝類図鑑の寿司図鑑は今回、真鶴栄寿司で1ページを作成しました。
http://www.zukan-bouz.com/zkanb/susizukan/03/08.html

●寿司図鑑に関しては協力してくれるお店を探しています。協力してくれる方はメールをください


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 4時半過ぎに起きる。画像の保存、そして整理。毎日、こればっかりやっている。メール・掲示板のチェック、日記をブログ用に作りなおす。
 朝食は肉豆腐、ビワマス、ブロッコリー、納豆、もずく、具だくさんみそ汁、ご飯。

 八王子魚市場、クロガレイ、ババガレイ(なめた)、マガレイ、イサキ、コショウダイ、ソコアマダイ。このところいなだ、わらさ(ブリの幼魚)が多くなってきている。宮城県女川から活けのマハゼが来ていてこれは2匹購入。『源七』には韓国から生のタイショウエビ。これも購入。

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タイショウエビは近年珍しいもの。昔はテレビの料理番組の材料としてもよく使われるほどに多かった

 八王子綜合卸売センター、『高野水産』には和歌山出口水産から大きなイスズミ。マダラの白子に赤味がほとんどなくなっている。『総市』にはサケの本山漬新巻。

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これから正月はやはり新巻ざけ

『市場寿司 たか』でマハゼ、クジメ、タイショウエビの握りを撮影。タイショウエビがなぜ寿司に使われないのかがわかった。
 帰宅は10時過ぎ。雑事、画像の整理、タイショウエビの撮影、寿司図鑑、また画像の整理。
 外出は1時過ぎ。お茶の水では9時半過ぎまで。帰宅は11時過ぎ。なにもやる気になれずに風呂に入ってダウン。


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 晴れて温かい日。気持ちのいい日にラジオから聞くニュースは耐震強度の偽造事件、広島県の小学一年生殺害のこと。考えてみるに住宅販売や建築土木などは日本中殺人犯以上に不吉な人類が少なくない。それで、やっているのは明らかに確信犯。これなど土木建築などの業界からすると氷山の米粒くらいでしかないだろう。
 朝食は豚肩ロースの塩コショウ焼き、ブロッコリー、納豆、もずく、具だくさんみそ汁、ご飯。大商ミートの豚はうまいぞ!
 ブログをアップして外出する。

 八王子魚市場、特種に見事なボタンエビ。鈴木さんのところにキロ/8800円の格安クロアワビ。一個確保する(おまけにおまけしていただき1000円)。近海のはやはり千葉県銚子市からの荷が多く、キンメダイ、マサバ、いなだ(ブリの幼魚)。今年、ハタハタは日本海からのものはほとんど見られなくて、北海道からのものが多い。マダラ、イサキ、ホウボウ(今では大衆魚)。宮城源からまたまた来たのがエゾヒバリガイ。これを「ムールガイ」とするのはおかしい。『源七』で久しぶりにさばずしを買う。京都府久瀬郡久御山町、村山水産のもの。この久瀬郡というのが意外すぎるぐらい意外な場所で驚く。こんど歩いてみよう。
 八王子綜合卸売センター、『高野水産』にはマコガレイ、神奈川県横浜小柴からタチウオ、マイワシ、チダイ、イシガキダイ。シバエビが安い。トリガイ、アサリ、白みる(ナミガイ)、サザエ、ほっき(ウバガイ)、エゾバイ、ヒメエゾボラ。『総市』には船橋から、せいご(スズキの幼魚)。スケトウダラ、根室からすきみタラ。
 八王子総合卸売協同組合、『やまぎし』に入り会いがあり、ここからクジメを1匹購入。

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これが本日のいちばん。八王子魚市場でのボタンエビ。「ぼたんえび」というとトヤマエビを差す呼び名となって久しいが、こちらの方が本家本元

『市場寿司 たか』でクロアワビの握りを撮影する。生アワビの握りは邪道だとは今でも思っているが、案外うまい。

 帰宅は10時前。午前中、事務仕事、手紙、画像の保存、クジメの撮影。このときアカドンコから出てきた不思議な魚に胸びれがあるかどうかチェック。

 昼食は、さばずし。

 午後は外出。ぽかぽかの中央線で熟睡。お茶の水には夜9時まで。
 帰宅は10時半。風呂にはいると眠くなって、メールのチェックだけしてダウン。


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 青森県にホタテガイの貝殻を使った家庭料理、貝焼きがある。これがインスタントラーメンを作るより簡単。それにいつでも家庭にある材料で気軽に作れるのだ。これが冬の朝ご飯、また晩酌に持ってこい。家族で取り合いになるほどうまい。

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市場魚貝類図鑑副読本、貝焼きみそのページへ
http://www.zukan-bouz.com/zkan/zkan/dokuhon/kairyouri/kayaki.html


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追加ページなど

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マンボウ科のマンボウの画像がヤリマンボウと混同していました。
ページを分化します。
ヤリマンボウのページ
http://www.zukan-bouz.com/fygu/sonota/yarimanbou.html
マンボウのページ
http://www.zukan-bouz.com/fygu/sonota/manbou.html

ダツ科ハマダツのページを作成
http://www.zukan-bouz.com/fish/datu/hamadatu.html

掲載種 1678


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 目覚めたのは7時前、のんびりした気分になり少しだけ『しろばんば』を読む。井上靖の子供の心理描写の素晴らしさを堪能する。
 7時過ぎにはパソコンに向かう。昨日怠った日記を書き、ついでにブログ用のも作る。ここで書くのも変だが2つはまったく別物である。この時間にパソコンの前の窓が暗いのは、今日は曇りだろう。一日引きこもるつもりなので、関係はないのだが。

 朝食は、海人・つづきさんにいただいたもの、ビワマスの甘露煮、雑魚、セタシジミを食べる。これにおしつけ(アブラボウズ)の煮つけ、生卵、目玉焼き、ブロッコリーに納豆、もずく、ご飯。

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琵琶湖の環境はあまりよくなっていないようだ。その昔、大きな産業であったセタシジミ漁も今ではほそぼそと行われていて、中央市場にはほとんど来ない

 ビワマスの甘露煮は丸のままを炊きあげたもので、食べてみると内臓も入ったまま。腹の回りや内臓に微かな泥臭さを感じるが、予想外に上品な味わい。それでいてご飯にも合う。今津町魚友の技が光るものなのだ。

 午前中は画像の整理・保存。出来るだけメールの返信。これで時計を見ると1時過ぎなのだ。
 家族は『ハウルの動く城』を見ていて、昼食はてんでんばらばらにとる。

 午後からはデータを整理する。特にマンボウとヤリマンボウの混同を早く解消しなければならない。寿司図鑑作成。ハマダツのページ作成。雑事がなくても寸暇もない。

 5時になり、画像整理を続けながら料理を始める。真鶴から持ち帰ったアカイカのげそとメークインをこっくりと炊く。豚たんに塩コショウ。アカドンコ鍋の用意。海人・つづきさんからの鮒寿司の撮影。味見するとヘラブナ材料なのは明らかだが充分鮒寿司本来の旨味を堪能できる。
 夕食は豚たんの塩コショウ焼き、アカイカとメークインの煮物、アカドンコの鍋、ビワマスの甘露煮、雑魚。

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イカとジャガイモを炊くのは多摩地区の郷土料理のひとつ。思いっきり田舎臭く煮る

 酒はこれまた海人・つづきさんにいただいた『不老泉 木桶仕込 山廃純米大吟醸 生原酒』、肴は鮒寿司。滋賀県の酒はくどいほどに旨味があり、これが酸味旨味の塊である鮒寿司によく合うのだ。大きな鮒寿司をぺろり半分食い尽くす。これを食べ始めるとやめられないのだ。今年はなれずし三昧をしようかな?

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 食後、画像の保存を出来うる限りして、11時にはダウン。


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 大阪の船場は古くから商業の盛んな土地柄、今でも商社などが軒を並べる。さて、その昔の船場の大店といえば、その奥にきっと美しすぎる「こいさん」がいるのだ、というと谷崎潤一郎の『細雪』の世界が見えてくる。この大店、奥には贅を尽くすが、店では始末に始末を徹底している。すなわちワラ屑1本、粉になった炭(塩原多助の世界)すらも無駄には捨てないのだ。
 その始末は食べ物にも及ぶ。食卓に並ぶ、サバ。ここから出る中骨、粗などに一塩、これを取って置いておく。これを出しとして汁を仕立てるのが船場汁なのだ。具はもっとも安くて、その上、食ってはうまい大根である。こんなうまいものを、最低限の材料で作り出すのだから大阪は凄いのだ。
 作り方はいたって簡単である。魚はサバに限らない。今回はヒラソウダガツオを使ったが、マアジ、ゴマサバ、サワラ、はまち(関西のでのブリの幼魚)、どちらかというと回遊する背の青い魚が向いている。使うのはアラや中骨というのが本格的、絶対にいい部分は使ってはいけない。それでは偽物となってしまう。これにかなり強く塩を振っておく、ときに干すと出しに濃くがでる。この塩味の聞いたアラを水から入れて火をつける。ぐらぐら沸いてきたら灰汁をとりながら軽く湯がいた大根を入れて酒、味加減をみて塩を足す。このときアラをそのまま入れて置いてもいいし、取りだしてもいい。今回は取りだしている。これで出来上がり。きっと本来は始めから大根もアラも入れて、酒も使わないのだろうが、これでは今時寂しすぎる。
 好みでコショウを一振りすると味わいが増す。

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 晴れ、寒い。多摩の山岳地帯では降雪をみたという。
 起きあがると、まだ外は真っ暗である。まだテレビには早く、ラジオをつける。
 朝食はサンマのみりん干し、ウインナーとカリフラワー・ニンジンのサラダ、生卵、納豆、もずく、なめこのみそ汁、ご飯。相馬市山形屋の醤油がいい。
 ブログをアップして外出する。

 八王子魚市場、ダイちゃんのところにマイワシ、マサバ、いなだ(ブリの幼魚)。

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全部銚子からの荷

 坂本君のところには見事なアラ。値段を聞きたいと思ったが担当者はどこにいたのやら。『源七』には大間から釣りマグロ(クロマグロ)。値段は聞きたくないが味見したいなと、若旦那の顔をみてやめる。
 八王子綜合卸売センター、高野水産に大分の丸昌水産から3.1キロのハマフエフキ。これがキロ/1200円しかしない。知りあいの料理屋さんにお願いして半分こ。『市場寿司 たか』に持ち込む。また福島県相馬市からアカドンコ。なかに色合いの違うのがいて、ボウズカジカではと思い購入。日本海から、赤ばい(neptuneaとして比較するにやはりエゾボラモドキとなる)。パッチがないのだけれど、呼び名から、たぶん兵庫か福井県産だと思われる。
『市場寿司 たか』でハマフエフキの握りを撮影。砂ずりと背を握ってもらったが、抜群にうまい。
 帰途、旗野農園などを回る。ブロッコリー、カリフラワー、キャベツなどがここでは盛り。ふと気になって浅川沿いにあるクルミを探すが実はひとつも見つけられない。今年はもう拾われてしまった後であるようだ。川風になびくススキの白い穂が美しい。

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縄文期を通して関東平野はもっとも暮らしやすい環境にあった。その食生活の基本となったのがクルミやクリ、クヌギやシイなどの木の実だ。クルミの木は多摩川流域ではもっとも普通に見られるもの

 帰宅後、やはりアカドンコであるのを確認して撮影。解体すると腹の中からワラスボ属のような魚を発見。これも撮影する。その後、たまりにたまった画像を整理。結局保存は出来ない。寿司図鑑を作成。今日からは『栄寿司』で1ページ作る。
 午後となり慌ただしく外出。

 中央線で眠りに落ちそうになったときに目の前に不気味な娘がいるのを発見。この娘、左手に単行本、右手に大きなカフェオレのカップ、スナックの箱を持っている。赤く大きなストライプのスカート、グリーンが入ったアーガイルのセーター、ベレー帽に黒いマフラー。どれひとつ変なものではないのであるが、本人自身の容姿も含めて、総てがチグハグなのだ。似合っていないのはいいとしてもスナックがポロポロと足元に落ちている。カフェオレもときどきこぼれている。そして左手の単行本は江國香織である。眠りに落ちながらどうして、これを不気味に感じるのか考えていたら、いつのまにか熟睡してしまって、目覚めたら正面に神田川の木々の紅葉が見える。

