2007年11月23日アーカイブ

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 ズワイガニを漢字で書くと「頭矮蟹」となる。これは頭が足に対してやけに小さいという意味合い。と言うことは、「頭矮蟹」とはオスガニのことであって、メスガニは「頭大蟹」となる。またメスガニは小さくて可愛いので松田「せいこ」ガニと呼ばれている、というのは嘘であってただの「せいこがに」。もしくは「香箱がに」。このメスガニの呼び名にも多々あり、その謂われも諸説あるのだけど、今じょじょに整理中なので、ここでは触れない。

 このメスガニの値段が今年1匹300円から400円ほど。小売店でも500円前後だと思う。国産のオスガニは大きさもあって5倍以上するのでとても手が出ない。ということで我が家はもっぱらメスガニ専門となる。

 買ってきたら、食べる直前に塩ゆでにする。やや塩辛いくらいの熱湯で10分ほど。小さいのであっという間に茹で上がり、アツツツといいながら甲羅を外して2つ割にする。

 後は食べるだけ。
 メスガニを食べると、もう冬到来なんだなー、と一年の短さを思って悲しくなる。
 この感傷的な思いも一瞬のことでしかない。とにかく片身の甲羅下の内子いっぱいのところをかぶりつく。メスガニの場合、とても身をせせるなんてせっかちのボクにはできない。なんだかワケもわからず、足はバリバリ、甲羅下の身はむしゃむしゃと咀嚼して、その旨味の濃厚であること、甘いことに感動する。

 カニで困るのは酒の肴にならぬことだ。いかにうまいものとはいえ、身をせせり、足をガリガリと噛み砕きながら、酒を一献とはいきかねる。ただただ無心にカニを食うしかない。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ズワイガニ・メス
http://www.zukan-bouz.com/kani/kumoganika/zuwaiganimes.html


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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 霞ヶ浦市民協会の萩原さんから「土浦の小松屋という佃煮屋でアメリカナマズのお弁当を売っている」という情報をいただいて、せっかくだから予約をいれる。
 今、霞ヶ浦でいちばんやっかいな外来魚がアメリカナマズであるけど、これを根絶するには食べるのがいちばんなのである。その実際に食用としている現物を手に入れて、これまた実際に食べてみたいと思ったわけだ。
 店の方から「売り切れなんですけど2つくらいならできます」という返事があり、これは人気があるんだなというのが想像できる。

 今回の旅の相棒、うなたろう君と土浦の街に入ったとき、そのあまりに味気ない無味乾燥な駅前に落胆した。その「駅前イトーヨカドーの前にあります」というので、このデカイだけで、つまらないビルをぐるりと回る。そういえばビルの反対側で迷った末に、小松屋の場所を聞いたガードマンのオヤジさんの頭から柳屋のポマードの香りがぷーんと匂った。それが唯一の人間的香り、人の幾年を感じられる有機的なものであった。それほどにこのイトーヨカドーのビルは大きい、そして高い。

 小松屋はこの大バカビルから道路を挟んだ前にあった。なんだか街並みにとってつけたような、店舗設計としては程度の悪い作りのもの(仮店舗かもしれない)。このへたくそさ加減が凄いと言えば凄い。なかを見て回り、佃煮などを味見。店の一角に調理場らしきものを見つける。

 この店の佃煮というのが味はいいのだけど、すでに袋詰めされたもので味気ない。少しぐらい量り売りの情緒を残してほしいな。結局、他にはなにも買わないで、うなたろう君と一つずつ買ったのが「ずどん」である。「どん」は丼風な弁当の意味ですぐにわかるだろうけど、「ず」は今時のひとにわかってもらえるのだろうか? ナマズの「ず」を市場などの符丁としていたのを使ったもので、たぶん霞ヶ浦の魚問屋でもさかんに使われていたのではないだろうか? このようなある意味粋な言葉を弁当の名に使っているのが憎いね!

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 これを帰宅後、電子レンジで少し温めて食べてみる。驚いたのはアメリカナマズの天ぷらにかかっていたのが甘酢醤油のつゆだったこと。当然、当たり前だがアメリカナマズの天ぷらはクセがなくほっくりしていてうまい。その上、もっとうまいのがレンコンである。これが餅っとしていて少し酸っぱい味わいととても合う。その上、ご飯がまたうまい。

 アメリカナマズは霞ヶ浦の張り網で上がったものよりもクセが感じられず、臭いも皆無である。どうやらこれは養殖もので一定期間清水でおかれたものではないだろうか? その昔、アメリカナマズは養殖されるために霞ヶ浦に持ち込まれたのだ。今でも細々と養殖は続いているらしいとは聞いているが、これも近々確かめなくてはならない。

 さて、思わぬ拾いものというか、無機質な鉛色のやるせない場所で、やっと温もりのあるものに出合った気がする「ずどん」であった。ここで私的なリクエストがあって、アメリカナマズのカツ弁当というのをどなたか作っていただけないだろうか? 「ずどん」はとてもうまい。でもまだまだオヤジ年齢で仕事上も現役のボクの場合、やや料理としての雅さが鼻につく。ちょっと完成度が高すぎるのだ。これでは心に「ずどん」とこない。むしろ単純極まりない「カツ弁当」なんて一発でノックアウトされそうなんだけどな。

小松屋 土浦市大和町5の3 029・821・0373
霞ヶ浦市民協会
http://www.kasumigaura.com/
第3回全国タナゴサミットータナゴを通して地域の希少生物との共存を考える
http://www.kasumigaura.com/calendar/webcal.cgi?form=2&year=2007&mon=12
うなたろうの部屋
http://www.geocities.jp/morokounataro/2top


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