惜しみつつ食べている、ハモの子の塩辛

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今年は何本のハモを下ろしたことだろう。
流通するハモのほとんどは雌である。
下ろすたびに大量のハモの子がとれる。
煮つけにして非常にうまいハモの子だけど、じょじょに飽きてくる。
そんなことで作ることになる保存食がハモの子の塩辛だ。

ハモの子を集めて、水洗いして血液や薄い膜を取り除き、その10パーセント前後の塩を加える。
たったこれだけの単純極まりない行程なのだけど、実はこの「水洗い」するのがやたらに面倒なのである。
忙しい日々なので、時計とにらめっこしながら作るのだけど、それだけの価値あり。
絶品なのだよ、ハモの子の塩辛は。

塩辛は塩をして、毎日かき混ぜて1週間ほどで食べ頃になった。
もっと短時間で出来上がっていたのかも知れないのだけど、塩辛なのだから1週間くらい寝かせてみた、と言った方がいいかな。

ハモの子の塩辛はさらっとして淡泊な味わい。
でもほどよい塩味のなかに、甘みと旨みが浮かんでくる。
スピリッツにも出合いの物だし、吟醸酒にもいい。
熱燗にもいいのだから佳肴である。
冷凍保存してちびちびやっているが、瓶の中身の減り加減がまことに気に掛かる、まだまだ暑い秋口なのであった。

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑、ハモへ


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このページは、管理人が2010年9月13日 10:45に書いたブログ記事です。

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