 お茶の水には7時過ぎまで。檀一雄のエッセイを読みたいので東京駅に出て始発で帰る。

 帰り着いて近所の『開花』で3合6勺の燗酒、カキの入った湯豆腐にポテトサラダ。これで2500円。

 帰宅は10時前。風呂から上がり、11時半まで画像の整理、保存。そしてダウン。


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 築地など東京では「なめた」と呼ばれているのがババガレイである。主に北海道や三陸から入荷してくるのだけれど、このカレイがくると冬到来を感じないではいられない。
 普通、カレイは菱形状であるがこのカレイは楕円形の鈍い形をしている。そして目のある表はだんだらで黒くカレイの色合い、裏側は漆喰のような白、その皮がだぶついてやや薄汚れて見えるので「婆がれい」なのだと思う。大きくなる魚で2キロ、3キロなんていうのが珍しくない。ただ、どうにも見た目では食指は動かない。
 ところがこのカレイ、東京では高級魚のひとつである。現在にあってキロあたり2000円を超えてしまうと、なかなかスーパーなどに並ぶことはなく、主に小売りではデパートや特種な魚屋に行くことになるが、このきわどいラインを当然のごとく超えて取り引きされている。また、それ以上に驚くのは岩手県や宮城県人のこの魚への熱狂振りである。今はなくなった釜石の橋上市場では、魚屋のいちばん目立つところに置かれて5000円、6000円と値がついている。それに、数人のおばちゃんがとりついて熱心に選んでいるのであるから、ここではこの魚が主役なのだ。岩手では年取り魚としても使われる。
 それでは、どのようにして食べられるかというと、煮つけなのだ。刺身でも、塩焼きでもなく煮つけというのが東北ならではだろう。表面のぬめりとウロコを取り、適当な大きさに切り分ける。真子が入っているので切るときに注意が必要である。それをやや水を多めにした煮汁で炊きあげるのだ。熱を通すとただでさえ分厚く白い身がぶわっと膨れあがるように感じられる。そして皮がしとっとしてくる。これを煮汁ごとむさぼるように食うのだ。絹のような滑らかな繊維質の身が煮汁をすくい上げる。その身と煮汁に濃厚に感じられるのは出しである。ババガレイの旨味が出しとなって煮汁にあり、そして身の方も旨味はありすぎるほどにあるのだ。たぶん、この煮つけを食べると、「煮つけ」というものの価値観が変わるはずだ。
 今年の年取り魚は「なめたがれい」にするつもりだ。

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市場魚貝類図鑑のババガレイのページへは
http://www.zukan-bouz.com/karei/karei02/babagarei.html


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 起きてテレビをつけると高橋尚子の東京国際マラソン優勝のこと。マンションなどビルの強度偽造事件。「姉歯」という珍しい名前のために当の建築士の顔が不気味に感じられる。でもこの偽造は彼だけでとどまらないに違いなく、もっと調べると日本中パニックになるだろう?

 まあそんなことはどうでもいいのでパソコンをつける。メール・掲示板のチェック、少々の返信。12月になったら我が商店街も歳末大売り出しを始めるかと考えてみる。
 朝食は真鶴漁協直売所、元気おばさんのサンマのみりん干し、焼きトン末広風、めかぶ、もずく、ワカメと豆腐のみそ汁、ご飯。
 食後ブログ版日記をアップして外出。これが40時間ぶりの外出。

 八王子魚市場、山口県からツバイ、千葉県富浦から1キロ近いサザエ。このサザエ、外側の角など折れてぼろぼろ。年寄りなんだな。活けのカワハギ、ヒラメ。子持ちのババガレイ(なめた)も旬だな。『海老辰』には大きなカノコイセエビ。
 八王子魚市場、大物部で八王子の魚屋『魚茂』と立ち話。「(今が旬の生のメバチマグロは)三陸がいいんだれどね。塩釜がいちばんだね」。

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八王子魚市場大物部で塩釜産、生のメバチマグロを見る

 八王子綜合卸売センター、『高野水産』に北海道礼文島から大きなニシン、これは八王子魚市場でも見ていてともに見事なもの。和歌山県串本市出口水産からカゴカキダイ、イスズミ。『スーパーイシカワ』がカゴカキを早速仕入れて行く。『ケン水産』には八戸から「すきみタラ」。これは皮を引いた「ぽんだら(マダラの小さいもの)」のことフライにして最高にうまい。

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八王子総合卸売協同組合で買い物をしていて5千円を出すと、本当にコレこまるのよね。紛らわしくてとおばちゃんに言われる。確かに今回のお札のデザインをしたヤカラは頭が変というかバカとしか言いようがない。恥を知るべし。使う側の配慮を考えないのは愚か者だ

『市場寿司 たか』でアカイカとイスズミの握りを撮影。イスズミは臭くて食べられなかった。

 帰宅は10時過ぎ。雑木林の階段をのぼっているとヒメバチがふわりと落ちてきた。階で触角に受けた光が虹を含んでキラッ、キラッ、と光る。ヒメバチは越冬場所を探しているのだろうか? 岩田久仁雄(文字を間違っているかも)の本が読みたくなる。

 午前中、少しずつ画像の保存。寿司図鑑作成アップ。
 簡単な昼食を食べて外出。午後、ガラガラの中央線で熟睡。お茶の水には6時半まで。
 慌ただしく帰宅すると、千葉のつづきさんからケータイが入っている。考えてみるとケータイを忘れて外出していたのだ。
「今、恵山ですけど、あの中央高速の12時くらいにそちらへ行きますから待っていてください」
 滋賀からのお土産を持ってきてくれるのだ。

 つづきさんは11時過ぎに我が家の前に。たっぷりのお土産をいただき(これはじっくり整理をしなければ)、また駿河湾深海の貝を見せてもらった。日々旅に暮らす、つづきさんは一種の超人かも知れない。その体力を鑑みるに微熱が続いている身には「別の銀河から来た人」を見ているような幻想に思える。まさか、バルタン星人じゃないでしょうね。

 0時過ぎまで画像の整理をして、ダウン。


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 11月の声を聞いて木枯らし一号でも吹こうものなら市場にどっと入荷してくるのが「黒ガレイ」。産地は北海道。この「黒ガレイ」は1種類の魚を差すのではなくクロガシラとクロガレイという似たもの同志を区別しないで呼んでいるのだ。
 11月に来るものは白子も真子も小さくて、そのぶん身の方がうまい。それが歳を越した途端にお腹が膨らんで真子を孕んだメスが人気となる。オスもうまい。でもやっぱり日本人は真子が好きなのだ。そして菜の花の出る頃に旬も終わり、入荷も終わりとあいなる。
 おすすめの料理はずばり煮つけ。真子をたっぷりもったのを田舎風に甘辛く煮つけて、飯のおかずにする。そして残った骨と粗、煮汁に熱湯を注いで、しみじみカレイの旨味を堪能するのがいい。うまいぞ〜!

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市場魚貝類図鑑
クロガレイのページ
http://www.zukan-bouz.com/karei/karei/kurogarei.html
クロガシラガレイのページ
http://www.zukan-bouz.com/karei/karei/kurogasiragarei.html


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 秋になると「そろそろカワハギかね」という会話が飛ぶのだ。「肝はまだまだだね、もうちょっと待ちましょ」なんて言っている内に今年は冬に突入してしまって。
「やっと当たりがでたね」と大きな肝を見せてくれたのが土曜日のこと。「今年はやっぱり遅いんじゃないの」という寿司屋に、「温暖化だね、カワハギも肝を冷やしております」なんてオヤジが言い放つ。
 そして金曜日、真鶴の『栄寿司』で見事なカワハギの握りを食べて、感極まったのでした。
 今が旬かな、カワハギさんは……、やっぱり「肝に銘じておきまする」。

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市場魚貝類図鑑、カワハギのページへは
http://www.zukan-bouz.com/fygu/kawahagi/kawahagi.html


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 目覚めたのはもう7時、朝方の寒さはまさに冬そのもの。出かける家族のために慌ただしく朝食を作る。
 朝食はサンマのみりん干し、ほうれん草のバター焼き、ソーセージ、納豆、めかぶ、具だくさんみそ汁、ご飯。真鶴漁協直売所の形の悪いサンマのみりん干しがやけにうまい。
 食後、久しぶりにゆっくり新聞を読む。坪内祐三の内田百けん(漢字がない)の日記に関してのコラムが面白い。またテレビ欄を見るとスポーツ番組が多いのに驚く、こんな時、スポーツにはケンミジンコの足の先ほどにも関心のない人間は怒りを感じるのだ。

 午前中、画像の整理、保存。真鶴・小田原の旅以前の画像保存がやっと午前中に終了。
 昼食は市販のラーメン。

 午後から、寿司図鑑を3つ作成。これでやっと通常にもどる。画像整理を続けて。雑多な画像に対する細かな解説をすべて書き終わり、これを画像に添付していく。
 午後、遅く家族が帰宅して台所に広げたのは袋一杯の銀杏。これをベランダに干している。外は晴れているらしい。

 夕食はヒラソウダガツオの船場汁、ヒラソウダガツオの漬けとアラの唐揚げ、市販のつくねの照り焼き、めかぶ、ご飯。酒は「澤乃井 大辛口」と秋田県横手市の「秋田まつりカップ」。

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ヒラソウダガツオの漬け

 食後、雑多な画像を整理。整理とともにブログにする。11時にダウン。


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●さて、つるぎ町の後輩さん、私、ぼうずコンニャクは誰でしょう? ネット上に私の仮の姿が出ることは絶対ないので推測してください。また貞光のことは年に1度しか改訂しませんが、だんだん友達関係にはばれてきています。
●カネマル笹市、面白い美人妻さま、ブログはうまいもん満載でお願いします。今のカワハギはえっらい旨いですね。ワテはこの画像見て腹が減りました。旦那にもううまい干物がなくなったと言って置いてください。
http://kanemarusa.exblog.jp/
●木枯らし平社員様、もう少しでスリナムのウスヘリクダヒゲエビのことはまとめますのでお待ち下さい。スカーレットシュリンプもうまいし、クダヒゲエビもうまい。消費するなら多種類のエビを少しずつ食べるのが自然には優しいのかも知れません。
●鮟鱇さん、出来ればその内、立ち飲み屋でいっぱいやりましょう。立ち飲み屋は好きですか?
●つづきさん、与板の大判焼きというのはなんでしょうね?


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アッキガイ科を改訂

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ホソスジテツボラのページを作成
http://www.zukan-bouz.com/makigai/sinfukusoku/akkigai02/hososujitetubora.html
テツボラのページを作成
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ウニレイシのページを作成
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掲載種 1678種


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 スケトウダラの棒だらを煮たもの。東北とは思えない控えめな甘さで棒鱈の風味が生きている。また口に入れたときのホロっとした食感も素晴らしい。ただそのまま食べるのではなく電子レンジで軽く暖めるとなおうまい。酒の肴に、ご飯のおかずにおすすめ。

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さとう食品 山形県米沢市木場町1-7


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 素晴らしい青空、そして遙か遠くに白い富士。ベランダに出ると身震いするほどに寒い。風もないのに雑木林には枯れ葉が舞い落ちる。

 ラジオからは景気回復の話題が流れてきていた、結局これは大企業のみの好景気であって、日本の8割を占める中小企業や個人経営の小売店は最悪の状況にあるのだ、と言う。しかし日本の大企業よりの政策は凄まじく人間否定的で、また町という単位を破壊してマス化していっている。これを地方公共団体も容認しているのだから怒りを感じないではいられない。昨日も小田原でもまさにその状況が顕著に見えた。小田原の場合、練り物など食品工業や近郊都市であるという特異性があって活気があるにはあるが、それが都市化の進んでいる中心部のみに見られる。大工町、青物町、銀座通り、古くからある商店街はシャッターを閉ざした店舗が目立っている。いかに今時のアホな政治家や行政者が画一的でおバカな政策ばかりを推し進めているかが明白すぎるくらいに見て取れる。
 寝坊して7時前にパソコンに向かう。風邪は最悪の状態を脱して頭痛も感じない。メール・掲示板のチェック、返信しなければいけない事項が多すぎてパニック状況である。しかも昨日撮影した画像が2ギガもある。
 家族が朝食に小田原『守谷のパン』をトーストして食べている。これを1枚もらうが、やはりうま〜い。店の外観とおばはんたちの「うまいもんへの探求心」というのは一番確かなのかも知れない。これからは「おばはん化」に努めるのだ。

