10月19日(水)のこと

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 6時前に起きる。居間にある新聞には小泉首相の靖国参拝がいかに社会に与えた衝撃が大きいかがわかる。この問題では総ての人が靖国神社の意味合いを考えなければ。例えば個人的には仏教のあやふやさというか巨大な世界観が一番好きではある。これに対して明治政府が作り出した国家神道というものが凄まじく宗教をねじ曲げたいかがわしいものであるか。この宗教は多くの人に死に行く道だけを造りだしたのだ。首相の靖国参拝がいかに社会に暗い陰を落とすものであるか多くの人が知るべきだ。
 朝食は野菜が大量に入ったお切り込み。
 食後、画像の整理・保存、寿司図鑑作成、ブログを書いて10時半。
 慌ただしく身繕いして玄関で転んで泣く。
 久しぶりの秋晴れの下、思いっきり自転車を飛ばして駅に到着したのが10時50分。間一髪電車に乗り遅れる。とともに神田駅で人身事故のアナウンス。いったい中央線での飛び込みは年間何人くらいなのだろう? これで朝からのがむしゃらな時は総て無駄となる。のろのろ運転でお茶の水に着いたのが12時半。車中で読んでいる『カツオ漁』(川島修一 法政大学出版局)が面白いのが救いとなる。駿河台交差点に立つと空は曇っている。西洋トチの街路樹の下に来るとケータイがなる。沼津の飯塚さんからで、日美丸さんのところの美しいオノミチサンゴを譲り受けたいとの話。暗く沈んでいる文化学園の壁に鮮やかなオノミチサンゴは浮かぶ。
 雑事、よしなしごとは4時半まで、トイレにも立てない、瞬きも節約しての4時間に心身は疲れ果てる。

 よしなしごとで蔵前に出る。すぐに雑事は終了して久しぶりに鳥越おかず横町に立ち寄る。蔵前から鳥越までは歩いて10分足らず、横町の前に前から入ってみたいと思っていた中華料理屋があって、ここで半チャーハンラーメン750円で昼夜兼用の食事。店の外観は鄙びて情緒があるのだけれど、「満楽」のラーメンはちっともうまくない、残念。
 ここまで来たのはayumiyoriさんが文字掲示板に有明海のアミのことを投稿してくれていて、突然、佃煮が食べたくなったためだ。思えば鳥越おかず横町には10年以上来ていない。浅草橋から鳥超おかず横町、そして三味線堀、佐竹商店街を抜けて御徒町に出るのは大好きなコース。そのおかず横町の真ん中あたりにうまい佃煮屋がある。店の名前はどこにもなくて、今回「入舟や」という屋号であることがわかった。ここで、あみ100グラム200円、椎茸昆布100グラム250円、大正きんとき100グラム200円を買う。

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入舟やの佃煮やうまい上に値段が安い

 また少し歩いて「いわた」で大学芋を買う。この「いわた」の大学芋は日本一うまいかも知れない。

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これは決して一般的な大学芋ではない

 浅草橋に出て東京駅、始発電車に乗って帰宅する。

 夕食はおかず横町で買った焼鳥やもも肉の照り焼き、大学芋、アミ、椎茸昆布、みそ汁、ご飯。焼き鳥を電子レンジで温めていた家人が、千葉の海人つづきさんが送ってくれた「キウイの中にワンカップが入っていたよ」という。レバーの焼き鳥3本、アミの佃煮を肴につづきさんからの吉壽のワンカップ、燗をして飲む。
 食後、画像の整理・保存、ブログを1本書いて10時過ぎに寝床に入る。古今亭志生の『びんぼう自慢』(ちくま文庫)を読みながら眠る。


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このページは、管理人が2005年10月20日 08:32に書いたブログ記事です。

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