8月10日のこと

0

 朝、5時に自宅を出てゆっくり南下して8時前には小田原に着いた。小田原魚市場のある早川は五郎丸などの釣り宿に通ったもので懐かしいところ。その釣り宿の奥に岸壁が張り出していてここが小田原魚市場である。ちょっと遅かったためだろうかほとんど魚がなく。定置網の入る岸壁にもシラスの残骸が残っているだけ。
 ほとんどなにもない場内に陸送された荷を運ぶ人たちがのんびりと立ち話をしている。地物を探そうと思って生け簀を見ていくとオニカサゴ属の不明なもの、カサゴ、カワハギ、ショウジンガニ、アサヒガニが入っていて、なにやら真っ黒な生け簀があるなと思ってのぞいたらオオシタビラメがたくさん。
odawara.jpg

 生け簀を掃除していた人に聞くと今年は多いね、という。後はハモ。小田原の市場はときどきのぞいたものだがハモって昔からとっていただろうか?
 一通り市場を見て2階にある市場食堂にのぼる。小田原魚市場市場食堂はそっけない安物のテーブルが並び、食券を購入してセルフサービスでというまるで社員食堂のようなところ。この簡素さに期待が持てるではないか? とアジのたたき定食950円、アジのつみれ汁180円を注文。出てきたのがこれ!?
 なんとも貧相に見えてしまうではないか? この定食を考えた人は「市場」という場所柄の豊かなイメージをわかっていないし、「定食として割高なイメージを受ける」可能性を考えていないのでは? さすが市場という素朴でおおらかな部分がどこにもないのは当たり前のことだろうか? もしこの食堂を生かして多くの人の再来を求めるならもっと工夫が必要だ。ちなみのアジのつみれ汁のつみれはたった2個、アジのたたきは合格、ご飯もまずくない、その他副菜は最低であった。値段を決めていかに儲けるかと考えると食の世界はまずいものしか出来ないと言う典型だ。これで1100円を超えるのはちょっと疑問。
teishoku.jpg

 9時前に生命の星地球博物館へ。ここで瀬能宏先生に会い、昼食をともにする。行ったのは「箱根乃庵」ここのそばがよかった。このそば屋に向かう小道でキボシカミキリを見つける。
kibosi.jpg
 瀬能先生にはドジョウのことをいろいろ聞いて、沼津を目差す。
 沼津で飯塚栄一さんと会い、そのまま沼津駅北口リコー通りの「うお亭」に。
 ここで菊貞・菊地利雄さん、佐政水産・青木修一さんと会食。おいしい店では会ったが両人の話で聞くもののほうがうまそうでこまった。会食は10時まで、ホテルに帰り着くやダウン。ところがふと目が覚めてしまって、時計を見ると0時過ぎ。夏目房之助の『あの頃マンガは思春期だった』を読み始めて、またまた気がついたら3時を過ぎてしまっている。4時までうとうとして沼津魚市場を目差す。


このエントリーをはてなブックマークに追加

ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://blog.zukan-bouz.com/mt-app/mt/mt-tb.cgi/59

月別 アーカイブ

このブログ記事について

このページは、管理人が2005年8月12日 08:09に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「完全にダウン」です。

次のブログ記事は「8月11日のこと」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。