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浅川は冬の情景となっており

 8時過ぎに流星号で八王子綜合卸売センター、『市場寿司 たか』を覗くと、たかさんが一戦の後の後かたづけに大わらわ。高野水産では荷がついたばかりで、こちらも臨戦状態にある。和歌山県串本市『出口水産』からはミギマキ、イスズミの入り会い。また土曜日なのに値段が安くて、目を見張るばかり。
 八王子総合卸売協同組合『光陽』でモツ煮込み定食。これかレバニラ炒めを食べると元気が出るのだ。

 9時を過ぎて早々に市場を退散。正午過ぎまで画像の整理。
 午後から家族とともに行事。2時に帰宅すると眠くなってダウン。これは風邪薬のせいだ。なんと目覚めたのが4時。寿司図鑑を作るには集中力に欠けるので気軽なブログを書いて、また画像の整理。

 夕食は『まかべ豆腐店』の木綿豆腐で湯豆腐、鶏の唐揚げ、アカイカの刺身、アカイカとツノナガチヒロエビの中華煮込み(チャンポン風)、真鶴漁協直売所のサンマのみりん干し、めかぶ、ご飯。酒は「澤乃井 大辛口」。

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アカイカ(相模湾産)とツノナガチヒロエビ(駿河湾)でチャンポン風に。


 食後、画像の整理、ブログをアップして、10時を過ぎて早々に寝床に入る。井上靖の『しろばんば』がいかに名作であるか深々と思い知る。


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 昨日はたっぷりの抗生物質で風邪から脱することが出来た。体温は37度。それで今日も無為に過ごすのは出来ない相談。3時に起きあがり、慌ただしく支度を終えて真夜中の駐車場へ。そのまま一路南下して小田原厚木道路にはいる。終点で降りたら左は相模湾である。真鶴道路(なんと驚くことに200円もとられる)に入り、真鶴には5時過ぎに到着。ここでコンビニお握り1個。まだまだ、身体がだるく、食欲がないのだ。
 暗くよどんだ港内で魚市場だけが煌々と光として浮かんでいる。
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 魚市場に入るとすでに定置網の水揚げが始まっている。漁協が経営する大型定置、また個人の定置網の水揚げを見ていると、そこに『栄寿司』のご主人がやってこられる。ここでいろいろ教わり、ご主人に確保していただいたアカイカ(あぶらいか)とヒラソウダ、ハマダツを分けていただく。

『栄寿司』の開店は11時。「10時過ぎたらいいよ」と話してくれたので、岩、そしてまた真鶴漁港などを見てまわる。漁港の長屋状に続く店の一番手前にあるのが漁協直売所。ここでサンマの丸干し、みりん干しをご馳走になる。朝方の身体のだるさもとれて、サンマの丸干しがたまらなくうまい。

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真鶴の定置網に入ってくるサンマが今年は脂がのっている。その脂がしたたり落ちるみりん干し

 10時を回ってもう一度『栄寿司』にもどり、とれたての魚を1かんずつ計10かん握ってもらう。

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真鶴駅前から港に向かって下っていく。その下りきったところにあるのが『栄寿司』

『栄寿司』を出たのは正午過ぎ。岩の『遠藤貝類博物館』に立ち寄る。

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「もう90歳になりまして」という遠藤先生。退院されたばかりだというのにお元気そうだ

 そして慌ただしく小田原を目差す。途中、用事を済ませて、小田原駅横の駐車場に2時前に入る。

 青い稲妻号で市街を散策。魚屋、古本屋などを見て回り、おいしいものをどっさり買ってクルマに帰り着いたのが4時前。

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愛車、青い稲妻号

 小田原からは1号線を平塚に向かう。途中、大磯の『まかべ豆腐店』に立ち寄り、帰宅は7時前。熱い風呂に入って、ビールを飲むとき、ふと気がつくと風邪はどこかに消えていってしまったようだ。
 夕食は小田原駅前『鳥網』のお総菜、ヒラソウダガツオの刺身、真鶴漁協直売所のサンマの丸干し。

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ヒラソウダの刺身はまことに旨すぎるのだ

 食後、「鶴瓶の家族に乾杯」を見ていると訛り懐かしい香川県綾歌町綾南町。
 メール・掲示板のチェック、10時には耐え難い眠気に誘われてダウン。


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 晴天。朝方は冷え込んでいる。農家ではそろそろ霜の警戒をし始める。メール・掲示板のチェックを終えると7時前。
 朝食は簡単に、豚の塩コショウ、ブロッコリーカリフラワーニンジンのサラダ、納豆、卵焼き、具だくさんみそ汁、ご飯。
 ブログをアップしてから外出。

 八王子魚市場には8時半過ぎに到着。鈴木さんのところに北海道八雲町から黒くて大きなほっき(ウバガイ)キロ/1050円、また青森県大市産商からホタテの稚貝。他には定番的なものが多く見るべきものなし。八王子綜合卸売センター、高野水産には福島県松川浦漁港ヤ印(八巻水産)から、むきどんこ(クサウオ)。このところ荷が少ない状況が続いている。

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普段は気さくなオジサンでも魚貝類を触らせるとさすがはプロ

 帰宅は10時前。ブログを書き、画像の整理。11時前には眠くなりダウン。これは風邪薬のせいだ。微熱が続く。眠りから覚めたら2時を回っている。簡単な昼食のあと、寿司図鑑を2つ書き、アップ。
 膨大な画像整理はまだまだ続いている。明らかに気分が悪い。
 夕食はシュウマイ、その他常備菜。
 身体がだるいのはやや納まったが、これは抗生物質のお陰。あとは眠りにつくだけだ。


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 仕事場から中央線お茶の水駅に出るか、地下鉄神保町駅に出るかして帰宅するのだが、ときどき神田駅に向かうことがある。
 これは神田多町という古めかしい通りがあるからだ。どうしてこんな空間が神田駅近くにあるのか、これは謎なのだけれど、その昔、ここに「やっちゃば(青果市場)」があったためかもしれない。
●これに関してはここに詳しくある
http://nishihei.com/

 ここでまず、立ち寄るのが和菓子の『庄之助』。ここで「二十二代 庄之助最中」(1個170円)を買うのはちょっと贅沢。この最中のつぶあんがとてもうまい。

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 そして通りを進んで右手にあるのが鶏肉屋の『鶏ショウ』。ここは「神田コロッケ」が有名だが、当然、鶏肉もプロが買いに来るほどの品揃え。「神田コロッケ」には鶏の挽肉が入っているものの、味は平凡なもの。でも、近年見つからないのが、平凡なコロッケ。これを5〜6個(1個130円)、それに刺身用のレバー、砂肝、鍋用の鶏肉を買うのもおすすめである。
 そして、都心では珍しくなった個人営業の八百屋、履き物屋、などを過ぎて、そぞろ飲屋街を通り抜けると神田駅にたどりつく。


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 朝方6時に起きる。体中がバリバリに硬く、喉が腫れている。ただ、このような身体の異変は起きあがると忘れてしまうのだ。テレビをつけると紀宮の結婚に関するものばかり、興味がないのでザッピングすると町田の女子高生殺害事件。朝から暗い気分になるものばかり。メール・掲示板のチェック、出来るだけ返信をする。それでもまだまだ返信しなければならないメールがいっぱいある。ドラえもんが欲しいな。
 朝食は田向商店のイクラ(これで最後)、チキンカツ(河辺ハムの冷凍物)、納豆めかぶ、具だくさんみそ汁、ご飯、常備菜。
 昨日作成の日記をアップして外出。清々しい朝だが今日からはまたクルマに乗って市場に向かう。

『市場寿司 たか』でセッパリカジカの握りを撮影。「うまさ中くらいかな」というのが、たかさんの評。 市場には9時半過ぎまで。
 帰宅途中、旗野農園に立ち寄り、ブロッコリー、カリフラワー、水菜を購入。ハウスに入ると壬生菜、水菜、チンゲンサイ、春菊が伸び盛りの時期を迎えつつある。

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まだ収穫には早い壬生菜

 帰宅は10時ちょうど。慌ただしく、支度をして外出。中央線で『サバがトロより高くなる日』(井田徹治 講談社現代新書)を読む。よしなしごと5時前まで。
 帰宅はお茶の水ではなく神田駅まで歩く。靖国通りから神田多町を通る無駄歩き。神田駅で中央線。帰宅は7時前。
 夕食は餃子、神田コロッケ(神田多町鶏ショウ)、砂肝と肝の刺身(同)、田向商店のサメの煮こごり(最後)、サラダ。千葉市のつづきさんにもらった朝日山ワンカップを飲みしばし休憩。明らかに身体が熱くなってきていて、これは風邪だと確信する。

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神田多町『鶏ショウ』の砂肝、レバーの刺身。思った以上に上品、しかもうまみがある

 10時過ぎまで画像の整理、メール・掲示板のチェック、そして気分が悪くなってダウン。


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 中日とあって、市場はやや寂しい限り、そんなときに限っていいものがあるのは皮肉だ。
 八王子魚市場、ニジカジカ、あんこう(キアンコウ)、マダラ、キンメと鍋材料が並ぶ。
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 今日も黒がれい(クロガシラガレイ)がある。鈴木さんのところにクリイロエゾボラとマルエゾボラと思えるもの。
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北海道羽幌産のつぶ。この同定が難しい。クリイロエゾボラとマルエゾボラではないかと思うのだが

「そういやあ、今日で大阪の淀川シジミは終わりだって」と鈴木さんが言うと、西八王子の魚善さんが1箱持っていく。
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『源七』では今日もあんちゃんがタラバを蒸している。
 八王子綜合卸売センター、『総市』に北海道湧別から見事な黒がれい(クロガシラガレイとクロガレイ)、サンマは銚子。八王子総合卸売協同組合、『丸幸水産』には根室産のデカイハタハタ。キロ/2300円というと1匹700円くらいになる。やはりどこの店にも生シシャモ。

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見事なハタハタだけど値段もよすぎないか!

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サンマは遂に銚子まで下りてきている。銚子の荷主の面白いラベル


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 6時ちょうどに目覚める。少しずつ読み始めた『しろばんば』の続きを諦めて起きる。外はしとしと冷たい雨が降る。メール・掲示板のチェック。少しだけ返信ができた。ブログの日記を作成。
 朝食は超半熟卵、納豆、めかぶ、もずく、常備菜、具だくさんみそ汁、ご飯。人形町『ちとせ屋』のアサリの佃煮がうまい。
 ブログをアップ。そして外出。
 雨はしとしと雨具をはおって流星号に乗る。風を受けるとメガネに雨粒が付着して視界を悪くする。そしてどんどん身体が冷たくなり、はーはーと白い息を吐く。八王子野菜市場を回り込み、八王子魚市場に入る。『源七』のおばちゃんに「なにをはーはーやってるのよ、気持ち悪い」と言われる。
 特種にたぶん千葉産のマハゼ、産地不明であるがオオサガ(こうじんめぬけ)、九十九里産ばち(サトウガイ)。『源七』でめかぶを購入。脇にあったチャンジャ(タラの腸のキムチ)をつまむ。これがうまい。

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八王子総合卸売協同組合、『丸幸水産』の店頭にあった厚岸の生シシャモ

 八王子総合卸売協同組合、『憲芯』に外房から活けするめ(スルメイカの水氷)、甘えび(ホッコクアカエビ)。八王子綜合卸売センター、高野水産に和歌山県串本からヒメダイ(キロ/1000円)一本600円前後、福島県相馬市『ヤ印(八巻水産)』からコブシカジカ、セッパリカジカはキロ/500円。イセエビの値段がキロ/3000円というのも魅力。ヒメダイ、イセエビを購入。コブシカジカ、セッパリカジカをいただく。

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「コリアフーズ」の前のカヤさんと稚内さん(楢原の居酒屋『稚内』)夫婦

『市場寿司 たか』でヒメダイ、ミシマオコゼ、イセエビの握りを撮影。

 帰宅は10時半。自転車に置いてあった雨具がぐしょぐしょに濡れて震え上がる。11時半まで画像の整理。そして近所のホンダに車検を終えたクルマを取りに行く。寒気がするのは風邪かな。そのときに気になっていてコンビニに立ち寄り、手取川正宗のワンカップ、菊正宗の樽酒のワンカップを購入する。
 昼食はアブラツノザメはらもの煮つけ、イセエビのみそ汁、ご飯。やっぱりイセエビはみそ汁がいちばん。

