2006年2月アーカイブ

沼須千本 たか嶋
 沼津魚市場にあって地元っ子、飯塚栄一さんお勧めの店。朝ちらし945円。握り朝は1かん110円。
 沼津魚市場に近く、朝の客のほとんどが市場関係者という店。朝とはいえ、仲買などが相手なので味は当然本格派。地元っ子の飯塚さんが通うわけである。
 沼津魚市場には午前3時くらいには到着する。そして7時過ぎまで延々立ちっぱなしである。それから飯塚さんに連れられて『たか嶋』で暖かいみそ汁、そして握りかちらしである。このちらしも千円以下とはとても思えない。

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たか嶋 情報は
http://www.jalan.net/kanko/SPT_150479.html

飯塚さんの海の世界
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ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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 土曜日のシンポジウムは楽しかったですね。参加できて主催者のひとり、山下博由さんには感謝したい。
 常々考えているのは生活人として自然保護運動をできないか? という命題。そんな思いがラムサール条約批准などで重要な役割を果たしている湿地ネットの方達、また韓国の方達にも伝えられただろうか? 少々心配であるが、我が人生においても重要な岐路になりそうだ。
 さて、このシンポジウム、またセマングムの干拓問題、当然、我が国の諫早湾干拓、また膨大な数の貴重な生き物を殺戮した堰の問題などを我がブログでも取り上げていく。
 そして個人的には出来るだけ早く諫早湾の干拓を中止、また堰を破壊して豊かな自然、また漁の場として回復してくれることを願っている。また同様の開発が韓国でも行われていて、隣国の一市民として反対運動を支援したいと思っている。漁師、また水産物を扱う者、一般市民、総てが参加して、これ以上の自然破壊を阻止、また破壊された自然回復を目指せるようになったらいいだろうな。

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 山下博由さん、ボランティアのバンドの皆さん、キム・キョンオンさんなど。今回のシンポジウムは楽しかったのだが、それはとりもなおさず、韓国の方の朗らかさゆえである。自然保護の集まりは多々あるだろうが、こんなに笑顔が見られるのだろうか? 私考えるにあまり深刻な面もち、また攻撃的では多くの市民の賛同は得られない。自然保護運動は笑顔が大切なのだ


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ページを作成

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スズキ目アカタチ科オキアマダイのページを作成
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褐藻類ナガマツモ目ナガマツモ科マツモのページを作成
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掲載種
1699


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 梅が咲いたはご存じあるが、日々これ慌ただしく春一番は吹いたのか? 記憶にない。そう言えばオリンピックで荒川静香(間違っているかな?)がドーナッツ型の金メダルをとったのが、とても昔のことのように思える。これはジジイになったということか?
 そんなジジイにとって先週の日程はやっと生き延びたと感じるほどにハードであったなあ。週末は睡眠時間が2時間を切り、中央線で東京駅まで乗り過ごし、また昨日は下り電車で気がついたら八王子駅である。整理を要する画像も3百枚を超えていて、「少しは保存を」と考えたのが敗因だった。
 また昨日の干潟のシンポジウムも楽しすぎたのだ。ヨ・ギルさん、山下さん、柏木さん、佐藤さん、今日もシンポジウムは続くんだ。昨日あんなに飲んで大丈夫だったかな?
 考えてみると火曜から、目の痛み、肩こり、大食(関係ないかな)で悩まされて、そしてとうとう日曜日となって積極的に伸びてしまっている。「日向の猫のようだろう」と娘に言うと「多摩動物公園のぞうさんみたい」と言う。これはほめられたのだろうか?
 さてやっと眠りから覚めたら、目の前にあるのは膨大な雑事。また天災も近づきつつある。「ワシはワープしたい」と旅に出る夢を見る。人知れず蒸発して鄙びた温泉宿の板前にでもなるかな? きっとそこには美しい、影を宿した美人の仲居さんがいる。当然、こちらもいっぱい影を宿しているんだから……。
 さて、いざ雑事。


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桜鯛

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 まことに鯛は美しい。このように締められて市場に並んでも、どうしてこのように美しいのか? 長い間、相模湾、東京湾、外房などでマダイ釣りに熱中したのだが、その発熱の根源はこの美しさにある。
 しゃくり竿をしばし沈めて、軽く上げる、そのとき微かな違和感を感じて、合わせにリールを4回、5回巻き上げる。ここでしっかとマダイにハリかがりさせて2度、3度、しゃくり竿が押さえ込まれる。マダイののしに耐えて、水深40メートルからリールを巻き上げる。そして水面にコバルトブルーの胸ビレ、そこから紫水晶が水中にはじけて、赤い魚体が舞い上がってくる。春、3月になり、2キロもののマダイは胸ビレのあたりを黒く汚している。明らかにのっこみのオスである。
 この2月下旬から3月のマダイを桜鯛と言うのはおかしい。やはり桃鯛、梅鯛と呼ぶべきか? ただどうにも決まらない音ではないか? サクラダイという標準和名を持つサクラダイには申し訳ないが、やはりここは「桜鯛」としておこう。
 マダイがいちばんうまいのは2月までだと思う。3月には「うま〜い」ピークは過ぎている。それでもやはり春めいた夕風に桜鯛の霜皮造りで、酒は吟醸香が穏やかな三千盛の純米酒。これは人知れず極楽気分ではないか。

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2月23日、八王子魚市場特種にあった天然マダイ

市場魚貝類図鑑、マダイのページへ
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 沼津魚市場にあって地元っ子、飯塚栄一さんお勧めに店。そば、どんぶりが1000円前後。そばの味わいもいいのだが、天ぷらがからりと揚がっていていいのだ。
 魚市場から仲卸などの一角を抜けてすぐの奥まったところにある。市場で聞けば皆知っている有名店。市場関係者の来店も多く、それだけ食い応え、また美味であるということ。
 お勧めは沼津の地魚を使った天ぷら。これで丼にそばにといろいろ出来る。タレは甘口ながらからっと揚がった天ぷらと合わさってあっさり食べやすい。大食の向きも満足できること間違いなし。

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画像は、めぎす(ニギス)の天丼

飯塚さんの海の世界
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 昨日夜、鹿児島県笠沙の、わかしおさんから荒天が続いていたというメールをいただいた。今年は東京湾内房でもうさぎの跳ぶ日が多く、漁も例年より少ないと聞いている。また沼津でも同様だとしたら日本中おしなべて魚が少ないということか?
 八王子魚市場、荷は久しぶりに充実している。小振りだが素晴らしいサワラ、島根県浜田からブリ、根室からなめた(ババガレイ)、小柴からなかずみ(コノシロ)。
 市場内『海老辰』には茨城県日立市久慈浜港からメスのベニズワイガニ。珍しいので1ぱい150円を4。

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ベニズワイは近年、丸のままで見るより、むき身で見る機会が多い。また意外にメスは少ない

 八王子総合卸売協同組合、『丸幸水産』には生本ま(クロマグロ)、博多からイボダイ、小だるま(ケンサキイカの子供)、シラウオにうまそうな小柱(バカガイの貝柱)、シバエビ。久しぶりにトゲクリガニが来ていてクマゴロウに聞くと松川浦(福島県相馬市)だという。1ぱい200円なので2購入。市場を見ていると石狩湾厚田「上山貴彦」という個人名でデカイ腹太のニシン。
『十一屋ジャパン』で漬物を見ていると元本郷の「鮨忠」若だんなが通りかかり、「オレ漬物つけるてるんだよね」と呟く。白菜を漬けて水が上がったところだという。元本郷「鮨忠」は毎日のように親子で仕入れに来る。出来上がった漬物をもらう約束をする。
 八王子綜合卸売センター、『高野水産』に鹿児島県阿久根市からタテフエダイ。「やっぱり“たかさご”買った」とスーパーイシカワ、石川さんに声をかけられる。箱には「たかさご」とあった模様。これはキロ/1000円で1.4キロを確保。
 ダウンを着ていると暑くて、クルマに乗り込んで脱ぐや汗みずくだ。


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 2度目の眠りから覚めてメール・掲示板のチェック。時刻は7時前である。休市の日でややノンビリと朝の日課をこなしていく。

 朝食は埼玉県飯能市小林商店の地粉うどんで暖かな煮込みうどん(野菜に牛肉)、三浦半島武山のたくわん、錦糸卵、ブロッコリーのちらし寿司、山のように木更津きんのり丸の海苔を使う。

 食後、埼玉県から持ち帰った生き物の画像整理。コイ目魚類のデータベースに間違いを多々発見。この訂正をしながら保存。コイ目に関しては早急に改訂が必要である。寿司図鑑1つ作成、アップ。

 1時過ぎ慌ただしく外出。ダウンを着て外に出てあまりの暖かさに薄い上着に着替えに帰る。近所の庭に梅の花。
 お茶の水に着いて、沼津の菊地利雄さんにケータイをいれる。沼津での水揚げの様子、年度末の菊地さんの日程など聞いて男坂を神保町へ向かう。
 午後たけて時間が出来たので三省堂。淡水魚の本を三冊購入。
 仕事は9時半まで、やや乗客の少ない中央特快、酔っぱらって大きな声で話すふたり組がいて不愉快な気分になる。帰宅は11時前。

 メール・掲示板のチェック、ブログのトラックバックを削除して0時半にダウン。

●帰宅して今日の民主党前原代表と小泉首相の党首討論会のニュースを見る。これを見てますます民主党に失望した。民主党はいらないとすら思える今回の茶番劇である。今、国民が望んでいるのは天下り役人へのなんらかの制裁や談合問題だろう。建部なにがしなんてどうでもいい存在だし、2大政党が無駄なケンカをしている場合じゃないだろう。これはどうも民主党は影の自民党であり、役人や悪質な談合業者の見方であることは間違いない。


