重要食文化遺産: 2013年8月アーカイブ

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兵庫県姫路市家島群島坊勢島で教わった郷土料理を再現してみた。

坊勢島で「干がれ」というのはタマガンゾウビラメの素干しのこと。広島県尾道、岡山県ではデベラなどという。一般には木槌などでたたいて軟らかくし、あぶって食べるものだが、島では様々な料理に利用されている。

なかでも飯に漬け込んだ「干がれ」をご飯に挟み、またのせたのが「がんぞがれい飯」。古くは柳行李の弁当入れに入れ漁に出たという。

「干がれ」はあぶって香ばしく、濃厚なうま味がある。これに「富士大醤油」で作った甘辛いタレをしみこませて、ご飯に合わせたのだからまずいわけがない。

「干がれ」ででしか生み出せない味わいで、まことにこれなら一升飯もじさずといううまさ。しかも低カロリーではないかな、などと思う。


作り方

1 まずはタレを作る。みりん、酒、水を鍋に入れてアルコールを飛ばし、富士大醤油を加えて少し煮つめる。

2 干がれはあぶって食べやすい大きさにちぎる。

3 2をタレに漬け込む。

4 一昼夜漬け込んだら、柳行李にご飯を半分つめ、漬け込んだ干がれを乗せ、またご飯を盛り、一番上に干がれを乗せる。


坊勢漁業協同組合


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