2007年10月17日アーカイブ

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 魚貝類の調理道具にはいろいろある。その中でも主役級は包丁であろうし、脇役は数知れずある。なかでも脇役というよりも通行人程度の役柄でしかないのが「貝むき」である。
 いかに目立たない道具であるかというに、これといった呼び名がわからないのであるから驚く。我が家では「貝むき」。柴田書店の『刺身と活造り・姿造り』には「貝割」、旭屋書店『すし技術教科書』には「むき棒」。ちょっと我が家の本を開いても3つも出てくる。これに一日かけたらもっと見つけられそうだ。

 この「貝むき」、貝が好きならぜひとも持っていた方がいい。特にアカガイとマガキにはぜったいに「貝むき」が便利だし、あけやすい。この「貝むき」、安くて450円、高くても800円くらいで売っている。またもっと小型のアサリやハマグリ専用のものもあって、この2種類が揃えば万全だ。
 買い頃はマガキの出始めの、この10月、12月だと思われる。これでマガキもやすやす開けられる。


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 予め、書いておきたいのは、ボクが炊き込みご飯が嫌いであることだ。食べてみるとうまいもんだな、という気もするけど、白いご飯を前にしたときほどには興奮しない。
 でも家族の好みは真逆なのだから不思議なものだなー。鶏肉、キノコ、カニ、そしてエビと四季折々に炊き込みご飯を作る。まあ作るのはいつもボクなんだけど。

 その炊き込みご飯でもっとも簡単に出来上がるのが「えび飯」である。
 今回は沼津に揚がった本えび(ヒゲナガエビ)を使う。この炊き込みご飯のエビはなんでもいい。ただし淡水のスジエビやテナガエビは工夫が必要となる。こちらは後日説明することに。

 まずは材料。今回はたった1合だからエビとしては中くらいの大きさがある本えび(ヒゲナガエビ)は5、6本。あとは薬味用の香辛野菜。酒、醤油、塩。
1/まずは1合に合わせて水加減。ここに酒、塩、醤油(しょうゆ)で味つけする。エビには独特のクセがあるので醤油は多めでいい。
2/本えびを汚れを落として、水分をよくきり、米の上にのせる。後は炊く。

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炊きあがり。エビは丸のまま入っている。これを取り出す

3/炊きあがったら蒸らし。エビを取り出す。
4/エビの殻を剥き、適度に手で潰しながら切り、ご飯の上にもどし、混ぜ込む。

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エビは包丁ではなく手で潰しながら適度にちぎり切る

5/薬味は今回は生姜(しょうが)、茗荷(みょうが)、青じそのせん切り。これを混ぜ込むのもよし、銘々で上にのせるもよしだ。もちろん薬味はお好みで。

 我が家では「えび飯」はあまりに簡単なので手抜き料理のひとつだ。例えばお弁当を作るとき、なんにも料理が浮かばなかったら冷凍のエビを使って作ることもある。これをおむすびにして胡麻(ごま)をまぶせばなかなかキレイなのだ。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ヒゲナガエビへ
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