管理人: 2006年3月アーカイブ

 moonさんへの返信に代えまして、「魚屋へ行ってみませんか?」という話。さてmoonさん、お寿司屋さんでいい店はどうも少ないですね。『市場寿司 たか』は私も開店するときに手伝いまして、「いかにお気軽にお客に来てもらえるようにできるか?」というのを命題にしました。だからときに冷凍食品なども使うし、市場の人脈を駆使して仕入れも最小限でしかも、こまめに仕入れて価格を落としているのです。ちなみに同じ素材を使って他の寿司屋では2倍近くの値段になるでしょう?
 そのような意味合いでは魚屋にはまだまだいい店がいっぱいあるようです。1月には向島曳舟にいったときに橘キラキラ商店街で鮮度、値段も申し分のない魚屋を何軒か見つけました。また行き、実際に魚を買ってこようかなと思っています。
 そんなとき、思い出したのが八王子市小宮にある『スーパーイシカワ』です。ここなど外見はいたってありきたりの鄙の寂しい食料品店。実際に入ってもこれといった特徴もないのですが、奥にたどり着くや驚くべき光景が飛び込んできます。なんと毎日のように20種以上の刺身が冷蔵ケースに並ぶのです。その凄まじいこと。しかもしかも値段がまた凄い。安い物で1つ380円、高くても980円しかしません。
 このように街の魚屋というのは今でもきっとがんばっているのではないかと思います。近所に魚屋があったら一度、立ち寄ってみてはいかがですか?

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まだ並び切れていない! 『スーパーイシカワ』。


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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 あまり眠っていないので朝方の冷え込みが辛い。近辺の農家では明らかに霜の心配をしている。ビニールトンネルの大根畑を見ながら市場に向かう。

 八王子魚市場、入ったところに青森県産の白貝【サラガイ 日本海、東北以北に棲息するニッコウガイ科の真っ白な貝。三陸では満珠貝(まんじゅがい、まんじゅうがい)。刺身や焼き物に使われる。市場で白貝と呼ばれるのはサラガイ、アラスジサラガイが主、他にはベニザラガイ。値段が安くて美味】。
 九州佐世保丸伊水産からは見事なイトヨリ【スズキ目スズキ亜目イトヨリダイ科の魚。高級魚なのだがこのところあまり高値ではなくなってきている。産地は九州が多い】。
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市場魚貝類図鑑のイトヨリへ
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 北海道厚岸からは砂えび【アムールエビジャコ エビジャコ科のエビは世界的に見て重要は食用海産物。日本では北海道の厚岸、鵡川など道東から噴火湾までの浅い汽水域、または内湾域に多い。小型のエビなので主に唐揚げになる】。
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市場魚貝類図鑑のアムールエビジャコへは
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砂えび(アムールエビジャコ)の箱にはタラバエビ科の標準和名スナエビ、ミツクリエビなどが混ざっていて楽しい。この撮影時点でまだ生きているのが飛び跳ねている

 大分県鶴見から素晴らしいイサキ、他にはゴマサバ、九州からのマアジ、バラいか【スルメイカ 小振りでバラバラに箱詰めされている】。
『源七』ではケガニ【茨城、鳥取以北に棲息するクリガニ科のカニ。カニとしてはもっとも高価なもの〉を蒸している最中。あんちゃんはカニ蒸し名人である。
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 また国産のやや小さなメカジキ【メカジキは世界中の暖かい海域に棲息する大型魚。関東には銚子から三陸までのものが生で入荷してくる。生のものや国産ものは長いクチバシを切り落とし頭部をつけて流通。輸入物も多く、こちらは頭を落として流通する。主に煮つけや、フライ、ムニエルなどにしてクセがなくうまい】を若だんなが切り身にしている。1切れ140円は生メカジキとしては破格。これを3切れ購入。
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市場魚貝類図鑑のメカジキへ
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 また市場ではタカベ【房総半島以南に生息するスズキ目タカベ科の魚。関東では塩焼きの魚として珍重されて、やや高価。三重県和歌山県などから九州まで、また関東では伊豆七島が産地)の入荷が目に付くようになった。

 八王子綜合卸売センター『高野水産』には久しぶりに面白い物がたっぷり。大分県佐賀関の丸昌水産からは小振りながら鮮度のいいコショウダイ【房総半島以南に生息。近年入荷が増えて刺身や塩焼きように普通に使われるようになった】。
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市場魚貝類図鑑のコショウダイへ
http://www.zukan-bouz.com/suzuki/isaki/koshoudai.html

 和歌山県串本市出口水産からクロサバフグ【北海道南部以南に生息。無毒と思われたが、南シナ海などで有毒なものが見つかっている。鮮度さえよければ刺身、また鍋、唐揚げにして美味】、小イサキ【イサキは小さくても脂がありうまいのだ】、マアジの入り会い【数種の魚を集めて一箱にする】。
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市場魚貝類図鑑のクロサバフグへ
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 八王子総合卸売協同組合『丸幸水産』には見事な春日子【チダイかマダイの幼魚。これはチダイ。チダイは北海道南部以南に生息する。日本海では「姫だい」なんて雅な呼び名があるし、関東では「花だい」と呼ぶ。マダイよりもやや身が柔らかいが味は抜群にいい。江戸前ずしでは酢で締めてネタにする。春に春日子の握りなんて最高だ】。
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市場魚貝類図鑑のチダイへ
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 四十物【あいもの/相物 本来は産物の端境期、服などで相のものというのと同義語。漁獲期と漁獲期の谷間という意味合い。すなわち魚などがとれないときのために保存用に塩をしたり加熱した物を言う。それが市場にきて生鮮品ではなく水揚げに関係なく取り扱える、乾物、塩干物や練り物、塩辛などに当てはめた】を扱う『清水保商店』に見事な冷凍ギンダラ【主にカナダやアラスカから輸入される。我が国でも噴火湾以北でとれるが非常に希。冷凍でもキロ/2000円を超える高級魚さが生だと遙かに高くなる。脂があり、煮つけや焼き物にして美味】。
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市場魚貝類図鑑のギンダラへ
http://www.zukan-bouz.com/kasago/sonota/gindara.html

 八王子綜合卸売センター、『丸相』にノビル【我が国地生のユリ科(ネギなど)の山野菜、近年は栽培されている】、『ビックリ屋』にうるい【オオバギボウシ 関東でも普通に山野に見られる山菜。クセがなく美味。ただし見た目が似ているコバイケイソウ(有毒)と間違っての事故が毎年起こっている】。
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ノビルは多摩地区の土手などに普通に見られる

 ビックリ屋の前の『ケン水産』に千葉県船橋から江戸川産のヤマトシジミ【北海道以南の汽水域に棲息する
二枚貝。シジミと言えばヤマトシジミのこと。他にはセタシジミ、マシジミなども食用になる】。安いので購入。
『市場寿司 たか』でホウセキハタ、ウミヒゴイの握りを撮影。ウミヒゴイのうまいこと例えようがない。


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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 毎日のように『市場寿司 たか』に顔を出して、寿司ネタとはなんぞや? を考えている。目の前でさばいているのは和歌山県湯浅町『福井鮮魚店』からきたウミヒゴイとホウセキハタ。
「ウミヒゴイってのは困った名前だわね。これじゃ食う気がしないだろう」
「三重では“めんどり”なんていうし、“おじさん”てのも使えるかな]
 これはウミヒゴイのあまりの美味になんとかお客に食べて欲しいと思い、そしてお客への説明の仕方を考えているのだ。
 それでお客にはヒメジにするか、「おじさん」「めんどり」? なにも決まらないままに店を後にする。たかさん「ホウセキハタはそう言えばハタだな」なんて独り言を言っている。
 毎回、魚を持ち込んでまず、東京じゃ食べられない魚をお客にも出している。それでもなかなか目新しい寿司ネタを聞いてくれない。注文してくれないのが目下、『市場寿司 たか』の悩みである。
 この時期から初夏まではホウボウなんて毎日のように仕入れても注文する人は数人。結局名物「豪海投げ込み丼』というちらしに入って仕舞うことになる。握ってこそじっくりその魚の味わいが楽しめるのだ。残念で仕方がない。
 でも、お客が好みで寿司を頼めないのにはわけがあるように思う。それは一般の寿司屋の料金システムだ。昨年のこと八王子で評判だという店にお昼の握り1800円(ランチで安いということ)を食べに言った。それが二人前。そして家人が小鰭を追加注文したら支払が5000円を超えてしまったのだ。すると小鰭(こはだ)2かんが1000円以上ということになる。お昼だし、すし飯は明らかに昨夜のものであった。
 思わず、家人に
「握りを食べた時点で追加はやめるべきだったね」
 と言ったのが大失敗。以後長く天災に見舞われてしまった。家人も握りの味わいの平凡であること、すし飯が新しくないことはわかっていたようだ。それでも食べたかった小鰭である。
 こんなことがあると絶対に寿司屋で冒険が出来なくなる。非常に明朗会計。あまりの安さにお客が「大丈夫ですか?」と聞き返してくるほどの『市場寿司 たか』ですら、なかなかお好みでの注文はしてくれないのだ。ちなみにすし飯を翌日に持ち越すことはない。
 寿司屋はその日の仕入れた魚を聞いて欲しいと思っている(思ってない寿司屋もいるが)。よろしかったら『市場寿司 たか』でお好みで数かん注文してもらいたい。すると、たかさんも仕入れがもっと楽しくなるのだ。

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『市場寿司 たか』とともに作る寿司図鑑へはここから
http://www.zukan-bouz.com/zkanb/susizukan/susizukanmokuji.html
八王子の市場に関しては
http://www.zukan-bouz.com/zkan/sagasu/toukyou/hatiouji/hatiouji.html


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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 やはり中日(水曜日)の市場は寂しい。普通、週初めと週末では、週末の方が商店、スーパー、飲食店の売れ行きがいい。そして日曜を休日にしている商店飲食店が多い(これは個人商店最大の弱点。明らかに、これがために個人商店の衰退を招いている)。すると間違いなく月曜、木曜には鮮魚生鮮品を仕入れに来るわけであり、週3回仕入れるか、2回仕入れるかに分かれるのだが、水曜日がぽかりと開いてしまう。またなぜだかわからないが日曜に次いで水曜定休日という商店も多く、これも不思議。

 八王子魚市場、仕入れる人影まばらななか北海道室蘭からアカガレイ(アカガレイは裏側の目のない方が赤く血走っている。その赤味が強い方が鮮度がいい。産地は日本海、北海道が多く、値段はやや高めである。煮つけ、塩焼きで美味)。
 青森県からメバル(市場では「黒メバル」と書いて「赤メバル」「沖メバル」と呼ばれるウスメバルと区別される。主に浅い岩礁域に棲息している。値段は高い。煮つけ、塩焼き、小型は唐揚げ)。
 特種に赤いか(ケンサキイカ ヤリイカ科のイカ。アオリイカ、ヤリイカとともに値のいいイカ。もちもちっとした食感、甘味が特徴。産地はやや温暖な海域。産地は山陰、九州が多い)、ヤリイカ(晩春から初夏まで限定的に入荷してくる。北海道では「冬いか」なんて呼ばれる。高価なイカ)が混ざった入り合い(何種類かの魚貝類が混ざって一箱に詰められている)。これは珍しいがどうも築地でヤリイカを加えたものであるようだ。八王子魚市場の場合、親会社が築地の荷受け5社の東市なのでこんなことが起こる。
 鹿児島県串木野「大竹商店」からカンパチ(ブリの一族である高級魚。養殖されていてこれが寿司ネタなどでは定着している。最近は天然の小振りのカンパチを嫌う寿司屋も多く難しいもの。値段は高い)。
 静岡県由比町からサクラエビ(東京湾、相模湾、駿河湾などに棲息する小型のエビ。ただ漁獲的にまとまるのは駿河湾のみ。駿河湾でも漁業権の問題で蒲原、由比、大井川町などが産地。鮮度がよければ生、また天ぷらに向いている)も入荷している。
 山口県萩からはエチュウバイ(これはカガバイとの区別がどうしてもわからない。富山湾のものだけがカガバイというのだろうか、市場ではともに「白ばい」。主に煮るのだが、刺身にしても美味。産地は山陰から三陸。韓国産もよく見かける)

『源七』には見事な生ばち(メバチマグロ マグロの価格ランクはクロマグロ、ミナミマグロ、メバチマグロ、キハダマグロ、ビンナガマグロの順。メバチマグロはスーパーや魚屋、また寿司屋が仕入れていく。ただ生は高く、寿司屋、魚屋などでも値のいいもの。この生のメバチはうまい!)

