市場でご飯・市場食堂: 2006年1月アーカイブ

 内房富津にきたものの海は大荒れ。この開いた時間に保田まで行ってみる。びゅーびゅー吹いてくる風に閉口して港を出ようつぃて目に飛び込んできたのが「朝定食」ののぼり。ここに「520円 朝獲れ刺身付840円」とある。7時から営業なのであるから空腹を抱える身にはうれしい限りだ。
 気になってクルマをとめて国道127号に面した入り口に入ってみる。人っ子一人いない受付があり、正面に温泉の入り口。ゆったり暖まって来たのだろう。浴衣姿の男性が出てきた。いったいどこで「朝定食」が食べられるのかわからないまま左奥をのぞくと人影が。声をかけるとやっと奥に案内してくれる。ガランと天井の高い広間に3筋の机が並んでいる。窓側の机は下が堀り込んでいて足を下ろすと暖かい。
 せっかくここまで来たのだから「刺身付」を注文する。宿泊客の方達はいちばん窓に近いいい場所にいて、デカイ舟盛りを食べている。朝から舟盛りというのは凄いなと感心してしまう。

 あまり待たされないで出てきたのがアジの開き、生卵、海苔、納豆(地元館山のもの)、漬物の朝定食。これにキンメダイ、いなだ(ブリの幼魚)、イカ(種類がわからないがコウイカであるかも)。これは地元で獲れたものだろう。ここに冷凍の甘えび(ホッコクアカエビ)なんかが出てくると絶望的な気分になるのでまずは安心。この刺身もそうだがご飯、みそ汁となかなかうまいのだ。ただ惜しむらくはアジの干物。これは脂がない上に(なくてもいい)、焼いてから時間が経っていそうだ。もっと踏み込むと焼いて置いてあった物を温め直しているかも? ただ、これが840円というのは見事としかいいようがない。

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 朝日に浮かぶ富士、荒れてはいるが東京湾口が見晴らせる。これは人気があるはずだ。ひとつだけ気になるのが酒の選び方である。「月桂冠」でもいいのだが、千葉は知る人ぞ知るうまい酒の産地である。「木戸泉」、「腰越」、「東灘」などどうして置かないのか。焼酎なども大手のもの。ここにも工夫の余地がある。

千葉県鋸南町保田漁協 ばんや
http://www.awa.or.jp/home/hota-gk/menu.htm


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/

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