2005年9月14日アーカイブ

ボタンエビのこと

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 ボタンエビの寿司をやっと寿司図鑑の掲載できた。銚子や駿河湾、熊野灘などから入荷してくるのがボタンエビ。これが市場で「ぼたんえび」というとトヤマエビをさすのだからやっかいだ。このような例はぼ「ぶどうえび(ヒゴロモエビ)」とブドウエビでも生じている。このボタンエビは近年こそ入荷量が回復してきているが一時は非常に少なくなっていたようだ。それでトヤマエビに「ぼたんえび」という呼称をとられてしまったのだ。
 ともに美味なので沼津などに来た折りには食べてみて欲しい。

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9月13日のこと

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 朝方肌寒い、それが昼は暑いのである。意外にこれが辛いのだ。
 涼やかな風がきて寝坊して7時近くに床を離れる。
 朝食はジンケンエビのそぼろ、焼きトン(今はなき神保町「末広」のメニュー)、きゅうり(スダチと塩)、どじょうのはららご煮(駒形どぜう)、庄内麩と野菜のみそ汁、ご飯。
 ブログを校正、寿司図鑑のネタ選び、メール・掲示板のチェックをして市場に向かう。
 八王子魚市場、鈴木さんとダイちゃんが近海の荷を見てため息。「サンマばっかりっすよ」だって。今日からむいたカキ(産地見なかった)がある。『魚善』さんに会って、「八王子でいちばんうまい豆腐屋はどこだろうね?」と聞くと毛虫のような眉毛をしばたいて「まあ、峰尾豆腐店じゃないの」と行き方を教えてくれる。往復あまり時間かからないだろうとのこと。
 八王子綜合卸売センター、高野水産にはすごい鮮度のハマフエフキ、これがキロ/1500円は安すぎる。八王子総合卸売協同組合など見るべきものなし。
『市場寿司 たか』でえがに(トゲノコギリガザミ)、マツバガニ、ボタンエビの握りを撮影。えがにがうまい。
 クルマを八王子市街に向けて高尾に向かう。予想外に渋滞している。西八王子から高尾までの道がなんだかウンコ臭いのは銀杏並木の銀杏がたっぷり落ちているせいだ。やっと高尾駅前を通過して裏高尾に右折。このすぐ右にあるという『峰尾豆腐店』がなかなか現れない。
 道道に「圏央道反対」の看板。そう言えば『永六輔の土曜ワイド』でも取り上げていたが、高尾山にトンネルを掘り圏央道を通すという計画があり反対運動が起こっているのだ。細く曲がりくねった道、その回りの木々や谷、思った以上に自然が美しく残っている。これは近隣に住む者として反対運動に加わるべきだと思えてきた。大体、国土交通省というのは別名「自然破壊省」としか言えないヤカラであり、いわば現代の「鬼」もしくは犯罪者なのだ。

 細く道がくびれたところに優美な火の見櫓が現れた。なんてきれいなんだろうと撮影する。
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 そしてまだまだ奥に進むと「するさしのとうふ」という青い看板があり、ここが峰尾豆腐店であった。「するさし」ってなんだろうと店の前のバス停を見ると「摺差」とある。店に向かおうとすると中学生らしい数人が店の人と話しており、店内に一緒に入ってくる。この子供達が煩わしいこと。見学なのか知らないが、礼儀というか「じゃまにならない」ということを教わっていない。一歩外に出ると子供も大人も自分のいるべき位置や状況を判断して「いるべき位置にいなくてはならない」。この子供達のお陰でゆっくり豆腐を選ぶことが出来なかった。
 峰尾豆腐店では木綿豆腐にあたるものしか作っていない。そしてその木綿の「おぼろ豆腐」があり、これで2種類。これに揚げや厚揚げなどがあるはずだが、狭い店内に5〜6人も押し入ってきた失礼極まりない中学生のために断念。

 店から出て見上げると山際にループ上の道が浮き上がっている。これは一体なんだろう。これも調べなくては。
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 甲州街道に出てすぐに仕事場から連絡。今日の仕事が明日に延びたことが判明。高尾から西八王子に向かう手前の『魚茂』さんにクルマを止めて我が家で作成し猫の看板を撮影する。もう4〜5年になるというのに全然古びていない。ちょっと店を覗くと相変わらず自家製の見事な干物が並べられている。ここの茂おじいちゃんの作る干物、塩辛はまさに絶品です。
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 茂さんのところでいると今度は自宅からケータイ。家人が頭が痛いという仕方なく大急ぎで帰宅。病院へ連れて行く。どうも前回の風邪が治りきっていないようだ。
 簡単な昼食をとり、画像整理にかかっていると、宅急便が届く。
 高知市の永野廣さんからで中身はメバチマグロのワタ(心臓、肝臓が少し、食道から腸)である。
 解凍するべく水に漬けて、また画像整理。寿司図鑑作成。しかしデータが重くなってきて画像の整理保存の要する時間がますます増えてきている。しかももう少しで単位がギガからテラになるのは火を見るより明らかである。
 夕方、永野さんにお礼のケータイとワタの料理法を聞く。
 永野さんの教えでは解凍したら、まず10分ほどゆでる。ゆでて汚れをきれいに取り除き、下ごしらえが終了。後は切り、酢みそで食べる。唐揚げに、煮込みにと使うのだ。あまりに多いので半分を近所の居酒屋『開花』に進呈。夕食の支度にかかる。
 ワタ料理は食道腸の柔らかな部分、また肝臓などをみそ味で煮込みに、食道腸を切り分けて酢みそ、同じく食道腸の唐揚げ。残った心臓は血抜きして塩こしょうして焼いてみる。この詳細は少しずつ取り上げるが総て美味であった。それから昆布と雑節でうどん汁を作り、これで肉すい。赤えび(ツノナガチヒロエビ)とキュウリのつぶし酢の物、後は峰尾豆腐店の「おぼろ豆腐」と豆腐。
 ワタのみそ煮込みで酒がすすんで困る困る。
 食後、データの整理を続けて、9時前に終える。9時からテレビ「なんでも鑑定団」。メール・掲示板のチェックをして11時にはダウン。


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