2005年9月19日アーカイブ

 土佐の廣丸、永野廣さんは浦戸湾のエガニ(ノコギリガザミ3種)をとって日本一であるという。そのエガニ漁師が秋になってとっているのが「つがに(もくずがに)」である。そのモクズガニの身の風味というかうまみの強さは同じ四国人として知っているが、それとエガニのメスの食べ比べをしてみろというのだ。それもとびっきりの「つがに」とエガニ雌を名人永野さんがゆでて我が家に到来した。そして夕食。
 これをばりばり食べ始めたのは家人である。その家人が手にもつのは「つがに(モクズガニ)」ばかり。実際食べてエガニのほうがいいのではと思って食べ比べるとモクズガニには独特の風味というか旨味があり、その誘惑に勝てないのだ。特にそのみそである。ほんの数回であるが上海蟹をたらふく食べたことがあるが、間違いなくそれを超えている。

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土佐の「つがに」を知りたければ土佐の廣丸へ
また土佐の廣丸の日曜市の店舗でも食べられる。
http://www.zukan-bouz.com/zkan/hiromaru/index.html


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/

9月18日のこと

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 午前6時半に起きる。ぐーっと深い眠りについて疲れが100パーセント消えている。窓を開けると肌寒い風が潜り込んでくる。
 メール・掲示板のチェック、寿司図鑑のネタを選び、農文協の『聞き書 岐阜の食事』を読む。
「こも豆腐」、「塩いか」の記述はあるが「煮いか」は見つからない。岐阜の海産物利用を考えると、今では石川県から来るのであるが江戸時代など昔は富山に依存していた。そこで「塩鰤」、「塩いか」、「身欠鰊」、「棒鱈」などが日常、またハレに使われていたのだろう。その中で「煮いか」というゆでたイカの存在も重要ではないか? 例えば江戸時代でもそうだが、保存食と言う意味では「ゆでる」というのも生よりは輸送範囲が伸びるに違いない。塩干よりも贅沢な海産物として「ゆで」たものの流通も興味深い。
 朝食は飛騨高山の寂しい食料品店で購入した蒸しうどん、かき揚げを使って天ぷらうどん。家族の目がトロンとしているのは疲れのためだろう。

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飛騨高山の蒸しうどん、1玉のボリュームが大きい。また目立たない食料品店で作ったかき揚げもいい味わい

 寿司図鑑作成とともにサイトの改訂。
 10時にお茶を飲む。飛騨市古河町、大久保製菓で購入した和菓子がおいしい。その「美味」はただ者ではない。特にゆで栗を少量の蜜でひねり上げた栗きんとん、今まで食べた中でもっとも最上のもの。
 昼、少しダウンするだと横になったら3時近くまで眠ってしまった。
 午後はサイトの改訂、画像の整理保存。これが5時過ぎまでかかる。
 夕方来客があり、料理を始める。昆布を漬けた鍋に火をつけ、出汁をとる。これで飛騨市古河町のスーパーで購入した内木商店の「こも豆腐」、しまささげ、ニンジン、メークインをたく。鶏の唐揚げ、ジンケンエビのむき身とキュウリの酢の物、高知県永野廣さんからいただいた「えがに」の胴の部分の身でかに玉、金時草のお浸し、近所の雑木林の柴栗で栗ご飯。これで夕食とする。
 飛騨高山の「久寿玉 上撰」がうまい。
 食後、画像の整理をして10時半、早々にダウン。

おまけ
飛騨高山、飛騨市古川で購入した食料品の一部。アクセサリーやおもちゃ、みそや豆腐などは入っていない。こんなに買ったのかと思うと「おそろしい」。
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