肌寒の10月ともなると、入荷してくるのが「ぶわたら」である。「ぶわたら」の語源は「腑分け鱈」、すなわち内蔵を取り、フィレにすることを宮城県で「腑分け」というにあるという。これは「ぶわらた」を製造している天祐丸、緒方清雄さんからお聞きしたこと。昔は国産、地物を原料としていたが、現在ではほとんどがアラスカなどから来た輸入のもの。これを塩漬けにする。塩漬けにしたものだから身が締まっていて、鍋などにして煮くずれない。また冷凍で常備できるのも便利だ。他にはフライや、ムニエルにも出来る。
冬近しを感じる食材、「ぶわだら」で湯豆腐を作り、燗酒でいっぱいというのは楽しいもの。さてスーパーでお馴染みの食材である、寂しいお父さんはさっそく買いに走ろう。
宮城県石巻市魚町 天祐冷凍冷蔵株式会社の「ぶわたら」
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大阪産 ベッコウシジミ(ヤマトシジミ)