9月21日のこと

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 6時半に起きるとともに窓を開ける。涼しくてというよりも肌寒とうべきか気持ちがいい。この早朝にはやかましいアオマツムシがいなくて可愛いカネタタキの音がチンチンと聞こえる。近年思うにアオマツムシというのは日本の秋を騒がしくしてしまった。その罪深いと思う。この虫なんとか駆除できないのか? 秋はオカメコオロギやミツカドコオロギ、カネタタキ、マダラスズなどの密やかな音を聞きたい。
 朝食は白石市の「だるま納豆」、宮城の「川口納豆」、ウインナー、卵焼き、金時草お浸し、超具だくさんみそ汁、ご飯。

 八王子魚市場には8時半。本日の山は気仙沼からのカツオ。発砲1本入りなのにキロ/330円。千円札とコイン数個で1本買うのもいいだろう。
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源七に行くと珍しく若旦那がおかずをくれる。これは青森県大間か対岸の北海道産の釣り生マグロの切れっ端。ぶつにしても軽くあぶって食っても最高にうまい。「ありがとう」。八王子綜合卸売センター、八王子総合卸売協同組合ともあまり見るべきものがない。

 9時半には帰宅。雑用と画像の処理をしていると早11時。肥満のためにかく大汗を流して雑用に出かけようとしたらケータイ。「今日は来なくていい」という。
 これは感激なのだ。実は朝からお尻に異物感。家人に見てもらうと大きなオデキが膨らんでいて、じっと座っているのが苦しい。ありがたく1時間だけ『聞き書 新潟の食事』を読む。
 昼食は残りご飯をベニザケでお茶漬け。

 午後からは新潟行きのため新潟県能生町の漁協・池田さんに連絡をとる。そして寿司図鑑をもう一つ作りアップ。雑用を2時間こなして、夕方までホウボウ科の改訂。削除する種が多くて憂鬱になる。
 夕方、お尻のオデキが大きくなったのかまっすぐ座れなくなった。無理矢理つぶすか決断に苦しむ。しかし「オデキ」というのはイヤな言葉だな。なにか隠語でも作ろうかと思っていて昔、「西城おでき」なんてシャレがあったなということで、これからオデキを「西城」としようか? と思ったが馬鹿馬鹿しいのでやめる。

 6時に高知県の永野廣さんから『土佐の味わい便 スペシャル』が届く。中身はチダイとマダイ、ヒイラギ(にろぎ)とイワガキ。いくらかを『市場寿司 たか』に渡して、夕食の準備をする。
 にろぎ(ヒイラギ)は永野さんに教わったとおり、ぬめりをとらないで甘辛く炊く、マダイ、チダイは刺身にして鍋の支度、イワガキは生で1個食べて、後はバター焼きにする。
 鍋の出汁は焼いた中骨、昆布、酒、塩。これで刺身をしゃぶしゃぶにする。これで岐阜の「三千盛 上撰」。オデキが痛いのに飲み過ぎる。

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ヒイラギは高知では「にろぎ」、島根では「えのは」。各地でその美味を知られている。

 食後、オデキのために椅子に座れなくなった、無理矢理つぶすかもう一度考えたが断念。まったく肥満というのはかっこ悪い。横になって寿岳章子の『京都 町なかの暮らし』(草思社)を読む。寿岳章子、お亡くなりになったのではなかったか?(やはり今年7月に逝去)


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このページは、管理人が2005年9月22日 08:17に書いたブログ記事です。

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