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メバチは千葉県銚子、東北宮城県、九州は宮崎県油津などからの入荷が多い

 鹿児島県串木野から、いなだ(ブリの30センチから50センチほどのもの。関東では「わかし」「いなだ」「わらさ」「さんぱく(これは釣りの世界だけの言葉かも知れない)」「ぶり」。冬に美味)

 八王子綜合卸売センター『ケン水産』には北海道増毛遠藤水産から甘エビ(ホッコクアカエビ)。『総市水産』には静岡県焼津からゴマサバ(「丸さば」とも呼ばれる。マサバと比べると血合いが多く、脂が少ない)。
『高野水産』には、きびれ(キチヌ クロダイとともにヘダイ亜目の魚。クロダイよりもやや温暖な海域に棲息する。近年入荷が多い)。


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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 高石友也とナターシャセブンの「たづるさん(1970年代後半にヒットしたフォークソングであったはず。高石友也がこんな曲を出すとは思わなかったのでかなり衝撃的だった)」から「るらんるらん たづるさん……」と言うフレーズを3分咲きの桜を見ながら口ずさむ。駐車場までの階段、気持ちのいいことこの上なし。多摩地区はこれからバラ科の木々の花が後から後から咲いてきて、なんだかボアンとしてしまうのだ。

 と、いつの間にか八王子魚市場に到着。近海(市場で箱単位の鮮魚を扱うところ)に青ます(カラフトマス)の若魚。これは青森県産であるようだ。これは春たけなわの時期から初夏まで北海道、東北から入荷するもの。

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塩焼き、ムニエルなどにしてなかなかうまい。市場の職員はカラフトマスであることはどうでもよくて春から夏に入荷してくる「青ます」として認識する。「思ったより売れるな」という魚。
市場魚貝類図鑑のカラフトマスへ
http://www.zukan-bouz.com/sake/karafutomasu.html

 茨城県からは底引きで揚がったとおぼしきヤリイカ、そのとなりにバラいか(スルメイカの小振りのもの。下に氷を敷いて並べ数を合わせることが出来ないほどのサイズ。それでバラいか)。

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バラいか(スルメイカの小振りの物)は値段が安くてうまい。我が家ではこれのげそを外し、外套の部分の皮を剥いてい一瞬熱湯に通したものをワサビ醤油で食べるのが好評である。げそなどは新じゃがと煮てしまう。
市場魚貝類図鑑のスルメイカへ
http://www.zukan-bouz.com/nanntai/tutuika/surumeika.html

 長崎県からゴマサバ(マサバとは違いやや脂が少なく血合いが多い。それでもこれからマサバの味が落ちるので需要がある。ただし本来はさば節の原料になったりすることが多い。初夏から盛夏が旬。また土佐清水など高知県では珍重する)。

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ゴマサバは脂が少なく血合いが多い。鮮度がよければ土佐風のたたき(皮付きのまま、表面を強火で焼き、薬味の香辛野菜の千切りをのせて柑橘類を使った合わせ酢を振りかける。そして手などで軽くたたいて馴染ませたもの)にして葉ニンニク、青じそ、ショウガ、ニンニクスライスで食べる。また煮つけにしても思ったよりも美味。揚げ煮、唐揚げなど意外に使えるヤツである。
市場魚貝類図鑑のゴマサバへ
http://www.zukan-bouz.com/saba/saba/gomasaba.html

 北海道羽幌からは甘えび(ホッコクアカエビ)。北海道の西側、すなわち日本海側からは春から初夏にかけて甘えび(ホッコクアカエビ)の入荷が増えてくる。「遠藤水産」など荷の扱いの丁寧な荷主もおり、この時期お買い頃。

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甘えび(ホッコクアカエビ)の産地は日本海側と北海道以北に棲息する。春が産卵期にあたるので抱卵したものが多いのだが漁師さんなどは抱卵していないものがうまいという。また生まれて4〜5年はオスばかりであり、大きくなるとメスに性転換する。
市場魚貝類図鑑のホッコクアカエビへ
http://www.zukan-bouz.com/ebi/tarabaebi/tarabaebi.html

 八王子綜合卸売センター『高野水産』にはハツメ(千葉県銚子、日本海以北にいるメバルの仲間で、カサゴの仲間なのに華奢。
市場魚貝類図鑑のハツメへ
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煮つけに、塩焼きに、唐揚げに、とても美味。大好きな魚のひとつ。お父さんは晩酌はこれを魚に秋田の両関の燗酒などがいいぞ)。

 また何気なくフレッシュフード福泉を除いていると九十九里からシラウオのしらす。1キロ1300円と破格の値なので購入。ひょっとしたら去年の残りものだろうか? 冷凍もので劣化がほとんどなくうまい。当然購入。


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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 関東の市場でもよく見かけるものに「灯台つぶ(とうだいつぶ)」というのがある。略して「とうだい」なんていう。これはどうも北海道での数種の巻き貝をさす言葉。そのどれもが属名を出したくはないがBuccinumに属し、もっとランクを下げるとヒモマキバイグループなのである。このグループで食用として流通するのはヒモマキバイ、オオカラフトバイ、シライトマキバイ、クビレバイ(量はいちばん少ない)の4種。また東京湾、相模湾にいるサガミバイ、相模湾以南にいるスルガバイもこの仲間である。特に千葉県銚子などであがるシライトマキバイはスルガバイと紛らわしいタイプがあり、この2種が別種などだろうかと疑問に思う。
 この6種をざっと説明する。(この4種に関しては、ぼうずコンニャクの私見と思って欲しい。これにしっかりした分類、また検索方法があるなら指摘して欲しい)

●オオカラフトバイは北海道特産ともいえるだろう。主に厚岸、釧路、根室などから入荷してくる。
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市場魚貝類図鑑のオオカラフトバイへ
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●ヒモマキバイも厚岸、樽前、そして北海道日本海側。
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市場魚貝類図鑑のヒモマキバイへ
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●シライトマキバイは千葉県銚子、福島、北海道南部など太平洋に面する地からの入荷が多い。また剥いた状態での入荷も多々見られる。
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市場魚貝類図鑑のシライトマキバイへ
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●クビレバイというのはいちばん難しい。日本海とオホーツク海に棲息するもので、まちがいなくクビレバイと思われるのは日本海からの白ばい(エチュウバイ)に混ざっている。もしくはヒモマキバイなどに混ざって典型的なクビレバイが見つかるが、どうも謎の巻き貝である。
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市場魚貝類図鑑のクビレバイへ
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●サガミバイは東京湾、相模湾に棲息。市場で見られることはまずない。
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市場魚貝類図鑑のサガミバイへ
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●スルガバイは相模湾以南のやや深海に棲息する。産地では消費されているが流通することは希。
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市場魚貝類図鑑のスルガバイへ
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 以上を「灯台つぶ」として少しずつ説明していきたいがオオカラフトバイ、クビレバイ、ヒモマキバイを一群、シライトマキバイを一群、スルガバイ、サガミバイを一群として3ページとする。これは「灯台つぶ学事始め」である。ぼうずコンニャクの混乱をわかって欲しいのだ。


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 慌ただしい日々が続いている。少しゆったりと構えると命取りになる。ギリギリまで画像の整理を行い、八王子魚市場に向かう。月末のせいかクルマが多く、やたらに車間距離を詰めてくるバカなベンツがいて、嫌な気持ちになる。

 八王子魚市場入ったとたん久しぶりのめごち(ヌメリゴチ)。とれたのは千葉県富津。「めごち」と呼ばれて入荷してくるのはネズミゴチ、セトヌメリ、ヌメリゴチ、ハタタテヌメリ、九州からヤリヌメリ(相模湾などのものは臭い)など。これが大阪では「がっちょ」、大阪の市場では天ごち(天ぷら用のコチという意味)と呼ばれる。天ぷらネタでは鱚(シロギス)よりうまいと思っている。

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千葉県富津さんのヌメリゴチ(めごち)。これから入荷が増えてくる

 富山県氷見からさごち(サワラの小振りのもの)、千葉県富津からはスズキも来ている。長崎のマアジ、たくさんの養殖ブリ。また養殖マダイは「4月1日から値上げだと書かれている。
 特種には宮城県からニシン。毎年「定置網」と書かれて入荷してくる。これが素晴らしい鮮度。確か去年、これを酢締め、マリネーにして楽しんだのだ。静岡県舞阪からはサヨリ。青森県下北むつ市マルコウ水産から天然のマボヤ。この時期、どのような漁法でとるのだろう。鹿児島県出水からは素晴らしいマダイ。韓国産のむき青柳(バカガイ)。『源七』には愛知県三河湾からアオメエソ。

『海老辰』には秋田県からであるらしいごり(ジュズカケハゼ)。中にトミヨが混ざっている。トミヨは確か絶滅危惧種であるはず。また我が国で「ごり」と呼ばれているのはハゼ科ウキゴリ属のジュズカケハゼ、またヨシノボリ属の魚。

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トミヨは青森県から石川県までの日本海側の川や湖に棲息するトゲウオ科の小魚。この科ではイトヨが食用魚として取り引きされている。初夏の産卵期には水草など集めて巣を作り子育てをするので有名。

 八王子綜合卸売センターに向かうときに寿司冨さんにすれ違う。八王子綜合卸売センター『高野水産』にはカナダ産養殖キングサーモン(マスノスケ)。4キロで1100円/キロ。八王子のまるみさんと半分こ。これを大急ぎで『市場寿司 たか』へ。すぐに2かん握ってもらったら素晴らしい味わい。
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カナダ、ノルウェーなどで養殖されているキングサーモン。最近はスーパーなどでも普通に見かける。また東北、北海道でとれる天然ものは高級品だ


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 朝方6時前に起きて窓を開けるとまだ開けやらぬ時ではあるが青空が見える。海に行くべきか、どうか、悩む。結局、海藻の画像がもっと欲しくなって思い切って国道16号を南下する。朝食は相模原のローソンのおむすび。子供達に普段飲んではいけないと禁止しているファンタ、ジンジャーエール、カルピスソーダなどを特別に買って進ぜる。
 7時過ぎに出かけて8時過ぎには三浦半島長浜にたどり着く。途中、竹の子を売っているのを見つけて、帰りには竹の子を買うのだと家人が色めき立つ。

 浜辺で海藻を拾い、また出来る限り採取する。家人がマリモ状の海藻をひろって、海にもマリモがあるんだとバカなことを言っている。娘達はタカラガイをたくさんひろう。

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娘達は貝殻やきれいなガラス片が大好き

 三浦半島のそこここからウグイスの声、また多摩よりも早い桜の咲き具合。曇り空ではあるが長閑な春の海、三浦の自然を満喫する。ただ、時間に追われているので浜でいたのは2時間。それでも砂地を歩き回り、海で魚を追いかけ回して遊ぶと足がガクガクとしてくる。

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これがアカフジツボなのかオオアカフジツボなのか、それが問題だ。

 10時過ぎに浜を後にして武山の農協直売所でステックセニョール(花のトウが長く伸びるタイプのブロッコリー)、菜花、卵、イチゴを買う。竹の子は売り切れ。

 衣笠から乗った横須賀横浜道路は空いていて、正午近くには町田、相模原と来て、パスタ、ピザの専門店であるジュリーパスタ(間違っているかも)で昼食。パスタもピザも600円〜900円で思ったよりも安いしうまい。ファミリーレストランも侮れないな。

 帰宅は2時前。慌ただしく海藻を撮影。これに2時間を要す。ミリンらしきものや初めて見るものが多いのだが、ムカデノリに関してどうしても同定ができない。

 4時になって眠くなりダウン。気が付くと5時過ぎになっている。大急ぎで画像の整理。

 夕食は緊急事態なので野菜と豆腐主体の鍋。鶏肉は出汁代わりに焼いて入れている。魚は本みる(ミルクイ)の刺身、鰊の切込み、酒は「浦霞純米酒」。
 夕方から咳が出て、肋骨に激しく響く。
 食後、テレビ東京の「アドマチック天国」の都営荒川線を見ていると眠くなり、10時半にダウン。


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 金曜日の市場で魚屋のオヤジと立ち話、目の前にあったのが北海道産のアサリである。この色合いの違いに魚屋のオヤジは「(本州のとは)別種だろ」と疑問に感じているのだ。
 確かに木更津などから来るアサリは白や青色で模様がくっきりしている。これがアサリの概念の基本かも知れなくて、それからするに北海物はまったく違っている。全体にサンドベージュ(砂色)もしくは白泥色、やや赤身がかったり、まったく白であったり。模様は微かに筋が入る程度である。また何よりも貝殻が厚いのは魚屋などの嫌う所以である。
 これは本州のアサリよりも遙かに北海道の方が成長が遅い。そのためにやや貝殻が硬くなる。また東京湾、浜名湖では春と秋に産卵期があるのに北海道産は夏に一回だけ産卵が行われる。このために当然旬(北海道産のアサリの旬に関してはまだ把握していない)も違ってくるし、市場での評価も賛否両論となるのだ。
 北海道での産地は主に釧路、厚岸、根室あたり。箱には大まかに「道東産」と書かれていることが多い。かなり大型のものが入ってくることがあり、これがために北海道ではアサリがよく成長するのだと思いこんでいるようだがまったくの見当違い。実際にこのところあまり大型のものは見かけない。
 味わいは他の産地と変わらない。貝殻が重い、また出汁がでないという評価もあるが、そんなに気にすることもないだろう。個人的にはこの灰色のアサリは大好きである。

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市場魚貝類図鑑のアサリのページへ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/heterodonta/marusudaregai/asari.html


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 朝方起きてパソコンで時刻を見ると6時前。それから1時間半ほど雑事をこなして市場に向かう。

 八王子魚市場には8時前に到着。鈴木さんのところに本みる(ミルクイ マルスダレガイ目バカガイ科 寿司ネタとして珍重される)があって1600円/キロ。1個あたり250グラム前後であるが安いので1個購入。昨年から本みるが安くて白みる(ナミガイ オオノガイ目キヌマトイガイ科 本みるの代用品といった感があったが、近年値が高く、白みるとして独立した寿司ネタとなっている)が高い。これは寿司屋さんなど気軽に本みるを使えると言うこと。ただキロ当たりの値段は接近しても歩留まりは確実にナミガイの方が上。同じ値段で重さが同じなら白みる(ナミガイ)が得なのだ。