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韓国と我が国合同の干潟の保全、また調査をしている「日韓共同干潟調査団」主宰のシンポジウムに参加します。干潟はもっとも身近な場所にあり、われわれの生活と深く関わり、しかも膨大な生物を育む場所です。ここで私は食に関するテーマのパネラーで参加します。
 千葉県立中央博物館 海の博物館 菊地則雄先生との干潟にアサクサノリを探す旅や、また木更津の「里海の会」、はたまた高知市浦戸湾での覆砂問題など、私が見てきた干潟を鑑みてパネラーを努めたいと思います。皆さん、お暇でしたら参加してください。詳細は下記のアドレスへ。
日 時: 2/25(土)10:00〜17:00・ 2/26(日)10:00〜17:30
会 場:YMCAアジア青少年センター 地下一階 スペースY
    JR水道橋駅から徒歩5分・御茶の水駅から徒歩7分
     (東京都千代田区猿楽町2-5-5)
●『国境を越えた干潟への想い 韓日の素晴らしい自然・食・文化を未来へ』の詳細は
http://www.zukan-bouz.com/tokubetu.pdf


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 朝方6時半に起きる。メール・掲示板のチェック、ブログ版日記。
 朝食は炒り卵、もやし炒め、絹さやと油揚げのみそ汁、ご飯。
 
 市場から帰宅したのが9時半。打合せの電話、画像の送信、雑事。これで午前中のほとんどが費える。寿司図鑑1つ作る。
 埼玉から持ち帰ったマシジミなどを撮影。やはりマシジミはヤマトシジミと比べると味わいが薄い。撮影終了が12時半。

 埼玉県飯能の「小林商店」の地粉うどんを埼玉風に肉うどんにする。埼玉のうどんは汁で野菜や肉を煮込んで、そこにゆでて水洗いした麺をつけて食べるというもの。

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 外出は1時過ぎ。お茶の水には6時過ぎまで。地元に帰り着いたのが8時過ぎ。

 ほんの少しだけと「開花」で長居して9時半まで、二階堂麦焼酎。どうもこのところ同年代が揃うと血圧や早死にした人の話になるが、これはいかんいかん。「開花」がちょっとどうかなと言う八丈島産らしいカツオの味が今ひとつ。支払は2500円。

 帰宅するや連絡メールが山のように来ている。半分ほど返信して11時に布団に。家族は明日朝のフィギュアスケートの録画予約。これでメダルがとれなければ日本のメダルはゼロ。どうでもいいことだけど。
 寝床に『日本の淡水魚』を持ち込んでカワムツの情報を何度も見る。埼玉のカワムツは新称「ヌマムツ」である可能性が強い。


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 八王子魚市場について感じたことは、明日が休市なのに動きがないこと。またこれといった商品がないのも寂しいな。どうもこれは荒天のためであるらしい。
 朝、外に出ても冬らしさが薄れてきて、湿度のある風は春の気配すら感じられる。これなら人間も動きが出てきそうなものなのに。
 鈴木さんのところには三重、岡山、広島とむきがきが並んで、1900、1400、1600と値段がついている。いちばん高いのは三重、あらしま。近海にはぽんだら(マダラの小振りのもの)、アカカマス、イトヨリ(佐世保)、イサキ、クロソイ、マコガレイ、ホウボウ。ゆでホタルイカはやはり山陰。
 八王子綜合卸売センター、八王子総合卸売協同組合とも似たような状況。そんななか総市にシイラ。これが和歌山県串本、「出口水産」。
『市場寿司 たか』によって無駄話。寂しく市場を後にする。
 帰途、「旗野農園」にはイチゴ、ブロッコリー、ターサイ、ほうれん草。
 


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ぼうずコンニャクも参加します、千葉県立中央博物館 海の博物館「海藻を観察しよう」に参加しませんか?
我がサイトの海藻のことでもアドバイスを受けています菊地則雄先生が講師です。
長閑な春の海で海藻を探してみませんか? 余計かも知れませんが、ぼうずコンニャクと会えます(うれしくはないだろうけど)。
開催日は3月18日の土曜日です。

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市場魚貝類図鑑、昨年勝浦での海藻観察会
http://www.zukan-bouz.com/zkan/tabi/tiba/katuura/kaisou.html

千葉県立中央博物館
http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

海の博物館 イベントのページ
http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU/index.htm


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2月20日のこと

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 2時過ぎに起きる。雑事、メール・掲示板のチェック。また雑事。一度布団にもぐり込み、また目覚めたのが6時半。日記をブログ化、寿司図鑑を作成。
 朝食はサワラの幽庵焼き、もやしとニンジンの野菜炒め、納豆、ワカメと豆腐のみそ汁、ご飯。

 市場からの帰宅は10時過ぎ。事務的な連絡を受けて、あたふたと処理。我が家のファックスが故障していて冷や汗をかく。こんなときセブンイレブンは偉い。
 ゆったり空いている中央線の座席で『佐渡風物詩』(浜口一夫 未来社)。お茶の水に着いたのが1時前である。雨は強く、湿度が風景を重くしている。そしてレコード店からモーツアルトの20番。この雨なのだからプラハでも流して欲しい。
 午後、5時過ぎまで凄まじい量の雑事、打合せ。帰途、思いついて猿楽町(ここは永井龍男の生まれたところ)豊島屋で白酒を買う。豊島屋は江戸時代の文献にしばしば登場する酒屋。白酒や柳影が有名であったはず。店を出ると山ノ上ホテルの方から下ってきたサーブから、またまたモーツアルトピアノコンチェルトk.333がかすかに聞こえてくる。街中にモーツアルトが流れているのは生誕250年のため。ちなみに我と1765年生まれのモーツアルトは200歳違い。
 神保町までもどり三省堂で本を見ているとブラームスのクラリネット五重奏曲。できれば古楽器のモーツアルトがいいな。ここで瀬能宏先生他がつくったハゼの図鑑を立ち読み。来月買うことにして、どうしても必要な『日本の淡水魚』(山と渓谷社)を買う。これは2冊あるために人にあげてしまって、もう一冊は子供が持ち出したまま行方不明になったもの。5千円近い値段に改めて驚く。三省堂を出て『アクセス』で埼玉県の資料を探すが見つからない。
 駿河台を上る気力がなく半蔵門線の下りて東京駅経由で帰途に着く。

 帰宅は8時過ぎ。『大商ミート』でもらった牛アキレス腱煮込み、マトウダイの肝、胴卵巣の煮つけでいっぱい。

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マトウダイの肝はキアンコウよりもあっさりして、美味

 食後、雑事。1時前にダウン。


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 週明けの市場は思ったよりも活気があった。太平洋側では先週末にかけて荒天続き、それが日曜日には水揚げがあったということだろう。
 八王子魚市場、横須賀東部漁協から本みる(ミルクイ)キロ/1850円、北海道長万部から白がい(サラガイ)。

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これが長万部の白がい(サラガイ)。市場で「白がい」と呼ばれているのはベニザラガイ、アラスジサラガイ、サラガイの3種

「あのさ、長万部の白がいってさ、こうゆう風に黒い筋が出るのが特徴なんだって」
 鈴木さんが呼び止める。見るとキロ/1000円はやや高値。せっかくだから500グラム買う。
 銚子からやや小振りのヤリイカ。八王子の善さん(魚善)を見つけて「イワシ、子を持っているかな」と聞くと、
「持ってる、持ってる」
 八王子綜合卸売センター、『市場寿司 たか』に千葉県行徳三番瀬福田海苔店の海苔と三番瀬の塩を預ける。「三番瀬の塩をどうにか使いたいんだけど」と話して千葉県のふっこ(スズキの40センチほど)探す。
 八王子綜合卸売センター『高野水産』にちょうど船橋産ではないかと思えるふっこがある。その隣に大分「丸昌水産」から活け締めにされたマトウダイ。このふたつを購入。

『市場寿司 たか』でマトウダイ(ゆでた肝をのせる)、ふっこ(三番瀬のにがりそのままの塩を天にのせる)、三番瀬産海苔(スサビノリ)でかっぱ、以上3種を撮影。今日の寿司は総てうまい。うますぎてもっと食べたくなる。たかさん、今日の一押しは千葉県産ふっこ。

『行徳・三番瀬の江戸前海苔 福田海苔店」へは
http://www.fukudanoriten.ecweb.jp/index.html

『ビックリ屋』に葉玉ねぎ(これは結球後すぐに葉ごと収穫した若い玉ねぎ)、もやし。『大商ミート』で肩ロース(これは焼くためのもの)。お金を支払い「またね」と手を振ると店長が突然、牛アキレス腱の煮込みをくれる。「味噌でも醤油でもいいから味つけして食べてね」だって。これうれしいけど、また酒がすすみそう。


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カワムツ

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 埼玉雑魚あさりで捕まえたカワムツは「B」であった。見たところオスであろうから、これから婚姻色がつくとどうのような姿となるのか、楽しみだ。
 子供の頃に学校にいくよりも繁く通った徳島県吉野川水系貞光川。いちばん多いのがヨシノボリ(カワヨシノボリ)、アカザ、オイカワ、ウグイ。子供漁師の狙いは小ウナギとナマズであった。中学になって釣りにも熱中したときに貞光川では下流に近い、当時、自動車学校の下の下水が流れ込む深みで見つけたのがカワムツであった。大人達はこれを「やまとばい」と呼んだ。これが「A」であるのか「B」であるのか? これは荒廃して砂泥に覆われた貞光川では知るよしもない。
 さて、埼玉のカワムツBは明らかに琵琶湖からの移入種であろう。それでは四国吉野川支流のカワムツは在来種なのだろうか? あれほど川に通っていたのに、どう考えてみてもカワムツを初めて見たのは中学の時。1960年代後半から1970年前後である。

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神奈川県道志川でとれたもの

カワムツのページ
http://www.zukan-bouz.com/koimoku/danio/kawamutu.html


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 朝方、3時半に起きる。昨日、早く寝て熟睡。気分は爽快である。様々な雑事をこなしてブログ版日記。画像の整理。郵便物、宅配便をしたため荷造りする。
 6時過ぎ、眠くなって1時間ほど布団に潜り込む。

