魚貝類の調理道具にはいろいろある。その中でも主役級は包丁であろうし、脇役は数知れずある。なかでも脇役というよりも通行人程度の役柄でしかないのが「貝むき」である。
いかに目立たない道具であるかというに、これといった呼び名がわからないのであるから驚く。我が家では「貝むき」。柴田書店の『刺身と活造り・姿造り』には「貝割」、旭屋書店『すし技術教科書』には「むき棒」。ちょっと我が家の本を開いても3つも出てくる。これに一日かけたらもっと見つけられそうだ。
この「貝むき」、貝が好きならぜひとも持っていた方がいい。特にアカガイとマガキにはぜったいに「貝むき」が便利だし、あけやすい。この「貝むき」、安くて450円、高くても800円くらいで売っている。またもっと小型のアサリやハマグリ専用のものもあって、この2種類が揃えば万全だ。
買い頃はマガキの出始めの、この10月、12月だと思われる。これでマガキもやすやす開けられる。
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