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 ほっき(ウバガイ)、厚岸のマガキ、岡山の平貝(タイラギ)。
 近海にはマダラ、青森県産沖めばる(ウスメバル)、ホウボウ、イサキ。特種には甘えび(ホッコクアカエビ)。

 ここで八王子の老舗魚屋「天野鮮魚店」天野さんと立ち話。
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『源七』にはオオマテガイ。オオマテガイは市場では「まてがい」、他にはアゲマキも「まてがい」であるが標準和名のマテガイが入荷することはほぼない。またオオマテガイの産地は山口県が多い。
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 八王子総合卸売協同組合、『丸幸水産』にはアオダイ。これは伊豆七島産だと思う。アオダイは白身の上品な味の魚。高値安定の魚である。また山口県仙崎産だという見事なケンサキイカ(だるま これが関東では「赤いか」、山陰では「白いか」。値が高い)。
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 福島県越前港からハタハタ(これはそろそろ終盤)。

『三倉』には宮崎県からヒメコダイ、カスミサクラダイなど。ともに天ぷらにして美味。また鮮度がよければ酢締め、刺身も一興だろう。
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ほとんどがヒメコダイ、数匹カスミサクラダイが混ざる

 朝食は『光陽』で姫はラーメン、煮かつ(カツ丼の上の部分、すなわちカツを卵と甘辛い出汁でとじたのを別の器にもっているもの)。
 隣の『三恵包装』でお菓子など。『日本堂』で茨城産コシヒカリ。『河村青果』でプチベール(子持ち観覧、ようするに芽キャベツの花芽の出やすい品種)、山形県産うるい(オオバギボウシという山菜の栽培物)。
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プチベールは花芽が出た芽キャベツ。甘くてうまい

 八王子綜合卸売センター『高野水産』には典型的な北海道産アサリ(1000円/キロ)。北海道産は模様がなく灰色の殻。また貝殻が分厚い。見事なマアジ(1300円/キロ)があったので購入。屋久島からのハマトビウオ、福島県からのハツメ、ヤナギムシガレイなど多彩。


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三浦半島佐島港

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 築地などに「佐島ブランド」という言葉がある。都心まで至近の地でありながら釣りもののマダイ、アマダイが豊富にとれる。また、この味わいがいいということで築地などで他の地と区別しているのだ。マスコミなどでは「関アジ」で有名な大分県佐賀関やブリの富山県氷見などが最近有名であるが関東の前海とでも言えそうな相模湾も忘れてはならない。

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 佐島港の市場前には小売りをしてくれる魚屋もあり、また少し足を伸ばせばビーチコーミング(海辺で貝や生き物、漂着物を探す)スポットも点在している。
 その上、三浦半島はここ佐島の他、長井、大漁港である三崎など豊富な魚種を誇る港が多数ある。また港の近辺には多数のレストランや飲食店があるのも特徴かも知れない。すなわち週末を利用して魚貝類を買ってくる。三浦半島ならではの魚貝類を洗練されたフレンチや中華を味わうのも楽しいだろう。
 家族で一日たっぷり遊べる三浦半島の旅はまことに楽しいのだ。

詳しくは佐島港のさかな達
http://members.jcom.home.ne.jp/shin-sajimakou/index.html


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鹿児島県南さつま市笠沙の、わかしおさんからいただいたオキアサリのページを作成しました。
寿司図鑑ともどもご覧下さい。
オキアサリ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/heterodonta/marusudaregai/okiasari.html
オキアサリの寿司に関しては
http://www.zukan-bouz.com/zkanb/susizukan/04/10.html

掲載種 1713


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 八王子魚市場には8時過ぎに到着。期待しないで鈴木さんの貝の売り場を見るとハマグリらしきものがある。
「これ桑名だと思うよ」
 鈴木さんが自信なげに話してくれる。
「でも熊本だっけな」
 これならハマグリであるのだが、どうしても産地がわからない。また三重県にはハマグリは漁をするほどには残存していない。研究者によっては長良川河口堰(これを作ったヤカラは愚か者である)のため絶滅したとも言われている。熊本、大分にはハマグリが残っているが、これ自体本当に「ハマグリ」であるのかいったい誰が知っているんだ。

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産地不明のハマグリ。いったいどこから来たのかな

 近海には富山県氷見からバラいか(スルメイカの小振りのもの。下氷で並べて数を合わせて送ってくるには小さすぎる)、そして隣には冷凍のスルメイカ。特種には閂(サヨリのデカイやつ)があって、どう見ても5000円/キロ以上。1本700円くらいかな。このところサヨリの入荷が多い。

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サヨリというのは刺身にして春らしさを感じる魚である。それが釣りに世界では寒風吹き荒れる冬の魚なのだから不思議だ。

 八王子総合卸売協同組合、「丸幸水産」にはアラ(ハタ科マハタ属ではなくハタ科アラ属の)が来ている。5〜6キロほどで4500円/キロ。これは見事。

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九州で「あら」というとクエ(ハタ科マハタ属)のことを差すことが多い。それが標準和名のアラ(ハタ科アラ属)もあってともに高級魚なので紛らわしい

 八王子綜合卸売センター『高野水産』には釧路からウサギアイナメがたっぷり来ていて600円/キロなので撮影するために2本購入。平貝(タイラギ)の入荷は続いていて比較的値段が安定している。
『丸相』(八百屋)にはギョウジャニンニク。値段は400円だという、また新じゃががあって手頃な大きさなので購入。葉ニンニクなど野菜が動いてきている。


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 6時過ぎになって、やっと目が覚める。日記も完成していなくて最後までとにかく書く(ちなみにブログ版とはまったく別のもの)。半になって子供の弁当作り、沼津の無紋のマサバを塩焼きにしてみる。さば節で出汁を取り、朝食を整える。
 朝食は鯖の塩焼き、生卵、ブロッコリー、トマト、ほうれん草の魚々紫風味炒め、具だくさんみそ汁、ご飯。
 8時半まで日記を書き、ブログもアップ。

 市場からは10時前に帰宅。大急ぎで着替えて外出。『フジツボ類の最新学』を読むが難しい。ただ読み始めてすぐにフジツボのページを完全に改訂しなおす必要を感じる。高円寺の駅を過ぎたところまで起きていて、少し仮眠。気がつくと目の前に神田川の新緑花。

 お茶の水には5時過ぎまで。豊田駅まで帰り着いて『開花』でいっぱい。メンチカツがうまくてうまくて感激。

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揚げたてのメンチカツ、箸で切ると肉汁がジワリ。もうひとつ注文したくなった

 帰宅は8時過ぎ。風呂に入ってぼんやりテレビを見ていると眠くなってそのままダウン。深夜、2時過ぎに目覚めて画像の整理・保存。1時間ほどで再び眠くなる。布団にもどりダウン。


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 長閑な日が続いている。都心では桜の開花宣言がなされているのに多摩西部ではつぼみが膨らんでいるのを見るばかりだ。
 八王子魚市場には9時近くに到着。明らかに膝がおかしくなっていて、それがために朝のよしなしごとが手早くこなせないのだ。入ってすぐの貝の売り場、鈴木さんは黙然とアカガイを剥いている。平貝(タイラギ)、ほっき(ウバガイ)、アサリの産地がわからない。カキのむき身はまだある。特種には鹿児島県串木野からマダイ(4500円/キロ)とでっかいイサキ(2900円/キロ)。

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この大きさ、そして鮮度、見事だけど手が出ない値段だな。でも見る限りかなり売れてしまった後のようで、需要過多のようだ。

 青森県下北からのなめた(ババガレイ)もキロ/2500円。八王子でこの値段では売るに難しいだろう。それでも仕入れてきているだけで凄い。
『源七』には三番瀬のサルボウ、アカニシ。これから三番瀬のアサリ、蘇我のトリガイが来ると東京湾千葉の海は最盛期になる。

 八王子綜合卸売センターにまわって『高野水産』も魚の値上がりに苦しんでいる。それでも店頭いっぱいの荷があり、これは凄い。八王子総合卸売協同組合、『丸幸水産』に横須賀市佐島からキビナゴ。前回2月に佐島大楠漁港に行ったときキビナゴはほとんど揚がっていなかった。
 八王子綜合卸売センター、『ユキ水産』でうぐいす餅、釜揚げしらす。『大商ミート』で豚切り落とし、などを買い帰宅。
『市場寿司 たか』でテラオボタンエビ、スジウズラガイ、トリカジカ、沼津無紋のマサバの握り撮影。


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 5時かなと、目覚めてすぐに見た時刻はすでに6時近い。やはり起きてすぐは右の肋骨が痛くて起きあがるときには「ギクッ」とする。出来るだけメール・掲示板のチェック、返信が追いつかない。
 朝食は簡単に目玉焼き、浜名湖の青のり、レタスとカリカリベーコンのサラダ、ビンナガマグロぶつ入り具だくさんみそ汁、ご飯。
 8時過ぎに宅急便が届く。これは沼津佐政水産の青木さん、中村君からのマサバ、トリカジカ、ソコホウボウらしきもの、テラオボタンエビ。このマサバにはまったく斑紋がなく、この手のマサバが非常に希にあがるのだという。

 市場へは8時半過ぎに。九州からのマアジ、養殖マダイ、ブリ、カンパチなどがある以外はコレと言ったものなし。八王子綜合卸売センター、八王子総合卸売協同組合とも同様。
『市場寿司 たか』で高知市の永野廣さんにいただいたヘダイの握りを撮影。「本当にこれヘダイかよ」とはたかさんの弁。これはおかしい。ヘダイってこんなにうまかっただろうか?

 帰宅は10時過ぎ。慌ただしく画像の保存。沼津の魚貝類の撮影。雑事の連絡で気がつくと、1時。

 お昼ご飯のために八王子まで自転車を飛ばす。これはあまりにも運動不足なのを解消するため。
 八王子市街をグルグルまわり『大勝軒』というラーメン屋を発見。例によって何も考えないで食券を買おうとして、それでも首をひねる。ラーメンに並と小があり630円と600円なのだ。そして店内を見回すとほとんどの人がつけ麺を食べている。その麺の多さたるや孫悟空の火々山(漢字間違っていたらごめん)のごとく。それでつけ麺にしようかと考えても、中野でのつけ麺以来「おいしいもの」に出合っていない。考えて小600円。やはりこれが普通より大。どうなっているんだこの店。

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店名「大勝軒」がはっきりしていること、暖簾が洗いザラしてきれいなことは魅力を感じる部分。最近「ラーメンショップ」とか「ザ・ラーメン屋」なんてわけのわからん名を付ける愚か者がいるがあれは変だ。屋号は大切なのだ。ただ公明党のポスターはいらないぞ!

 浅川沿いの道を全速力で走っていると膝の痛みが増し、また肋骨のジクジクも激しくなる。自宅まで200メートルの地点で自転車をこげなくなり押して帰る。肋骨は骨折しているわけはない。しかし、この痛みはいかなる理由にや?
 帰宅して地道に雑事。雑事雑事、画像の整理・保存。

 夕食はヘダイの頭の煮つけ、ヘダイのカルパッチョよしる風味、土曜日に取ったテングサ科の海藻で作った心太(ところてん)、豚ロースと旗野農園のターサイ炒め(味つけは「魚々紫」)、マイワシの酢締め、新じゃがの素揚げ、大葉わかめ(ヒロメ)のみそ汁、ご飯。

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テングサ科の海藻をそのまま酢水で煮て、やや赤い色素に染まった心太を作ることができた。しかも海藻の香りが高く、うまい。これは大発見。

また高知からのヘダイはこれで総て食べ尽くす。ヘダイのカルパッチョはほとんど家人が食べて、たった一切れ食べたが、これも美味だ。しかしヘダイってうまいな!