 朝食は簡単に納豆、生卵、焼きとん(末広風)、サラダ(レタス、トマト、ブロッコリー)、ワカメと豆腐のみそ汁、ご飯。
 考えてみると我が家で普段使っているワカメは中国産。海苔、昆布、ワカメと中国は海藻の大生産地となっているわけだ。しかももともとこの技術を持っていったのは日本人。また埼玉県日高市の農協には分枝したブロッコリーの花芽があった。これは一株取りの品種の脇芽にあたる部分であり、多摩地区では暮れからの低音でほとんど出てこなくなった。ひょっとしたら埼玉平地の方が八王子などよりも暖かいのだろうか。

 午前中、埼玉から持ち帰ったマシジミなどを撮影、同定にかかる。
 昼食は埼玉県飯能市「小林商店」の地粉うどん。さすが埼玉はうどんどころ、うまい。
 午後からも撮影。撮影は6時半に終了。最後の1個体を撮影し終わったときには腰が限界にきていた。しかし生きているものを撮影するのは疲れるのだ。またこれを生かして早く元の場所に逃がしてやらなければならない。

 夕食は残り物で鍋。鶏肉、豚肉、ブロッコリーにニンジン、シイタケ、トマト。最後にトマトをつぶして雑炊に。我が家はこれにバターと卵。

 食後、画像データの整理。10時過ぎに眠くなりダウン。


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韓国と我が国合同の干潟の保全、また調査をしている「日韓共同干潟調査団」主宰のシンポジウムに参加します。干潟はもっとも身近な場所にあり、われわれの生活と深く関わり、しかも膨大な生物を育む場所です。ここで私は食に関するテーマのパネラーで参加します。
千葉県立中央博物館 海の博物館 菊地則雄先生との干潟にアサクサノリを探す旅や、また木更津の「里海の会」、はたまた高知市浦戸湾での覆砂問題など、私が見てきた干潟を鑑みてパネラーを努めたいと思います。皆さん、お暇でしたら参加してください。詳細は下記のアドレスへ。

日 時: 2/25(土)10:00〜17:00・ 2/26(日)10:00〜17:30

会 場:YMCAアジア青少年センター 地下一階 スペースY
    JR水道橋駅から徒歩5分・御茶の水駅から徒歩7分
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●『国境を越えた干潟への想い 韓日の素晴らしい自然・食・文化を未来へ』の詳細は
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イトマキボラ科ナガニシなどのページを改訂
チトセボラのページを作成
http://www.zukan-bouz.com/makigai/sinfukusoku/itomakibora/titosebora.html
イトマキナガニシのページを作成
http://www.zukan-bouz.com/makigai/sinfukusoku/itomakibora/itomakinaganisi.html

掲載種 1697


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 朝方、4時過ぎに起きる。三河行きが中止になって、急遽、埼玉に行くことになっている。熟睡したので気分は最高にいい。メール・掲示板のチェック、ブログ版日記、雑事の郵便物をしたためる。
 朝食は千葉県佐貫町「タマサ 宮醤油店」のたまり漬けでお茶漬け。

 7時前に外出。国道16号を埼玉に、10時半に小さなクリークに到着する。ここで東京の松浦さんと会う。埼玉はここまで北にくるとさすがに寒い。ここで3時近くまで雑魚あさり。久しぶりに小魚と存分に遊んで楽しいのだ。

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メダカっていつも上から見ている。これを横から見るとメダカに見えない。とった小魚は一部、画像用に持ち帰ったほか現地でお帰り願った

 帰宅は16号が混んでおり、7時前。埼玉も北部になると我が家からは遠い。
 夕食は埼玉県日高市のホワイト餃子、常備菜、ご飯。酒は同日高市の「高麗川」。渋滞のためにゆっくり通り過ぎた日高市に「高萩」「日高」「高麗川」と3つの「高」のつく地名。これなど調べてみると面白そうだ。

 食後、慌ただしく雑事。宅急便を出しに行き帰り着くと10時。風呂にざぶんとつかると、強い眠気に襲われてダウン。


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 3時半に目覚めて、2度寝するべしと思っていたら6時半。そのままメール・掲示板のチェック、ブログをアップ。
 朝食はサワラの幽庵焼き、もやし炒め、超具だくさんみそ汁、ご飯。

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サワラは続けて食べても飽きが来ないし、また食べたくなる。こまった魚である

 8時過ぎて、八王子魚市場、八王子綜合卸売センター、八王子総合卸売協同組合と回る。あまりの荷の少なさにがっかりする。これは荒天のためである。市場の薬局でひげ剃りの替え刃を買い帰宅する。
 午前中は突然舞い込んだ雑事をこなす。郵便物を2度出しに外出。
 昼食は家人(確定申告のため在宅)とコンビニ弁当。
 食後、一時間近く仮眠。むりやり目覚めると頭痛が酷い。
 午後も雑事、画像の保存。
 また、郵便物を出しに行くと千葉の『行徳・三番瀬の江戸前海苔 福田海苔店』から三番瀬の塩、海苔、昆布が届いている。さっそくにがり一杯の塩をなめてみる。思ったよりもにがりを感じなくて甘い感じ。うまいじゃないか! これも寿司図鑑に生かせないかな、と考える。

『行徳・三番瀬の江戸前海苔 福田海苔店』
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 3時に愛知県蒲郡市形原漁協に電話を入れる。やはり今日も船が出ていない。2日続きの荒天である。4時になり一色にも電話を入れるが、こちらもダメ。結局、今回の三河湾行の計画は中止になる。中止になってからの連絡にたっぷり時間を取られて寿司図鑑の作成を始めたのが5時過ぎ。とても完成は覚束ない。

 夕食は煮込みハンバーグ、サワラの中骨の山椒焼き、水菜など春野菜の卵椀、ご飯。酒は「一ノ蔵 無鑑査」。
 食後、寿司図鑑の続き。眠くなって太郎と「元祖でぶ屋」を見る。
 11時過ぎに眠くなってダウン。


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 立春を過ぎても季節は春とはならない。むしろ東京湾猿島回りには寒風が吹く。そんな春未だ遠しの海に出てワカメをつみとってもらった。面白いのはワカメをつむだけで春めいて感じられるのだ。
「ワカメを干すときは寒い海風が欲しい」と三浦のワカメ養殖をする人に聞いたことがある。すなわちワカメとりの最盛期は寒さも頂点となった2月なのだ(今年の寒さは別)。それなのにワカメに春を感じるのは若竹煮のためだろう。でも生ワカメのうまい2月に竹の子なんてあるわけない。それでも市場には竹の子があるのだけど、これは九州からの促成もの(この言葉は江戸時代からあるはず。間違っているかな)、もしくは中国産である。
 生ワカメが硬く長けたときにやっと出てくるのが地ものの竹の子。しかも走りである。3月、4月となって名残の生ワカメは硬くなり苦みを持つ。これを一度ゆでこぼして(苦みがあるので)竹の子と煮るのもいいだろう。ただ、ワカメは干したものの方が味はよい。徳島は鳴門の糸わかめを使った若竹煮が本来の我が家風である。それでも到来した生ワカメに工夫を凝らしてみた。
 東京湾横須賀のワカメは軟らかいのが特徴。徳島育ちには思いも寄らなかったのはこの軟らかなワカメの味が素晴らしいことだ。そして煮るのではなく、熱い煮汁にワカメを入れてすぐに火をとめる。煮浸しが生には向いている。竹の子は我が家の家計に響かない中国産。しっかりアクを抜いたもの。
 竹の子の苦み、ワカメのまったりした旨味、海の風味。天盛りにする木の芽がないので脇役で中国野菜のコウサイタイを使ってみた。出来上がって、これでは料理屋の料理ではないかと反省したが、うまいので良しとする。

寒風を 一瞬とめる 若布刈り(秋野まさし)

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市場魚貝類図鑑のワカメのページへ
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 どうも最近、夜になると集中力がなくなり、眠くなってしまう。それで早寝、また深夜に起きて、再度眠るという変な生活リズムが出来てしまっている。その分、余計に夜の時間が増えてしまっていて、明らかに一日の作業量が減っている。この最悪のパターンはハードな旅で変えることが出来るはずだ。

 6時過ぎからメール・掲示板のチェック、ブログ用の日記を作成。寿司図鑑作成に苦闘している。明らかに文章がマンネリ化、作成していて面白くないのだ。
 早朝のラジオはトリノオリンピック、スピードスケートの●●さんの入賞を告げている。冬季オリンピックは入賞すると大きなニュースとなるんだな。考えてみるとオリンピック選手の名前がひとりも浮かんでこないのにも驚く。

 朝食は焼きとん(末広風)、新巻時鮭、ナガニシの辛子酢みそ、トマト、水菜のみそ汁、ご飯。ナガニシの辛子酢みそを朝から食べてしまって、家族に「夕食みたいだ」と言われる。父ちゃんは「なんでも積極的に食えばいい」と思っているのだ。これを食の多様性と呼ぶことにする。

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ナガニシは広島では刺身で食べることが多いと、倉橋島の日美丸さんが教えてくれた。我が家では貝殻から出して、ワタをきれいに洗い流してゆでて、酢みそ。辛子酢みそにしたいのだが我が家は超子だくさん。味は子供に合わせている

 市場からの帰途、銀行に寄り、また車内にたまったゴミやカーナビのオプション類の整理などする。帰宅は10時半。市場にいる時からケータイがなりっぱなし。どうして今日はこんなに人気があるのだろう。一日に一度もケータイがならないという日もザラなのに。
 午前中、寿司図鑑。雑事、雑事。天災を恐れていちばん不愉快な子供関係の雑事。画像整理・保存、膨大なメールの返信。気がつくと2時になっている。

