魚貝類を探す旅: 2006年6月アーカイブ

 朝方、市場を歩いていて突然都心に出なくても済むこととなった。こんなときには無駄歩きの旅に出るのだがあいにく家人が家にいる。仕方なく「今日、出なくてよくなったんだけど」というと何も言わないで外出の支度。当然、クルマを用意しろ、と顔がもの申している。向かうのは檜原村である。午後に予定があり、限られた時間ではあるが家人の頭脳にはもう木イチゴのことだけ。

 秋川街道を五日市(あきる野市)に。秋川ではアユ釣り師の姿が見える。檜原街道、黒茶屋を通り過ぎて杉木立の中を檜原村に入り、南秋川にそって遡る。

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これは種はわからないがウツギ科の花

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これはたぶんマタタビ

 いつもの谷沿いの道まできてクルマを止めて歩き始める。モミジイチゴ、クマイチゴを探して登るが一向に見つからない。谷沿いの道にはガやチョウがが飛び交い。ふっと甘い香りがして見上げるとスイカズラが満開だ。そのスイカズラに大きなクロアゲハがしきりに蜜を吸っている。マタタビのつぼみがふくらみ。ウツギの白い花が放恣なまでにほころびて見える。

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つかまえたトンボの種がわからない

 少し歩くと汗ばむほど、木々草木からは大量の湿度と甘い香りが吐き出されて、まさに夏至前日である。

 散々、木イチゴを探したが見つからず、谷川に下りる。すぐに網を岸沿いの草の下に差し入れてガサガサと足で踏むとアブラハヤが2匹飛び出してくる。上流に上がるたびにアブラハヤをすくい、きれいな個体を撮影しては逃がしてやる。

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この谷にはアブラハヤしかいない

 ほどなく目に前に現れたのが大きなクマイチゴの木。鋭い棘に手首をひっかかれながらもひとつぶ。深紅のイチゴを一年ぶりに口に入れる。酸味と甘味が舌の上ではじける。そしてクマイチゴ独特の渋み。この渋みがあるからこそクマイチゴはうまいのだな、と改めて思う。枝にあるイチゴを6割ほどつんで、またクマイチゴの木がある。そしてまた上流に登ると右手にモミジイチゴ、左手にクマイチゴ。
 モミジイチゴは、ただただ芳醇で甘く酸っぱい。渋みがない分、もの足りなく感じるが家人はモミジイチゴを目差してここまで来たのだ。このモミジイチゴ年々とれなくなる。

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クマイチゴ

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モミジイチゴ

 両手いっぱいの木イチゴをすぐにホワイトリカーに漬けて山を下りる。

 途中、檜原の特産物を売る柏木野の『やまぶき屋』でハチクの竹の子を買う。そのままゆっくり道を下って五日市(あきる野市)のもどり戸倉の『山味茶屋』でおいしいうどんを食べて空腹感を満たした。ここのうどんは絶品である。

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ハチク、マダケが並ぶ、『やまぶき屋』

 ついでに近くの『喜正』で辛口本醸造1升、八王子市川口の豆腐工房『三河屋』でもめん豆腐2丁を買い2時半に帰宅。


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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