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ちょっと豪勢な昼飯なのだ

 午後は雑事、画像の整理、寿司図鑑。セッパリカジカとコブシカジカ、昨日白糠産シシャモの中から見つけたトクビレ科の魚の撮影。気がつくと6時半。

 夕食はセッパリカジカとコブシカジカの鍋。これが無類のうまさ。三つ葉と舞茸、豆腐で暖か〜いし、幸せな気分。酒は手取川正宗ワンカップ350円、肴は田向商店のサメの煮こごり。肴は田向商店に限るなんて思う。

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冬はやはりカジカ鍋なのだ。特にウラナイカジカの仲間は鍋に最高

 食後、9時まで雑事。そして「なんでも鑑定団」を見て、またまた雑事。11時半にダウン。


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 時計は5時半となっている、少し予定よりも寝過ごした。メール・掲示板のチェック、返信する時間がない。昨日書ききれなかった日記を完成させて、またブログ用に書き直す。これがいい頭の体操になる。また、ここ数日で撮影した画像は2ギガ以上あり、これの整理をすすめないと危険な状況だ。特に広島県倉橋島の日美丸さんからきたウチワザメ、チワラスボの画像は貴重なので第一番に保存。我が家の保存は外付けハードディスク2個に保存するというもの。
 朝食は青森市の田向商店のイクラ。家人が味見してすぐに仕舞い込んだ。これはかなりうまいということだ。家人の値段予想は2400円(300グラム)。結局、昨日のカレーの残り、おからなど常備菜、錦昆布、納豆、具だくさんみそ汁、ご飯。

 ブログをアップして外出。今日は流星号に乗って市場に。浅川にかかる橋を渡るときの受ける風の冷たいこと、すれ違う可愛らしい女子高生のほっぺがリンゴちゃんなのも懐かしい光景だな。ははは、と笑って下手を見るに不気味に曇る空から太陽らしき明るいくぼみがある。河原の草は枯れ始めているし、水面からほんのわずかだが湯気が漂っているように思える。

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 八王子魚市場、北海道白糠郡白糠町『藤山水産』、「とれたてくん」と書かれた箱にやや成熟の進んだ見事な生シシャモ。このなかからトクビレ科の魚を拾う。またそろそろ黒がれい(クロガシラガレイとクロガレイ)の箱が目立ってきた。

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シシャモの箱にはこぼれ出た卵があり、成熟が進んでいるのがわかる

 今日の市場は全般に荷が少なく寂しい。そんななか八王子綜合卸売センター、高野水産はがんばっている。和歌山からオニアジ。ケン水産で呼び止められて「見てよ」というので立ち寄ると、なかなかのミシマオコゼ。魚の名前がわからないのでキロ/400円だという。寿司図鑑用に1匹210円で購入。
『市場寿司 たか』でセトダイ、コショウダイ、クロガレイ、アカニシの握りを撮影。セトダイ、コショウダイがうまくて、追加して食べ過ぎる。

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八王子総合卸売協同組合の裏口を臨む勇壮な流星号(こんな名をつけると歳がわかるな)

 今日はあっちこちで呼び止められる日で、煩わしいので流星号で早々と帰途につく。しかし寒いな。行きはよいよい帰りは坂道。帰宅すると、かなり疲れてしまっている。


 慌ただしくシャワーを浴びて、10時半に再び、外出。
 豊田駅前で細々した用事を済ませて、始発の中央線に乗る。当然熟睡。お茶の水でのよしなしごと5時まで。昼食は抜きなので一度入ってみたいと思っていた靖国通りの『そば通』という立ち食いそばで天ぷらそば。『東京堂ふくろう書店』、『アクセス』に寄るが欲しい本を見るだけで我慢。半蔵門線に下りて東京駅、始発に乗り、熟睡して豊田に帰り着く。
 あまりにも寒々しい夜なので旭が丘の『開花』でカキの湯豆腐、サンマの刺身と三合六勺の燗酒。サンマはまだまだうまい。こんなときに幸せな気分になるのはオジサンだからだろうか? ヒト科ヒト属ヒトにオジサンという亜種を提案したい。
 帰宅は9時前。風呂に入り、10時過ぎまで画像の整理。井上靖の『しろばんば』を読むながら眠りにつく。


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 日曜日、太郎がポツリと言ったのだ。「父ちゃん、父ちゃんのお腹がメロンパンだったらいいのにな」。
 ……なんだろうな太郎は。どうもこの緑のポロシャツがそんなことを考えさせたのだろうか? 考えてみると、このコバルトグリーンのポロシャツは知り合いの寿司屋のオヤジからもらったのだ。確か、ゴルフの景品でもらったら大きすぎたのだとか、なんでボクにくれるのか、と聞くと
「XLだからね。母ちゃんが捨てるのはもったいないと取って置いたんだけどね。こんど店を移転するだろ。出てきたんだって。それでさ、あんたいつもボロで汚いの着てるよね。それを母ちゃんが思いだしたわけよ。かわいそうだっていつも言ってたんだよね」
 無言で聞いていて、無言でありがたくいただきましたよ。脇で「似合うねきっと」なんて無責任なバカが言う。これが、だいたいこの寿司屋の性格は知っているし、ここでいらないというと、でかすぎる母ちゃんに「何を生意気なデブが」と恐い顔でにらまれるに違いない。そんな無用な争いは避けられる年頃になったんだな、と感慨深くもあるし、人生を振り返ると涙がこぼれてくる。でもぐっと泣くのは我慢。涙なんか見せると、このおバカな夫婦にありがたがっていると誤解されかねない。
 そして持ち帰ったこのポロシャツが着ていて心地よいというか、きっと高いんだろうな。「シャンブー」でもない、なんか文字が書いてあるし。コバルトグリーンじゃ外には着ていけないけど、まあ高価な部屋着というところか。
 そのXLがはじけんばかりになったいるのが我が腹なんだけど、どうしてこうなったかというと、最初のきっかけは太郎にある。太郎はメロンパンが好きだ。考えてみるとまだはいはいしていた頃から好きなんだな。でもただのメロンパン好きではないのだ。なんとメロンパンの緑の表面が好きで、なかはまったく見向きもしない。
 その中の部分。グリーンのペンキを塗ったヘルメットがはげ落ちて白と緑のだんだらになっている。その昔、革●派とか革●協とかいうのが大学のキャンパスで「フンッグァーフンッガアアアアアー、ウヒャー」なんて拡声器で吠えていたけど、そヤツラがかぶっていたヘルメットを思い出す色合い。これがボリューム満点なのだ。太郎が大好きなメロンパンを食べると、お父の腹がふくれていく。この悲しい現実に気づいたのは10年以上後のこと。思えばボクは鈍い人間なのだ。
 表面を取り去ったメロンパン、最初はまずくて悲しかったのが、吟味して買ってくるようになって、好きになってしまったから不思議だ。一日に4〜5個、太郎が食べる中身を全部平らげていたのだから腹も出るはずだろう。そのうち「太郎、そろそろメロンパン買ってきてやろうか」なんておねだりするようになってしまった。人間落ちるときはキリがない。
 そして、また今日のこと、失礼極まりない寿司屋夫婦がほいと寄こしたものがある。これがまた超・超・失礼極まりないではないか、「スタイリー」というのだろうか、20年以上前に通販で買ったんだという代物。「あんたには必要よ」とおっ母が言うのだ、そのデカイ口、そのデカイ態度。この不思議なやせる道具もまたやたらデカイ。ダンボールの大きさが1畳くらいある。それに重い。鉄パイプに乗って身体をそらしている外国人の姉ちゃんのちょうど口の当たりが裂けているのも不気味だ。忌まわしい、呪いをかけられそうになっている皇子様のようだ。「ぼくをカエルに変えないで」とでも言ってやろうか。
「ありがとう」といってそのまま市場に置いてきたんだけど、誰か拾っただろうか? 見つけたらただであげる。ということで、明日、市場に行くのが恐いのだ。あのデカイ段ボール、まさかあのまま、あそこにあったら、どうしましょ。ボクは今、人生でいちばん危険な状態にあるのかも知れないのだ。助けて!


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 日曜日で寝坊して7時半に起きる。ここまで意識がなかったのだから熟睡していたのだ。メール・掲示板のチェック、朝食を作り始める。
 朝食はカネマル笹市のアジの開き(最後の2枚)、納豆、めかぶ、常備菜、具だくさんみそ汁、ご飯。

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カネマル笹市のブログへ
http://kanemarusa.exblog.jp/

 カネマル笹市の賢い美人妻がブログを作ったとメールを寄こした。これを少し見てから午前中の活動開始。

 午前中はクルマを車検に出してから、広島県倉橋島の日美丸さんからの魚を撮影。撮影後、卸す。我が家での魚貝類の撮影は日中しかできないのが難点。雑事、ブログ、画像の整理、寿司図鑑を1個作成。
 これであっという間に正午過ぎ。昼食は永谷園のお茶漬け。食事中に青森県青森市の田向商店から荷物。ちょっと味見したサメの「すくめ」がうま〜い。

 食後も雑事。寿司図鑑1かん作成、画像の整理。3時を過ぎてあんまり足元が寒いので近所の大型スーパーへスリッパを買いに行く。ここでたっぷりの納豆。
 画像の整理は6時まで。
 夕食はカレーライス、セトダイの塩焼き、セトダイ・コショウダイの刺身、焼きシロザメの照り焼き、青森市田向商店の「すくめ」、ご飯。ワンカップ2個を太郎に選ばせて晩酌。今日は青森、新潟に行った気分。

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田向商店のサメの「すくめ」は非常に上品かつ、酒に合う。これに青森県弘前市の白梅のワンカップを1ぱい
田向商店のサイトへは
http://www.tamukaisyoten.co.jp/

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セトダイは今回やっとじっくり味わわせてもらった。刺身、塩焼き、どれもいい味。
倉橋島の日美丸さんのサイトへは
http://ww5.enjoy.ne.jp/~kogera0401/


 食後、雑事の続き、画像の保存、ブログ作り。11時半にダウン。


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八王子並木町 魚茂

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 今や魚屋といっても偽ものが横行するのである。締め鯖も、煮つけなどの加工品を市販品でごまかす。マグロといっても最低限のものをそれなりの値段で売りさばく。そんなご時世にまともな魚屋を紹介するのは我が使命だと思っている。それでダチではあるが八王子並木町の『魚茂』の話となるんである。
 この店、どうにもこうにも手堅い、市場でもコレっと思わないと仕入れていかないのだ。しかも少々理屈っぽいのは弱点でもあるが、客にうまいもんを食べさせたいと真剣に考えているのが明白なのだ。これも赦せるか?
 そしてなによりもこの店の売りは茂じいさんの作る自家製の干物と塩辛である。頑固一徹、丁寧に丁寧に作られる干物に旨さは、ちょっと市販の干物では太刀打ち出来ない味わい。また『魚茂』の実力を感じるのが〆ものの味のよさ。八王子のイチョウ並木を走るときに『魚茂』に立ち寄って欲しいと思う。これも八王子名物なのだから。

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『魚茂』自慢のマイワシの開き。
八王子市並木町25-7


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ぽんだら(マダラ)

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 昨年の初冬である。「ぶわだら(塩蔵のマダラフィレ)」を買っていたら、八王子の魚屋、善さん(西八王子、魚善)が「『ぶわ』買うくらいなら『ぽん』買えよ」という。それに何人かの魚屋が「『ぽんだら』はうまいよ。大ざっぱにトントンとぶつ切りにして、肝とかさ、胃袋とか全部入れて鍋にするのよ、これが意外なくらいうまい」。みんなが口を揃えて買えという「ぽんだら」はマダラの30センチほどのもの。大きなマダラが市場に幅を利かす前にやってくる。これのフライはうまいのはわかっていたが、鍋、みそ汁がうまいのかな。と昨年のちょうど今頃に食べてみた。これがたまらない味わいなのだ。
 鍋に1匹をそのままぶつ切りにして入れて再度沸騰したらアクをすくい、野菜と豆腐を入れる。出しにたっぷりの酒と、塩で味加減。ポン酢がいいな。しみじみいいな。だいたい野菜の栽培地域でも「八王子・日野は高冷地だと思っていいよ」とベテラン農家からアドバイスを受ける。それだけ深々と冷えるのだ武蔵野西部は。そこに「ぽんだら」の鍋。地元の高倉大根、水菜、白菜、豆腐。ふーふーと飽食しながら酒も3合3尺いけますな。

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八王子綜合卸売センター、高野水産にて。仲卸で1匹250円から400円。小売りでも500円前後だろう。親切な魚屋にぶつ切りにしてもらうのだ