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 酒は「東光」の純米吟醸ワンカップ。なかなかいけます。

 食後、またまた今度は膝が痛み出す。娘が「父ちゃんが太りすぎなのが悪いでしょ。だいたい酒の飲み過ぎだよ」と言う。まったくその通りだよと頭を一発殴ってやる。
 仕方なくテレビ東京の旅番組を見ていたら今回は料理がまともなので逆ビックリ。家人曰く「みな高い旅館ばっかりだからよ」だって。
 11時半、膝と肋骨の痛みにしみじみ人生の重さを感じてあっという間に眠りに落ちる。
 お見舞いのメールをいただいた、つづきさん、沼津の菊地さん、ありがとう。


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 深夜に一度起きて、また眠り、そしてトイレに起きたらもう5時を過ぎている。相変わらず、右の肋骨がじくじく痛み、それがために身体を動かさないので膝まで痛くなった。これ最悪の状況である。パソコンを起こすと5時半。海藻の画像整理を最優先に、気がつくと7時近いのだ。

 大急ぎで羽釜をガスにのせて、火をつける。薬缶でお湯を沸かし、キャベツ、キュウリ、ニンジンを千切りにしてレモン塩味のサラダ。この時点でお釜が沸騰している。8分タイマーをセットして、昨日取って置いた出汁を冷蔵庫から出して置く。ウインナーを焼く、マイワシの粗を出汁に投げ込んで鍋に火をつける。目玉焼きを焼く、子供達を起こして家人に惣菜を出すように指示。カツオのはらもを焼き、つづきさんにいただいた青のりの板海苔(ヒトエグサ)をあぶる。みそ汁用の出汁を漉してマイワシの粗を捨てて、玉ねぎ、ジャガイモ、ニンジンの残り、ターサイを入れてみそ汁を作る。ここで8分が経ち、みそを溶い芹のみじん切りをかけてみそ汁の出来上がり。
 朝食はカツオのはらも、目玉焼き、ウインナー、キャベツのサラダ、青のり、各種惣菜、具だくさんみそ汁、ご飯。千葉県大多喜で買った一升漬けがうまい。時刻は7時15分。年々動作が遅くなって超ファーストフードを目差す身、酒の飲み過ぎ、運動不足に遺憾の意を感じる。

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これは千葉の海人つづきさんからの浜名湖産青のり(ヒトエグサ)。香り高くうまい。

 9時半過ぎに近くの電気屋で家人のi Mac G5を購入。八王子農協ふれあい広場で野菜と卵。入り口で和菓子を売っていたので、ぼたもち、桜餅、いちご大福を買ってくる。忙しくてぼたもちを作る時間がない。またぼたもちを買って初めて彼岸の中日であることに気づく。

 我が家の墓は徳島県美馬市美馬町にあって墓参りに毎年行くのは不可能だ。考えてみると日本の交通機関が割高なのは悪質な政治家、役人、業者が利得をむさぼり、そのつけを利用者に回してしまったためである。高速料金などまともな人間が作っていたら半額以下になっていたはず。地方の商店街が壊滅しそうなのも自然破壊が進んでいるのも悪質な犯罪が増えたのも皆コヤツらのせいである。

 帰宅後、画像の保存。簡単な昼食の後雑事。

 画像の整理は遅々として進まない。
 午後1時過ぎ宅急便が届く。高知市の永野廣さんからヘダイともクロダイとも見えない変な顔つきの魚。すぐに画像掲示板にのせると小西さんからヘダイであると回答される。これは土佐湾の水深100メートル以上のところから嵐丸の北岡船長が釣り上げたもの。こんなところにヘダイが棲息しているというのも驚く。

 6時になって夕食の支度。切り干し大根をぬるま湯で戻す。勝浦の海藻を湯がく。ヘダイを卸して粗で出汁をとる。ご飯を炊き始めて、トンカツの用意。切り干し大根と油揚げの煮物を作る。ヘダイの刺身を造る。トンカツを揚げる。ヘダイの粗でわけぎのみそ汁をつくる。これにご飯で夕食。
 夕食はロース豚カツ、ヘダイの刺身、土曜日に勝浦で採取したムカデノリ、ヒラムカデ、フクロフノリの三杯酢、トマト、ご飯。
 酒は千葉県勝浦市の「東灘」純米酒。辛口ながらヒネ香がある。このヒネ香悪くない。また沖合でとれたヘダイのうまさはなんと表現したらいいのだろう。身が柔らかくて、刺身にしているときに「アレッ」と思って一切れ口に入れて驚く。うますぎるのだ。

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ヘダイの味わいの概念を超えるヘダイ。高知市の永野廣さん、嵐丸・北岡船長、ありがとうございました

 食後、画像の保存。9時になって「なんでも鑑定団」を見ている内に眠ってしまっていて気がつくと11時。気力が失せてしまって風呂に入ってダウン。


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 カペリンの卵の醤油漬けである。カラフトシシャモ(カペリン)の卵はけっしてシシャモに負けず劣らずうまいのは知られているが、どうやって卵を集めてくるのだろう。まあそんなことは置いておくとして、この醤油漬けはうまい。魚の卵巣でときに感じられる渋みがほとんどない。またご飯に合うのは甘味が適度に添加されているからだろう。
 この商品があるとご飯のなくなり具合が顕著になる。そんな名品だと思う。カネカシーフーズのものは「朝飯めかぶ」も大好きである。ホームページにもっと商品情報を載せてもらえるとうれしい。

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カネカシーフーズ 宮城県気仙沼市字赤岩港13番地の2
http://www.kaneka-sf.co.jp/


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3月20日のこと

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 目が覚めたのは寝返りをうったからだ。転倒して打った肋骨が未だにじくじくと痛い。それなのに勝浦の磯で興奮し驚喜し、海中をざぶざぶと闊歩したために余計に痛みが増してしまっている。時刻は5時に近い。さっさと起きてパソコンに向かう。未整理の画像は調べてみると6ギガに膨らんでいる。これをせっせと6時半まで減らす。ブログを書いて、朝食を作る。

 朝食はベーコンエッグかりかり仕立て、勝浦朝市の芥子菜漬け、トマト、キュウリ、コウサイタイ(紅菜苔)、せぐろ(カタクチイワシ)の丸干し、大多喜で買った一升漬け、生卵、大葉わかめのみそ汁、ご飯。

 市場に出かけて、市役所、銀行、文房具屋などに立ち寄り帰宅。午前中は雑事。

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日野市豊田地区には水路が流れサギやカモなどが年中飛んできている。これゴイサギかな?

 天災に見舞われているので、静かに静かに昼食をとり、午後も雑事。
 また画像の整理、保存、そして保存のついでに保存文章をブログで公開。

 6時過ぎに夕食の支度を始める。マイワシを三枚に卸して塩をする。ヤリイカは刺身、げそ卵は煮つけ。マイワシは酢締めにして冷蔵庫に寝かす。家族はよく酢が利いたものが好きなのだ。
 夕食はびんちょう(ビンナガマグロ)ぶつの唐揚げ、ヤリイカの刺身、げそ卵の煮つけ、レタストマトのサラダ、ご飯。酒は千葉県御宿町の「岩の井」。
 千葉県外房の大原、御宿、勝浦の酒はまことに粒ぞろい。外房は日本酒どころなのだ。

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八王子綜合卸売センター『総市』で見つけたビンナガマグロのぶつ。揚げてあんでもかけるつもりが、子供達がそのまま食べたいというので唐揚げに。これが思ったより美味

 食事中、「ドリフターズ」(どうして突然ドリフターズなのかわからない)を見る。子供が志村けんのバカ殿様にバカ笑い。末の姫など壊れたように笑って、ご飯を吹き出してしまう。
 考えてみると自分はドリフ世代では決してない。むしろクレージーキャッツ世代である。永六輔が「夢で会いましょう」という番組を作って出演し。そこから「上を向いて歩こう」が生まれ。坂本九の映画を見たり、野坂昭如、小林亜星の「チョッコレート、チョッコレート、チョコレエトは明治」、植木等の「なんであるあいである」、「パルナスのピロシキ」、またフランキー堺、「てなもんや三度笠」、古くは「とんま天狗」の大村昆。夢路いとしこいしの番頭さん、中田ダイマルラケットの「スチャラカ社員」、クレージーキャッツの「シャボン玉ホリデー」、「植木等ショー」、渥美清の「泣いてたまるか」。思い出してみるとアメリカの番組もよく見ていた。今とは違ってディズニー(今ではディズニーは自然破壊の権化のように思える)は自然保護のことも視野にいれた動物番組を作っていて、ミッキーなどアニメより好きだった。また「ララミー牧場」、「ハワイアンアイ」、「カレン」、「アンディ・ウイリアムスショー」に「タイムトンネル」。NHKの人形劇アニメ「宇宙人ピピ」、「チロリン村とクルミの木」、黒柳徹子の「アブダカダブラ」。「ジャガーの目」、「月よりの使者」、「エイトマン」に「鉄人28号」、実写版鉄腕アトム、「ナショナルキッド」、「宇宙エース」に、後から後から洪水のように湧いてくる。
 ドリフが出てきたときにはテレビ離れしていて、今初めて見る映像が多くて逆に新鮮に感じる。
 いかん、「岩の井」を飲み過ぎて酔っぱらってしまっている。

 メール・掲示板のチェックをしてダウン。


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 昨日の続きの風が、それでも弱まって木々の枝を揺らし、その先にはまだ鶸色の芽が膨らんでいる。この1週間の春の進み具合はなんと顕著なことか?
 そんな春めいた風とは裏腹に市場は冬に閉じこめられたままである。荷の少ない状況にそれでも並んでいるのは、九州からのマアジ、なぜか婚姻色の出ているアイナメ、生だらのフィレ(小振りのマダラを三枚に卸して皮を取り去ったもの。このフライはまことに美味)、函館からのホッケ、キンメダイにクロソイ、なめた(ババガレイ)は連日入荷している。近海(市場の部の名前、主に箱単位の鮮魚を扱う)には春らしさが微塵もない。
 そして特種(市場の部の名前、高価な魚貝類を1匹単位で扱う)に目を移すや、やっと来たんですね、本ます(サクラマス)。青森県八戸『マルヨ水産』からのもの。見事であるが、担当の坂本ちゃんがハタのこけら引きに真剣そのもの。ハタは少し気を抜くと刺で怪我をしかねない。

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本ます(サクラマス)は塩焼きにして美味。また薄く造りマリネーというのもいいんだな。

『源七』の店頭に三番瀬のサルボウ(山梨県では「小赤」とよび刺身で食べる)。欲しいなと思うが誰も相手にしてくれそうにないので諦める。
 八王子綜合卸売センター、『ケン水産』はあらかた魚を売り切ってしまっている。ここで夫婦仲良しなのを見せつけられるのもイヤなので早々に退散。『市場寿司 たか』は臨時休業。『高野水産』に回るとニュージーランドからフエダイ科アオダイ属になると思われる魚。
 八王子総合卸売協同組合、『やまぎし』にイルカ。リクゼンイルカ、イシイルカのどちらかだろうか? もしくはまったくの別種? 切り刻まれた肉からはとうていわからない。
 八王子綜合卸売センターに戻り『大商ミート』で見事なロース厚切りを5枚。『高野水産』で小振りのヤリイカ(キロ/1500円)を3ばい、中羽のマイワシ(キロ/800円)を買って帰途につく。


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 エゾバイが「磯つぶ」と呼ばれていると書いた。その「磯つぶ」にもう一つあってそれがコエゾバイである。産地は北海道の噴火湾から厚岸までが目立つ。この貝少々やっかいなのは貝の収集家にとっては複数種になってしまうらしい。またそれが正しいのかも知れないが、一般人にはとてもついていけない。それと比べると北海道樽前浜『マルゼン』など区別は明解である。エゾバイが「磯つぶ」ならコエゾバイなどはおしなべて「子いそツブ」としている。
 そのコエゾバイのグループ、すべて挙げるとコエゾバイ、ヒメエゾバイ、チシマバイ、この3種が少しずつ特徴を重ならせて区別が難しい。また同じ産地、同時に入荷したものを見ていても区別が難しく漁師にも魚屋にも一般人にも関わりがないと思って良し。
 味わいはエゾバイ、すなわち「磯つぶ」同様にいい。しかもエゾバイより安く、1000円前後で手に入ることも往々にしてある。

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市場魚貝類図鑑のエゾバイへは
http://www.zukan-bouz.com/makigai/ezobai/buccinum/koezobai.html


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 千葉県立中央博物館 海の博物館に到着したのは9時過ぎ。朝市のある勝浦市街から鵜原の海の博物館まではクルマで10分とかからない。博物館の駐車場にクルマをいれて、時間があるので浜に出る。
 潮が引いてきていて、ヒジキが岩の上に晒されている。その岩と岩の間の潮だまりを手網ですくう。イソスジエビ、ドロメ、クボガイ、ヒライソガニなど、小一時間磯の生き物に夢中になる。
 10時半に博物館にもどり、菊地則雄先生から短く、そして楽しい海藻のレクチャーを受ける。今回は我々も含めて参加は8人。どうして、こんな楽しい観察会なのに参加者が少ないのか、ちょっと残念。この短いレクチャーを受けるだけでも磯遊びの楽しさは倍増する。

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 すぐに磯に出て見つけた海藻の説明を受けていく。今回は初めて海中公園のデッキ下で海藻観察は始められた。千葉県銚子市外川で「のげのり」と呼ばれるフクロフノリ、「岩のり」であるマルバアマノリ、でっかいカジメ。刺身のつまに使われるムカデノリにオゴノリ。普段入れない禁漁区の海中公園前の磯には海藻の他にも魚類、甲殻類が豊富に見受けられる。
 子供達はもう海の生き物に心奪われて、菊地先生の説明どころではないようだ。今回の観察会、海藻を中心とするものであるが、甲殻類の専門家である奥野淳兒さんが補助してくれている。太郎は奥野さんにべったりくっついて離れない。磯で見つけた生き物の名がすぐにわかるということくらい楽しい物はないのだ。この時期、磯で必ず見られるアメフラシ、アマクサアメフラシなどこんなぶよぶよに子供は夢中になる。
 場所を変えて浜から徐々に磯を外海まで歩いていく。まず、緑藻類であるヒトエグサ、ボウアオノリ、ヒラアオノリなど一般に青のりと呼ばれる海藻があり、ムカデノリ、サクラノリなどがタイドプールに見られる。岩に張り付いたシワノカワ、ピリヒバ、ウミトラノウ。菊地先生に教えてもらわなかったら磯の景色の中で埋没してしまったいたはず。ホンダワラ類のタマハハキモク、オオバモク、ヒジキが海一面にただようところまで来て引き返す。

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潮だまりで見つけたツノマタ。これは化粧品などの材料になる

 時刻は1時過ぎ。2時間を超える時間があっという間に過ぎていく。しかし海藻の世界は限りなく大きく、魚類や軟体類に海藻まで、人が関わる生物の世界のなんと膨大なことか。ツノマタ、カジメ、ワカメ、アラメ、アカモクにオバクサ、マクサ、オオクサ、ヒラクサなど今日ざっと見ただけでも工業的にまた食品として利用される海藻の多さに圧倒される。
 磯での観察が終わり、また博物館にもどる。ここで採取した海藻を同定してもらって解散となる。
 菊地先生の個性のためだろうか? 勉強をしているという堅苦しさはなく、磯遊びしながらいつの間にか、海藻の知識が膨らんでいる。これが2回目の海藻の回であるが、来年もきっと参加するぞ!

