えとも直送『丸三商店』の干物

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 恵曇と言う港は島根県の県庁所在地松江から北に、日本海に面してある。その昔、鹿島町として独立してあったのが今では松江市の一部だ。
 松江の町にとっては日本海の魚貝類の供給地であった。確か恵曇の漁師の奥さんによる松江での行商が有名であったはず。すなわち食都とでも言えそうな松江の海の幸はほとんど恵曇からもたらされたものなのだ。宍道湖七珍ばかり有名になってはいるが日本海の幸もあるんだぞ! とボクなど県外の人間からすると島根の食の多様性をもっと売り出してもいいなと思う。
 大きなお世話かも知れないけど島根県水産課の「しまねおさかな図鑑」を見ると「島根日本海二十七珍」なんて作るといいな。きっとあと3つは見つかるだろうからら「三十珍」かな?

 その日本海の「えてがれい(ソウハチガレイ)」やマアジなどを素朴な作りで干物に仕立て、製造販売しているのが「丸三商店」らしい。
 この「丸三商店」の干物がうまいのだ。何というのだろう、例えばソウハチガレイはちょっと脂に個性的な苦みというかアクのようなものがある。実を言うとこのクセのある味がボクなどには堪らない魅力だ。この風味が小振りな干物なのに充分生きている。
 マアジもそうだ。日本海島根のアジの開きは頭だけはそのままに胴体を割っている。そこに食塩と飾りの胡麻だけというのがいい。えんじょうの段階で熟成しているらしく身の色合いがくすんでいるのは所謂添加物を使っていない証拠でもある。

 こんな素朴な作りの干物が日本海から直送されたらうれしいだろうな! 「えてがれい(ソウハチガレイ)」の干物で「王禄」をやりながら思う。
“えとも直送”と「王禄」本醸造の熱燗。これ、これより暮れにかけて最高にいいだろうなー。

島根県水産課
http://www.pref.shimane.lg.jp/suisan/
「しまねおさかな図鑑」
http://www2.pref.shimane.jp/suisan/suisangyo/zukan/3b.html
丸三商店 島根県松江市鹿島町古浦601-100 0852-82-0713
http://www.etomo03.com/
恵曇漁業協同組合婦人部
http://www2.pref.shimane.jp/suisan/tokusan/3k-4.html


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ツレに教えてもらったんだけど、マジでハメれまくって報酬もらえる(笑) 昨日は一発4まんもらってきた(笑) 続きを読む

コメント(4)

恵曇は古くから加工が盛んで、丸三商店に限らず、全体的にレベルが高いですよ〜。塩加減、干し加減が絶妙ですね。
日本橋島根館でも扱っていますし、築地でも直に取引されているはずです(東京ではイボダイが高評価と聞きました)。
(というか、送れと催促されてる?)

恵曇の奥さんの行商は「かんかん部隊」ですね。魚の下おろしや食べ方のレクチャーをしたり、各家庭の好みを把握してて御用聞きしたり留守の時は勝手に冷蔵庫に入れておいたりと魚食文化の一端を担っていたのですが、今のご時世なかなか商売できないようですね。

ちなみにかんかん部隊を母体として設立されたのがリンクにもある恵曇の婦人部で、各種加工品の製造や料理教室の開催によりひきつづき魚食普及のため活発に活動されています。

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送りますとも!
何を送るかはこちらでもうちょっと考えてみますね。
私としては八王子のみなさんにも食べてもらえるようなものがいいかなあ、と思ってます。
乞うご期待!でしょうか?

恵曇産のノドグロの干物、小さなの3匹500円で売ってました。
先週末の朝食で食べましたが、コストパフォーマンス良くこれもお勧めだな、と思います。

美味しい刺身を食べると冷酒を飲みたくなりますが、美味しい干物を食べると熱燗が飲みたくなりますね。いいですね〜。これから熱燗の季節ですね〜。。。


マルソウダのトコで、西伊豆の地元の人たちの「血に毒がある」という興味深い話を聞いたことがあるので、コメント入れときました。

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神在月さん、ヤマトシジミさん、島根は食の豊富なすばらしいところですね。先日は家人の親戚(安来)から梨が届きました。これから暮れにかけて品種を代えながら送られてきます。また年末には「ごず」の干したもの。
またいいですね。ノドクロの干物。またまた小山商店に行って王禄を買ってしまいそうです。
かんなぎさん、伊豆などの干物と島根のはちょっと味わいに違いがあります。この違いをどう表現したらいいのか考えているところです。ぜひ島根の干物をお試し下さい。

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このページは、管理人が2007年10月31日 08:13に書いたブログ記事です。

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