お魚三昧日記: 2006年12月アーカイブ

2006年12月29日の日記

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 昨日は久しぶりに早い時間に帰途につく。神保町すずらん通りの「キッチン南海」で今年最後のカツカレー。神保町駅から東京駅に出て豊田駅に。

 近所の「開花」(東京都日野市旭が丘2丁目3-14)でいっぱい。
 年末だというのに「空いてるね、今日は」と言うと、
「何言ってんだよ。さっきまで大変だったんだよ」
 常連さんも
「オレも一度断られちゃったんだよ。それでもう一度出直してきたわけよ」
「それじゃ、オレはついてるわけ」

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 しめ鯖と突き出しを肴に燗酒を2本。「開花」の銚子には1合半入るというので合計3合はいただいたことになる。
 帰宅するや、どーっと疲れが出てダウン。しかし大変な2週間であった。

 そのまま意識なく気が付いたら朝の8時となっている。姫が「市場に行こうよ」と言うので自転車で向かう。浅川から吹いてくる風の冷たいこと。それでも天は青く、そしてぽっかり雲がいくつも浮かんでいる。川原にはたくさんのシラサギ。
 市場に着くと、そこは戦場だった。ほとんど身動きとれない。

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ここは丸幸水産の前

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三恵包装は暮れでなくても混雑しているのだが、今日はより殺人的な状況になっている

「光陽」に入ってほっと一息。でも娘さんふたり、おばちゃんに、オヤジさん、お母さんの5人でもてんてこ舞いの忙しさであるようだ。その忙しさの原因が各店舗からのおむすびの注文。ほとんどの店員さんがトイレにも行けないのであるという。それで朝ご飯はおむすびにたくあん。
 この混雑で、やっと消えたと思っていた頭痛がぶり返してくる。
「十一屋ジャパン」で日野菜、しょうが、ミックスサラダ(総て漬物)を買って「平成食品」に逃げ込む。ケンちゃん、暮れだというのにまったく「売る気がない」ように見受ける。
「今日やたらと焼き豚用がでるんだよ」
 バカだな。当たり前だろ。
「伸優」で中島酒造の日出盛純米吟醸を一本買って市場を後にする。ボクははっきり言わしてもらえば暮れの市場は「大嫌いだ」と浅川に向かって叫ぶ。
中島酒造
http://www.nakajima-sake.co.jp/html/shop/jyungin.html

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今年の正月は隣町ながら地の酒にいたすことにした。この「高尾山」なかなか値段の割にはうまいのだ

 帰宅してまたまたダウン。身体がなかなか元に戻らない。
 午後、八王子に出て「岩田製麺」(東京都八王子市元横山町3丁目11-5)で手もみ麺、焼きそば麺。「神山豆腐店」(東京都八王子市元横山町3丁目11-8)で木綿豆腐2丁、油揚げ5枚買う。そして「小宮山青果店」(東京都日野市西平山5丁目22-7)で白菜と焼き芋を買って帰宅する。しかし「小宮山青果店」の焼き芋はうまい。


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/

 週明け、目覚めたのは7時。明らかに寝坊である。
 朝食はハタハタの三五八漬け、ベーコンエッグ、生野菜、ワカメと豆腐のみそ汁、ご飯。
 三五八漬けは味わいが濃く、そして風味が増してきている。

 八王子魚市場には8時半。まだまだ鮮魚に動きがある。そんな八王子綜合卸売センター『高野水産』に和歌山県串本市出口水産から2キロ近いヒゲダイが来ている。これを思い切って買う。すると社長がついでに来ていたオオニベをくれる。ヒゲダイは精悍な面構えの魚、それが2キロもあって真っ黒な顔がなぜか殿山泰司に似ている。この殿山さん味の方は「★★★★★」。
 帰り際に、たかさんと無駄話。市場はそろそろ買い出し客を見かけるようになって慌ただしい。