千葉県立中央博物館分館 海の博物館
http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU/index.htm
菊地則雄先生については
http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU/index.htm
奥野淳兒
http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU/index.htm


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 勝浦(千葉県勝浦市)名物朝市が楽しいのは(千葉県勝浦市)古い街並が残っているからだ。今回改めてそう思った。木造二階屋の酒店、乾物店、そして古い土塀に土蔵。街のそこここに子供の手あかのついた白壁の小道。そう言えば昔遊郭のあったところもまだ面影がのこっているそうな。また1960〜1970年代の商店街の面影も残っている。これなど40歳から50歳前後の人間には郷愁を感じさせるだろう。

 初めて勝浦に来たのは25年も前、それから折に触れ朝市を見ているが昔はまだ暗い内から市が始まっていたように記憶する。それが近年、市に品物が並びはじめるのが6時過ぎ。7時になってやっと市らしくなる。そしてこの勝浦の朝市は近隣農家が野菜、米、雑穀、豆、そして餅やおこわを持ち来て、ござに並べて売る素朴なもの。魚を売る店もあるが、これは本来の形ではないのではないか? 本来は漁師町である勝浦に近隣の農家が野菜を持ってきて、魚と物々交換する。そこから市が始まったはず。個人的にはとても地元でとれたとは思えないほっき(ウバガイ)や白みる(ナミガイ)を売っているこのようなところで魚貝類を買う気にはなれない。蛇足になるがこの魚屋さんたち仕入れ先は銚子ではないかと思う。

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餅や漬物など、お土産に最適だ。

 朝7時に勝浦に到着した。港周辺の道路には朝市に向かう観光客の車が並んでいる。そう言えば勝浦市は朝市に来る観光客をあまり大切にはしていないようだ。朝市近くに市役所があり、ここにまとまった駐車場がある。ここを朝市への観光客に開放しているようなのだが、午前7時にはまだ締まっているのだ。朝早く来たヤカラは違法駐車をしろとでも言うのか?
 勝浦漁協前の道路からどぶ川に架かる橋をお渡るとすでにかなりの人出。左右に並ぶ干物屋からはカタクチイワシを焼くいい匂いがただよっている。空は晴れ渡り、暖かく風もない。家族連れが多く、素晴らしい土曜日である。
 ゴザの上に並ぶのは菜の花、トマト、キュウリ、田ぜり(田に水を張る前にとるセリ)、ほうれん草。ほうれん草はF1であるようだ。また早々とキャベツ。道路を渡って、米、モチ米、そら豆(早い)、コウサイタイ、蕗、蕗のとう、わけぎ、立派な九条ねぎ(品種としての)。庭に生えていたのだろうかモクレンの枝も売られている。コウサイタイ(紅菜苔)、菜種(菜花。菜種の葉花を食べる品種)、べかな(山東菜の大きくならないタイプ)、スティックセニョール(花芽の茎が長く伸びるブロッコリーの品種)と各種菜の花を揃えたオバサンがいてセンスの良さを感じる。

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田芹。多少アクがあるので水晒しは必須。面倒なら天ぷらにする。

 朝市で一軒だけシジミを売るオバサンがいるのだけれど、今回ここでカラスガイが混ざっているのを発見。マシジミであることは間違いないと思っていたのだが、これで確信が持てた。いったいどこで取っているのだろう。
 塩わかめ、干物、鶯の笛、絵はがき。わらび餅を売る店では店主らしいオヤジさんがワラビ粉の話をしている。どうも「わらび餅はワラビ粉から作るのか?」という質問に答えているようだ。当然ワラビ粉を使っているはずはないのだけれど、このオヤジさん講釈好きなのか「いいわけ」が長引いてしまっている。
 ここで高照寺の塀にぶつかり朝市は右に折れて続く、シキミを売る人、そして境内からの線香の香り。餅や赤飯、芥子菜漬け、紫蘇の実のしょうゆづけ。焼鳥や焼きハマグリの屋台。工芸品、アクセサリーなども売っている。道は狭く、出口にたくさんのトマトを広げて、そこだけ赤く浮き上がって見える。
 ここで道路を渡り、1日〜15日まで朝市が開かれる本行寺前の通りに向かう。ここでも線香の香りが漂い、暖かな春の日差しに墓参りする人が桶に水を汲んでいる。境内の隣にぽっこりと小山がある。ここに稲荷神社があり、それに続く急な階段が見える。ほどなく目差す『いしい』に到着。ラーメンと鰺さんが焼き定食で朝ご飯。
 また朝市までとって帰り名物「きんつば」を30個(1個40円)。たっぷりの野菜、漬物、赤飯、煮つけなどを買い込む。
 朝市での買い物の秘訣はまず一通り品物を見て回る。そして少し時間を置き、そしてもう一度、今度は買い物をしながらとって返すというのがいい。けっして一巡目で買ってはいけない。

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我が太郎が夢にまで見る勝浦朝市の「きんつば」。和菓子でいうところの金つばではなく今川焼き。

 蛇足だが、朝市を歩いていたら、驚いたことに10匹以上のダックスフントを連れた3人連れに出くわす。目立ちたいのだろうが下品。また勝浦の朝市は房総の片田舎の風情を残し、それが最大の魅力だろう。でもここでしばしば見かけるのがこれまた昔ながらの田舎の風情を残したオヤジオバチャン観光客。これが浴衣姿で歩いているのだけれど、違和感を感じるほどにだらしないのだ。観光地に行って旅館に泊まる。夕食を食べてのひととき、浴衣がけで散歩するのもカラオケをするのもいいだろうけど、翌朝、朝市や地方の市場にこんな格好で来るのはどうにも好きになれない。

 9時過ぎまで朝市。そして千葉県立中央博物館 海の博物館に向かう。


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 相変わらず魚のない状況が続いている。八王子魚市場、入るとすぐに目に付くのが平貝(タイラギ)。シジミやアサリがあるものの品薄感がある。近海には解凍のスルメイカ。宮崎県「平田三四十商店」からハマトビウオ。福岡からサワラ。『海老辰』には輸入のばい(ボルネオバイ)、『源七』ではツメタガイを茹でている。
 八王子綜合卸売センター『高野水産』にははね(スズキの20センチ弱)、ニシン、大分県「丸昌水産」からカナガシラ、ホウボウ、ブダイ、高知県安芸港「小松林海産」からマダイ。これは立派。
『市場寿司 たか』でイガイ、キタムラサキイガイ?、キアンコウ、カペリンの卵の握りを撮影。
 帰宅すると一色の堀さんから大きなスジウズラガイ、ナンカイボラ、イトマキナガニシ?が来ていた。


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 昨日だっただろうか? 千葉で巻き網船が沈没したというニュースがあって、その原因がカタクチイワシの入りすぎで網上げ時にバランスを崩したという。そんなことを思い出していると八王子魚市場にもカタクチイワシが来ている。今年カタクチイワシは豊漁なんだな。
 カタクチイワシの隣には小羽のマイワシ(うまそう。この時期小羽の方がいい)、氷見からのばらイカ(小さくて下氷にして並べられない)、小アジ(マアジ)。石巻の「遠藤水産」からなめた(ババガレイ)。なめたは子を持っていて煮つけにしてうまいだろうな。ホウボウは連日まとまって入荷。後ろの塩干・加工食品売り場には柏餅。

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せぐろ(カタクチイワシ)、小羽のマイワシ、ばらイカ(スルメイカ)、稚貝(ホタテガイ)。

『源七』には茨城県ひたちなか市からボイルイカ。これが飛騨高山に行くと「煮いか」となる。隣の『海老辰』には大きなイガイ(1個300グラムを超えている。近年、これをムールと言うことがある。本来のイガイがヨーロッパからのムラサキイガイに名をかぶせられるのも変だよな)。産地を聞くと北海道長万部だという。付着していたエゾイガイらしきものとともに購入。

 八王子綜合卸売センター『高野水産』には岩手県から大量のあんこう(キアンコウ)。1キロくらいから3キロサイズまで。キロ/800円は微妙な値段だが考える前に買ってしまう。
『市場寿司 たか』は予約の持ち帰りちらしでてんてこ舞い。それでもキアンコウのネタの処理、イガイの処理を打ち合わせて帰宅。


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巻き貝の改訂から

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ハナチグサのページを作成
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アシヤガイのページを作成
http://www.zukan-bouz.com/makigai/kofukusoku/nisikiuzugai02/asiyagai.html
フクレギンエビスのページを作成
http://www.zukan-bouz.com/makigai/kofukusoku/nisikiuzugai02/fukureginebisu.html
ヒラセギンエビスのページを作成
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掲載種 1712


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 近海(鮮魚を扱う)のダイちゃんに「築地にもないのかな」と場内に入ってすぐに聞く。長崎県からのマアジが小山になっているほか養殖やパック入りのアサリ、解凍ばかりだ。
「まったくないんすよ。こっちも荷が欲しいんすけどね」
 しかも困ったことに値段は安いまま。これでは漁師さんも市場も大変だ。
『海老辰』に北海道噴火湾からバフン(エゾバフンウニ)。『源七』で八王子の魚屋善さん(『魚善』)と立ち話。そのまま八王子綜合卸売センターに向かう。
 八王子綜合卸売センター入り口の『ケン水産』に当別かじか(ケムシカジカ)。函館からの荷で箱にしっかり「当別カジカ」と見える。この魚も身質からして売るに難しい魚である。活けなら刺身にもなるだろうけど、野締だろ身がポロポロして煩わしい。『高野水産』には連日クリガニ(トゲクリガニ)が入荷している。八王子総合卸売協同組合『丸幸水産』には釧路産ベニズワイ。
『平成食品』(最近八王子綜合卸売センターに出来た肉屋)でたかさんと立ち話。結局この日ネタは見つからないので握りの撮影は断念。

 帰途、『旗野農園』でトマトの状況を見る。まだツルは1メートルくらい。初収穫は来月になる。
 千葉でも埼玉でもハウスのトマト収穫が始まっている。これは加温ハウスで栽培されたもの。暖房をいれてハウスを温めるのはやはり産地、もしくはトマトを中心に経営している農家だ。今、盛んに栽培されているファーストにしても桃太郎にしても加温、無加温にかかわらずハウス専用種。ハウスに適した品種なのだから露地栽培よりもうまいトマトが出来る。またトマトに禁物なのが雨に打たれること、確かに明治に入ってきたポンテローザ種など路地用の品種はともかく桃太郎など雨に打たれると実の味も落ちるし病気になってしまう。
 またよく「昔の路地のトマトはうまかったな」なんてオヤジがいるが、あえて露地物を作り真夏に完熟させたトマト、そんなにうまいもんじゃない。あれは郷愁というか過去の美化である。そんなオヤジに限って子供の頃トマトが食べられなかったなんてのが真実だろう。今栽培されているトマトの旬は関東では4月から5月下旬。そして雨に当てないで育てたハウスものだと思っている。夏にうまいのはミニトマト。

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フトヘナタリのページを作成
http://www.zukan-bouz.com/makigai/bansokurui/uminina/futohenatari.html
オオヘビガイのページを作成
http://www.zukan-bouz.com/makigai/bansokurui/hebigai/oohebigai.html
コハククビタテヘビガイのページを作成
http://www.zukan-bouz.com/makigai/bansokurui/hebigai/kohakutatehebigai.html

掲載種 1708


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 クルマのドアを開けようとして右の肋骨から激痛。一瞬クラクラっとする。昨日こけてしまった時よりも痛いのはどうしてだろう。駐車場、近所の庭などに白梅が満開。気分は良し悪しで八王子魚市場には8時半。
 入り口に「赤とさか」と書かれた段ボール箱。これは熊本県宇土市の『高木海藻店』から。青森からホッケ、それにアカガレイも多い。そして特種に見事なアカアマダイ。
『源七』に回るとデカイ発砲に韓国産の平貝(タイラギ)。韓国の『錦昌水産』という荷主。また鹿児島県屋久島から見事なハマトビウオが入っていて、あんちゃんに聞くと300円だというので一番大きいのを購入。

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韓国産タイラギの柱が大きい。春は貝というごとく「うまそう」だ。

 八王子綜合卸売センター『高野水産』にはアカムツ、天然ヒラメ、アカアマダイ、根室から鍋こわし(トゲカジカ)。トゲカジカを一本購入。
『市場寿司 たか』でハマトビウオの握りを撮影。
 八王子綜合卸売センター、『ビックリ屋』でニンジン、鳴門金時、オクラなどを買う。今年は新じゃが(これは新じゃが用の品種。長崎などで主に栽培する)が高いらしく街の八百屋、スーパーなどの店主が右往左往している。


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 まだ寒い時期、2月のことである。横須賀市佐島にある大楠漁協の片隅で若い男性がせっせと魚を処理している。それは見事なさごち(サワラの幼魚)。またマダイやマダコなど佐島にあがった魚貝類をレストランなどに納めているのだ。彼の名は福本真昭さん、丸にセの文字で『まるセ鮮魚』と言う魚屋を営んでいるのだ。またお父さんは納めではなく軽トラックで行商をしているともいう。とれたての魚貝類をすぐに納める、また売って行くのだから、それは見事なものばかり。やはり三浦はいいな。
 さて、そろそろのっこみの時期を迎える鯛(マダイ)、三浦ならでは活けじめのスズキ、アマダイなど『まるセ鮮魚』にお願いして送ってもらうかな。なにしろ佐島の魚貝類は築地でもブランドものとされている。直に買うことで間違いなく築地よりお得だ。
 また、この福本さんを見ていて思ったのは彼が納めている飲食店は「うまいだろうな」ということ。次回、お昼は彼に聞いて店選びをしよっと!