 お茶漬けをかき込みながら愛知県蒲郡形原漁協、一色漁協に漁の模様を聞く。最終的に4時に明日、愛知に行くかどうか決定することにする。そして4時、三河湾での漁がほとんどないことが判明。金曜日の三河湾行きは取りやめとする。そして、とりやめの連絡にかかる。しかし今年は立てる計画すべてがつぶれている。後は土曜日、日帰りで行くかどうかである。また我がサイトの協力をしていただいている一色『毎味水産』藤井社長にはご迷惑をかけた。

 午後、サワラの幽庵漬け、酢締めを作り、これを撮影。ニジカジカの撮影。雑事、寿司図鑑作成。寿司図鑑はやはりうまくいかない。

 25日のシンポジウム『国境を越えた干潟への想い 韓日の素晴らしい自然・食・文化を未来へ』用のプロフィールを書こうとして、考えてみると我はいったい何者と考えると混乱する。ぼうずコンニャクではダメなのか。ただ秋野まさしにしてみるか?
●『国境を越えた干潟への想い 韓日の素晴らしい自然・食・文化を未来へ』の詳細は
http://www.zukan-bouz.com/tokubetu

 夕食はサワラの刺身、酢締め、頭の煮つけ、鶏のナツメッグ焼き(保存していたナツメッグの香りがなくなっている。冷蔵ではだめであるようだ)、サラダ、湯豆腐。

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毎年、この時期に大振りのサワラを買っているが、毎年同じようにサワラのうまさにノックアウトされている

 食後、ぼんやりする。どうしてもこの時間に頭が働かないのだ。我ながらぐうたらであるな。


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 しとしと雨が降っている。なんだか寂しい朝である。それでも八王子魚市場場内には活気がある。そんな中、八王子のそば屋「まつ浅」が駆けている。そして近海には福岡から小さなマナガツオ(このサイズは中華で揚げてあんかけに使えるので意外に人気)、サワラ。そろそろサワラが最盛期。また外洋が荒れているためか内湾に多いスズキが目に付く。
 そんななか特種に今年初物のシロウオ(素魚)。佐賀県唐津の「飴源」からであるのは当然のことだ。

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佐賀県にある川魚料理店『飴源』は関東の市場で見る限りシロウオ(素魚)の最大の荷主である

 他には能登半島富来港からカゴ漁での甘えび(ホッコクアカエビ)、抱卵しておらずとても鮮度がいい。

 八王子綜合卸売センター『高野水産』には宮崎から3キロクラスのサワラがたっぷり。鮮度的にも身の手触りでも最高級のもの。なのにキロ/1500円は安い。思い切って買ってしまう。他には鍋こわし(トゲカジカ)、ニジカジカ。ニジカジカは撮影用と握り用に2匹購入。
『市場寿司 たか』でサワラとニジカジカの握りを撮影。サワラがうまいうまいうまい。たかさんのあまりの旨さににやついている。気持ち悪い。


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 中日で市場は休み。2度寝して起きたのは6時過ぎ。横須賀の画像の整理をする。
 朝食はスルメイカ竹の子のオイスターソース風味、トマト・コウサイタイなどのサラダ、目玉焼き、横須賀産生わかめのみそ汁、ご飯。
 食後、画像の保存。2ギガほどの画像を半分に整理して、保存するのだが、我が家のG4の遅いこと。
 10時半に外出。
 中央線で2月25日に参加する『国境を越えた干潟への想い 韓日の素晴らしい自然・食・文化を未来へ』の概要、また気仙沼のMakoさんからいただいた『魚貝類の呼び名・方言』の資料を読む。

●『国境を越えた干潟への想い 韓日の素晴らしい自然・食・文化を未来へ』の詳細は
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 お茶の水駅を出て順天堂大学病院、水道橋方面を見るとなんだか霞んで見える。春なので霞? お茶の水口を出て駅そばの喫茶店に入る。考えてみると喫茶店に入るなんて久しぶりだな。資料を持ってきてくれたのが若い女性なので、ビックリ。明るいサンドベージュのミニのスーツ。突然の春に、春めいたコーディネートをするなんて、この娘、やるじゃないか。まあとにかく美しくて元気な女性との会話は楽しいのだ。楽しい時間はあっという間に過ぎていく。普段の顔に戻してお茶の水のスクランブル交差点。神田川の北に目をやるとやはり少し霞んでいる。これは現か、それとも自分の頭が霞んでしまっているのかな。

 午後、きんのり丸さんから「春小櫃川河口でイベントやるんだけど、どんなものがいいかな」とケータイ。春の盤洲にはどんな生き物がいるんだろう。
 また高知の永野さんからは、「今からカワハギなんかのみりん干しを作ります」、ときた。
 その上、あさっての三河湾の旅のことで一色の堀さんに連絡を入れるや、「あのね、めじろ(三河湾でのマアナゴ、面白いのは「あなご」というのはギンアナゴ)って知ってますか? マアナゴのことね。あれのねデッカイヤツ。太いのね。あれうまいんですよ。土曜日にあったら取っておきますから」。
 ああ、どうしてこんな灰色、無味乾燥なところに閉じこめられているのか、話した後に寂しい気分になる。

 お茶の水には8時まで、ぎゅうぎゅう詰めの車内で幸田文を読む。どうしても幸田文の良さがわからないのだ。1ページをなんども読み返して、「気の置ける」なんて言う言い回しや、「縮緬」、「カナキン」など語句を拾い上げる作業をしてしまって文章に入り込めない。気がつくと立川を過ぎている。それなのにまだ車内は混んでいる。
 豊田駅にもどったのは9時過ぎ。ホルモン焼きの『リキ』で軽く一杯。この店、駅から2分。
 帰宅は10時前。眠くなるまで画像の保存。


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 我が『市場魚貝類図鑑』の副読本で公開していた「沼津の達人 飯塚栄一さんおすすめの店」を徐々にブログに移していく。まず最初に登場させるのが『魚河岸 丸天』。
 沼津魚市場周辺には観光客が押し寄せるほどにうまい店が密集している。なかでも人気上位にあるのが『魚河岸 丸天』である。朝どれの沼津の地魚を使った刺身盛り合わせや、天ぷら、寿司など店内所狭しと品書きの紙が下がっている。初めて来た客は、間違いなくこれに圧倒されるだろう。そんななかで飯塚さんおすすめなのが天丼である。値段も手頃でボリューム満点。そのせいか地元っ子にも人気があるのだという。
 さてその天丼であるが、乗っかっている天ぷらがデカイ。その中心にあるのがマイワシの天ぷら。これなど東京では絶対に食べられないものだろう。他にはイカ、エビにナスである。天ぷらには甘口のタレがたっぷりかかる。それじゃ味がくどいだろうと思いきや思ったよりもさっぱりして、この甘さがご飯に合っている。市場を走り回った後には最高のもの。飯塚さん、また連れて行っていただきたいな。

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飯塚さんの海の世界
http://www.numazu.to/sea/


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. 市場に入った途端にほとんど空の発砲が目に飛び込んできた。火曜であるが、明日は休市。奥の近海にもなにもない。ダイちゃんに「ほとんど売れてしまったの」ときくと、首を横に振って「アジなんか7500円(箱)なんすよ」と指を差す。京都からのもので半箱だけ残る。さごち(サワラの幼魚)、マダラ、キンメダイ、屋久島のハマトビウオなどがあるが、今日入荷したものなのかわからない。

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この値段がつくと魚屋は商売にならない。それでもマアジは必須アイテムなので、我慢して仕入れるわけだ

 八王子綜合卸売センター、「高野水産」に久しぶりにアカドンコ、そして、ごっこ(ホテイウオ)。やはりここにも魚はない。何気なくビックリ屋をのぞくと中国産の竹の子。1箱650円というので買ってみる。
『市場寿司 たか』に行くと、たかさんスズキを卸している。そこに神奈川県横須賀市佐島の魚を持ち込む。ナガニシ、佐島・大楠漁港でいただいたヒラメ、のれそれ(アナゴのレプトケファルス)の握りを撮影。のれそれ、思った以上に美味。ヒラメも小振りなのに旨味がある。そげ(小さなヒラメ)が好みであるという、たかさん曰く「これなんかお客にはあんまり出したくないな」だって。
 そんなやりとりをしていると神奈川県津久井町の居酒屋『浜長』さんがやってきてお土産に握りを注文する。店は休日なのだが明日が休市なので来ているのだ。また、この『浜長』さん、どうもかなりの愛妻家のようである。


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2月13日 横須賀

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 三浦に行くときに、迷うのが時刻と場所である。今回の目的地、大楠漁港(佐島)定置網の水揚げが7時半から8時くらい。横須賀東部漁協で昆布養殖などを見る時間が10時前後。大楠漁港の定置網水揚げまでの時刻、できればサザエ刺し網の網外しを見たいのだ。
 迷った末に4時過ぎに国道16号を南下する。無闇に高速料金の高い横須賀横浜道路(800円 これが高いのは役人の無能のためである。せめて半額にしろ)逗子を下りたのが5時半。逗葉新道(料金100円)を抜けて佐島に到着したのが6時前である。
 西の空には満月が低く、岸辺はいちばん暗い時間である。その暗闇にぽつんと灯りがともり、サザエ刺し網のゴミを取り除いているのが見える。ここで漁師さんの話を聞き、長井新宿、荒崎に向かう。底刺し網の獲物を外すのを見ようとしたら、人影が見あたらない。船揚場にたき火が見えるが、乗り合い船の客が出船を待っているのだ。これは懐かしい風景だ。
 仕方なく1時間ほど仮眠。佐島にもどる。
 大楠漁港の岸壁に大型船が見える。いいタイミングだと走り寄ると、なんと既にほとんど水揚げが終了した後である。しかも水揚げした魚が見あたらない。事務所に入っていた、漁協のしんさんに挨拶すると、めったにない不漁だという。我ながら今年は疫病神のようではないか?