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 眠くて、眠くて、結局、7時少し前に起きる。メール・掲示板のチェック。すぐに外出。
 八王子魚市場、もう荷は揃っているが、やはり土曜日なので基本的なものしか持ってきていない。源七の前には大量のツメタガイ。2個だけアカニシが混ざっている。社長が「『ちべたがい』見たか」というのでアカニシ2個いただく。
 八王子綜合卸売センター、ケン水産に1本480円のマサバ。高野水産には八戸かたキチジ(きんき)が来ていて大小混じりなのでキロ/2500円。また福島県浪江町請戸からの荷が多い。

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八戸『マル源』からのキチジ

 八王子綜合卸売センター、『光陽』で朝定食500円。目玉焼き2個分、キャベツの千切り、納豆、お新香、ワカメのみそ汁、ご飯。
 帰宅は9時前。すぐに雑事にとりかかる。終了は正午過ぎ。
 肉まんをひとつ食べて外出。

 近所の自転車屋でタイヤの交換5250円。そのまま西へ西へと走る。北大通りの入り口、中華の『萬豚記』横の『まつおか書店』に立ち寄り、古本を漁る。品揃えが少なく、結局、吉田健一の『旅の時間』500円。そのまま西に走って裏道を抜けて甲州街道に出る。暮れに向けて賑やかに装いを変えた『荒井呉服店』(ここは松任谷由美の実家)の前を通り過ぎて銀行に。そしてまた西へ、風がびゅんびゅん吹いてきて自転車のペダルが重い。それでも肥満予防(もう肥満している)のためなのでめいっぱいペダルをこぐ。甲州街道の北側を走りつくと追分けに行き着くが、ここで自転車は対岸へは渡れないのが判明。南側に渡り、またまた西へ。イチョウの黄葉が素晴らしい。天に燃え立つような勢いを感じる。そして木の下では盛んに銀杏を拾う人多数。その臭いの長閑なこと鄙の畑地を思わせる。
 並木町に入ったところで手頃なラーメン屋を探すが、店名に惹かれない。だいたい『ラーメンショップ』とか、ただただ『ラーメン屋』というのは命名した人の脳の構造がわからない。町田街道の手前で『つるや食堂』というのを見つけて入る。ここは街の中華料理屋。ラーメンはなかなかの味。

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 町田街道を越えてまたまたそれでも西へどこまで走れるのか? 強風に舞うのは黄色いイチョウの葉、そしてつんとくる銀杏の臭い。疲れを感じたのは中央線高尾駅を越えたところ。
 高尾駅入り口を越えて古めかしい見事な造りの魚屋を見つけて「締め鯖ありますか?」と聞くと「冷凍してあるものならありますよ」という。ここは市販の締め鯖を切って売っているのだ。
 少し西にに走り、限界を感じて北側に渡る。『有喜堂支店』で吹雪き90円2個、みそまんじゅう100円2個、蒸しまんじゅう100円2個を購入。この店、まことに普通の和菓子屋であって、取り立ててなんの取り得もないのだけれど、あんこの味がいいのだ。帰りは下り坂。どんどん下って並木町に来てから一本裏通りに入る。この広くて静かな道には古い屋敷が何軒かあり、ただただ静か。

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木枯らし一号が吹くイチョウ並木にサバの干物

 また甲州街道に出ると目の前が『魚茂』。店の前でサバの干物を干している。この茂さんっちは八王子にあって干物を名物にする。そして、当然だが干物は絶品。店に入ると茂じいさんと、潮さんが向かえてくれる。茂じいさんは確か90歳をとうに過ぎている。茂さんのところでこはだ(コノシロの幼魚)500円、締め鯖480円、そしてマイワシの開き。マイワシの開きはおまけ。

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茂じいさんは八王子でも有名な干物名人

 千人町に来て、中央図書館、フレンチのモンさん(モンモランシー)の前を過ぎる。
 そんなときに海坊主に出合う。「なんだ店はここかよ」というと「お前、なにしてる」。
「今年中に店はやめるの。オリゃ新しいことやりたくなったんだ」。
 ツルツルの禿頭をなでながら真面目な顔で海坊主がそんなことを言うのだった。
 そのまま北側を追分けに行き着くとまたま甲州街道を真っすぐにた対岸に渡れない。仕方なく元本郷町に渡り、迂回して八木町に渡り、甲州街道にもどる。すぐに南側に渡り、古いコンニャク屋を越えたところで裏通りに入る。そして目指すは中村のピーナッツ。香ばしい店内で殻つきピーナッツ1袋500円。曲がり曲がって再び甲州街道へ。すぐに北に渡り、北大通りも渡り元横山町、久しぶりに『中嶋豆腐店』で木綿豆腐130円を2ちょう。浅川土手に上がって4時前に帰宅。

 シャワーを浴びると眠くなって1時間だけダウン。6時半まで雑事の最終チェック。
 夕食はスリナムのエビのしゃぶしゃぶ、豆腐や野菜、『魚茂』のマイワシの開き、鶏てば唐揚げ、ご飯。エビのしゃぶしゃぶ、うま〜い。

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スリナムのエビ、剥くと赤い。それで「スカーレットシュリンプ」だ

 食後、中村のピーナッツで焼酎。そして画像整理、雑事。11時にはダウン。


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 朝方4時前に起きる。雑事を2時間、そしてもう一度、30分だけ寝床で本を読む。外は鈍色、寒々しい沈んだ気体が見える。
 朝食は鶏の唐揚げ、カネマル笹市のイボダイ(えぼだい)の開き、常備菜、ワカメと豆腐のみそ汁、ご飯。カネマル笹市の干物もこれで最後、ちょっと名残惜しい。
 ブログの日記をアップ、手紙を書いて外出。

 八王子魚市場、小山になっているのが大阪からのシジミ、長崎のさごし(サワラ)。特種に見事なキジハタ(あこう)キロ/4000円、ババガレイ(なめた)、九十九里のばち(サトウガイ)も最近目に付く。

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今年はサワラが大漁だな

 八王子綜合卸売センター、高野水産には珍しいゴンズイ(キロ/800円)これを0.6キロ購入。総市に北海道増毛からアカガレイ。
『市場寿司 たか』でゴンズイ、スリナムからのチヒロエビの握りを撮影。エビもゴンズイもごんずいうまい。
 帰宅は10時半。雑事、画像の貸し出し。合間を見つけてスリナムのエビとゴンズイの撮影。

 昼食は簡単に済ませて、午後に寿司図鑑、雑事。6時半まで続けて夕食の支度を始める。

 夕食はスリナムのチヒロエビの天ぷら、塩焼き、ゴンズイの天ぷら、蒲焼き、豚三枚肉とキノコ、大量の野菜を使った汁、ご飯。千葉市のつづきさんにいただいたワンカップを2個。肴はおから。スリナムのチヒロエビ(スカーレットシュリンプ)、甘みがあって家族は夢中。前回のクダヒゲエビといい、甘みのあるエビは一般家庭向きかも知れない。

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熱を通すと甘みが濃厚になる「スカーレットシュリンプ」

 食後、雑事、そしてブログをいくつか作成。11時前に眠くなってダウン。


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利根川の天然ウナギ

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 秋も終わりの時期だが、今は利根川天然ウナギの漁期にあたる。また利根川河口域での野鴨猟も行われている。そんな時期なので利根川の小見川町から銚子への旅を計画しているのだ。
 これはまた小見川町北総漁協の篠塚さん、宮崎組合長など懐かしい顔にもう一度会いたい、また天然ウナギの蒲焼きを作る名人、菅谷さん夫婦に会って、また「りんず模様」の入ったぼっかを食べたいのです。そんなこんなで秋は、また初冬の時期は短いんです。

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 利根川は小見川町のウナギ職人、菅谷敏夫さんの焼き上げた素晴らしい利根川天然ウナギの蒲焼き。今でも思い出してつばが湧いてくる。

 この天然ウナギ漁の模様は
http://www.zukan-bouz.com/zkan/sagasu/tibaken/tonegawaryo/unagikama01.html

また千葉県の魚貝類の旅、目次へは
http://www.zukan-bouz.com/zkan/sagasu/kakumokuji/tibaken.html


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 コケビラメは底引きなどでとれるもの。ほとんどの地域で利用されていない魚である。これはあまりとれないためもあるが、利用法を編み出せないためでもある。そんなコケビラメを瀬戸内海の「でべら」のように干しあげたのがこれ。
 これは福岡県福岡市の大和水産のものなのだけれど、まことに見事な一品。酒飲みにはたまらない味わいを持っていて、日本酒に焼酎になんでもコイの危ない肴とあいなってしまっている。軽くあぶると、限りなく食べてしまうぞ、こまったな!

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福岡市の大和水産
http://www.fukunet.or.jp/member/daiwa/#E
市場魚貝類図鑑のコケビラメのページへ
http://www.zukan-bouz.com/karei/kokebirame/kokebirame.html


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 大阪の木枯らし平社員さんから来た、スリナムのチヒロエビうまかったですね。ツノナガチヒロエビに近いのではと思ったので殻を剥いて湯振りにして感激して、念のために生で握って感激しました。とてもうまいです。そしてもうひとつ発見したのが箱の中には2種類入っていたということ。これが我が家では同定できません。なんだか「スカーレットシュリンプ」はハクメイチヒロエビではないかも?
「まったく、この忙しいのにこんな知らないエビ持ってきて」と言っていたのが帰り道には「もう少しくれないかな」だって。

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 東の空が赤く染まっている。あまり寒くない。5時45分、思った以上に多くの人影が駅に向かっている。豊田駅のホームに走り込むがいつもの始発に乗り遅れる。神田駅で乗り替え、有楽町で下りて昨日来糖質を食べていないので、ガード下の『後楽そば』で天ぷらそば。この店、いつ来ても気持ちのいい店。

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築地場外の正面は今ではコンビニがドデ〜ンと店を構えている。時代は移りゆくのだ

 築地には7時半近く。今回は場内の案内なので、じっくり見ることは出来ない。また中日が休市という木曜日であるが、あまり人出はないようだ。
 きんき(キチジ)を並べて置く店で今日の相場を鑑みるにあまり値がいかないと思われた。魚はサンマ、カツオからマダラ、クエなどハタ科へと代わっている。場内を一回りしたら時刻は9時過ぎとなっている。回っているときには気がつかないのだけれど、かなりの距離をしかも人をよけ、ターラーをよけ歩いているわけで疲労は重い。

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この値段、安すぎないか?

 10時過ぎまで話をして、場外に出る。そのまま築地6丁目の『小林商店』で豆腐、寄せ豆腐、おからを購入。6丁目をぐるりと散策する。この界隈は築地場内に店を持つ仲買が作業所を構えていたり、暖簾の店があったりする。そのまま歩いていると、このあたりには珍しい肉・総菜・弁当の店を発見。店から出てくる揚げ油の香りに誘われて入ってみる。ここで昼食用にコロッケ90円5個、メンチカツ130円5個、シュウマイ10個570円を購入。
 築地6丁目バス停から東京駅に出て、帰宅は正午前。
 シュウマイとコロッケで簡単な昼食。このシュウマイ、とてもうまい。
 午後から雑事。3時に眠くなってうとうと、細かい事を考えられなくなって少し横になる。気がつくと5時になっている。6時半まで画像整理。

 夕飯は築地6丁目山田商屋のコロッケとメンチカツ、シュウマイ、小林商店の寄せ豆腐、豆腐、そして同店のおからをニンジン、ひじき、いんげん、ネギとからっと煮あげたもの、みそ汁、ご飯。ワンカップを2個飲んで少し休む。
 食後、画像の整理、雑事。
 9時から「どっちの料理ショー」を見る。松輪サバの一本釣りを見るが、あまり脂がありそうではない。
 10時前から雑事、画像の貸し出し。11時半になって寝床に入る。


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 沼津の底引き網も解禁となって2ヶ月。そろそろトロールの船も多くなり、ますます水揚げが増えてくる。なかでも宝石のようなのが「あぶらごそ」、ヒウチダイなのだ。この魚を日本で唯一、干物に作っているのが、カネマル笹市。そろそろ「あぶらごそ」の信じられない美味を楽しみたい。さて、11月はいかがなものか?

