寒い寒い朝である。それでもなんだか元気が出てきていて5時前に起きる。6時半まで雑事。メール・掲示板のチェック。
朝食は千葉のつづきさんにいただいた大津市『魚富』のごりの佃煮、和歌山県雑賀崎の金栄丸からのタマガンゾウビラメの干物、炒り卵、納豆、ステックセニョール、みそ汁、ご飯。
ブログを校正(日記だけ)。そしてアップ。
八王子魚市場には8時半に到着。市場はガラガラ。見るべきものはほとんどない。そんなとき近海で見たのは根室からのクロガレイの箱。2匹入って、これが1箱5000円とは凄い。またお節料理の数の子、焼き鯛、鏡餅が並んでいるのは、見本だろうか? 『源七』に回るとうまそうな香りがしている。おやおやと覗くとばちゃんがなにか隠すではないか。それが生のメスシシャモ。「食べたかったら買っていきなさいよ」と言われて仕方なくキロ/2000円で13匹500円で買って帰る。八王子綜合卸売センター、八王子総合卸売協同組合ともに驚くほど荷が少ないまま。仲卸に見事なヤリイカがあるが、高そうだ。
『市場寿司 たか』で昨日に続き和歌山県雑賀崎からの魚の握りを撮影。全部で10種となった。また「『やまぎし(八王子総合卸売協同組合)』に石持(シログチ)のいいのがあったよ」とこれも撮影する。
帰宅は10時過ぎ。雑事、画像の整理、また手紙を書くなどして気がつくと1時を大きく回ってしまっている。郵便物を出しがてら外出。郵便局、そして八王子裏高尾に向かう。
甲州街道千人町、並木町にイチョウの黄金色に道も空も染まってしまっている。信号待ちで止まっていて黄金色の歩道を行く娘達がやたらにきれいに見える。「ワシも一緒に歩きたいのー」なんて思いながら、オヤジは哀愁に心ふるわせるのだ。
裏高尾に入り、ますます山間は色づいて、かたわらの渓流が寒々しい。
摺差(するさし)の『峰尾豆腐店』で豆腐と油揚げをこれでもか? と買っていると先客がペットボトルに水を汲んでいる。豆腐を買うと井戸水を汲ませてくれるのだという。
豆腐を買って山を見上げると醜い高速のループが見える。こんなところに道路を造るヤツはバカだと叫んでみる。ほんとうにバカバカバカ之助なのだ。せっかくここまで来たのだからと、もっと奥まで行ってみる。細い道に点々と見えるのは登山に来た人たちだろう。その内、左手に中央線、右手に中央自動車道。キリがないなとUターンする場所を探していると「小仏山 寶珠寺」というカンバンに行き当たり、これを通り過ぎて引き返す。きっとこの上にあるのが中央高速の小仏トンネルなのだろう。
これが裏高尾の奥、小仏
クルマから出てみると気持ちのいい冷気が、なんともなんとも言語に出来ないほど心地よい。引き返しながらも、もっとここでいたいなと思ったところに見つけたのが「コーヒー200円」というカンバン。ここが『ふじだな』というコーヒーショップなのだ。なかでは熟年登山とでも言うのだろうか、楽しげに話し込むご婦人3人、とおじいさん一人。奥には穏やかな面もちの、ご夫婦と見受ける店の方がいる。ここで200円のコーヒーを注文する。ほどなく来たのは可愛らしいトレイにクッキーとともに香りのいいコーヒー。「バナナもどうぞ」とすすめられるが、コーヒーとの相性を考えて遠慮する。この『ふじだな』でのひとときの心地よいこと。もっともっとここでいたいと思った。
八王子市裏高尾の『ふじだな』は天災にあって自宅を逃げ出したときなどに最高にいい
甲州街道にもどってくると既に3時を超えている。空きっ腹にコーヒーで、運転不能に陥りそうになって西八王子千人町の『五衛門』で支那そば。八木町の気になったいた店で「ふぶき」、大正金時の煮豆などを買い帰宅する。
雑事がいっぱい溜まっているのになんと3時間近くお散歩していたことになる。慌ただしく雑事、雑事。そしていつの間にか6時半。
夕食は八木町の田野倉屋の赤飯のおむすび、飛騨コンロでシシャモと餅を焼いて、サラダに大津『魚富』の佃煮。酒は青梅『澤乃井 本地酒』、魚はこれまた千葉のつづきさんにいただいた大津市『タニムメ水産』の鮒寿司。これを飛騨コンロであぶりながら食う。
焼きたてのシシャモはたまりません
食後、画像整理、雑事。雑事ばかりの一日。
11時半に眠くなってダウン。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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寿司図鑑は和歌山県雑賀崎の魚貝類特集