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2月〜3月、三浦半島早春の風物詩がワカメ干し

 ここで大楠漁協の藤村参事を紹介してもらい。9時過ぎに三浦半島の東岸、横須賀東部漁協に向かう。衣笠を抜けて、東部漁協に着いたのが10時前。東部漁協田中参事を訪ねて、同漁協「秀篤丸」さんを紹介していただく。「秀篤丸」は高橋秀男、篤さん親子でワカメ、昆布の養殖をされている。猿島正面の養殖場まで連れていっていただく。帰りに生ワカメまでいただき高橋さん親子にはお世話になった。また田中参事には昆布を分けていただく。

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「秀篤丸」、高橋篤さんに養殖場に連れて行っていただいた。持ち上げているのはワカメ。猿島回りのワカメは味がいいので有名なのだ

 時刻は11時を回っている。また三浦半島を横断して佐島に帰る。途中、公郷で食事、豆腐を買ったりして衣笠を抜ける。武山にくるとJAを見つけて寄り道。直売所でハバノリを見つける。
 佐島には2時前にもどりつく。ちょうど延縄のマダイを水揚げしているところ2キロから4キロ上の見事なマダイばかりだ。オスは胸びれの下が黒ずんでいてのっこみ間近だろうか。3時半まで佐島に。ヒラメとホウボウを土産にいただいて帰途に。
 帰宅は5時過ぎ。あんまり動いているとは思えないのに疲れている。
 夕食はヒラメとホウボウの刺身、横須賀市公郷「比叡の雪本舗」の木綿豆腐、横須賀「秀篤丸」の生ワカメのしゃぶしゃぶ、めかぶ、コウサイタイ、横須賀市林「三留畜産」のコロッケ、メンチカツ。酒は久しぶりに自宅でホッピー、佐賀県鹿島市「金波」のワンカップ。
 酒を飲んだら途端に眠くなる。昨日からの睡眠時間2時間半。体力の衰えを感じて10時過ぎにダウン。

●佐島の魚貝類、漁業のことなどは「佐島港の魚」へ
http://members.jcom.home.ne.jp/shin-sajimakou/


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 ぐうたらな毎日で朝8時に目覚める。メール・掲示板のチェック、ブログを見る。
 朝食は保存してあったマダラのフライ、炒り卵、レタスとトマトのサラダ、豆腐とワカメのみそ汁、ご飯。
 午前中、画像の整理。データベースの不明分を捨てるかどうか判断に苦しんでいる。画像貸出分を整理。
 これで時計を見るとすでに1時を回っているのだ。
 昼食は炒飯(炒飯の素を使う)。
 午後になって、画像の整理、保存。宮城県気仙沼の「魚貝類の呼び名・方言のページ」作成するが、難航。
 夕食は家族の行事が多くてうどんに湯豆腐、ポークソテーにサラダ、あんきも、焼きアサリ。
 飯能の天覧山味わいに欠ける酒で楽しめない。食後、気に入らない日本酒を我慢して飲んでいると、今日からオリンピックじゃないと家族が話している。フィギュアスケートだけ見たいと太郎が漏らすと、家人が「太郎は可愛い女の子すきだからね」と茶化す。これで太郎のホッペは真っ赤になるのだから我が子ながら素直でよい。
 食後、データベースの画像整理をすすめて11時にはダウン。やはり目を閉じると激しく痛む。年のせいだろうか?


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ページ作成など

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リンクのページを改訂
「飯塚さんの海の世界」をリンクのページに追加する
http://www.numazu.to/sea/
「エトワール和光」をリンクのページに追加
http://www.numazu.to/wako/

焼きつぶの作り方のページを作成
http://www.zukan-bouz.com/zkan/zkan/dokuhon/kairyouri/yakitubu.html
市場魚貝類図鑑 副読本
http://www.zukan-bouz.com/zkan/zkan/dokuhon/mokuji.html


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ページを追加

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オオホモラのページを作成
http://www.zukan-bouz.com/kani/hmora/oohomora.html

掲載種 1695


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 深夜に雑事をこなして二度寝。起きたのが7時となっている。
 朝食は手抜きをしてナポリタンと、納豆、目玉焼き、具だくさんみそ汁、ご飯。菅谷食品の「みのはな納豆」は小粒で粘りを出して食べるだけでうまい。今日はタレを使わず千葉佐貫の「タマサ醤油」で一気にご飯をかき込む。お父さんにナポリタンはないのだ。

 食後、市場へ。荷がない状況が続いていて残念。
 銀行などに立ち寄り、帰宅は10時。
 メール・掲示板のチェック、ブログのトラックバックの削除をする。ネットを見ていると「トラックバックの女王」なんていうのがいる。まともなトラックバックってそんなに多いのだろうか? 毎日9割がたのトラックバックを消しているのだけど、我がブログは悪人に目をつけられているということか?
 今日は完全なオフ、しかもまだ海は荒れ模様なので埼玉に行くことにする。そこでやっとついたカーナビに目的地を登録しようとしたら出来ない。あたふたと説明書を見るとブレーキなんとかを接続しないとダメなのだ。そんなもん出来るわけないだろう?

 こんなことで埼玉に向かったのが11時半となっていた。これが今回の埼玉行の目的を遂げられなかった最大の原因となった。
 埼玉といっても広い。多摩地区から行くとすると東半分は切り捨てて、埼玉西部でどこに行くか。秩父は遠すぎるだろうから、手前の入間市。でも入間市はでかすぎるし、市街地がどこなのか地図を見てもわからない。そんななかで西武線、JRと乗り入れていて、しかも市街地がこじんまりとまとまっているように見えたのが飯能市である。埼玉の情報求むである。古い街並みが残り、商店街が死に絶えていないところはないのだろうか?
 飯能市への旅は「無駄歩きの旅」で。

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国道16号の左右はアメリカである


 飯能から帰り着いたのが5時前。鍵を忘れた太郎が自宅前で待っていた。

 夕食前なのに飯能で買ってきた草団子を太郎と食べる。よもぎの香りがしてうまい。寿司図鑑の作成を始めていると机に鮟鱇さんからDVDが届いていた(鮟鱇さん、ありがとう)。
 夕食は飯能市「小林商店」の田舎うどん、同「とんき食品」の国産大豆豆腐、同「五十嵐酒造」の奈良漬け、『源七』若だんな作のあんきも、その他いろいろ。酒は飯能市「五十嵐酒造」の天覧山純米酒。

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若だんなのあんきもうまい。(もっと安くしてくれたら、もっとうまかったのに!)

 食後、少しウトウトして、テレビを見る。オリンピックは見ないので「元祖デブ屋」。今回のものは名作として残る。これ作ったヤツ偉い。テレビ東京はトリノオリンピックの放映を完全にやめて、裏で「元祖でぶ屋」をやって欲しいな。全国のスポーツ番組が大嫌いな人たちよ、テレビ東京を応援しよう!

 画像の整理を始めると。テレビの前で家族がケラケラと笑っている。鮟鱇さんからのDVDを見ているのだ。風呂に入った途端猛烈な眠気に襲われてダウン。


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 今年はつきに見放されたのだろうか? 2月の計画はことごとく空振り。今日などできれば東京湾の昆布養殖を見に行きたかったのだが、荒天続きで延期。また、雑事などぜんぜん進んでいないのだ。「はやく春が来ないかな」。どうもこの絶不調、この異常な寒さに起因している気がしてならない。

 目覚ましに起こされて6時半に起きる。メール・掲示板のチェック、ブログのトラックバックなどを見て朝食にかかる。
 朝食はカネマル笹市のアジの開き(やはりそんじょそこらの開きとは違う)、ハムエッグ、絹さやとシイタケのみそ汁、納豆など常備菜、ご飯。

 市場に向かい、帰路高幡不動の『三河屋豆腐店』で木綿豆腐、そして菅谷食品の「大江戸せいろ蒸し」という経木納豆。
 帰宅は10時。午前中はカーナビの取り付け。これに2時間以上要す。我ながらこんな作業がいちばん嫌い。

 昼ご飯を食べながらニュースを見る。福岡でまたまた耐震構造偽造が見つかり、横浜事件の再審棄却。マンションなどの耐震構造偽造や欠陥建築などはこれからも芋蔓式に見つかるのは当然のことだろうな。ここ数年、価格が下がったためにマンションを購入する人が増えているが、安いほど欠陥の可能性大だろう。値段がいかに安かろうと3000万前後の買い物、耐震強度が100を割った建物が転売できるとは思えず、結局資産価値ゼロのものにローンを払い続けることになる。きっと被害者は息苦しいほどの怒りを感じているだろう。横浜事件の再審棄却も酷い話だ。だいたい日本は治安維持法に関して反省を表明したことがあるのだろうか? 小林多喜二の獄死など、リベラルであることが犯罪と見なされた時代があったこと、それにより国家から殺害されてしまった事実。子供達に伝えていかなければ。

 午後は画像の保存。またデータ画像の整理。暇な時期に済まそうと思っている未処理の画像整理、とても数日では終わらないことが判明。甲殻類や魚類で不明なものを問い合わせたりして、気がついたら6時を回ってしまっている。雑事は一日お休み。

 夕食は太郎のリクエストで豚丼、湯豆腐、『高野水産』のマイワシに混ざっていたウルメイワシの刺身、アカガイ、セロリのサラダ。酒は福島の「大七」、肴は湯豆腐、納豆。

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マイワシの箱に紛れていたウルメイワシ。脂がのっていてうまい

 食後、11時過ぎまで画像の整理。寝床に入り目を閉じると目がヒリヒリと痛む。


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 極端に荷の少ない状況が続いている。マアジやマダラ、キンメダイなどはあるものの目にとまるものがほとんどない。これは海が荒れているだけでなく、実際に荷が動いていないからだと見る向きもある。
 比較的暖かな朝、八王子魚市場場内は今日も荷が少ない。そんな入り口に久しぶりに灯台つぶ(オオカラフトバイ)。これがキロ/150円。こんな値段あっていいものか? 鈴木さんに聞いてみると、まったく空の貝殻が混ざっているんだという。あまりの安さに300グラム買ってみる。支払は50円ほど。
 青森の「大映」という荷主からアカガイ。この青森のアカガイ。明らかに海底に吊した状態で畜養しているはず。貝殻の表面についている環形動物やキヌマトイガイなど青森産だけに見られるもの。これサンプルに1つもらってくる。

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青森「大映」からくるアカガイには表面に環形動物などが付着する。普通、アカガイにこのようなものが付着することはなく。これだけで青森産だとわかる。また青森産アカガイの身の色合いは赤が薄いという評価が一部にある

 八王子綜合卸売センター、『市場寿司 たか』は臨時休業。『高野水産』には大量のごっこ(ホテイウオ)。オスメス混ざりなのでキロ/500円。八王子総合卸売協同組合、見るべきものなし。寂しいな!


