2005年10月 4日アーカイブ

 市場ではロケットなんて言う。外套(以下で胴体というところ)の長さだけで1メートルにもなる大イカ。沖縄など熱帯から暖流にのり日本海を秋に北上する。とこによっては「赤いか」、「たるいか」なんて呼ばれている。
 これをおろすのが大変! ベテランの、よしさんが身の丈と変わらぬイカと格闘するのも面白い。相模原の千福寿司さんがかたわらで笑いながら、「こりゃ変わったイカだよね。冷凍しなきゃうまくないんだからね」と話す。まさにその通りでこの大いかを仕入れると適当な大きさに切り、すぐに冷凍してときどきに使うのだ。その分厚い切り身を薄く切って食べるとほどほどに甘みがありうまいぞ。
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八王子総合卸売協同組合、『やまぎし』の、よしさんは激安市場で人気者

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ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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10月3日のこと

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 曇り、やや蒸し暑い。太郎が発熱しており朝からてんやわんや。
 朝食はシイタケとちくわの煮しめ、大商ミートの豚もも肉の塩コショウ焼き、キャベツとニンジンの千切り、エノキタケと貝割れ菜のみそ汁、ご飯。
 ブログを書いて市場に。八王子魚市場には8時半。三河湾から大量の豆あじ(4〜5センチのマアジ)、鹿児島からキビナゴ。キンメ、養殖ダイ、カンパチ。下北半途からいなだ(2キロくらいある。関東で言う「わらさ」)。

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青森から来るブリ(2キロ前後)はこれから冬にかけて南下するもの。北の海でエサを荒食いしている。青森のブリはうまいよ

 源七に回ると前の丸八水産の鮮魚部がガランと開いている。丸八水産はどちらかというと閉鎖的な性格の店長で、しかも品揃えも手堅く面白みがない。あまりつき合いはないものの暗い空間が出来てしまうのは寂しいものだ。
 源七のあんちゃんにアカガイの状況を聞く。「どうも最近よくねえんだよな」とのこと。アカガイを剥いて40年というあんちゃんである、産卵からこのかた、アカガイが不安定なのは剥いていてわかるのだ。

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アカガイの良し悪しは剥いていてもわかるのだという

 八王子綜合卸売センター、高野水産に沼津からの魚がどっときている、赤えび(ツノナガチヒロエビ)、ボタンエビ、アカザエビ、アカムツにアオメエソ(めひかり)、ヨロイイタチウオ(ひげだら)。市場の休日明けは高野水産に沼津の魚が来ている。東京では珍しい駿河湾の地魚、値段も安いのでもっと注目されてもいいかな? 

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沼津から来た荷にキアマダイが混ざっていた。これ意外に手に入らない魚

 大分からコロダイがきていて値段もキロ/1000円と安い。これは箱に詰められた魚の大きさにバラツキがあるから値がつかなかっただけだろう。八王子総合卸売協同組合、丸幸水産に小いさき(イサキ)キロ/500円。コロダイと小いさきを持って『市場寿司 たか』に。
 たかさんに大急ぎで握ってもらって撮影。ともにうまいが、なんと小いさき(イサキ)の方がいい。
 三恵包装で「お〜いお茶」500ミリリットル68円、カルピスウォーター56円、缶コーヒー46円を購入。藤原商店でバームクーヘン、のど飴。ビックリ屋でバナナ250円(重い)。市場前のリカーキングでアクエリアス2リットル2本。
 帰宅は10時。メール・掲示板のチェック。ブログ、寿司図鑑作成、画像整理。
 正午過ぎに外出。中央線では『魚の卵のはなし』(平井明夫 成山堂)を読む。この本、少々内容が簡略化されすぎているが面白い。
 よしなしごと、午前1時まで。タクシーはガラガラの中央フリーウェイを時速100キロを超える速度でぶっ飛ばし、豊田駅に着いたら小雨。とぼとぼと濡れて自転車で帰宅。
 掲示板・ブログのチェック、メールを読んで午前2時過ぎにダウン。


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