2008年7月18日アーカイブ

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 島根県浜田市の「どんちっちあじ」というのは巻き網でとったマアジで脂肪の比率が高く、しかも漁場が近い(鮮度がいい)ものを差す言葉。
 どちらかというとマアジという庶民派の魚に品質保証をつけたものと思ってもらった方がいい?。
「どんちっち」を買う限り、味の方は間違いなく一段上だと思って間違いないのだ。
 でもいずれにしろ、ちょっと地味だな、なんて思っていたら、「どんちっち」というブランドを立ち上げた浜田市で、その上のマアジを試験出荷してきた。
 釣りもの、型がよく、しかも一定期間活かしておいて、出荷直前にしめる。
 そうだ、今ではマアジの代表格になってしまっている「関あじ」と同じ出荷方法なのだ。

 水産物はとるのも大変だけど、それを流通させるのも大変なのだ。
 まったく同じ魚でも出荷する箱の大きさ、量、仕立て方(氷や、下に敷く紙)で値段が変わる。
 だから試験的に出荷することも、最近ではよくあることなのだ。

 この「どんちっちあじスペシャル」も出荷の形態ではまだまだやるべき課題が多い。
 例えば、今回は下に氷を敷いての出荷なのだけど、氷の上に流通時のショックを和らげるクッション材がしかれていない。これだと氷の凸凹が下になる方についてしまう。
 築地では、これだけで大きなマイナス要因となる。
 また一匹600グラムほどもある大アジを8本入りにしているが、5本にする方が値がつく。

 さて、固い話はやめて、今回の「どんちっちスペシャル」を食べてみる。
 当然、刺身にするのだけど、脂が多いものと少ないものを2本もらってきた。
 これは渡邉祐二さん(浜田市水産物ブランド化戦略会議専門部会部会長)が場内ではかってくれたもの。
 総て脂質10パーセント以上なのだけど、方や12パーセント代後半、方や12パーセント代前半とでた。

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今回いただいたマアジはすべて直前に脂質を計測してもらった。そろそろマアジのシーズンも終盤となる。それでも12パーセントから13パーセントの脂質ありと出た。

 帰り着いて卸してみると脂質の高い方が抱卵したメス、低い方がオスであった。
 産卵期にはオスの方がうまいと思っていたので意外だ。

 さて、今年はマアジを飽食している。
 とくに島根半島の定置網マアジにうまさでノックアウトされてから、ちょっとやそっとのうまさには動じなくなっている。
 だからこの「どんちっちスペシャル」にも味わいで驚かせられることはなかった。
 ただただ味のいい、脂ののったマアジだ。
 あえて言うと、2本の味では脂の層の厚みが違っている。

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 それでは、「スペシャル」な意味あいはないではないか?
 と思われるだろう。
 否である。
 やはり、これは「スペシャル」なマアジである。
 とにかく脂も旨味も充分であることはくどいほど書いておきたい。
 そこに活けのような食感を感じるのだ。
 もともと長崎県から島根県までのマアジは日本最高峰とされてきているのだ。
 これなら総合点で「関あじ」を超えられるのではないだろうか。

 まだまだ試験的な出荷だが、来年度には「どんちっちスペシャルあじ」で市場を「あっ!」と驚かして欲しいものだ。

島根県浜田市「どんちっち」
http://www.city.hamada.shimane.jp/kurashi/nousui/suisan_don.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、マアジへ
http://www.zukan-bouz.com/aji/aji/maaji.html


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/

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