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カネマル笹市のサイトへは
http://www.kanemarusasaichi.co.jp/index.html

市場魚貝類図鑑のヒウチダイのページには
http://www.zukan-bouz.com/kinmedai/hiutidai.html


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先月の横須賀への旅をアップ
http://www.zukan-bouz.com/zkan/sagasu/kanagawaken/yokosuka/toubu01.html
魚貝類を探す旅のトップへ
http://www.zukan-bouz.com/zkan/sagasu/index.html


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 晴れ。まだ明けやらぬ3時に起きて少し画像の整理、雑用。なぜかもう一度眠くなって6時半まで熟睡。メール・掲示板のチェック、寿司図鑑を考えて、ブログ用の日記を作る。
 朝食は豚細切れ肉の長ネギ炒め、納豆、昨日のフグチリのスープで具だくさんみそ汁、ご飯。

 食後、雑用。画像の整理、ブログのアップ。気がつくと正午前。寿司図鑑を作成して外出。宅急便、郵便局、出すものが多すぎて、いちいちメモをとっておく。
 そのまま八王子に出て自転車で市街地に抜けるともの凄い人混み。ワイワイガヤガヤ、とても前が見えない。たどり着いたのが横山町、酉の市。朝ご飯からなにも食べていないので、たこ焼きの屋台の前でキュウっと締め付けられるようだ。

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 横山町の『天野商店』で締め鯖を買うだけなのに、なかなか人の群が動かないのだ。
『天野商店』で締め鯖。ここは屋台の建ち並ぶど真ん中、お客が多くて、とても世間話など出来ない。店を出たら声をかけられて振り返ると『ボン・ノブ』さんが人混みに揉まれている。「ちょっと野菜を買いに来たの」だって。
 そのまま通りを西に進むと、消防車がけたたましく通り過ぎる。八幡町まで来て今回のお目当て『丸佐屋』にたどり着く。『丸佐屋』はいかにも流行らない食料品店なのだが、ここでしかお目にかかっていないものがあり、それが「イカの皮」。入るとまだ若い男性がいて、訪ねると「切れていたんですけど、今日届いていてあります」という。北海道松前郡と書かれた段ボールから、目的の「イカの皮」が出てきた。そのまだ若い男性、岩崎守男さんの話では、
「これは今では築地の懇意にしている問屋から特に仕入れているんです。これを出しとして使っているようです。意外に人気があるようです」
 とのこと。この「イカの皮」実際どのように使われているのか見てみたいものだ。
 店を出ると隣が和菓子の『ほていや』。ここで、きんつば、あんこ玉、すあま、鹿子を買う。
 通りを『荒井呉服店』までもどり、北大通りに抜けて一度入って見たいと思っていた食堂『服部』でラーメン400円。これがとてもオーソドックスな味わいでよかった。そして元横山町の『神山豆腐店』で木綿豆腐と納豆を購入。

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神山豆腐店はいたって普通の店。それでも味は抜群

 浅川土手に出る。

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多摩川支流の浅川には貴重な生き物がいっぱいいる。工事をし過ぎじゃありませんか国土交通省

 そのまま自転車を全速力で飛ばして帰宅。帰宅は4時前。つかの間の自転車旅行は10キロは走ったはずで、ぜったいに体重は減である。
 帰宅後、画像の整理、雑事、「魚貝類を探す旅 横須賀市東部漁協組合」をアップ。
 夕食はコロッケ、ハンバーグ少し、締め鯖、イカの皮と昆布で炊いた大根、冷や奴、ご飯。酒はつづきさんからいただいたワンカップ。今日の太郎の選択はいい。
 食後、少しテレビを見てパソコンにもどる。画像の整理、ブログ作成。


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総ての返信に代えて

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まず、つづきさん、今日飲んでいるワンカップはうまいですね。これも太郎が勝手に冷蔵庫に入れて、食事時にもってきたもの。ここで言うのもなんですが明日、サオトメヒタチオビが届きます。
また、鮟鱇さんの三越の本屋ですが、今でも黄色と黒のシャープなカバーなんですかね。あのカバー、我が家に残っていないのかな。87分所シリーズやパラダイス所シリーズ、ウイラード・ハンチントン・ライトのカー、アガサ・クリスティーにクロフツ、ロアルド・ダール、フレンチ警部、懐かしいんだけど、最近ミステリーやハードボイルドにはご無沙汰なんです。そう言えば、ご無沙汰がいっぱいあって気が狂いそうです。
尻高鰤さん、明日行きますからお話はゆっくりと。
木枯らしさん、待ってますよ!
なんだかわからないでしょうね。1億3千万人以上の人は。


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 晴れ。
 朝方4時に起きる、眠れないのだ。メール・掲示板のチェック、寿司図鑑を考えて、日記を書く。そして日記をブログ用に作り直す。
 朝食は鶏の唐揚げ、白菜などの漬け物類、納豆、ワカメのみそ汁、ご飯。
 ブログをアップして市場に向かう。

 八王子魚市場、場内にはマダラとスケトウダラ、あんこう(キアンコウ)、そしてサケの白子。荷は極端に少ない。

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「ぽんだら(マダラの小さなもの)」にスケトウダラが並んでいる。「ぽんだら」が大きくなると「寒」となる

 八王子綜合卸売センター、『高野水産』に回っても荷が少ないのはかわらない。「しけだね」と言う。泳いでいるトラフグを1匹確保。キロ/3500円で0.8キロ。だいたい3000円ほど。またジンドウイカ、ヤリイカ混じりの小イカがあったので少しいただく。八王子総合卸売協同組合には見るべきものがない。
 八王子綜合卸売センター、『ビックリ屋』で食用菊のもってのほかと阿房宮、レンコン、キノコを買ってこちらも秋は名残。
『市場寿司 たか』でジンドウイカ、ヤリイカ、エゾヒバリガイの握りを撮影。どれもあまりうまくない。
 帰宅は10時半。いろんな人に呼び止められて時間ばっかり食ってしまった市場行であった。

 午前中はただただやり残した事務処理をこなす。2時まで続けても終わらない。2時半、家人を連れて外出。荷物を出し、八王子綜合卸売センターに向かう。
『市場寿司 たか』でトラフグの握りを撮影。これも大失敗。うまくな〜い。

 遅すぎる昼食を八王子市明神町の『万豚記』。家人はネギラーメン、胡麻塩豚ラーメン、坦々納豆ごはんを1つ。これが多すぎた。ここは総てのメニューがデカイのだった。

 帰宅は4時過ぎ。パソコンに向かうが、眠くなって居間でテレビをつける。そしていつの間にか眠ってしまったようで、驚くことに時刻は6時半。家族に鍋の用意をさせながら、雑事を一区切りさせる。

 夕食はふぐちり。やはり、鍋はトラフグがいちばんであるが、『万豚記』の食べ過ぎがたたって食うに食えない。そんなときに千葉市のつづきさんから大量のワンカップ。これは我が家の太郎がワンカップコレクターであるからだ、とともに酒飲みへの素晴らしいプレゼント。太郎はすぐにベストスリーを選び出す。またワンカップを飾る棚を考えて紙に描き始める。我が家の食器棚はワンカップだらけ、これはいいかも。

 食後、9時まで画像整理。
 9時からテレビ東京『なんでも鑑定団』を見ながら、つづきさんにいただいた秋鹿ワンカップを飲む。
 10時からメール・掲示板のチェック。アキアミの季節が終わりそうなので千葉在住のルポライター鈴木久直氏にいただいた利根川の資料を探すが見つからない。結局、メール・掲示板の返信。ブログを書いて11時半にはダウン。


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 晴れ、暖かい。昨日、ラジオで知った本田美奈子の死には驚かされた。若すぎる死というのは、痛ましいし、歌手としてもまことに惜しい。
 朝方6時、メール・掲示板のチェック。ブログ版日記を作る。
 朝食は豚肉と白菜の卵とじ、常備菜、じゃこ、出汁昆布と豆腐のみそ汁、ご飯。三重県碧南市の豆味噌、新潟県糸魚川市の米味噌を合わせて朝食のみそ汁を作っているが、これがなかなかよい。西京味噌と合わせたり、試行錯誤して結局単純なところに、いちばんいい味わいを見つける。

 八王子魚市場、静岡県由比からサクラエビの生。三陸宮城県女川からチヂミエゾボラ。これがチヂミエゾボラにあたるのか不安を感じる。例えば、日本海で見るもの、オホーツク海で見られるもの、そして太平洋側と形態はともかく身の色合いはまったく違っている。チヂミエゾボラをがさがさやっていると鈴木さんから「石川さん(スーパーイシカワ)さんが持って行ったよ」と言う。値段から見ていい仕入れだ。1個(320円)購入。海老辰には産地不明のめすがに(ズワイのメス)。

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八王子諏訪神社近くの『鮨富』さん、小鰭(こはだ コノシロの幼魚)の卸し方講習会

 八王子綜合卸売センター、高野水産には鳥取県境港市からセイタカエゾボラとエッチュウバイの入り会い。角に十、「藤村」と書かれた箱にエゾヒバリガイ。これは5個購入。イシガキダイにソコイトヨリ、まぞい(タヌキメバル)なんかが目に付くが面白くない。清水保商店にスペイン産のソコダラが材料と書かれたアルミ鍋のセット。珍しいので1個(300円)を購入。

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市場では見慣れた風景であるが、一般の買い物客が必ず足を止めるのが冷凍マグロの切断。まるで製材所のようだ。八王子総合卸売協同組合『磯部』で。

『市場寿司 たか』でチヂミエゾボラの握りを撮影。これがかなりうまい。ちょっと衝撃。
 帰途、旗野農園で冬瓜、ミニトマト(もうすぐお仕舞い)、一本ネギ。

 帰宅は10時。大急ぎで寿司図鑑。手紙や雑事。これで11時を回っている。
 昼食は北九州市の『日本ファジック』製造の「たらふく鍋」。シロサバフグ、ソコダラ(スペイン)、餅茶巾、玉状の練り物、出汁、紅葉おろし、ポン酢が入っておろしで300円。このような鍋はコンビニやスーパーで売るのだろうか、よくできている。ほんの数分で作り、お釜からご飯を、と思ったら中は空っぽ。「空になったら、ちゃんとお釜を水に漬けて置け、太郎」。仕方なく鍋だけを食べる。ご飯のない昼飯、しかも一人鍋とは、しかしむなしいものだ。

 外出は正午過ぎ。山手線の内回りだかが架線が垂れ下がってしまって止まっているというニュースを聞いて、中央線のホームに立っていたら。こんどは四谷駅で人身事故。中央線の人身事故(自殺)は日常茶飯事なのでホームの人たちの一人として慌てた雰囲気が感じられない。しかし死にたい人、死にたくない人、年の瀬も間近にせまって、なんだか身につまされる。

 よしなしごと11時半まで。
 途中、銀行に寄りがてら海坂書房で文庫2冊。アクシスに立ち寄り「しもつかれ」の資料を探す。そしてあんまり空腹なので隠れすぎている名店「まんてん」でカレー。

 中央高速の集中工事で帰宅は1時過ぎ。メール・掲示板のチェック、シャワーを浴びるなどで3時半に寝床に潜り込む。


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 秋になるとぐっとうまくなるのがヨロイイタチウオ。市場ではもっぱら「ひげだら」と呼ばれている。値段は大きいものでキロ/2000円以上。高値安定型の魚で、選び方のコツは出来るだけ大きいものを選ぶこと。
 この魚、世間では高級魚「ひげだら」として知る人ぞ知る存在なのだが、現物を見たことのある人はほとんどいないと思われる。その現物は高級魚とはいえ、なんとも情けない面構え。地方では「なまず」とか「沖なまず」と呼ばれているごとく、どこか醜いのだ。
 その醜い深海の魚がなぜ高いのか? それは全魚類参加の「世界昆布締め大会」で優勝経験があるからだ。まさにオリンピックの金メダリストのように光り輝いて、多くの食通を感動させた。そして食通でもない、ぼうずコンニャクですら旨さに泣けてしまうのだから、小泉首相は国民栄誉うまい賞でも贈呈したらいいのだ。
 晩秋から冬が旬のヨロイイタチウオの昆布締め。料亭で食うか、自分で作ってお安く済ませるかは、勝手に決めてくれ!

