11月1日(月曜)のこと

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 外は快晴。朝方冷え込んでいる。パソコンを立ち上げたのが6時半。メール・掲示板のチェック、日記をブログ用に縮めながら、朝食を作る。
 朝食は豚のショウガ焼き、水菜のみそ汁、ご飯、納豆や常備菜。

 八王子魚市場には9時前に到着。鈴木さんのところに新潟から、しったか(オオコシダカガンガラ)、白みる(ナミガイ)、ほっき(ウバガイ)、地はま(チョウセンハマグリ)、まつぶ(エゾボラ)。特種に大きなマハタ。近海にマダラ。源七に生シシャモ。北海道釧路市釧路町仙鳳し(足へんに止)から殻つきカキ。これが肉厚でうまい。これ1個180円を2個購入。若旦那が「金を出して買うなんて雨が降る」なんて嫌なことを言う。

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釧路の『カネミツ 丸富士水産』のカキ。かなりイケます

 八王子綜合卸売センター、高野水産にはトラフグ。八王子総合卸売協同組合、『十一屋ジャパン』で、べったら漬け。『ユキ水産』、『清水保商店』におでんが多種並んでいる。

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八王子綜合卸売センターと八王子総合卸売協同組合は同じ場所と思っていい。ふたつの組合の距離は三歩

『市場寿司 たか』で、マガキの握りを撮影。これは大失敗。

 帰途、小松菜の畑、そしてニンジンの畑があって旗野さん(旗野農園)を見かける。ニンジン、長ネギを収穫していて、何を見ているのかと思ったらタマネギの苗。
「連作しちゃったかな? 芽は出てきたんだけど、これ以上伸びない」
 都市近郊農家の場合、希少な専業農家は多種多様の野菜を作ることで暮らしている。その場合、連作障害がいちばん頭を悩ますのだ。ネギ、ショウガ、大根など、連作障害の起こりやすい野菜は多い。畑では多分、9月上旬植えの70日白菜が丈を伸ばしている。
「まだ、巻いてこないね」
「今月収穫」
「ダメだね。来月中旬かな」
 白菜も栽培の難しい野菜。苗を作って、植えて最短で60日、長いと収穫まで80日以上かかる。ここで問題となってくるのは播種の時期。8月から始まる白菜作りは害虫との戦い。出来るだけ遅く植え付けるのが減農薬の決め手となる。また、気温が下がってきて追肥をするか(気温が低いと肥料がきかない)、寒冷紗をかけるか(かけると低温障害は防げるけど、日照も減る)、農家は頭悩ませる時期でもある。小松菜を見てきますと、畑を下りていくと、旗野さんは直売所にクルマを飛ばして行く。小松菜は少し伸びすぎているが、これは適度な降雨と日照のためである。伸びすぎると値段がつかずに農家は苦しむのだけど、本当はこの大振りの小松菜が煮てうまいのだ。かつお節出汁、油揚げと煮た小松菜はたまらなくうまい。

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10月、11月は露地栽培した小松菜のまさに最盛期

 帰宅は10時過ぎ。大急ぎで寿司図鑑作成。画像の整理・保存。尾鷲の魚貝類の同定に苦しみながら、時計を見ると、正午を回っている。
 昼食にお茶漬けをかき込んで、外出。ガラガラの中央線で文庫本を読み、そしていつの間にか熟睡。お茶の水駅、神田川対岸の緑で目覚める。
 雑事は9時過ぎまで、ぞろぞろと家路を急ぐ、予備校生の群とともに駅に向かう。考えてみれば30年ほど前、不安一杯の受験生であった。この時期にはほとんど志望校も決まっていて、ダメモト、滑り止め、受験生の頭の中は冷たく暗いんだろうな。

 豊田駅に着いて自転車を『開花』に向ける。10時を超えて、やっと落ち着いた店内でタカノハダイの唐揚げ、銀だらの煮つけを肴に軽く一杯。
 帰宅は11時過ぎ。深夜0時まで画像の整理、メール・掲示板のチェック。そしてダウン。


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このページは、管理人が2005年11月 2日 08:24に書いたブログ記事です。

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