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まるセ鮮魚は三浦半島周辺の飲食店に納めをしている。またお父さんは葉山などで行商をしているという。
お魚の注文は
電話046・888・2780
電話をかける時間帯はお魚屋さんなので遅い時間は避ける


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 今日は一歩も外に出ていないな、とホッピーを飲みながらため息がでる。画像の保存と、またデータ整理、寿司図鑑、雑事。
 昨年の8月、『ソトコト』という雑誌に画像を貸したのに支払をしてくれない。もう7ヶ月も知らんぷりでメールを打てど無視。やはりしっかり雑誌を調べて貸さないとダメだな。と、また催促のメール。しかし『ソトコト』はゆるせん。(『市場魚貝類図鑑』はまったく個人で運営している。ほとんど総て持ち出し、そんなときにこんな詐欺まがいの仕打ちを受けると打撃が大きいのだ)

 遅い昼ご飯を食べて、ひょんなところから巻き貝のページの不具合を発見。これが凄まじいページ数で改訂をしていたら9時になっている。それからふと寂しくなって日本酒がなくなっているのでホッピーを飲む。肴は竹輪とかじきの塩辛。
「ホッピーは1本で2杯作るんだぞ」と八王子の飲み屋のオヤジに教えられて、もう一杯。目の前に茶色の小瓶が2本ころがっているので4杯も飲んでしまったことに。いかんいかんと便所に立つとふらふらする。やっと一歩二歩進んだときに目の前にタマゴッチ。アッと思ったら思いっきり斜めにこけてしまった。そこに小さな踏み台があって右のあばら骨を思いっきり打ち付けたからたまらない。いたいのなんのって大人だから泣かないけど末の姫が大丈夫って聞く。
「お前がこんなところにタマゴッチを置いたから、こけたんでしょう」とむっとすると、「あ、あったーっ」と父ちゃんをほったらかして、どこかに。だいたい11時前なのにどうして子供が起きているんだ。
「お〜い、母ちゃん、どうもあばら骨が折れたみたいだ」
 呼べど誰も来ない。しかたなく布団にもぐり込んだら天井が回転している。意識はここまで!


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 市場でよく見かける言葉に「つぶ」というのがある。「つぶ」とは巻き貝全般を差す言葉である。ただし市場ではそうではない。市場で「つぶ」という言葉がつくものでは「磯つぶ」「灯台つぶ」「真つぶ」「Aつぶ」「Bつぶ」「青つぶ」の6つが主なもの。他にも福島県の「まきばい」、新潟県の「くろばい」など「ばい」というのも巻き貝をさす言葉だがこれは別項を立てる。

 この6つの言葉が指す巻き貝の共通点は「総てエゾバイ科」であるということ。そして総てが北方系の貝。あえて言うと「つぶ」と言う言葉自体が北海道に源があるように思える。また多くが北海道産の貝と言ってもいいだろう。これをひとつひとつ説明していきたい。そして今回の主役は「磯つぶ」と呼ばれることが多いエゾバイである。

 エゾバイは本州東北から北に棲息する小型の巻き貝。市場で見る限り産地のほとんど総てが北海道産である。比較的浅い場所に生息するために北海道ではもっとも産額の多いもの、また煮て食べる貝として代表的なものだ。
 市場での値段はキロあたり1400円前後。ときに2000以上の値段がつくこともあり安定した商材だろう。関東の市場でも人気があるようで築地や八王子でも見ない日はないくらい。これをほとんどの飲食店で煮てしまう。もしくは酒蒸しまで含めると使い方は基本的に「煮る貝」である。
 このエゾバイの煮たものはすこぶるつきにうまい。身はあまり硬くならない、これが甘く、またワタの味の濃さ、嫌みのない旨味も特筆すべきところ。フレンチのシェフでこのジュ(煮出したエキス)をフュメ・ド・ポアソンや魚貝類のソースに加えているという人を知るが、試してみると味が一段と深くなる。
 家庭で貝を煮るのはとても簡単である。酒、砂糖(入れるかどうかは好み)、しょうゆ、水を合わせた鍋に水洗いしたエゾバイを入れて火をつけ、沸騰したら中火。軽く煮上げたら火を止めて煮汁につけておく。煮汁を濃くしないこと、みりんを使わないことがコツである。

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市場魚貝類図鑑のエゾバイへは
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 目の痛みが朝になっても続いている。モニターの見過ぎである。昨日は画像の整理だけで9時間以上費やしている。特に食品に関しては総て文章を添付するのでなかなか終わらない。

 7時過ぎに市場に向かう。まだ地面が濡れている。白梅は満開であるし、木々の芽も膨らんでいる。
 八王子魚市場をざっと見て回り、八王子綜合卸売センター、八王子総合卸売協同組合とあまりめぼしいものを見つけられないで、『光陽』に入る。
 朝ご飯は姫はラーメン、レバニラ炒め定食。そう言えば駿河台の『味一番』が閉店してしまったようだ。これでますますうまいレバニラ炒めを食えなくなった。思うに街の普通の中華料理屋で普通の大盛りレバニラ炒めを食うくらい心惹かれることはない。それがどうだろう、この普通の中華料理屋が年々減少傾向にあるのだ。だれかうまいレバニラ炒めを食わしてくれる店を教えてくれないだろうか?

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『光陽』のレバニラ炒め定食600円。ご飯もレバニラ、おから、たくあん、みそ汁。市場の普通の定食はこうでなくてはイカン

 八王子綜合卸売センター『高野水産』で青柳(バカガイ)の舌切り300円、鹿児島県阿久根産イボダイ(キロ/1000円)を購入。そろそろイボダイがうまくなる。

 帰宅は9時過ぎ。画像整理、ブログ、オニオコゼ科の不具合を改訂。気がつくと1時過ぎ。ここで1時間近くうたた寝。

 午後、雑事。夕方に寿司図鑑作成。
 夕食は家族にいろいろ行事があり、うどん、バカガイのなめろう、ボイルホタルイカ他いろいろ。
 食後、雑事、画像の保存。9時になって泡盛を2杯。眠くなり11時過ぎにダウン。


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 浅草橋にはときどき立ち寄るが、なかなか柳橋までは行かない。なぜか行き止まりというか、目的がないように思えてならない。
 その昔、柳橋というと粋筋の街。また古きよき情緒の残った街だったはず。それが戦後、完膚無きまでに破壊が進み、その南に位置する両国とともに忘れ去られてしまった。江戸名所図絵の両国、それは今で言う東日本橋。そして神田川が隅田川に合流するところが柳橋である。
 今では殺伐とした柳橋にあって唯一江戸の情緒を残しているのが小松屋。小松屋には佃煮屋と船宿があるのだが川を挟んで南が船宿、北の浅草橋に近いのが佃煮屋。これは長い間、同じ店が二業種を営んでいるのだとばかり思っていた。
 どうもふたつは親戚筋ではあっても別の店であるという。過去に舟遊びはしたことがなく、遠い昔に佃煮屋で故郷への土産を買ったことがある。そして30年振りの小松屋。迷った末に海苔、あみなどを買ってきた。これがどれも絶品である。値段は1つ700円前後と高めながらどれをとっても過不足ない味つけ。特に海苔の佃煮などまさに昔ながらのしょうゆ辛さ。また買ってきた佃煮すべてがうまい。
 ちなみにこの海苔の佃煮、やはりヒトエグサが原料だろうか? 興味深々なれど聞く勇気がない。
 有名店は避けてきたのであるが。そろそろ考え直してみるかな。

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佃煮 小松屋
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ヤワラボウズイカのページを作成
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掲載種 1705


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 青森県や秋田県など東北で出合うものに麹を使った海産物がある。これが甘く、そして塩辛く、なかなか東北の甘く重い酒に合う。この麹をつかった海産物の漬物では秋田の三五八漬けは昨年、市内のなべ婦人にいただき。どうせなら秋田の酒をと飛良泉の山廃を合わせてやった。
 そして今回来たのが青森市の田向商店が通販している『内海商店』、「鰊の切込み」である。「切込み」というのは東北では塩辛にあてた言葉であるという。でも今回のものは麹を加えている。しっかり塩味がついているので、内臓が入っていなくても塩辛なのだろうか。鰊の細切りの塩漬け。これに麹を加えて甘さとアミノ酸を膨らましたもの。これが青森県での「切込み」の定義ならそれはそれで発見だと思える。
 味わいはまったり、少し甘味が感じられて塩辛い。すなわち複雑な味わいである。余韻のように旨味が後を引く。当然、肴にして合わせたいのは甘口、もしくは旨口の酒。残念ながら青森では思いつかなくて、秋田の両関の熱燗。家人はご飯にのせてもいいと話すので〆はまだ暖かい白飯にのせてみた。う〜ん、確かにご飯にも合う。
 このような珍味佳肴が年々減少傾向にあるように感じる。すなわち大手食品会社が作り出す、無難な味わいばかりで土地土地の個性派がいなくなっていこうとしているのだ。『内海水産』の「鰊の切込み」も末永く作り続けて欲しいな。

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青森市田向商店
http://www.tamukaisyoten.co.jp/


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 ヒジキは漢字で鹿尾菜。これはニホンジカの尾が小さくてちょこんと膨らんでいるのをヒジキの枝に擬したもの。これなど、まさに古代人の優れた発想である。
 春の磯はまことに楽しい。沖の磯部では鹿尾菜刈る人。そして3月3日には家族そろって磯にでる。ここで持ち寄った弁当を広げて、貝や海藻をつんで汁にしたてる。そんな風習はもうほとんど消えてしまっているだろうけど、春は磯に出て、海中にゆらめく海藻の群落を見てみたい。ホンヤドカリやアメフラシと遊びたい。引いていた潮が満ちてきて帰り支度をしていると沖から鹿尾菜刈りの人たち。

 ヒジキは褐藻類。褐藻類にはワカメやカジメ、ホンダワラなどがある。ヒジキはそのホンダワラ科である。北海道の噴火湾から太平洋側、日本海は京都府くらいまでが北限だろう。

 背負いカゴいっぱいのヒジキは、生では渋くてとても食べられない。茹でても同様で決してうまいもんではない。また毒性のある有機質のものではないがヒ素を含んでいるために決して身体にいいとも言えないだろう。
 鹿尾菜刈りを終えると、浜辺で丁寧に根(陸上の植物での根とは違っていて岩にくっついている部分という意味)の部分、砂やじゃりをとり、真水でよく洗い茹でる。茹でる時間は半日以上。千葉県富津市金谷ではドラム缶で一夜茹でるのだという。そしてやっと渋み、ヒ素などを抜き去って食用となる。この茹で上がったばかりのヒジキも意外にうまいんである。
 この茹でたヒジキは翌日、むしろに広げて干す。干し上がるとまさにスーパーなどで見るヒジキそのものである。
 ヒジキの料理は乾物のなかでももっとも簡単である。水に漬けてもどす(千葉ではこれをなぜか冷やかすという)。時間がないときにはぬるま湯につけてもいい。我が家ではこれを軽く茹でて料理に使う。またスーパーなどで「生ひじき」というのがあるが、あれは多分、「生」=「熱を通していない」という意味ではなく、「乾燥させていない」なのだろう。これはすぐに使えて便利だ。
 ヒジキには強い磯臭さも旨味もなく、どのような料理にも合う。油揚げと炒め煮、タコやイカと酢の物に、また炒飯に入れてもうまい。

