2005年9月 3日アーカイブ

 今期もイクラ作りのシーズンインです。8月ともなると北海道などからサケの筋子がどっと市場にやって来ます。これから年末までは比較的筋子が簡単に手に入ります。
 筋子さえ手に入ればイクラのしょうゆ漬けは誰でも簡単に作れます。市場魚貝類図鑑副読本に「イクラのしょうゆ漬けの作り方」を作成しました。ご覧下さい。
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「イクラのしょうゆ漬けの作り方」のページ
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9月2日のこと

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 秋晴れというには蒸し暑い。朝方やっと6時半に起きる。メール・掲示板のチェック、寿司図鑑のネタの選択。
 朝食はエンサイ(空芯菜)と豚肉の炒め物いしる風味、納豆、漬け物、ハマグリのみそ汁、ご飯。
 八王子魚市場には8時半。今年はサケの筋子が安い。サケでは白子、丸(1本まるごと姿のままということ)も見受ける。ともに北海道襟裳産。他にはタチウオ、マアジ、めちゃくちゃに安いサンマ。木の樽に入ったサンマもこれでは影が薄い。
 鈴木さんのところに台湾産だというワサビが1本200円で売られている。「あんまり国産と変わりません」というので購入。八王子総合卸売協同組合、丸幸水産に13キロの種のわからないハタ(ヤイトハタかな?)。
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『市場寿司 たか』でミダノアワビの握りを撮影。「こりゃ味がないね」というのが感想かな?
 帰宅途中に旗野農園に立ち寄る。完熟した真っ赤なピーマン100円、ブドウ350円を購入。みずみずしいエンサイがうまそうだ。「里芋はいつとれるの?」というと「あと2週間かな」と旗野さん。秋は里芋の収穫が始まって「風立ちぬ」なのだ。
 外出は11時前。お昼前の中央特快は空いている。そんな正面に不思議なタコ坊主が座る。ひっきりなしにケータイをかけている、かかってもくる。そのケータイを耳に当てているとき、つま先立ちになる。その姿が不気味なのである。あんまり面白いのでついつい凝視していたようで、立川駅で降り際にトゲトゲ光線を浴びる。
 そのままうとうとして荻窪の駅を通り過ぎるとき、目の前にやたらデカイおっぱいがある、キャミソールからはみ出しそうだ。そのボヨーンとした胸がボリュームほどにはセクシーに感じられないのはどうしてだろう。
 その女子大生3人の会話。
「あのさ、今、いちばん面白いテレビ番組は?」
「電車男。昨日も見た」
「それじゃね。いちばん好きなコンビニは?」
 おいおいこんな会話、小学生だってしやしないよ。それに
「セブンが好き」
「ええ! セブンてセブンイレブンのこと。『セブン』ていうんだ。初めて知ったすごいね」
 なにがすごいんだバカ野郎。どうも3人して感激しているらしい。四谷で降りたのだけれど、まさか上智じゃあるまいね。ワシはかれこれ30年前にすべっているんだぞ!
 仕事は早く終わって7時半に中央線に飛び乗る。四谷で途中下車。構内の「あじさい」という立ち食いぞばで、たぬきうどん360円(これは高い)。この「あじさい」というチェーン店は立ち食いそばではもっともまずい店。いつも入るたびに後悔するが、いざこれから軽く一杯というときに仕方なく入る。

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 新宿通を路地に入り酒屋『鈴傳』に向かう。立ち飲みスペースがいっぱいだったら酒だけ買って帰ろうと思っていたらガラガラ。こんなに空いているのは初めてみる。
 ここで富山県「成政」450円、静岡県「臥龍梅」500円、青森県「陸奥八仙」600円。つまみは身欠きニシンの煮つけ、マカロニサラダ、野菜の天ぷら。「成政」はバランスのとれたやや淡麗な酒でなかなかうまい。「臥龍梅」は吟醸香りが立ちすぎて小うるさい、しかも味わいにしまりがない。「陸奥八仙」は難しい酒。味わいはあるほうだし、個性的な喉越し感があるがきらいなタイプ。ほろ酔い加減で地下に降りて膨大な地酒のなかで迷いに迷って福岡県の「駿」の純米酒2000円を一本。実をいうといちばん愛している日本酒は「三千盛」純米なのだけれど、阿佐田哲也がエッセイに書いているが「三千盛」はどこまでも飲めてしまって、きりがないのだ。これでは命がいくつ合っても足りない。
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 これを持ってぎゅうぎゅう詰めの中央特快で立川まで来て、なんだかお腹が空いてきてしまって、いけないいけないと思いながら『奥多摩そば』できつねうどん。やっぱり駅構内の立ち食いそばでは『奥多摩そば』はいちばんかな。
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 帰宅は10時半。シャワーを浴びるとそのままダウン。今週はやたらに疲れたのだ。


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 3年ほど前だろうか? 象牙のような白色をしたアワビを初めて見た。仲卸に聞くと「どこだろうね? そうだ北の方じゃないの」なんて言っていたのが、まったく反対の南半球の南アフリカから来たミダノアワビであった。それが今ではそれほど珍しくもなく市場で見られてクロアワビが10000円とすると2〜3割安い7〜8千円ほどの値段で売れれている。味はやはり2〜3割落ちるように思えるがいかがだろう。その分、磯臭さも感じられない。今やどんどん高騰を続けるアワビであるが、それにつられてオーストラリアも南アフリカも存在感が増してきているのだ。
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