戸田・沼津の旅でのありがとう。その三/西伊豆のうまいもんは山丁さんに聞け
戸田の港で幾人かの引退した(してないかもわからない)漁師さんに話を聞いた。そんなとき飛び出したのが、「カツオのはらも」。その昔、よくおかずとして食べたのだという。
これはカツオ節を作るときに卸し身にする。そのときに内蔵を包み込む薄い部分を切り取ってしまうのだ。その形がちょうど二等辺三角形となる。カツオ節工場では「はらも」を切り取り、塩水で洗う。だからそのまま焼いてもいいのだが、軽く干すとなおうまい。
これなど西伊豆から沼津、すなわち静岡県東部ならではの食べもの。この「はらも」を探そうとしたら沼津魚の達人、菊貞・山丁 菊地利雄さんが持っていますとのこと。すぐさま冷蔵庫まで走り(58歳なのに素早い)、持ってきてくれた。
これをいただいて帰り、七味唐辛子をふって炙って食べる。これがなんとも濃厚な旨味があり、脂がのっていてうまい。ブルンブルンと弾力があるので箸を使うよりも野性的に手づかみで食らう。
これを肴に酒を選ぶとしたらやや甘口の酒をぬる燗というのがいいな。
さて、このような沼津西伊豆ならではのうまいもんを探すには、「まず菊地さんに聞いてみろ」というのが最短時間の好手となる。実に沼津に行くたびに菊地さんから新しい食材の知識をいただいている。菊地さんにも、彼のお父様以上に長生きして欲しいな!
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