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市場魚貝類図鑑のヒジキへ
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 館山市の南、湾を北に臨む場所に那古船形港がある。その一角にあるのが「館山船形漁業協同組合直営ふれあい市場」という水産物の直売所。その一角にあるのが『とまや』である。ここはJR内房線那古船形駅からすぐの場所。定置網などもあって、新鮮な魚貝類は当然のごとく豊富である。
 ただ、この市場、少々雑然として怪しいように思える。入ると乾物や加工食品といったお土産が並ぶ。鮮魚もあるが、少々寂しいのは平日に行っているためだろうか? 「魚貝類が豊かである」という思いがあまり感じられないのだ。これは市場内の雰囲気が、漁村にある自然なものではなく観光地化されたものであるからだ。
 店員さんにも素朴さがない。また「売らんかな」の姿勢はあっていいが、地元の方といった素朴さがない。これなど神奈川県真鶴とか福島県久ノ浜の『百ちゃん魚屋』とかを見習って欲しい。でも食堂はどうだろう? 残念ながらこれにもがっかりさせられた。
 壁に貼られた品書き、値段は安くても800円からというのは明らかに観光客相手のものだろう。家族連れをねらってのカレーライス630円、ハンバーグライス945円というのは近くにあるファミリィーレストランと比べてどうか? これではとて地元の人は来ないだろうな。実際、ぼうずコンニャクが行った日も地元の方が気楽にお昼ご飯を食べに来ているといった雰囲気は全くなかった。
 さて注文したかったのは塩焼き定食945円。ところが塩焼き用の魚はなくなってしまったという。しかたなくブリのあらぎの煮つけ。「あらぎ」というのはどうもアラのことらしい。出てきた物は真っ黒で、意外にオヤジ好みのもの、味もいい。でもである。全体にちまちまっとしているのはいかがなもんだろう? 魚のアラのみそ汁もほんの少しだし、あらぎの煮つけも食うところはわずか。形ばかりのお新香、酢の物が寒々しい。これでは煮つけの味の良さも消えてしまうだろう。
 これなら多少高くても小名浜魚市場食堂のほうが数段増しである。また最近の都心での昼飯の創意工夫、そして味の良さを考えると舘山で食べるに「新鮮な驚き」がない。なぜ地方のこのような市場の食堂が都心の定食の足元にも及ばないのか? こまったもんである。
 また地方のこのような施設を作ろうと思っているなら数日都心ビジネス街の食堂巡りをするべきだ。目から鱗が落ちるはずだ。地方の市場の方が魚貝類の鮮度もいいだあろうし、その値段も安い。ここに可能性を見いだせないのだろうか?
 ぼうずコンニャクが提案するのはこの手の施設を繁盛させるには食に関して意欲のある人材を探すこと。また毎日、なにがうまいのか? 定置網で手頃なものを意欲的に探す、また小魚などをうまく使うなどの努力をして欲しい。また舘山にも近く鴨川にもうまい地場野菜はあるだろう。そんなものも生かせないのだろうか。
 最後に都会から海辺にくる、そこで望むことは「豊かさ」「素朴さ」だろうな。海の幸に関しての新たな発見もあったらいいな。

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館山船形漁業協同組合直営ふれあい市場 館山市船形 297-88番地


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 最近、市場に一般客が多く見受けるようになってきた。これは八王子、船橋、千葉市、築地でも同様のこと。こんな市場で出くわすのが「お魚ウンチクオヤジ」である。これが半端な数ではなく棲息しているらしく、しかも話すウンチクがほとんど「がせネタ」である。
 そして今日のこと、平日だというのに妻とノンビリ市場を遊泳しているオヤジがホタルイカのボイルを見てポツリ。
「ホタルイカは富山県だけでとれるんだぞ、今が旬だな。確か滑川だったかな、夜、観光船も出てさ、漁で光っているのを見物もできる。これ650円は安いな」
 妻に言っているんだろうに声がデカイ。ボイルホタルイカは3つ繋がりのプラステックトレイにのっている。このオヤジ(60過ぎかな)、いきなり1連だけ取ろうとして、とれないで苦労している。「なんとかしてやれよ」、と知り合いの寿司屋の若だんなに声をかけると、彼根は親切だから「あのう、これはとれないんですけどね」。
 これを聞いてオヤジ、むっときて
「ひとつしかいらないの。じゃあどうするんだ」
 この言い方が横柄なのだ。どうもこのオヤジ、ちょっと前まで企業の管理職なんかにあったんだろう。
 仲買のおばはん(実際に声をかけるときにはお姉さんと言わないととても危険なのだ)、
「あのね、ここは市場だから3つがひとつなの(これ意味不明だけど通じる)。これで650円なんですよ」
「じゃあ、これくれるかな」
 と言うオヤジに
「並んでくださいね。ここは“い・ち・ば”ですから」
 このおばはんの言い方に迫力を感じたのかオヤジが少しびびっている。横で聞いている妻、「夫はバカでしょう」と顔に出ているんだから賢いんだろうね。
 こんな光景が日常茶飯事に見られるのも市場の楽しいところかな?

 さて、こんな話をするつもりではなかった。大急ぎで閑話休題。
 ホタルイカは日本海、また太平洋側では本州、四国にも棲息している。相模湾、東京湾などでは定置網にもときどきまとまって入るので漁師さんたちの格好のおかずになっているようだ。ただ決して出荷するほどはとれない。市場で見かけるのは総て日本海産である。
 一昔前までは富山県が唯一の産地であったのが、今日では鳥取、兵庫などの方が量的には多いように見受ける。また新規参入の山陰、一昔前までは茹で方も形の点でも富山湾でとれるものの足元にも及ばなかった。それがどんどん茹で方や取り扱い方が改善してきている。
 入荷は早いと1月から。木の芽時まで続く。
 値段は富山県産がやはりいちばん高くて、山陰産は安い。ただし山陰産の方が富山県に先んじて入荷してくるので初物値段として高価な時期があるので、庶民は時期早めの購入は差し控えよう。

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これは千葉県富浦の定置網に入ったもの。茹でたのだが、この加減がむつかし〜い。

市場魚貝類図鑑のホタルイカのページへは
http://www.zukan-bouz.com/nanntai/tutuika/hotaruika.html
寿司図鑑へは!
http://www.zukan-bouz.com/zkanb/susizukan/04/09.html


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 火曜水曜とあいて久方ぶりの市場行。今回はあまりの遅出に八王子綜合卸売センターから。『高野水産』を除くと福井県からハタハタ、北海道白老から灯台つぶ(シライトマキバイ)。灯台つぶにはシライトマキバイ、オオカラフトバイ、ヒモマキバイの3種がある。今、探しているのはもう一つの灯台つぶであるクビレバイ。これは白ばい(エチュウバイ)などに混ざり入ってくるだけで入荷したのを確認していない。
 八王子総合卸売協同組合にまわって『丸幸水産』にマダラの頬肉。これは見つけると必ず買ってしまうもの。ただ、あまりに慌ただしく余裕のない日々に断念。いちばん安い粉茶を幸修園で買い、『清水保商店』で練り物を見ているとお姉さんから「今日はすっきりしているわね」と声がかかる。これはいつもはだらしなく歩いているという逆ほめ言葉。
 八王子綜合卸売センターにもどり、スーパーイシカワさんからケータイ。「珍しいカレイがあrんだけど」というので『ケン水産』に向かう。これは青森県産のヌマガレイ。まあこれはありきたりとして隣に千葉県産だという2センチ足らずのハマグリ(?)がある。千葉県でハマグリというとチョウセンハマグリ(この名前早く変えるべきだ)は九十九里、鴨川などでとっているがこんな小さいものはとれないはず。「富津かな」とケンちゃんが話すがそれも考えられない。少しだけ買い調べることにする。

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これが千葉県から来たという謎のハマグリ。チョウセンハマグリなのか絶滅危惧種のハマグリなのか?

『市場寿司 たか』で鹿児島県吹上浜でとれたというオキアサリとハマグリの握りを撮影。オキアサリの方が断然うまい。鹿児島のわかしおさんにはますます感謝。
 結局、時間がなくて八王子魚市場には寄らないで帰宅。


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 5時過ぎ、目覚めたら絶好調。すっかり疲れがとれている。昨日の画像の整理をする。
 6時半、「大葉わかめ」の真ん中の筋を刻み湯通し。めかぶほどは鮮やかな緑にはならないが味はいい。クコの若芽を茹でてお浸しに。
 朝食はクコのお浸し、大葉わかめ湯通し、蕪の葉塩漬け、小櫃農協で買った大根のみそ漬け、生卵、納豆、目玉焼き。大葉わかめのみそ汁、ご飯。
 クコの若芽が春らしく、ほんのり苦くて甘くて、いい感じである。心にウグイスの声。

 午前中、昨日採取してきた海藻を撮影。
 11時、外出。ガラガラの中央特快で熟睡。お茶の水には4時過ぎまで。『さかいやスポーツ』でジャケット8600円を買い、都営新宿線で馬喰横山。
「柳橋・浅草橋無駄歩きの旅」を小一時間。
 馬喰横山から間違って浜町に歩いてしまって気がついたところに賀茂真淵の旧宅跡のプレート。取って帰って柳橋『小松屋』で佃煮。浅草橋『魚重』で締め鯖を買う。

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「柳橋芸者」という言葉があるくらい戦前には賑わった三業地、それが今では見る影もない。ちなみにここから南に東日本橋という地名があるがこれが旧両国である。今の両国は江戸の外、そして江戸の中にも両国があってこその「両国」という地名。それをバカな役人が「東日本橋」なんで無粋な名に変えてしまって…

 帰宅は7時半過ぎ。風呂に浸かり、まずは発泡酒。締め鯖、小松屋海苔の佃煮、館山那古『とちぎや』の豆腐を肴にワンカップ。

夕食中、宅配便が到着して、これが鹿児島のわかしおさんからのハマグリなど。「はまぐり」はまさにハマグリ、「あさり」はコタマガイ、「しじみ」はヤマトシジミであるようだ。これ以上に驚いたのがエシャレットや納豆、しょうゆ。明日が楽しみになってきた。わかしおさんありがとう。

 食後とにかく画像の整理・保存。11時前にダウン。


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 さて、昨日の千葉行ではお土産をいっぱい買ってきました。ほとんどが海産物ですが、なかに「カジキの塩辛」というのがあります。これをぼうずコンニャクがお裾分けします。1瓶300グラムですから100グラム位を2瓶。送料着払いですから直接買うよりも高くつくかも知れません。でも珍しいので、食に好奇心がある人に限ります。また「カジキのワタの塩辛」が他の地方にもあるのか、それも知りたいもんです。
 さて、2名の方に、1瓶100グラムくらい。いたずらや、問題があっては嫌なのでしっかり素性をぼうずコンニャクに知らせてもいいという方に限ります。保存料を使っていないのですぐに食べて下さい。

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千葉県安房郡鋸南町竜島 魚竹商店製
募集は2名、クール便送料着払い(メールに着払い可と明記してください)。おいしくなくても怒ったりしない方。名前、素性などを明かしてもいいと考える方。多数の場合、返信は出来ません。お送りする方のみ返信します。
メールにて募集
yobi@ZUKAN-BOUZ.COM


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 まだ真っ暗闇の3時に我が家を出立。千葉県富山町には6時に到着。大房岬の北側に立つと風が強い。定置網の魚は少なく、刺し網で揚がってきたのはイセエビ。7時を過ぎてこんどは館山湾の方に出て漁協の高山さんにお会いする。こちらは風もなく穏やか。8時過ぎに船出。
 大房岬の突端を見ながら「大葉わかめ漁」。この「おおっぱ」「おおっぱわかめ」「おおばわかめ」もしくは単に「わかめ」と富浦で呼ばれているのはヒロメではないだろうか? もしくはアオワカメ。これは来週、菊地さんに見てもらうとして、お土産もいただいて大房岬を後にする。

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大葉わかめ漁は春の館山湾の風物詩。ツメのついた板をひっぱって「大葉わかめ」を刈り取る。

 館山の街を駆け回り、帰途につく。金谷でヒジキ刈りを見て、少し磯遊び。アマクサアメフラシを何匹も見つける。
 上総湊から山にはいってマザー牧場、虎坊主のいる鹿野山神野寺を抜けて久留里の町に抜ける。ここで少し街を駆けめぐろうかと思ったら時間が遅すぎる。少しクルマで回り、小櫃に。野菜、巻きずしなどを買い。館山道を目差す。
 東関東自動車道、首都高は渋滞。帰宅は7時半。
 大葉わかめのみそ汁、干物、巻きずし、パック入りのさんが焼き、豆腐などで夕食。酒は萬寿亀の純米酒、魚はメカジキのワタの塩辛。
 10時過ぎに眠くなってダウン。


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明日、3月7日は千葉県富浦町へ「あおっぱわかめ」漁を見に行く。これはたぶんアオワカメかヒロメであり、ワカメは富浦では「ささわかめ」と呼ぶそうだ。漁に同行するのでドキドキする。出来たら館山湾でナミノコガイも探したいと思っている。


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 土曜日は何をしていたのやら、鹿児島県南さつま市笠沙の魚貝類の撮影に6時間。そして今日はその整理を行っている。しかも撮影は半分だけしか終わっていないのだ。未知の生き物を見る喜びと、その膨大なものを整理するので身動きとれない状況である。
 笠沙の生き物で面白いのはクロチョウガイ。この南方の黒真珠貝が鹿児島にいるなんて思いもよらなかった。
 朝食は簡単に野菜炒め、納豆、常備菜、宍道湖産シジミのみそ汁、ご飯。

 食後、寿司図鑑、コイ目の改訂をすませて、画像の整理。これをCDに落とす。そして撮影。
 昼食は簡単に炒飯。
 食後、撮影。巻き貝が多くて悪戦苦闘する。撮影終了が6時半。

 夕食は鶏肉を使った鍋。ジャガイモ、ニンジン、葉玉ねぎ、豆腐も入るし、三つ葉も入れる。そして最後は大量のトマトをぶち込んでバター、チーズでリゾット。源七あんちゃんのこはだに、笠沙からのギンタカハマの酒蒸し。これに青森の鰊切込みを肴にワンカップを2本。

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ギンタカハマは我が家に来た時点で死んでしまっていたが鮮度は抜群であった。これを酒塩で蒸し、一晩ねかしたもの。身はやや硬いが味がいいんだな

 食後、画像の整理。クダヒゲエビ科、クルマエビ科など根鰓目のエビ、ハクセンシオマネキなど初撮影のものばかりだ。またフトヘナタリ、イシマキガイなど干潟の生き物は笠沙を巡る自然の豊かさを物語る。土日で撮影したデータ量が4ギガ、800枚以上になる。これをとにかく整理する。また沖縄の長田さんから、笠沙のわかしおさんからもメールが来ている。このふたりのメールに共通するのがハマグリ。そう言えば鹿児島のハマグリってなんだろう。寒い寒い多摩盆地の夜景を眺めながらしみじみ旅情にかられる。韓国も桑名も高知も宮崎も鹿児島も沖縄も行きたいところばかりで息苦しいくらいだ。


