さかな季語事典: 2007年2月アーカイブ

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 このところ銚子から生のメカジキが来ている。特に八王子魚市場内『源七』のものは上物揃い。メカジキというと最近では冷凍流通したものが多い、また海外からの輸入ものもある。でもやっぱり真冬に銚子から三陸でとれる“めか”を食べないと本来の旨さはわからない。
『源七』では毎日のようにメカジキを解体している。その卸しているそばから、中骨から掻き落とした身を、待ってました! とばかりに試食する。あんまり食べ過ぎて
「これじゃ試食じゃないだろ。金払ってけ」
 こんな声が飛んできても、うまいものはうまいわけで、やめられるわけがない。何という濃厚な脂の旨味、甘味が強い。これをご飯に盛り上げてかき込むと至福の味となる。
「若だんな。ウチね、最近家計が苦しいんだけど、持って帰ってもいいかな」
 こちらをにらみつけて、それでも決して「持ってけ」とは言わない。可愛くないヤツだ。でもこれはうまい。
 銚子、三陸、真冬のメカジキは貧乏していても食っておけ! と言うのが本日の格言なのだ。

市場魚貝類図鑑のメカジキへ
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ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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