 帰宅途中、旗野農園に我が家にあった大きな漬物重しをおいてくる。
「年内は30日までだからね」
 旗野さんが必ずおいでと言う。
 帰宅は10時過ぎ。正午まで寿司図鑑の作成。結局途中までで外出。外に出てもまったく寒くない。しかもなぜだか風がどんよりしている。バスの中は咳をする人多し。
 駅前で銀行に立ち寄ろうとしたらぐるりと行列に円が出来て入り口付近まで伸びている。並ぶのは大嫌いなので断念。そのまま回数券を買わずにスイカでホームに下りる。ホームは人影少ない。下りホームで中央線を撮影する子供を見かける。確か学校は今日まで。
 中央特快で熟睡。お茶の水のスクランブル交差点には学生がいっぱい。このほとんどが予備校を目差し、また帰るところのようだ。
 雑事をこなす内に、夕食を山の上ホテルでとる。慌ただしい日々でホテルに入って初めて今日がクリスマスなのを知る。ちっともうれしくないが仕方なく夕食はクリスマスディナー。メインを魚にすると“マダラのムニエル”だという。ウエートレスに「バカラですか」と聞くとぜんぜん理解出来なかった。出てきたものは生のタラをムニエルにしたもの。メインにマダラというのも今時思い切った「在り来たりさ加減」。ホテルでなければこんな選択は出来ない。でも火の通しかたなど、なかなかうまいものであった。疲れすぎているのでクラスワイン1杯だけにしたら少しもの足りない。

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いたってシンプルなムニエル。バターの香り高く、よくできた一品

 お茶の水には2時まで。帰宅は3時過ぎ。掲示板・メールのお掃除(迷惑メールなど)、シャワーを浴びると4時を回っている。

 昨日は寝坊した。気が付くと8時を回っている。雨の中、大急ぎで市場に向かう。
 八王子魚市場にはうって変わって鮮魚が激減。むしろ惣菜部が慌ただしい。八王子綜合卸売センター『市場寿司 たか』にヒゲダイをおき、場内を見て回る。買い出し客が目立ってきている。もう新巻鮭や冷凍タラバなどを持ちきれないほど買っているオバサンがいる。

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『市場寿司 たか』でヒゲダイの握りを撮影。「信じられないほどうまいね」というと、「それは言い過ぎだよ。疲れてるんじゃない」とたかさん。でもでもうまいものはうまい。
 帰宅は10時前。
 遅い朝ご飯を朝寝坊の家族ととる。ヒゲダイの刺身がうまい。残っていたマルハラフーズ「サンマ味醂干し」、カネマル笹市のアジの開きともにうまくて贅沢な朝ご飯になる。
 午後一時まで雑事、寿司図鑑作成、画像の整理。
 慌ただしく外に出たら雨が本降り。まるで梅雨の走りのような降り方、とても師走の雨とは思えない。中央線に乗り込むとやけに温かいので熟睡。お茶の水には2時前まで。タクシーで代官町から高速に乗ろうとしたら永福まで大渋滞。久しぶりに下を通ることに。お堀端から新宿通に入る。麹町のファミリーマート、窓際のカウンターで道路を見つめながら無心にハンバーガーをぱくつく若い娘。そとは驟雨なのである。帰宅する足はタクシーしかない。この娘、どこに帰るのだろう。
 渋滞のために帰宅は3時近い。雑事をこなして布団にもぐり込んだのが4時過ぎ。

 本日は大幅に寝過ごす。姫が市場に行こうよというので渋々着替える。
 八王子魚市場には9時前に着く。鮮魚はやはりいつもの半分もない。やはりノロウイルスのためだろうかカキが少ない。「源七」では大量のタラバを蒸している。この「源七」の蒸しタラバは最高にうまいのだ。
 姫と八王子総合卸売協同組合「光陽」でラーメン。胃がざらざら痛くて少しもうまくない。かたわらで姫が「父ちゃん、今日はラーメン全部食べられた」と喜んでいる。
 八王子総合卸売協同組合は買い出し客で込んでいる。八王子綜合卸売センター「平成食品」「ユキ水産」「市場寿司 たか」、それぞれ無駄話して通り過ぎる。なんにも買わない。
「伸優」、無駄話のために立ち寄ると八王子の酒蔵『日出山』中島酒造の酒が並んでいる。面白いので純米酒を注文する。
 帰宅は10時過ぎ。さて今日も雑事をこなして、お茶の水に出なければ。