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コイ目を改訂

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ヤリタナゴのページを作成
http://www.zukan-bouz.com/koimoku/tanago/yaritanago.html
ヌマムツのページを作成
http://www.zukan-bouz.com/koimoku/danio/numamutu.html
カワヒガイのページを作成
http://www.zukan-bouz.com/koimoku/higai/kawahigai.html
カラドジョウのページを作成
http://www.zukan-bouz.com/koimoku/dojou/karadojou.html

掲載種 1704


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 目が覚めると7時近い。やっとこさ起きあがって市場に向かう。八王子魚市場には8時前。ずらりと並ぶのは富山県氷見からの、ばらいか(スルメイカの若い個体、下に氷をしき並べるには小さすぎるので「ばら」の文字がつく、相模湾では「麦いか」)。なんだかうまそうだけど、一箱買う気力がない。

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 スーパーイシカワの石川栄二さんが鈴木さんとメカイアワビを見ている。キロ/7800円は破格。その横に宍道湖のヤマトシジミがあってキロ/850円。これを1キロ購入。またアカガイは中国産。これは泥だらけ。
『源七』に開いたこはだ(コノシロ)はあって、値段を聞くと1パック1500円。「高けーぞ」と文句言うと、「よく見て見ろ」と若だんなに笑われる。身が白っぽいし、酢の香り。あんちゃん特製のこはだなのだ。「あんちゃん、ありがたく買わせていただきます」。
 八王子綜合卸売センター、まだ『高野水産』は到着していない。しかも土曜日なので一般客がウロウロしている。特にこまるのが中年以上のオヤジである。何しに来てるのかね。
『光陽』でサンマの開きで朝食。サンマよりも大根おろしがうまい。
 八王子綜合卸売センター『大商ミート』で豚三枚肉。ここで豚肉を買うようになってやっと豚肉の基礎的な知識が構築されてきている。
 帰途、八王子農協『ふれあい広場』でたっぷりの野菜、卵。コンビニで埼玉県の「神亀」を一本買って帰宅。クルマから降りようとして「神亀」についている能書きを読んでいてあまりに不遜な文句が書かれているので怒りを感じる。「神亀」のこの瓶の首に引っかけた紙、能書きを書いたヤツは大バカ野郎の、その上アホだ。


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 睡眠時間は3時間ほどだろうか、これに中央線でのうたた寝、またふっと意識が遠ざかるときがあって、これも睡眠だとしたら4時間ほど寝ていることになる。「3時間寝れば十分よ、4時間も寝ると目がつぶれるわよ」とやゆする女性がいる。ワシは寝過ぎなんだろうか? まあ根はぐうたらであるので仕方ないが、疲れはどんどんたまっていく。
 市場から帰り着いて鹿児島県笠沙から来た生き物を撮影する。また棘皮動物を同定してくれる人を探して、これで午後1時。笠沙からの生き物に興奮冷めやらず。初めてシラヒゲウニを見る。また少し食べてみると甘くてうまい。

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シラヒゲウニは九州南部以南で食用とされるウニ。我が国で食用とされるのはエゾバフンウニ、バフンウニ、キタムラサキウニ、ムラサキウニ、アカウニ、シラヒゲウニの6種。他にサンショウウニ、ツガルウニなどを足すと8種となる

 午後のガラガラの中央線で瀬川清子『食生活の歴史』面白いので仮眠がとれない。お茶の水には翌1時まで、帰宅は2時前。国立府中インターそばのミニストップにタクシーを待たせてワンカップとビールを買い込む。運転手さんありがとう。コンビニは満員御礼だった。

 帰宅し、メール・掲示板のチェック、返信をする気にはとてもなれない。風呂をあびて寝床にもぐり込んだのが3時半。


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市場魚貝類図鑑 イレズミガジへ
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掲載種 1700


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 地面は濡れているが、空は青い。八王子魚市場には8時半に到着。やはり荷が少なくマアジなど定番のものばかり。ハマグリの山はなくなっている。それでも地はま(チョウセンハマグリ)はキロ/3600円。特種には富山県滑川からゆでホタルイカ。

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ホタルイカは富山県産が出てこそ盛期だなと思う

 八王子綜合卸売センター、『高野水産』には原釜からトゲクリガニ。宮城県石巻から生エイひれ。青森県から大量のニジカジカ。 エイひれを前に八王子のレストラン『ボン・ノブ』さんなどとひとしきり雑談。ヒレのムニエルはうまいのだ。どうもエイひれとバターはとても相性がいい。
『市場寿司 たか』で入荷2日目のブダイの握りを食べてみる。やはり身は硬いまま。うまくないか? というとうまい。
 時間がなくて駆け足で市場を駆けめぐる。何も買わないで帰途に着く。


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 朝、寝床で焦りと身体のけだるさに苦闘している。連日の朝帰りに、また膨大な雑事、また事務処理に追われているのだ。しかも毎日100枚を超える撮影。それを整理・保存。五十路間近で年々忙しさが増すというのは不思議でならない。起きたのは6時半過ぎ。明らかに寝坊である。煮はま(シナハマグリ)の画像を保存。ブログ版日記をアップする。

 朝食は三島食品の「瀬戸風味」。すなわち振りかけである。これは総市商事部で見つけたもの。昔からあるものだという。なかなかいい味わいである。好きだな。

 市場には8時半過ぎ。連日の全国的な荒天で荷はほとんどない。冷凍のスルメイカが出ているのが印象的。
『市場寿司 たか』でブダイ、煮はまの握りを撮影。ハマグリがうまい。

 帰宅は10時前。できるかぎりメールを返信。シナハマグリの内側の撮影。シナハマグリは大きくなるとハマグリに酷似してくる。

 1時半まで雑事。押っ取り刀で外に出て、ケータイを忘れたことに気がつきもどるやいなや、照明、ガスの元栓、パソコンなどつけっぱなしであることに愕然とす。
 3月になった途端に寒い冬に逆戻り、土手のノビルだけが青々としている。午後の中央線で熟睡。気がつくと水道橋を通り過ぎようとしている。

 お茶の水には8時前まで。豊田に帰り着くと『開花』に自転車をとばす。ここで軽くない飲酒。マグロ(メバチ)のびんたの刺身がうまい。帰り着いたのが10時半。
 画像の整理を始めて終了が1時半。すぐさまダウン。


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 だいたい寿司屋で300種以上のネタを取っ替えひっかえ握って見るというのも希有のことだろう。しかも常に驚きの連続なのだから。それでも段々慣れてきたときに来たのがカンテンゲンゲ。
 全身水分といった魚。どうするんだという困惑顔ながらなんとか握りにしたのだけれど、明日はハマグリにしてね。ときました。

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市場魚貝類図鑑 カンテンゲンゲ
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寿司図鑑へ
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3月1日のこと

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 トイレの日めくりを見ると3月1日。これが6時半で早起きの姫がわざわざ早起きして破ったもの。なぜか姫はもう一度布団にもぐり込んでいる。
 朝食はお茶漬け。食卓にはなにやら並んでいるがとても食欲は湧いてこない。
 日記を校正していると強い睡魔に襲われる。睡眠時間は4時間を割っていて定期的に眠気がおでこを熱くするのだ。

 市場からは10時前に帰り着く。すぐにシナハマグリ、コエゾバイ、マダラを撮影。シナハマグリをむいて煮はまを仕込む。むく、砂を洗い流す、茹でる、ザルに揚げて急速に団扇などで冷やす、ゆで汁を使って地を作る、地を冷やしておく、ハマグリの身を開いてバットに並べる、地をはる。気がつくと正午を回っている。

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煮はまは手間がかかるが味は抜群。これほどうまいんなら寿司屋において欲しいなと思うが、無理かな

 昼食に親子丼を作る。茹でただけのシナハマグリがうまい。

1時過ぎにバスで豊田駅。雨は降り続いており、景色は暗く沈んでる。こんなとき寂しいお父さんの頭にはブルックナーの第4交響曲が流れておるんですな。ちなみに自分が死んだら、死んでしまったのだから聞こえないんだろうけど、念仏はいらんからブルックナーを流して欲しいな。
 中央線で熟睡。お茶の水に着くと雨はほとんど降っていない。明大の応援部の学ランが目に付き、ひょっとして受験日なのだろうか?
 お茶の水には10時過ぎまで。帰宅の中央特快はドアに物が挟まったとかでなんども停車。ぎゅうぎゅう詰めのなか、閉所恐怖症なのでドキドキする。
 帰宅は11時半。メール・掲示板のチェック、雑事。1時半にダウン。


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 海は荒れているのだ。沼津でも鹿児島でも定置網すらあげるに上がられない状況だという。八王子魚市場に入っても当然、めぼしいものはない。目に付くのは当然シナハマグリ、そして地はま(チョウセンハマグリ)。熊本や大分からのハマグリはまったく見かけない。この輸入ハマグリでは「貝新」と書かれて『山新」というメーカー、『丸一水産』などすべて三重県。
『源七』にまわるとあんちゃんがこはだを開いている。さすが船橋っ子はうまい。そして塩をして、「これ欲しいな」というと「高けーぞ、買ってけ」と怖い顔でにらむ。目つき悪いぞ。ハタハタがあって、これは山形県産。山形県産は多い。

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 八王子綜合卸売センター『高野水産』で大振りのシナハマグリを2キロ(キロ/1600円)を買う。この時期としては安い。店の端っこにイイダコがあり、これはタイ産。タイからイイダコというのは今や市場では定番的なもの。街の居酒屋などで出てくるのはほとんどがタイからのものだろう。また磯つぶ(エゾバイ)かなと何気なくみると久しぶりにコエゾバイ。
 八王子総合卸売協同組合『丸幸水産』に見事すぎるマイワシがあり、これがなんとキロ/3600円。この値のマイワシを店におけるクマゴロウは偉い。またこれが売れているのだ。ちなみに1本200グラム近くありそうだから700円(税抜き)となる。『清水保商店』には可愛らしいおひな様のフィルムのハマグリ。これもシナハマグリで三重県『福王水産』のもの。絵柄から言っていかにも和様であるが、当然中国産シナハマグリ。

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このパッケージングはうまい。ついつい買ってしまう。でも中身はシナハマグリである

 市場を巡りながら韓国産のシナハマグリを探しているのだが、今のところ皆無。セマングムの干拓事業の影響は明らかだ。


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2月28日のこと

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 睡眠不足の日々が続いている。当然、胃が荒れて、朝食はとてもまともに喉を通らない。それで一日食欲も減退しているだろうと思うと10時を過ぎると胃の痛みも治まり、油っこいものが食べたくなるのだからデブは悲しい。
 朝食はお茶漬け。
 市場からの帰宅は10時過ぎ。寿司図鑑を2つ作成、画像整理、保存。コイ目の改訂を少しだけすすめる。

 昼食は簡単に。
 1時過ぎには外出。給料日後の銀行は混んでいて、時間を費やして費やして中央線に乗り込んだのは2時前。ホームから見上げる空は今にも泣き出しそうだ。

 電車内で『日韓干潟調査報告書2006』を読み終える。諫早湾のことといいセマングム、長良川河口堰、利根川河口堰、考えれば考えるほど人の愚かさに愕然とする。一時民主党の菅直人が諫早湾の締切堤防を開けろと言っていたのはどうなったんだろう? それだからこそ民主党に期待したのに。民主党からも自然保護に声が聞けなくなった。また国土交通省でも干潟の回復の計画があるというがいかなるものだろうか?

 四谷駅を過ぎて眠くなるが、すぐにお茶の水に着いてしまう。
 お茶の水でも雑事は0時前まで。途中「ふくべ書店」に目録をもらいに出かけたほかはあまりに膨大な雑事に我を忘れる。
 帰宅は1時半。メール・掲示板のチェック、ブログのトラックバックを消して、2時半に布団にもぐり込む。


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 菜種梅雨とでも言うのだろうか、天気がぐずついている。曇り空、市場に向かう。
 八王子魚市場、貝も魚も少ない。めぼしいものがないなか、今年もハマグリが並んでいる。先日のシンポジウムで韓国のシナハマグリ大産地、セマングムが干拓によって瀕死の状況に陥りつつあることを知ったばかり。産地を見ると中国産ばかり。オマケに『アジアの浅瀬と干潟を守る会』の山本茂雄さんから畜養のハマグリは身が痩せていてまずいと聞いたばかりなのに四日市の『J&T』という会社のものは「活かし蛤」なんてあるし、産地も明記していない。このシナハマグリも中国産だろうな。

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ハマグリをめぐる状況は厳しすぎる。本来のハマグリは有明海、大分などに残るのみ。あとは食用とするには少なすぎる。そして韓国のシナハマグリも同様の状態に陥りつつある。また中国だって急速な経済発展がすすむなかいつシナハマグリがとれなくなってもおかしくない。後数年するとここにミスハマグリが並ぶ可能性がある

『源七』に回ると千葉県勝浦から見事なカツオ。勝浦の「十一」。『海老辰』には山口県宇部からオオマテガイ。
 八王子綜合卸売センター、八王子総合卸売協同組合ともに荷が少ない状況が続く。
『市場寿司 たか』でカンテンゲンゲの握りを撮影。


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