2007年12月 7日アーカイブ

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siriyae071212.jpg
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器は竹内立爾さんのまな板皿。いただいたときには、そのよさの半分しかわからなかった。最近、非常に好きになっています。改めて竹内さんに感謝。

 ある日、市場を歩いていたら「淡路から墨烏賊(すみいか)がきたよ珍しいね」と八王子総合卸売センター『高野水産』社長から声がとぶ。
「へえええ」と見ると、どこか違っているのだね。そう外套(胴の部分)の頂点。すなわりコウイカ類のいちばんお尻の部分が、そそうしたように汚れている。ひっくり返すと、これがシリヤケイカなのである。
 シリヤケイカはとれる年と、とれない年があって、極端である。豊漁年にはそれこそ「わく」という表現が的を射ているほどに「とれてとれて困る」。
 大阪湾、淡路島周辺では今期シリヤケイカが多いのかな、と思えるほどに連続入荷である。しかも鮮度抜群で、値段が安いので、ついつい主役のコウイカ(すみいか)を通り越してシリヤケイカに手が伸びる。

 さて、この「尻焼烏賊」という奇妙な名前は、一般に頭の先に見えるが、実は身体の一番後ろ側、それこそ「尻」の当たりから赤褐色の分泌液を出すことから来ている。だから、イカを裏返しにして外套(刺身などにする部分)を押すと、尾籠な話だが、それこそナニをちびったように褐色に汚れてくる。

 市場では「この“すみいか”いいね」と寿司職人に人気があって、飛ぶように売れいくのはコウイカと区別されずに扱われているからだ。

 瀬戸内海では「真烏賊(まいか)」と呼ばれる。これは間違いなく味がいいためだ。
 さて、コウイカと刺身にしてどっちがうまいか食べ比べても、食べている内に区別がつかなくなる。グリシンからくる甘味が強く、旨味も舌に余韻を残していく。そしてモチっとした食感。

 天気予報ではないけれど、シリヤケイカ情報というのはないかしらん。もしあったら楽しいだろうな。
「今期のシリヤケイカ情報。初冬から大阪湾ではシリヤケイカがわいています。わいています。この大発生は今後も続く模様です。また東京湾東部千葉県側でも大発生のきざしがあります(これはフィクションですよ)」
 ラジオからこんなアナウンスが流れてきて、「そうか今年はシリヤケイカを食わないといけないなー」なんて思う。楽しいだろうなー!

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