2007年10月31日アーカイブ

etomo07101.jpg
●クリックすると拡大

 恵曇と言う港は島根県の県庁所在地松江から北に、日本海に面してある。その昔、鹿島町として独立してあったのが今では松江市の一部だ。
 松江の町にとっては日本海の魚貝類の供給地であった。確か恵曇の漁師の奥さんによる松江での行商が有名であったはず。すなわち食都とでも言えそうな松江の海の幸はほとんど恵曇からもたらされたものなのだ。宍道湖七珍ばかり有名になってはいるが日本海の幸もあるんだぞ! とボクなど県外の人間からすると島根の食の多様性をもっと売り出してもいいなと思う。
 大きなお世話かも知れないけど島根県水産課の「しまねおさかな図鑑」を見ると「島根日本海二十七珍」なんて作るといいな。きっとあと3つは見つかるだろうからら「三十珍」かな?

 その日本海の「えてがれい(ソウハチガレイ)」やマアジなどを素朴な作りで干物に仕立て、製造販売しているのが「丸三商店」らしい。
 この「丸三商店」の干物がうまいのだ。何というのだろう、例えばソウハチガレイはちょっと脂に個性的な苦みというかアクのようなものがある。実を言うとこのクセのある味がボクなどには堪らない魅力だ。この風味が小振りな干物なのに充分生きている。
 マアジもそうだ。日本海島根のアジの開きは頭だけはそのままに胴体を割っている。そこに食塩と飾りの胡麻だけというのがいい。えんじょうの段階で熟成しているらしく身の色合いがくすんでいるのは所謂添加物を使っていない証拠でもある。

 こんな素朴な作りの干物が日本海から直送されたらうれしいだろうな! 「えてがれい(ソウハチガレイ)」の干物で「王禄」をやりながら思う。
“えとも直送”と「王禄」本醸造の熱燗。これ、これより暮れにかけて最高にいいだろうなー。

島根県水産課
http://www.pref.shimane.lg.jp/suisan/
「しまねおさかな図鑑」
http://www2.pref.shimane.jp/suisan/suisangyo/zukan/3b.html
丸三商店 島根県松江市鹿島町古浦601-100 0852-82-0713
http://www.etomo03.com/
恵曇漁業協同組合婦人部
http://www2.pref.shimane.jp/suisan/tokusan/3k-4.html


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/

月別 アーカイブ

このアーカイブについて

このページには、2007年10月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2007年10月30日です。

次のアーカイブは2007年11月 1日です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。