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市場魚貝類図鑑のヨロイイタチウオへ
http://www.zukan-bouz.com/taraasiro/asiro/yoroiitatiuo.html


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 目覚めたのは6時過ぎ、寝床で『小津安二郎の食卓』(貴田庄 ちくま文庫)を読んでいたら、もう一度眠ってしまい、気がつくと8時過ぎ。慌ただしく朝食を作り家族を送り出す。
 9時前から画像の整理、ブログ、寿司図鑑作成、雑事、メール・掲示板のチェック。こんなことで正午を過ぎる。時間が過ぎるのが早すぎる。

 昼食は長野県大町市『河昌』の「おざんざ」。四国は麺どころ、麺食いなので乾麺も見つけるたびに買ってしまうのだけれど、これはもっともうまい乾麺のひとつだ。昆布を使ったかつお節の汁で2袋があっという間になくなる。

 午後は同定のためのプリントアウト、そして画像の再々整理。
 3時過ぎに日本酒を買いに近所の酒屋に。ジャージーだけでは身震いするほど寒い。桜、ケヤキが紅葉して、公園には色とりどりの落ち葉。キャッチボールする親子。サッカーをする子供達。なんだかムキになって公園を走り回っているオヤジ。こんなにたくさんの元気な人間がいて見ていて気持ち悪い。
 帰宅後またプリントアウト、画像の整理。終了は6時過ぎ。途中疲れてブログを書く。

 夕方、一夜越しで干した白菜を漬ける。白菜はまだF1で短期栽培のもの。甘みももう一つだし、葉先の肌理も悪いのだ。それで甘みを足すために今回は梨を使ってみる。
 夕食はあり合わせで、鶏の唐揚げ、冷凍餃子、スリナムのクダヒゲエビを使ったサラダ、大根のみそ汁、ご飯。スリナムのエビは家族には好評そのもの。沼津でとれるナミクダヒゲエビはなんどか持ち帰って食べさせているが、家族には不評だったのだ。ナミクダヒゲエビだと思っていたのは間違いだろうか? 酒は熊本の「美少年」冷やおろし、肴は人形町『ちとせ屋』のハゼ、アサリの佃煮。この佃煮、絶品。値段が値段だから当然とは思うが、予想以上なので感激してしまったのだ。

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メークイン、ニンジン、ブロッコリーにスリナムのクダヒゲエビ。ドレッシングはスダチとオイル。このエビの甘さがサラダにアクセントをつけてくれている

●食後、スリナムのエビの同定をしてみる。やはりナミクダヒゲエビではないのではと思われた。

 食後、どっと疲れが出る。頭痛は3日目でやっと和らいできた。そのために食後、北野たけしの『座頭市』を見てしまう。思ったよりもエンターテインメントに徹した映画なのに感心する。
 11時に、シャワーを浴びてそのまま布団に倒れ込むようにダウン。


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 ヤリイカは秋になって、小イカが入荷してくる。それが徐々に大きくなって下氷(氷を敷いた上に魚貝類をのせる)で入ってくるようになると冬。冬の始まりの11月ではまだまだ産卵期には遠い。そしてこの時期、ヤリイカの形は小さいものの身は肉厚で甘みも強い。そして寒くなるほど大きくなって、歳を越して梅が咲き始めるとぼつぼつ、卵を持つ時期となる。これから木の芽時くらいまでがヤリイカのシーズンだ。
 北海道ではヤリイカを「冬いか」、スルメイカを「夏いか」という。また冬でもスルメイカがとれる本州でもやはりヤリイカは冬の風物詩と言える。
 コタツを出した、酒は燗をして、冷え切った身体が人心地ついたときに冷たいヤリイカの刺身をするり。そこに燗上がりする山廃の純米酒を流し込んで、これぞオヤジには至福のときなのだ。げそも茹でて、刺身に添えて出して欲しい。春まだ浅い時期から子を持ち始めたら、げそやエンペラなどとともに煮つけ。ほろほろと甘みのある子を楽しむなら焼酎のお湯割りかな。冬はどうしてこんなに酒がうまいんだろうなと、思わず肝臓を手でまさぐってしまうのだ。

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岩手県山田産のヤリイカ。まだ小振りだ

市場魚貝類図鑑のヤリイカへはここから
http://www.zukan-bouz.com/nanntai/tutuika/yariika.html


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 パソコンを立ち上げたのが6時前。膨大な事務処理がサイト関係、データベースにも残っていて、途方に暮れながら、日記をブログ用に直していく。ブログをアップして、7時過ぎに市場に向かう。

 八王子魚市場、『源七』のトラックはまだ店の前。クルマから出た途端に若旦那と会う。場内は思ったよりも賑やかで忙しそう。サンマ、クロムツ、ソコイトヨリ、マアジ、白子を抱えたスケトウダラ。養殖のブリ(はまち)、カンパチ、マダイの3点セット。特種にヤリイカがあり、キロ/1300円。4本購入して600円である。1本115グラム見当でまだ小さい。『源七』には今日も兵庫県香住産のアカガレイ。
 八王子総合卸売協同組合、『光陽』で朝ご飯、今日は中落ち定食750円。今日の中落ちは脂があって、まさに当たり。マグロというのは、毎日仕入れても、毎日違ってしまうのが当たり前なのだ。『三恵包装』でカップ麺とビスケット、ぬいぐるみで3000円近い出費。『大虎』で鶏の肝。八王子綜合卸売センター、高野水産は土曜日はトラック2台での仕入れ。まだ1台だけの到着。
 帰途、八王子農協の『ふれあい広場』で白菜、日本ほうれん草、ブロッコリー、ニンジン、卵。

 帰宅は9時前。大急ぎで画像の整理、そして寿司図鑑3個。
 簡単な昼食を挟んで、またまた画像の整理。またダルマガレイの画像を見直す。ここでダルマガレイとしていたなかにニセダルマガレイを発見する。夕方までにダルマガレイ科を改訂。ダルマガレイ科の改訂には足かけ3日要す。

 夕食はみそ汁代わりの豚の鍋。豚肉、白菜、ほうれん草、キノコ、豆腐。ヤリイカの刺身、鶏肝の甘煮。鍋の後に子供達にモチとフランスパンを飛騨コンロで焼く。近所の大型店で購入した楢炭がいい。

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子供の頃から大好きだった鶏肝の甘炊き。そう言えば関東の飲み屋ではあまり見かけない

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飛騨コンロの火が残っていたので、八王子『魚茂』のイカの塩辛と卵黄を混ぜて肴とする

 食後、11時まで画像の整理と日記を書く。一日中頭痛に悩まされた辛く重苦しい日だった。


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「生のり」とはお馴染みの海苔、すなわちおむすびを包んだり、海苔巻きになったりする板海苔の材料である。この「のり」には何種類かあるが東京湾や有明海では、細々とアサクサノリという種も養殖されているが、ほとんどすべてスサビノリという紅藻類の海藻。
 板海苔はいつでも手に入る乾物だが、生が来るのは冬だけなのであって、これが来るとまさに秋は終わりなのだ。生のりの産地は市場で見る限りは宮城県が多いようである。
 この生のり、酢の物に、そのまま天ぷらに、また佃煮などに使える。でもいちばんうまいのは、そのままみそ汁や吸い物に落とすもの。香りがつんと立ってたまらない。

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市場魚貝類図鑑のスサビノリへは
http://www.zukan-bouz.com/kaisou/kousou/nori.html


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カレイ目ダルマガレイ科を改訂
ウケクチザラガレイを削除
コウベダルマガレイのページを作成
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ニセダルマガレイのページを作成
http://www.zukan-bouz.com/karei/darumagarei/nisedarumagarei.html
ヤリガレイのページを作成
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掲載種 1675


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 日本橋三越前駅で下りて、かつお節の大和屋近くの地下鉄出口からすぐ路地に入る。入ってすぐの『六文そば』でげそ天そば。そのまま見当で隅田川を目差すと小舟町になる。ここで雑事。
 すぐに終わって、今度はやや南に下っていく。味わいに欠けるビルの間を縫うように出てきて見つけたのが堀留町、三光稲荷神社。江戸時代に爆発的に増えたと言われる稲荷神社、今でもこのような細道にひっそりと見つけられる。この稲荷も薄暗い三光新道にひっそりと寂しくある。ちなみに落語『百川』に出てくる常磐津のお師匠さんが住むのが三光新町。料亭「百川」は日本橋室町であって、となりの小田原町とともに江戸時代に魚河岸のあったところ。

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日本橋掘留町にあった可愛らしい建物。昔、絵本で読んだことのあるような光景。この絵本のタイトルが思い出せない

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おいおい、この社名、本気でつけたのかよ!

 そのまま南下するといつの間にか電信柱の町名が「人形町」に替わる。人形町、そこは都心とは言え別天地をなしている。めくるめく白熱灯、大通りの交差点角にあるのが古めいた履き物屋というのも胸を打つ。

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交差点の履き物屋。ここはあくまで「履き物屋」である

 大通り沿いに老舗の大きな木造建築、路地に入るとモルタル建築が多い。内海隆一郎の小説の世界が、まさにここにある。「ぼうずコンニャクが人生の挫折(もう挫折している)の果てに、たどり着くのが日本橋人形町だとする。心のおったキズを密かに隠して、ここで小さなアパートを借りる。そして寂しく暮らすのだけれど、この街の優しい町の人たち、また恋に傷ついた美しい女性と出会いがあって………」。なんて、こんなことを言ってると落語「紙くず拾い」になってしまうところが心底人生お笑いの、ぼうずコンニャクなのだ。

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夕暮れ時にお総菜を買う。これもいいな

 大通り沿いには名だたる老舗が軒を並べている。鶏肉の専門店、確かここは卵焼きが名物。粕漬けの店、漬物屋、人形焼き、そして佃煮屋。そのなんだが高そうで敬遠していた佃煮の『ちとせ屋』に入ってみる。やはり高い。100グラム当たり400〜600円もする。それでもうまそうなので、ついつい、はぜ、雑魚、葉山椒などを購入。支払は2150円。

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佃煮の『ちとせ屋』。値段は高いが、味もいい

 ぐっと懐具合が怪しくなって、甘酒横町に入る。鯛焼きの『柳家』には相変わらず列が出来ていて、とても並ぶ気持ちになれない。甘酒横町ならではの茶を焙じる芳しい香り、つづらの『岩井』、『双葉屋豆腐店』、寿司図鑑のために『志乃だ寿司総本店』で稲荷ずし。1個80円を12個。

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今では希少な「つづら」を作る『岩井』。東京土産に「つづら」というのもいいもんだ

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ここ『柳家』の鯛焼きはうまい。うまいけど並ぶのは大嫌い。それでなかなか買えないのだ。午後3時前後はやや空いている


 そのまま、のんびり路地を散歩する。我が無駄歩きはだいたい1時間の遠回りを基本としているが、今回の日本橋は半分が仕事なので、もう少し歩いていいはずだ。
 人形町の路地裏には敷居の高そうな料亭から、牛肉の『今半』、思わず入って見たくなる居酒屋などが無数にある。そんななかにあるのが、おでんの『美奈福』。ここは確かお持ち帰り、もしくは酒を置かない店なのだけれど、一度買って帰りたいと思いながらタイミングが合わないのだ。今回も一昨日、おでんを食べたばかり、残念。

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 路地を曲がって曲がって最後に見つけたのが、ドイツパンの店『タンネ』。もうすっかり暮れてしまった路地のそこだけが明るい。入るとビックリするほど可愛らしいお姉さんがふたり。そして、その可愛いお姉さんは「何を買ったらいいのかわかんない」なんて言う、怪しいオヤジに丁寧にドイツパンの説明をしてくれるのだ。うれしいな。たっぷりのドイツパン(10個以上のパン、ケーキ2個で1290円)をお土産に半蔵門線に下りる。

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この店のドイツパンは素朴でおいしい

 無駄歩きが終わって、こんなことを書くのも変だが、当初、小舟町から谷崎潤一郎の生家跡を目差して歩いたのである。それが稲荷神社の小道を見つけたり、ビルに挟まった古めかしい建物を見て歩く内に見当違いの場所に行き着いてしまった。日本橋は室町、堀留町、蛎殻町、新川(霊岸島)、浜町、小舟町など、どこを歩いても発見がいっぱい。当然、目的地にたどりつかなくても楽しい。だいたい無駄歩きの基本的な性格がコレであって、一度も本来の目的は果たせたことがない。それでもやめられないのが無駄歩きなのであった。


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11月4日(金曜)

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 朝は冷え込んでいる。クルマのフロントグラスの水滴がもう少しで凍りつきそうだ。
 八王子魚市場には8時過ぎ。すみいか(コウイカ)が来ている。ケンサキイカとスルメイカが並ぶのもこの時期ならでは。クロムツ、メダイ、北海道網走からのハタハタ。なめたがれい(ババガレイ)の値段は上がってきているという。
 源七には見事なアカガレイ。産地は兵庫県香住。値段はキロ/1800円ということで1匹900円前後。小売りだといくらになるだろう。

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今日もっとも惹かれたのが兵庫県香住からきたアカガレイ。でも高いな

 八王子綜合卸売センター、高野水産には大分からカミナリイカ、北海道森町から、まぞい(タヌキメバル)。ぼんやり魚を見ていたら、スーパーイシカワの石川さんの顔が真剣そのもの。これは休み明けで仕入れが多いということか? それとも景気がいいのだろうか?

