最近、「つぼだい」すなわちクサカリツボダイの半身干物をよく見かけるのだ。どうして半身なのだろう。しかも中骨ありだらけ、と不思議でならなかった。それで買い求めてビックリ。なんと中骨も背の方に伸びる神経棘も真半分に割れている。だからこんがり焼くと骨が香ばしいのだ。当然肋骨はそのままだし、たぶんニシン目のように小骨があるものは意味をなさないと思うが、スズキ目に関する限り画期的な発明?である。これはいかなる機械を使いしものか? 奇妙きてれつ、まか不思議だ。
これなら肋骨、背ビレ棘などを除きバリバリ香ばしく食べることが出来る。しかもクサカリツボダイの濃厚な脂の甘味が感じらるのは干物としても優秀なんだろう。
さて、干物というのは、もっともっと米食とともに現代人に食べて欲しいものだ。でも所謂「骨なし魚」というのは東南アジアの低賃金をもってはじめて出来るものなのだ。これなど無駄な労力エネルギーを使い、また同じアジア人に骨とりまでして頂く、まことに恥ずべきことかも知れない。我々この国の人間ももっと小骨だろうが、大骨だろうがバリバリ食べる。もしくはこのように技術革新を進めていくことが大切なんだ、と思う今日この頃である。
ショウマル下谷 千葉県銚子市明神町の204の1
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