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『行徳・三番瀬の江戸前海苔 福田海苔店』
現役海苔漁師さんのサイト、漁のこと三番瀬のこと、また実際に海苔を買うこともできる
http://www.fukudanoriten.ecweb.jp/index.html

驚異のタカラガイ
相模湾、三浦半島での打ち上げ貝、タカラガイのサイト
http://www.geocities.jp/kyouitakara/kyouitakara.html


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ページを作成

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アサクサノリのページを作成
http://www.zukan-bouz.com/kaisou/kousou/asakusanori.html

トウゴロウイワシ目ナミノハナ科ナミノハナのページを作成
http://www.zukan-bouz.com/boramoku/naminohana.html

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 どうも夕食時に酒を飲み過ぎているようで生活のリズムがくるっている。今日も目覚ましで起きる。時刻は6時半。これではメールの返信も出来ない。
 朝食はカネマル笹市のカマスの開き、納豆、常備菜、超具だくさんみそ汁、ご飯。カマスの干物は夕食で焼いて欲しいと言っているのだが、家人は肴にするのはもったいない、と言ってきかない。アジの開きはおかず、カマスの干物は肴だと思うのだが。

 市場から9時半に帰宅。午前中、せっせと「食べる甲殻類図鑑(仮タイトル)」の企画を作るが、一度作り上げたものを、また作り直すと、企画自体がダメであるように思えてくる。結局2時までかかって、やり直すことにする。クルマエビ科とかタラバエビ科とか一般にどうやって説明するのか? 難しいな。

『第2きんのり丸』、金萬さんにもらった海苔で「江戸前海苔茶漬け」。これは予め、ご飯に刻み海苔を混ぜ込んで、かつお節だしを注いでからまた、海苔を天に盛るというもの。一膳で2枚くらい食べられる。上総海苔の味を満喫。

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海苔が多くて真っ黒なお茶漬け。見た目は悪いがうまいんだぞ!

 食後、寿司図鑑、画像の保存、少しだけ雑事。

 夕食はすき焼き、甘えび(ホッコクアカエビ)の刺身、地だこ(山うど、絹さや)、ご飯。酒は福島の「大七」の燗。この酒、ついつい飲み過ぎてしまう魔性の味。

 食後、画像の整理、保存。
 11時近くなって酒のせいか眠くなってダウン。


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 市場に魚のない状態が続いている。昨日は雪のため、一昨日は海荒れ、そして本日は中日である。
 八王子魚市場、特種に茹でホタルイカが目立ってきているがいずれも鳥取のもの。やはり富山が来なくては。カワハギ、クロガシラガレイ。『源七』ではあんちゃんがせっせとこはだ(コノシロの12センチほど)を開いて、塩をしている。これも暇なのだ。『海老辰』にあるトリガイも昨日のもの。
 八王子綜合卸売センター、八王子総合卸売協同組合ともども寂しいな。業者よりも一般客の方が多いくらい。『丸幸水産』に地だこ(国産のマダコを茹でたもの)があり、安くしてくれるというので半分買う。だいたい2000円。『ケン水産』には200グラムくらい甘えび(ホッコクアカエビ)があり、「持っていきませんか?」というのでいただく。だいたい350円くらい。安くしてくれてありがとう。

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八王子総合卸売協同組合『丸幸水産』にあった八戸のむき鮫。今年は青森市田向商店は見かけない

『市場寿司 たか』で地だこの握りを撮影。「やっぱりうまいな」と旬を外してもうまい国産に感激する。ただ外房や東京湾横須賀では冬にとるマダコ漁があったはず。また「マダコは冬がいい」と言っていた漁師さんもいたはずで、マダコの旬はいつなのだろう。高いものだけにじっくり調べよう。


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 早朝から雑事。お腹の痛みはほとんどなく快適。だが気分が沈んでいて、明らかに鬱に突入か? 自慢じゃないが鬱のときほど快活に行動しているつもりなので、一人っきりの時の心の反撃が痛いのだ。メール・掲示板のチェック。ぜんぜん、返信を書く気になれない。寿司図鑑も作りたくないし、日記の校正、ブログ版を作る気もしない。
 朝食はカネマル笹市のカマスの開き、炒り卵、納豆、具だくさんみそ汁、ご飯。鬱なのにカネマル笹市の干物のせいでご飯がうまい。だから痩せないんだ。

 市場から帰宅すると10時過ぎ。大慌てで画像の整理だけして11時半にはまた外出。
 空いている中央線車内が薄ら寒い。うつらうつらしていると凍えてしまいそうだ。雑事は5時前に終わり、久しぶりに古本屋、アクセスを回る。ただし、いかんせん懐具合が寂しすぎる。ほんの数冊買っ半蔵門線に下りる。東京駅に出て青梅特快で立川。立川駅ホームの『多摩川そば』、ずーっと店舗にカバーが掛かっている。まさかなくなるんではないだろうね?
 豊田駅について、駅そばの『リキホルモン』でいっぱい。鬱のせいか飲み過ぎてしまう。
 帰宅は9時前。なにもする気にならずにそのままダウン。


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 八王子魚市場、場内に入ったら発砲のフタにこの文字。そして、養殖マダイがいっぱい。そんななか目に付いたのが本みる(ミルクイ)、鳥取境港からの白ばい(エッチュウバイ これをカガバイとするかどうか今のところ不明)。後は新潟のマアジやスルメイカ。『源七』に回り「行徳の海苔業者さんもがんばってるね」と話すと、あんちゃんと若だんなに「ぎょうとく、(アクセントがどこにもない)と言い換えされる」。

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これは八王子魚市場のダイちゃんの書いたもの。「そうなんすよ」だって

 八王子綜合卸売センター、『高野水産』には「出口水産」からウスバハギ、アカササノハベラ、ホシササノハベラの入り会い。これは買い(365円)。また大きなムシガレイがキロ/2000円は安いな。
 場内の寒さは今年一かも知れない。ジワジワと身体が冷えてきて『市場寿司 たか』に逃げ込む。
 ホシササノハベラ、オオホモラの握りを撮影。
「なんか体調悪いし、気が乗らない。鬱なんだよね」
 と言うと、
「まあ、やけ酒飲むんだね」
 ちなみにたかさんの場合、気分がむしゃくしゃするとパチンコ一筋。パチンコをするには最低1万円はいるそうで、お小遣いが少ない身には無理だな。


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 まだ寒の内、旧暦の大晦の日に見つけたのが北海道は礼文島のニシン。腹に触ってみると丸く乳房のように膨らんでいる。これは買いだな、と2匹だけ持ち帰って晩酌の友とした。目当ては「数の子」すなわち卵巣である。ワックスエステルなどの油分に微かな苦みがあるのだろう、これが味わいを深くしている。そしてほろっとした甘さ。脂があるので身も表面が揚げ物のように香ばしい。
 春は未だ遠いが、この味わいに北国の海の移り変わりが見て取れる。春の季語だな子持ちのニシン。

ニシン焼き 腹に孤島の苦み 子を放て(秋野まさし)

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市場魚貝類図鑑のニシンへは
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 干潟を上流に向かう足が重くて土手に上がる。羽田を目差す飛行機の羽が透明な青い空にキラリと光る。対岸にはモノレール。こんな景色、子供の頃は憧れていた気がする。
 上流、高速大師橋のすぐ下流に明らかに工藤夫婦が魚を追いかけている。上がっていた土手を大急ぎで下って葦原を抜けて走る。網を持って駆け回っているのが工藤孝浩さん、そして岸で奥さんが獲物の入ったビンを持っている。
 鮟鱇さんとふたりで岸辺にたどり着くと工藤さんが網を上げてきた。岸辺に網を置き取った生き物を拾い出すのだ。驚いたのは、この奥さんの獲物を見つける能力である。見つけたものはみんな「ニョロニョロ」と言ってのけるのだけれど、小さなイサザアミひとつ見逃さない。ちなみに奥さんは貝が専門だという。
 一見長閑そうに見えるが川風がビュンビュンと冷たく、身体が凍り付いてくる。こんなときに工藤さんの野生の血は明らかに活性化されている。冷めないのだ。岸辺から太股くらいの深さのところまで行き、網を構えて一気に岸辺まで押し上げてくる。泥とともにすくい上がるのは、厳寒の日のためか少ない。
 網から見つかるのはマサゴハゼ、アシシロハゼ、エドハゼに環形動物、イサザアミ。どうしてこの小さなハゼを同定できるのか? 凡人にはとても真似のできない領域である。

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 気が付くと漁る人を見る長靴は深く干潟に取られて動かない。こんな深い岸辺を、どうやったらあれほど素早く動けるのか、つづきさんが千葉の海人なら、この人、神奈川の川人ではないか?
 そんな哀れなこちらに気が付いたのか、「もう上がりましょうか」ととても新鮮極まりない笑顔で言ってくれる。土手を上がって公園にいたのが中本賢さん。工藤さんが透明で薄型の水槽にエドハゼを入れて見せると、どう見てもふたりとも少年にしか見えない。

