9月10日のこと

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 5時に起きる。メール・掲示板のチェックをして築地に向かう。太郎が一緒である。朝方の風は心地よく市営の駐輪場も開いていて、そのままガラガラの中央特快へ。
 太郎はすぐに熟睡。眠ろうと思うとなぜか眠れない。鬱々として市ヶ谷を過ぎて、お茶の水。太郎を起こして京浜東北線に乗り換える。7時に有楽町に到着。パンが食べたいと言う太郎にマリオンへの道筋のサンドイッチスタンドに立ち寄るが今日は休み。バスで築地6丁目、仕方なく『ゆで太郎』でラーメン。
 場内に入って総合食品の水沢さんに連絡。初めて塩干などの競り場に入る。ここで本日行われるのがお正月商材の展示会である。会議用のテーブルに白い布、そこに昆布や明太子、かまぼこに数の子などが並べられていく、その総合食品の展示場の一番目立つところにカネマル笹市の干物が並んでいる。
 そこにポップを立てるのが今日の目的。ただ総合食品の用意したものはどことなく地味であり、他の荷受けの華やかさに、埋もれてしまっている。

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カネマル笹市の展示場所、これでも精一杯のところ。今度はもっと目立たせよう!


 ポップを立てて、鮮魚の仲卸棟に入る。やはり土曜日は人が少ない。あまりめぼしいものがないままに『大音』『斉藤』『堺周』などを回る。その内に太郎がついてこれなくなって場内散策は断念。本日の収穫は『堺周』で見つけたパキスタン産のマテガイ。明らかにリュウキュウマテガイではない。
 もう一度会場にもどり、カネマル笹市に合い。勝ち鬨口から出て、地下鉄築地駅に向かうべく築地7丁目にわたる。
 築地7丁目は古い建物が多く、また魚屋、つま野菜の店、鶏肉専門店などがあって路地歩きの楽しいところ。ここで思わぬ名店を見つける。晴海通りから1本入った道で甘い大豆の香りが漂ってきた。と、目の前にあったのが『小林商店』である。豆腐屋の善し悪しはだいたい店先での香りでわかるものだ。親切なお兄さんの対応に気をよくして「おぼろ豆腐」210円、「江戸豆腐」160円、「極上絹ごし豆腐」160円、「湯葉」420円を買い込みました。実を言うと初めての店であるし、保冷剤は持っていても気温が30度を超えているので買ったのは最小限。これが夕食時に大失敗であったことが思い知らされることになる。おそるべし小林商店。築地に来ると絶対にここに寄る、ということになりそうだ。
 地下鉄を乗り継いで、日本橋へ。ポケモンセンターで太郎がゲームの書き換え。その作業、ほんの数分。あまりのあっけなさに親は大丈夫なのか心配する。
 東京駅で太郎の食べたいというあんパンを買い込み始発の中央特快にのる。帰宅は11時過ぎ。家人から千葉の都築さんから荷物が届いているというのを聞いて明けてみるとマツバガニが生きている。その刺の痛さにもうれしさがこみ上げてくる。
 豊田駅前のお弁当のチェーン店で買ったトンカツ弁当を食べて、マツバガニを撮影。そして1時間ほどダウン。
 午後から野暮な用事で八王子へ。帰宅は4時過ぎ。
 帰り着くと、家人からまた宅急便が来ているという。今度は高知の永野廣さんからで、中身は巨大な「えがに(トゲノコギリガザミ)」。カニ好きの家人がうれしい悲鳴を上げる。
 夕食はマツバガニと「えがに」の塩ゆで、ポトフ、小林商店の湯葉豆腐。

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身の画像を撮影するよりも、食べる勢いの方が勝っていました。「お父さん、ここがいちばんおいしい」。

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小林商店の生湯葉はまさに絶品です。福豊という大豆を使っているのだという、その風味の豊かさは酒を飲むのを忘れるほどです。

 驚いたことに山盛りのカニをほとんど食べ尽くし、家人は食べ残った身を一生懸命とりだしている。「明日は天津丼」というわけである。しかし高価な「えがに」を一晩で食べていいものだろうか? しかも珍種のマツバガニまで食い散らかして。罰が当たりそうだ。
 午後10時過ぎまで画像の整理。頭がジンジンしてきてシャワーを浴びて早々にダウン。


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このページは、管理人が2005年9月11日 10:54に書いたブログ記事です。

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