ゴマサバの旬がわからなくなっている。沼津などでは「夏になるとうまくなる」と言われ、ある意味夏の魚であるかのように言われる。でも相模湾のゴマサバがいちばんうまくなるのは晩秋か冬まで、またゴマサバを名物としている高知県などでも秋から春までが漁期なのだ。
ゴマサバの寿命は6年以上、産卵期は長く、冬から初夏までとすると大きさ、またとれる場所が重要になってくるだろう。
そして旬というのを改めて見当するためには、1週間に数個体食べていくしかない。残念なら、その1本目の産地がわからない。これはお盆前の混乱している状況でやっと1本手に入れたからだ。
今回のものは30センチ上、500グラムほどのもの。鮮度がイマイチであったので、塩焼きにする。
これが脂がのっていた。旨味も上々でうまい。これならこの時期のマサバと比べてもひけは取らないように思える。
通常、ゴマサバの旬が夏だろされるのは、マサバの味が落ちるときに、「味がおちない」ためだと言われている。でもむしろゴマサバの評価が低いのは血合いの量であるかも知れない。またゴマサバが寒い時期うまいと感じたのは、例えば「脂はあるにしても夏のゴマサバの血合いはすぐ生臭くなる」、比べて「真冬のゴマサバの血合いはあまり生臭く感じない」、そんなことが原因かも知れない。
ゴマサバのことが知りたくて、ただただたくさん食べてみる、というのも芸のない話。でもボクなど科学者でも水産業者でもないのだから、この愚直な方法しかない。
さて、今回の結論。8月14日のゴマサバは脂がのっていた。
市場魚貝類図鑑のゴマサバへ
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