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 八王子綜合卸売センター、八王子総合卸売協同組合とも学生の姿が多いと思ったら学園祭シーズンなのだ。コヤツらがまことにうざったい。30年近く前に、そのうざったい学生として、肉を仕入れに来たはずなのに、年々コヤツらが嫌いになる。大学で講義を持つ知人が、ときにコヤツらの無礼なことに血圧が上がると言っていたが、さもありなん。


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 靄が出ているが晴れて、暖かい。窓の明るさの中で『宿六・色川武大』を読む。寝床から離れたのは7時過ぎ。
 朝食はおでんの残り、ちりめん、納豆、ご飯。なんだかだれだれで朝からだらしない。

 食後、画像整理を急ぐ。10時過ぎに沼津の菊貞・菊地利雄さんからウチワフグとソトイワシ属の魚。画像整理は11時半に切り上げて、魚を撮影する。
 このソトイワシが2種あることを画像掲示板で小西秀人氏から教えられて、初めて下方からの画像を取る。そして神奈川の生命の星地球博物館、瀬能宏先生に連絡をとり、同定をお願いする。

 簡単すぎる昼食をとり、午後からは沖縄の甲殻類を撮影。これは千葉市のつづきさんからのもの。アルコール漬けなので、撮影を先延ばしにしていた。

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カラッパ科のカニ。種名はわからない

 3時に近くの宅急便。ウチワフグは沼津の飯塚さんのところ、ソトイワシは生命の星地球博物館に送る。そのまま酒の安売り店で新潟の「麒麟山」を1本。購入する酒は常に2000円前後と決めていて、この価格帯がうまいのはいい酒蔵だと思ってよい。
 午後7時近くまでサイトの改訂、雑事。

 夕食はうどん、グラタン、その他もろもろ。家族は行事で慌ただしく、こちらは雑事、サイトの改訂や画像の整理で手一杯の息苦しい一日となった。
 食後、どっと疲れが出てしまって、10時までぼんやり過ごし、11時過ぎまで画像の整理。そしてダウン。「色川孝子が欲しい」と思った。


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 10月の終わりから11月になって、目立ってきたのがシバエビである。芝浜でとれたから「芝海老」なんでしょうけど東京湾ではほんの少ししかとれません。とれると事件とでも言えましょうか? この産地は三河湾、大阪湾、有明海など。江戸前天ぷらの材料はほとんど西日本から東海でとれると言うわけです。秋から初夏まで長くとれるエビですが、いちばんの旬は11月だと思います。
 二、三本、束ねて「ちょぼ揚げ」すなわり天ぷらにする。またかき揚げ、すり身にして握りの玉子焼きに混ぜる。でんぶもいいもんですね。

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市場魚貝類図鑑のシバエビのページへ
http://www.zukan-bouz.com/ebi/yosiebizoku/sibaebi.html


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 ぼうずコンニャクです。愛媛県宇和島市『薬師神かまぼこ』さんのじゃこ天はうまいんです。これで飲る「梅錦」も絶品。木枯らし平社員さんも部長と楽しんではいかがですか?
 さて、返信に代えまして、秋になって思うこと。それはまた「大阪を歩きたい」ということです。前回の大阪行は素晴らしいものだったんです。でも和歌山、泉佐野。大阪と動きすぎでしたね。和歌山は和歌山で行って、大阪もじっくり歩く、これじゃなきゃダメ。特に近年、月刊『大阪人』に熱中していまして。この「立ち飲み」の特集がよかったんです。一日、歩き回って立ち飲みは無理かなと思いますが、さぞや大阪の居酒屋は「いいアテあるだろうな」。

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 晴れ、小春日和という言葉、そろそろ使ってもいいのだろうか? 旧暦のカレンダーがなく、少々不安ながら、そんなのどかな日。
 目覚めは6時過ぎ。明らかに精気がなく悪い状況にいる。風邪でもないだろうし、と思っていると家人が「気持ち悪い」と寝床から訴える。これは明らかに風邪だろう。メール・掲示板のチェック。
 朝食はハムエッグ、尾鷲の岩田さんにいただいた「目光の干物」、ちりめんじゃこ・スダチ、具だくさんみそ汁、ご飯。ご飯がうますぎるのは、『日本堂』(八王子総合卸売協同組合)で買ったため? かな。
 寿司ネタを考えただけで、外出する。

 八王子魚市場には8時過ぎ。豆アジ(マアジの幼魚)が目立ってきた。ハタハタは北海道、山陰ものが来ない。マガレイ、ソコイトヨリ、メバル、カンパチ、きんき(キチジ)。サンマは「安部長」、気仙沼。

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「安部長」の文字を見ると秋も終わりかと思う

『源七』には気仙沼からメカジキ。生なのでうまそうだ。あんちゃんがハマグリ?を持ってきていて、これを「銚子産だよ」というのだけれど。殻長2センチほどであり、チョウセンハマグリではないと思われる。これはなんなんだろう?
 八王子綜合卸売センター、高野水産に立ち寄ると、「昨日のだけど」と言ってシバエビをいただく。「ありがと!」。今日の高野水産は膨大な荷を持ってきていて、昨日のものなんて売っている場合じゃないようだ。ただあまり面白いのはなく、アカムツの小がキロ/1500円1匹170グラム前後というのに人気が集中。この騒動の人をかき分けて2本確保。また宮城県から「生のり」が来ていて、これは今期初物。八王子総合卸売協同組合、クマゴロウ(マル幸水産)のところに縄の本マグロ。産地を聞きたいと思ったが忙しそうなのでやめる。
『清水保商店』に山形県の「蔵王菜こんぶ」を見つける。これと納豆を合わせるととてもうまいのだ。と二郎さんによいしょ! して購入。

『市場寿司 たか』でアカムツの握りを撮影。小さなアカムツで期待しないでいたら、あにはからんやうま〜い。

 帰宅は10時過ぎ。家人を病院へ。待ち時間の間に銀行、スーパーでアクエリアス。豆腐の『栃木屋』で木綿豆腐と油揚げ、『ポコ ア ポコ』でパン。この「少しずつ」という名のパン屋、鄙には希なバゲットを焼く。病院での診療が長引いて、帰宅は正午を過ぎる。
 画像の整理を始めたら、眠くなってくる。色川孝子(色川武大の妻)の『宿六・色川武大』を寝床に入って読みつつ熟睡。目覚めたら3時近い。大慌てで雑事、寿司図鑑。そしておでんを作り始める。
 日高昆布にウルメ節けずりで酒塩、相馬市『山形屋』の薄口醤油のつゆ。ここに米粒と下茹でした大根、ゆで卵、『薬師神かまぼこ』のじゃこ天、焼き豆腐。食べる1時間前に福島県相馬市『庄子水産』のヤナギダコ、ちくわぶ、袋、ウインナー巻き。
 寿司図鑑をアップしたのが6時。

 夕食は煮込みハンバーグ、おでん、グラタン、パン。尾鷲の岩田さんにいただいた「生からすみ」を肴に「梅錦」。

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我が家のおでんは子供のことを中心に考えて作ったもの

 食後、ぼんやりと時を過ごしてしまって、なにもせぬままに11時になってしまって、本を読みながら眠ってしまう。


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カキ目を改訂

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カキ目
タイワンガキを削除
ヨーロッパヒラガキ(ブロン)を追加
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1673種


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 外は快晴。朝方冷え込んでいる。パソコンを立ち上げたのが6時半。メール・掲示板のチェック、日記をブログ用に縮めながら、朝食を作る。
 朝食は豚のショウガ焼き、水菜のみそ汁、ご飯、納豆や常備菜。

 八王子魚市場には9時前に到着。鈴木さんのところに新潟から、しったか(オオコシダカガンガラ)、白みる(ナミガイ)、ほっき(ウバガイ)、地はま(チョウセンハマグリ)、まつぶ(エゾボラ)。特種に大きなマハタ。近海にマダラ。源七に生シシャモ。北海道釧路市釧路町仙鳳し(足へんに止)から殻つきカキ。これが肉厚でうまい。これ1個180円を2個購入。若旦那が「金を出して買うなんて雨が降る」なんて嫌なことを言う。

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釧路の『カネミツ 丸富士水産』のカキ。かなりイケます

 八王子綜合卸売センター、高野水産にはトラフグ。八王子総合卸売協同組合、『十一屋ジャパン』で、べったら漬け。『ユキ水産』、『清水保商店』におでんが多種並んでいる。

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八王子綜合卸売センターと八王子総合卸売協同組合は同じ場所と思っていい。ふたつの組合の距離は三歩

『市場寿司 たか』で、マガキの握りを撮影。これは大失敗。

 帰途、小松菜の畑、そしてニンジンの畑があって旗野さん(旗野農園)を見かける。ニンジン、長ネギを収穫していて、何を見ているのかと思ったらタマネギの苗。
「連作しちゃったかな? 芽は出てきたんだけど、これ以上伸びない」
 都市近郊農家の場合、希少な専業農家は多種多様の野菜を作ることで暮らしている。その場合、連作障害がいちばん頭を悩ますのだ。ネギ、ショウガ、大根など、連作障害の起こりやすい野菜は多い。畑では多分、9月上旬植えの70日白菜が丈を伸ばしている。
「まだ、巻いてこないね」
「今月収穫」
「ダメだね。来月中旬かな」
 白菜も栽培の難しい野菜。苗を作って、植えて最短で60日、長いと収穫まで80日以上かかる。ここで問題となってくるのは播種の時期。8月から始まる白菜作りは害虫との戦い。出来るだけ遅く植え付けるのが減農薬の決め手となる。また、気温が下がってきて追肥をするか(気温が低いと肥料がきかない)、寒冷紗をかけるか(かけると低温障害は防げるけど、日照も減る)、農家は頭悩ませる時期でもある。小松菜を見てきますと、畑を下りていくと、旗野さんは直売所にクルマを飛ばして行く。小松菜は少し伸びすぎているが、これは適度な降雨と日照のためである。伸びすぎると値段がつかずに農家は苦しむのだけど、本当はこの大振りの小松菜が煮てうまいのだ。かつお節出汁、油揚げと煮た小松菜はたまらなくうまい。

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10月、11月は露地栽培した小松菜のまさに最盛期

 帰宅は10時過ぎ。大急ぎで寿司図鑑作成。画像の整理・保存。尾鷲の魚貝類の同定に苦しみながら、時計を見ると、正午を回っている。
 昼食にお茶漬けをかき込んで、外出。ガラガラの中央線で文庫本を読み、そしていつの間にか熟睡。お茶の水駅、神田川対岸の緑で目覚める。
 雑事は9時過ぎまで、ぞろぞろと家路を急ぐ、予備校生の群とともに駅に向かう。考えてみれば30年ほど前、不安一杯の受験生であった。この時期にはほとんど志望校も決まっていて、ダメモト、滑り止め、受験生の頭の中は冷たく暗いんだろうな。

 豊田駅に着いて自転車を『開花』に向ける。10時を超えて、やっと落ち着いた店内でタカノハダイの唐揚げ、銀だらの煮つけを肴に軽く一杯。
 帰宅は11時過ぎ。深夜0時まで画像の整理、メール・掲示板のチェック。そしてダウン。


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 6時過ぎに目を覚ます。疲労が腰の当たりにきている。メール・掲示板のチェック、日記の校正、ブログに使う部分を抜粋する。寿司図鑑のネタ選び。
 朝食は、煮込みハンバーグ、水菜のお浸し、アサリのみそ汁、ご飯。

 八王子魚市場、目に付いたのはカワハギ。今年も活けの季節で値段は高そうだ。北海道紋別からニシン。宮古のサンマとあるが、荷は少なく寂しい。
 八王子綜合卸売センター、高野水産にもニシン。福島からヤナギムシガレイ。
 八王子総合卸売協同組合、北海道森町から見事なニシン。

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 八王子綜合卸売センター『河辺ハム』で豚肉を買って早々に帰宅。野のセイタカアワダチソウの黄が冴え冴えとしてきていてきれいだ。

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 帰宅は10時前。せっせと昨日の画像整理。保存だけでも1ギガを超えそうだ。正午になって雑事。
 簡単な昼食をとり、外出。秋らしい日より。
 空いている中央特快で熟睡。雑事、深夜0時まで。帰宅は1時過ぎ。メール・掲示板のチェックするも返信の気力はなくダウン。


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