入り口から見えるのは包装資材の店。そこから右手に行くと水産物棟になる。水産棟には20軒ほどの仲卸が並び、そこを抜けると競り場がある。冷凍マグロが残るだけで、そこにはひとっこ一人いるわけではない。
まずは端から仲卸を見て歩く。先週から魚の少ない状態が続いており、どの店も平凡なものばかりが目立つ。ただし埼玉一の水産物市場、さすがに仲卸はみな大きく、質のいいものが並んでいる。
なかでもマナガツオやそげ(ヒラメの小振りのもの)、マゴチなど多彩な品揃えの『山中水産』、青森産の見事なきんき(キチジ)、宮城県産もうか(ネズミザメ)のホシなどが置かれていた、これも大型で品数の多い『山本水産』などが目に付いた。また八王子では見ない新潟産の「花もずく」というのを見つけて本日最初の買い物をする。この『山本水産』さんは親切である。
ざっと仲卸を見た限りでは、細々と寿司ネタなど特種を扱う店が多く、箱物で量を動かす店が少ないというもの。またマグロ屋が多く、そこに並ぶものはかなり質が高い。
マグロ屋もそうだが、鮮魚店でも明らかに一般客を意識しての商品が置かれている。川越市場は原則として一般客には売らないという方針だと言うが、9時を回ったところで、近所のオバサンらしき集団、また市場グルメの男性客など少しずつだが目につくようになってきた。
川越ということで淡水魚ウナギなどの専門店を探した。これがどこにも見あたらない。唯一『柴源』でウナギを見かける。
やはり川越では市場の特徴らしきものは見つけられなかった。これなど東京の足立市場と共通のもの。ここには超高級魚を扱う店があるわけでもなく、また激安を売り物にする店も見あたらなかった。
埼玉川越総合地方卸売市場 川越市大袋650
http://www.kawashijyo.co.jp/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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