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 エドハゼ、イサザアミを見せてもらっていると、中にある環形動物を専門家という男性に進呈している。残念ながらお名前を失念してしまった。これがカワゴカイであるというのをお聞きしただけでも収穫大である。
 工藤さんにイサザアミを少し分けていただき、今回の会は終了した。
 小島新田の駅までは鮟鱇さんと歩く。考えてみるとシモフリシマハゼを捕まえて喜んでいるのだから、鮟鱇さんも不思議な人である。川崎駅までご一緒してお別れする。


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 土手の上に立って風の冷たさにおののく。身を切るような寒さだ。風に辟易して公園でてんでに散らばる人たちの中に混ざっていると菊地則雄先生が到来しました。前回のように大きな荷物を持ち、ゆったりとした歩幅で歩いてくる。この方、見たところ中国の大人(たいじん)の風格があるなとふと感じる。
 旧交をあたためるといってもほんの判月前に会ったばかり。雑談をして、持ってきていたアサクサノリの糸状体を見せてもらう。黒い綿くずのようにしか見えないが、これも実物を見ることが出来るだけでも貴重である。
 公園に集まる人が増えてきて、そのなかにテレビカメラやマイクを持つ集団がいる。テレビ朝日、NHK 、フジテレビにケーブルテレビ。「なんがか大事になってきましたね」なんて声が聞こえる。そんな中で意外に目立たなかったのが俳優の中本賢さん。娘が盛んに「あの人と写真が撮りたい」というのでお願いすると、かなり照れた様子で快く応じてくれた。
 バラバラに散っていた人たちを、きんのり丸さんが集める。探索会の前の簡単な自己紹介や、菊地先生が作成した資料を受け取り、土手を超える。土手を超えるとき工藤孝浩さんと奥さんから声をかけていただく。実を言うと少々閉鎖的な性格なのでつきあいが狭いところで工藤さんのことを知らなかった。この人、もの凄く面白い。きっと話をすると一日が短くて困ってしまいそうだ。
 この会には甲殻類のNob君や尻高鰤さん、鮟鱇さんも来ている。Nob君はご家族で来ていてお子さんが大きいのでビックリした。またチラリと見せてもらった甲殻類の自家製の本もなんだか優れものである気がする。鮟鱇さん、工藤さんと土手から南に向かって下っていく。工藤さんの手には目の細かな網。これ羨ましいな。これで干潟を駆けめぐっていっぱい生き物をすくいたい。考えてみると昨日からの腹痛はまだ続いているのに干潟を歩く内に緩和されてきている。

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報道の方達もこのぬかるみには難渋していたようだ

 土手を下りると干潟が続き、それが広く張り出したり、またほとんど岸辺まで川が迫り、底が砂地になっていたりする。その干潟から土手にかけて葦原が続く。この葦も干潟の形成、また干潟が安定しているためになくてはならぬものだろう。
 この葦の茎にアサクサノリが付いているはずだ。それは2年前の同じ2月。その日は今日と違って暖かく長閑な日であった。対岸の大田区天空橋から海老取川、多摩川に出てアサクサノリを探したのだ。菊地先生やきんのり丸さんに着いていくだけだったが、少しだけ残った葦原に菊地先生がアサクサノリを見つけたときのことは今でも思い出す。それは葦の茎に着く赤黒いビニール片にしか見えないもの。そのときはまだ、それがアマノリの一種と言うことしかわからなかったが、以後、なんどか話す内に、それがアサクサノリであることがうすうすわかってきていた。
 ちょうどその場所が対岸に見えるときに、アサクサノリを見つけたと言う声が聞こえた。そして葦原に駆けつけると、まさしくあの赤黒いビニール片のようなノリがへばりついている。周辺を見回すとそこここにその黒いノリが見える。
 菊地先生に「やっぱりちょうど対岸にありましたね」と言うと、
「いやいや、もっと下流の方が多いんです。もっと下っていきましょう」
 と、足早にぬかるむ干潟を下っていく。
 干潟を歩くのはなかなか重労働である。病み上がりのせいもあるが、なんだか疲れを感じ始めた。
 干潟はふくらみ、またえぐれて、またふくらむ。その下流のふくらみで流れていたアサクサノリを見つけた人がいる。その間に鮟鱇さんが見つけたのがシモフリシマハゼ。ちなみにこれを同定したのは工藤さん。以後、彼の類い希な同定能力に驚嘆させられる。他にはケフサイソガニ、ヨコエビの仲間が見つかるだけ。今日は体感温度は明らかに氷点下。また水温もかなり下がっているようで生き物の活性は低い。
 その干潟のふくらみには無数のアサクサノリが見つけられる。これは、出来ることならなんらかの方法で保護が必要となるだろう。ただ発見者の一人ですからと断りを入れて一口食べてみる。面白いのは市販の生スサビノリはまず、最初にノリの風味が来るのに対し、こちらは甘味が最初に来る。これがグルタミン酸や甘味成分のアミノ酸が多いのではないか?

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これがアサクサノリ。干潮時はあしに張り付いていてビニール片のようにしか見えない

 公園の土手から2キロ近く下ったろうか、ここで干潟の散策は終了となる。こんどは足早に上流に向かって歩くと、公園土手よりも上流で激しく波打ち際で網を押している人影が見える。あれはどう見ても工藤夫婦だろう。


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 前夜の腹痛を伴う風邪、そして子供のお多福風邪とダブル攻撃にあいながらも市場に出かけていった。そして帰宅が9時前である。メール・掲示板のチェックだけを済ませて、少しテレビを見て休む。
 外出は10時半。今回は子供2人を連れての「多摩川河口〜アマノリあるある探検隊」への参加。問題は川崎市の小島新田という場所である。小島新田駅のある京浜急行川崎大師線に乗るにはとにかく川崎まで出なければならない。東京駅まで出て品川から京浜急行川崎というのもあるし、立川駅から南武線でゆるゆるとJR川崎駅まで出るというのもあり。この南武線というのがどれくらい時間がかかるのか未知数なのだ。それでも距離を考えて南武線を利用する。

 立川駅から南部線に乗り換える。南武線に乗るのは中央線が人身事故などのために止まり、京王線に振り替えるときだけ。本来の利用でこれに乗るのは31年振りとなる。

 ホームで待つことほんの2〜3分。乗り込んだのはなんの変哲もないJRの車両。これが30年前には貨物列車のような薄汚れたレンガ色の箱形列車であって、扉付近の空間には1本の柱が立っていた。また後年、分倍河原駅、府中本町駅あたりで山手線や総武線で使われていた黄色や緑の車両を見かけたこともあった。
 西国立、山口瞳の小説に出てくる谷保駅、登戸。それから武蔵新城は下りたことがある。武蔵小杉にも下りたことがあるな、なんてウトウトしながら駅名を聞く。武蔵新城駅は高架となっているが、昔は鄙びた駅であり、田舎の近所に住んでいたお兄さんが新婚生活をここで営んでいて、その住宅を訪ねたんだったな。
 立川駅を11時6分、川崎駅には正午に着いた。南武線に急行でもあれば半分で着くだろう。
 川崎駅はやたらに天井が高く、硬質な雰囲気が冷え冷えした風を余計冷たくしている。この駅を設計施工計画したやつは明らかに人のぬくもりや情緒というものを知らない悲しい哀れな人間に違いない。そんなダメ人間に作られたダメダメな駅を利用する人のなんと悲しいことか?
 改札を出たもののJR川崎駅周辺は無味乾燥な街並みが広がっている。それを京浜急行川崎駅に向かうとやや人の暮らしというか、猥雑さが感じられてほっとする。時刻は12時20分。初めての駅なので目的地までの料金はわかったものの、所要時間、時刻表などの表示場所がどうしても見つからない。仕方なく駅員に聞くと「10分くらい」と言って時刻表を邪険に渡された。近年、駅員の接客は改善されていると思っていたが、久しぶりに不愉快な思いをさせられた。中学生の娘すら「信じられないくらい感じ悪い」と言う。京浜急行の社長さんもっと社員教育をしっかりやりな。
 駅横の東急ストアでお握りと飲み物を買って大師線に乗り込む。車両にニコニコ顔のおじいさんやお婆さんが多いのは川崎大師に向かうのだろう。このニコニコグループには「どこで下りるの」とか「お姉ちゃん、中学生」とか「お父さんと大師へ行くの」とかやたらに聞かれたが、決して嫌な気分にはならないし、娘なども「優しいお婆さんだよね」と笑っている。案の定、川崎大師駅でほとんどのお客が下りて、後は田舎のローカル列車に乗っているかのごとく長閑である。ニコニコグループの中で一人だけ残ってしまった足の悪いお婆さんは、「どこまで行くの」となんども聞いてくる。「小島新田です」となんどか答えてもまた聞いてくるのだけれど、産業道路駅で下りるときに「お気をつけてね」と言ってくれて、これがとても優しげでありがたい気分となった。
 しかしこの、「産業道路」という駅名はすごく直裁ではないだろうか。きっと川崎大師から先はそんな工業的な土地柄だったんだろうけど、車窓から見る限り今では住宅も多く見受ける。それなのに駅名「産業道路」をそのまま使う、なんだかこの辺も長閑さの現れかな?

