三浦に行くときに、迷うのが時刻と場所である。今回の目的地、大楠漁港(佐島)定置網の水揚げが7時半から8時くらい。横須賀東部漁協で昆布養殖などを見る時間が10時前後。大楠漁港の定置網水揚げまでの時刻、できればサザエ刺し網の網外しを見たいのだ。
迷った末に4時過ぎに国道16号を南下する。無闇に高速料金の高い横須賀横浜道路(800円 これが高いのは役人の無能のためである。せめて半額にしろ)逗子を下りたのが5時半。逗葉新道(料金100円)を抜けて佐島に到着したのが6時前である。
西の空には満月が低く、岸辺はいちばん暗い時間である。その暗闇にぽつんと灯りがともり、サザエ刺し網のゴミを取り除いているのが見える。ここで漁師さんの話を聞き、長井新宿、荒崎に向かう。底刺し網の獲物を外すのを見ようとしたら、人影が見あたらない。船揚場にたき火が見えるが、乗り合い船の客が出船を待っているのだ。これは懐かしい風景だ。
仕方なく1時間ほど仮眠。佐島にもどる。
大楠漁港の岸壁に大型船が見える。いいタイミングだと走り寄ると、なんと既にほとんど水揚げが終了した後である。しかも水揚げした魚が見あたらない。事務所に入っていた、漁協のしんさんに挨拶すると、めったにない不漁だという。我ながら今年は疫病神のようではないか?
2月〜3月、三浦半島早春の風物詩がワカメ干し
ここで大楠漁協の藤村参事を紹介してもらい。9時過ぎに三浦半島の東岸、横須賀東部漁協に向かう。衣笠を抜けて、東部漁協に着いたのが10時前。東部漁協田中参事を訪ねて、同漁協「秀篤丸」さんを紹介していただく。「秀篤丸」は高橋秀男、篤さん親子でワカメ、昆布の養殖をされている。猿島正面の養殖場まで連れていっていただく。帰りに生ワカメまでいただき高橋さん親子にはお世話になった。また田中参事には昆布を分けていただく。
「秀篤丸」、高橋篤さんに養殖場に連れて行っていただいた。持ち上げているのはワカメ。猿島回りのワカメは味がいいので有名なのだ
時刻は11時を回っている。また三浦半島を横断して佐島に帰る。途中、公郷で食事、豆腐を買ったりして衣笠を抜ける。武山にくるとJAを見つけて寄り道。直売所でハバノリを見つける。
佐島には2時前にもどりつく。ちょうど延縄のマダイを水揚げしているところ2キロから4キロ上の見事なマダイばかりだ。オスは胸びれの下が黒ずんでいてのっこみ間近だろうか。3時半まで佐島に。ヒラメとホウボウを土産にいただいて帰途に。
帰宅は5時過ぎ。あんまり動いているとは思えないのに疲れている。
夕食はヒラメとホウボウの刺身、横須賀市公郷「比叡の雪本舗」の木綿豆腐、横須賀「秀篤丸」の生ワカメのしゃぶしゃぶ、めかぶ、コウサイタイ、横須賀市林「三留畜産」のコロッケ、メンチカツ。酒は久しぶりに自宅でホッピー、佐賀県鹿島市「金波」のワンカップ。
酒を飲んだら途端に眠くなる。昨日からの睡眠時間2時間半。体力の衰えを感じて10時過ぎにダウン。
●佐島の魚貝類、漁業のことなどは「佐島港の魚」へ
http://members.jcom.home.ne.jp/shin-sajimakou/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/