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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 さて、本日の起床時間は7時過ぎ。3時半に寝床にもぐり込んだのでちょうど3時間半なりの睡眠時間である。布団に入るやいなや深い深いいらだち、また感傷に浸り、一度水を飲みに起きあがった。このとき時刻は4時半となっていた。人間というのは不思議なもので疲れすぎると眠れないのだ。
 さて、布団から起きるやパソコンのお掃除をする。掃き出すのは迷惑メール、迷惑投稿である。コヤツらをなんとか罰せられないのだろうか? 忙しい最中にセールスでピンポンを押すバカやろーとともに世の中から削除したい。注/疲れているので過激になっている「すまんすまん」
 八王子魚市場にたどり着いたのは8時半である。鈴木さんが忙しそうにアカガイを剥いている。
「今時はアカガイは剥かなきゃ売れないんだね」
 厚岸からのエゾバフンウニをこっそりたっぷり試食したら
「うまい」
「こらこらそこの人、試食のし過ぎはお金をとるよ」
 八王子綜合卸売センター、「高野水産」はまだ到着していない。八王子総合卸売協同組合「清水保商店」でウルメイワシの丸干し。250円を保ちゃんが200円税抜きにまけてくれた。「十一屋ジャパン」に山形の青菜(せいさい)がある。これがまたうまい。べったらで巻いた水菜もうまい。いやー試食は楽しい。起き抜けにご飯が喉を通らなかったので今頃腹の虫が騒ぎ出す。「コリアフーズ」で「今日はビビンバ作らないの」と聞くと
「なに言ってんのよ。こっちゃ暮れで忙しいのよ」
 追い立てられる。
 やっと「高野水産」が到着。社長に「金曜日なのに荷が多いね」というと
「明日は休みだからね。ひょっとして忘れてた」
 と小走りにトラックの荷を下ろし始める。
 いつもは暇そうな「平成食品」も今日は忙しそう。
「クリスマス用の鳥ももくれよ」
「なんだえ、一様クリスマスやるの」
 あちこち回って「市場寿司 たか」で青菜の巻物。これが絶品。青菜(せいさい)とワサビが合う。
 帰宅は10時過ぎ。大急ぎで外出の支度をしている。

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昨日の寿司図鑑の撮影。主役はオシャレコショウダイ


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 昨日はダウンしてしまって、メールの返信もブログの更新もできなかった。によって久しぶりに日記で誤魔化す。

 朝方目覚めたのは5時半過ぎ。たまっている画像の整理。沼津からの魚貝類の整理を一時間で終わらせる。
 朝食は沼津でも手作りにこだわる「カネマル笹市」の鰺の開き。キャベツとニンジンのサラダ、シロカサゴの煮付け、ご飯にワカメのみそ汁。

 8時前に外出。ヤマト運輸で北海道の荷物を受け取り、市場へ向かう。
 八王子魚市場には9時前に到着。少々遅い時間であるが荷は動いていない。三陸からのヤリイカ(ばら)が安い。
 八王子綜合卸売センター『市場寿司 たか』の前で紋別の『まるとみ 渡辺水産』の荷物を仕分けする。クロメヌケ、キタノホッケ、オニカジカ、シモフリカジカ、変なものに宿借りしているヤドカリ、でっかいヒトデ、ダンゴウオの仲間にあとは数え切れないほどの種。

 八王子綜合卸売センター、八王子総合卸売協同組合ともやや低調。市場内はすっかり正月商材が並ぶ。八王子の市場は正月の買い出しに関しては肉も魚貝類ももっとも安いところ。今の時期、つかの間の休息か。ただ忘年会を控える居酒屋が右往左往している。

『市場寿司 たか』でアカボウ、エゾヌノメアサリの握りを撮影。

 帰宅は10時。すぐに撮影にかかる。メバル属の同定が難しい。2時前にいったん中断して八王子綜合卸売センターへ向かう。『市場寿司 たか』でクロメヌケなどの握りを撮影。また帰宅して3時過ぎから撮影と画像整理。

 6時に中断してカジカの鍋。オニカジカがうまいのである。

 食後、画像整理。11時半まで。疲れ果ててダウン。

●本日の「市場寿司 たか」のは北海道のクロメヌケを始め、たっぷり特ネタがあるのだ


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