オヒョウのムニエルは素直にうまいといえる一品だ

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 北海道紋別市の『まるとみ 渡辺水産』、渡辺さんからケータイがはいる。
「お待たせしました。やっとオヒョウが手に入りました」
 この一瞬のうれしさをいかに例えるべきか。
 それこそ踊ってしまいたいほどに、うれしい、うれしい! うれしい!!

 北海道紋別市は遠く、中一日かけてやってきたオヒョウは小振りながら、素晴らしい鮮度、そしてきれいな個体である。
 しかも送料もオヒョウも、渡辺さんのご厚意に甘えることとなった。
 これでは紋別に足を向けては寝られない。
 ただ、待てよ、とすると日本全国からいろんなご厚意を頂いているボクは寝る方角がない。

 さっそく撮影して、『市場寿司 たか』で卸してもらう。
 すしに関しては置くとして、今回は素直にムニエルにする。
 だれでも知っているだろうけど、(もちろん知らなくても悪い明わけじゃない。普通だ)ムニエルの作り方を書く。

 フィレにして塩コショウ。
 少し置いて、小麦粉をつけてバターで焼く。
 ゆっくりこんがり焼き上げるのがコツ。

 オヒョウの身にはまったく個性的な匂いもクセもない。
 まことに上品極まりない白身である。
 こんな身質の魚こそ、ムニエルなんかにすると化けるわけで、まるで魔法使いに会ったシンデレラのようだ。

 バターの焦げた香り、塩気を感じて、そこにちゃんとオヒョウの甘味に思える旨味が存在する。
「トレビアーン」
 というのはこんな時のためのフランス語だろう。
 ボクはまるでアランになったように陶酔して呟いてしまう。
「トレビアーン」

 『まるとみ 渡辺水産』さん、ありがとうございました。

『まるとみ 渡辺水産』
http://marutomi-kani.com/
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、オヒョウへ
http://www.zukan-bouz.com/karei/karei02/ohyou.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑(いちばぎょかいるいずかん)へ
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このページは、管理人が2008年10月27日 08:11に書いたブログ記事です。

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