水産会社、加工品図鑑: 2013年12月アーカイブ

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自宅監禁中の身なので、"寂しい暮れとなりにけり"

なのだけど食卓だけはぜいたく極まりない。

30日の夜は薬師神さんの、紅白の蒲鉾をいただいた。

愛媛県宇和島市にある「じゃこ天」で有名な店だが、

実は蒲鉾、揚まき(油揚げを巻き込んだ蒲鉾)など銘品揃いだ。

 

紅白蒲鉾の味つけはとても控えめだ。

特に甘みは最小限で、口に含んでほどよい食感のなかから

初めて魚らしい味が浮き上がってくる。

仕事終わりのひとときに、まことに合う、

そんな味わいである。

これは「新鮮な宇和島の魚を生かした蒲鉾」を

作りたいと思わないとできない味である。

もう一言付け加えると、

料理人としても優れている薬師神さん

だからこそ作れる味わいなのだ。

 

おいしい「じゃこ天」、蒲鉾、ありがとうございました。

来年もよろしくお願いします。

よいお年を。

 

『薬師神かまぼこ』


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/

関東で暮らしていると「さけとば」はいわゆる珍味のたぐいに思える

かなり高価なものを買い求めても、

それほど味がいいと感じたことがない。

 

そのせいか、『たかのり海産』の佐々木隆二さんに「とば」を

たっぷり頂いたときにも新巻鮭の「おまけ」程度に考えていたのだ。

が、これが大いに間違いであることは軽く炙って、

食べる前の香りをかいだだけで思い知る。

ひとくち口に放り込んで、思わず、

食器棚からオールドパーを出してきて、

ダブル以上をグラスにそそぎ、チェイサーを用意した。

 

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驚くなかれ、「さけとば」はブレンドウイスキーに合う。

合いすぎる!

ほどよく枯れたサケの身からの

独特の風味と渋みが舌を刺激する。

その割りに後味がきれい。

これならシングルモルトにも合いそうである。

 

さて、大槌町のサケ加工の技術は非常に高い。

しかも地元の方達には、それぞれお気に入りの店(加工業者)があるという。

考えてみると宿とした『六大工』もそのひとつだし、

越田商店も小豆島さんも新巻鮭、「さけとば」を作っているのである。

大槌のサケを店々で食べ比べてみるのもおもしろそうである。

 

たかのり海産 岩手県上閉伊郡大槌町赤浜1-226


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