 京浜急行小島新田駅は小さな小さな駅。下りると自転車置き場の向こうに金萬夫婦、ほか10人前後の人が手立っている。挨拶も早々に河口干潟に近い下殿町児童公園に移動する。
 ここで子供達とおむすびを食べていると、寒空に日向に出てきたばかりといった風情の猫たちがミャーと泣いている。優しいオジサンなのでシャケを少し分けてやる。

 公園から土手を上がると多摩川河口部が大きく広がり、対岸には一昨年行った海老取川が見える。


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 トイレに行きたくて起きあがったのが6時前。お腹が痛みは続いているが空腹感がある。もう一度横になり7時過ぎに市場に向かう。
 八王子魚市場、場内は人影多し。ただし活気があるというのではない。仕出し屋さんが不祝儀の焼き魚を探している。青森から、ごっこ(ホテイウオ)、長崎からいなだ(ブリの幼魚)。宮城県石巻からは見事と言うしかない大振りのニシン。幾らなんだろうと坂本ちゃんを探すが見つからない。富山県新湊から大きなスルメイカ。今時、木箱というのがいいな。新湊市「正印商店」の荷いい感じ。
 八王子綜合卸売センター、八王子総合卸売協同組合に回るが、あまりじっくりと見る暇がない。慌ただしく『光陽』でもやしラーメン。ラーメンを注文する客が多いのは寒さのせいだろう。8時を超えても間違いなく零下だと思われる。
 慌ただしく『三恵包装』でお菓子、『大商ミート』で豚ロースを購入して帰宅。


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 ぼうずコンニャクです。病み上がりなのに寒風吹きすさぶ多摩川河口にアサクサノリを探す会に行ってきた。会の主催者、きんのり丸さんや、菊地則雄先生、また鮟鱇さん、Nob君などと大変だけど楽しい時間を過ごして少し元気が出てきたような。
 そして、目的のアサクサノリだけどたくさん見つかる。これが2004年2月以来の再会である。懐かしいような、不思議な気分。また今回感じたのは多摩川は本当に美しく生き物の宝庫だと言うこと。がんばってアサクサノリの生育できる環境を残さなくては。
 また実際に多摩川河口でアサクサノリを見つけても無闇に取らないようにお願いしたい。多摩川の環境を改善しつつ、アサクサノリを守って欲しい。またボクも守るつもりだ。

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市場魚貝類図鑑のアサクサノリへ
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さて、本日は病み上がりなのでメールの返信なども失礼します。


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 下腹当たりの痛みが消えずに、一夜を過ごしてしまった。家人は今年流行っている風邪だという。やっと7時過ぎに起きあがる。ぜんぜん食欲がない。朝食は抜き。メール・掲示板のチェック、ブログの日記を書いてアップ。
 家でくすぶっていても腹の痛みが気になるだけなので市場に向かう。八王子魚市場、八王子綜合卸売センター、八王子総合卸売協同組合ともにビックリするほど荷が少ない。
 銀行で振り込み、帰りに平山城址公園駅のパン屋、旗野農園に寄り、10時過ぎに帰宅。
 午前中、寿司図鑑を2つ作成。
 昼食は食パンを1枚。眠くなって布団に潜り込む。
 午後、3時過ぎまでぐっすり眠る。身体のあちらこちらが痛くて、眠くて眠くて仕方がないが、夕方まで雑事。画像の保存。
 夕食は函館からのバラメヌケ、アラスカメヌケでちり鍋。風邪のためにあまり食べられないが、うまい。
 食後、布団に潜り込む。ただただ眠い。


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 連日、帰宅が1時を回り、寝床に入るのが3時を回っている。そして目覚めるのが6時とくると、疲れがたまる。なにも出来ないままに週末が来て、今週土曜日は多摩川河口のアサクサノリを探す会となる。
 ぼんやりした頭で深夜に撮影したアラスカメヌケなどの画像を整理する。

 朝食は家人に任せて、画像の整理を続け、8時に終了。食卓でみそ汁と漬物だけで朝ご飯を済ませて八王子綜合卸売センターに向かう。
 中日営業の木曜日はいつものように寂しい。『市場寿司 たか』の早朝の営業はあまり客が多くはなかったようで、たかさんはゆったり待っていてくれたようだ。ここで銀座『黒尊』さんからいただいた函館の魚の握りを撮影。ガヤモドキ、アラスカメヌケ、バラメヌケ、ホタテガイを撮影。アラスカメヌケとバラメヌケがいい味わい。

 帰宅は10時前。慌ただしく、雑事を済ませて11時に外出。お茶の水には8時前まで、ぎゅうぎゅう詰めの青梅特快で立川、9時過ぎには豊田に帰り着く。

 朝方からお腹がじくじくと痛くて、夕食はなにも食べたいとは思えない。それでも酒は飲みたい気分なので『開花』へ。湯豆腐、肉じゃがで二階堂麦焼酎お湯割り。肉じゃがは余計だった。

 帰宅は10時半。お腹はますます痛みを増して、頭まで痛いのは風邪だろうか? やっと風呂に入るや気分が悪くなって布団に潜り込む。


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ぼうずコンニャクです。毎日深夜に帰り着き、また早朝に起きて市場通いの日々。せわしないなか嬉しい贈り物が。銀座の料理屋『黒尊』さんから函館の海の幸が送られてきました。これがアラスカメヌケ(もちろん近海物です)などうまいもんてんこ盛り。これを11時から『市場寿司 たか』でも食べることができます。今日明日においで願えたら「函館の魚を握りに」と言ってみてください。バラメヌケ、アラスカメヌケ、ガヤモドキなどがあります。

黒尊の情報は
http://tokyo.de-blog.jp/main/2005/11/post_b8d9.html

『市場寿司 たか』のある八王子綜合卸売センターへは
http://www.zukan-bouz.com/zkan/sagasu/toukyou/hatiouji/hatiouji.html


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 八王子魚市場はいちばん暇な水曜日。当然、場内は静かである。塩干、練り物、麺などの売り場の方が賑やか。そんななか目立つのが長崎県佐世保からの荷。ヒラメ、コモンハタ、メダイ。北海道礼文島からはたっぷり卵を抱えたニシン。キロ/1000円だというので2匹購入。1匹220グラム・220円ほど。『源七』のあんちゃんは小鰭(コノシロの12センチほど)をせっせと開いている。
 八王子総合卸売協同組合、『丸幸水産』には西伊豆仁科からヒラスズキ。同静岡県相良からはデカイイトヨリが来ていてともに値段は高め。でもこの鮮度からすると安いくらい。
 八王子綜合卸売センター、『高野水産』に福井からハタハタ。山陰のハタハタはここに来て増えてきている。これを八王子小宮の『スーパーイシカワ』に「酢締めがうまいんだよ」というとなかなか信じない。食べてみないとわかってもらえそうにないが、それでも一箱もって行った。そして隣の『総市』には静岡県下田から平きんめ(ナンヨウキンメ)。キロ/1000円なので1本購入。ナンヨウキンメはあまり鮮魚では見かけないもの。
 八王子綜合卸売センター『東洋冷蔵』は相模原に撤退する。安西さんがせっせと引っ越しのため電動ノコギリ、荷造り器などをクルマに運ぶ。「こんど相模原に遊びに行くからね」と言うと「お〜お!」と一言。

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『市場寿司 たか』でお茶をいっぱい、無駄話をして帰宅。雨はしとしと寂しい市場行。


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 朝方6時前、ベランダに出るとしっとりと雨の気配がある。仕事に向かう人の手には傘。メール・掲示板のチェック、手紙をしたため、送るべき荷物を作る。
 朝食は豚のしょうが焼き、炒めたもやし、炒り卵、佃煮など常備菜、具だくさんみそ汁、麦飯。ウルメ削り節のだしの場合、みそ汁にすると旨味が薄いので今日から干しシイタケを使う。これがいい味わいを作ってくれている。沼津市の干しシイタケ専門店で買ったもので肉厚で思った以上にいいものだった。

 市場からの帰宅は10時前。慌ただしく雑事、寿司図鑑作成。

 昼食は、宮醤油店のたまり漬けでお茶漬け。
 雨がしとしと降っている。これは厳寒期ながら植物には優しい雨である。ビニールトンネルの葉物には願ってもないだろうな。
 お茶の水には2時前に到着。郵便物を出して神保町に向かう。神保町には翌0時半まで。
 帰宅は1時過ぎ。メール・掲示板のチェックをして、日記を書き、風呂にはいるなどすると2時半となる。3時近くなってダウン。


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「暖かいな」、八王子魚市場の入り口で荷を運ぶ職員がポツリ。まだ雨は降らないが天気予報は雨。荷をクルマに積み込む八王子の魚屋『魚善』さんを見て、『源七』のあんちゃんを見て、鈴木さんはまな板の前。
 こちらを見つけると小走りに近寄ってきて、
「このさ、“安楽島”って三重から来たカキがうまいんだよ」
 と言いながら1個剥いてくれる。
 これが確かにいい味である。鈴木さん曰く。
「厚岸よりも塩分が薄くないかな。値段も100円くらいだし、よく売れたよ」

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鈴木さんが剥いてくれているのは三重県鳥羽市安楽島のもの。「うまい」。

 こちらはそこまではわからないが「週末にもまた持ってきて」とお願いする。特種には諫早からのカキ(マガキ)もあって、産地巡りが出来そうだ。
 貝では岡山県産の本みる(ミルクイ)がキロ/1450円(1個500円弱)は安い。高知からキンメダイ(キロ/1400円)。長崎からさごし(サワラの幼魚)、鹿児島県内之浦からはソコイトヨリ。
『源七』には鹿児島県串木野から立派なタチウオ。
 八王子綜合卸売センターに回って『ビックリ屋』に蕗が並んでいる。思わず買いたくなるが、忙しすぎて料理が出来ない。『高野水産』にはイスズミが並んでいるくらいでめぼしいものはない。ひっそり「新もの」と書いてある茹でたホタルイカを見るが山陰ものかな? 社長が「イスズミ安くするから持っていきなよ」というので1本。いったいいくらなんだろう?
 八王子総合卸売協同組合、『丸幸水産』には九州産らしいシバエビ。この中からキシエビらしいのとトラエビらしいものを発見。五体満足なトラエビ?をもらってくる。ここには福井県産のハタハタ(キロ/900円)。
 帰りに『市場寿司 たか』で無駄話。「今日はなんにもなかっただろう」と先回りして言われる。「だいたい水曜日は休みにすべきだな」と言う。


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