ヤリイカはコタツで食うのだ

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 ヤリイカは秋になって、小イカが入荷してくる。それが徐々に大きくなって下氷(氷を敷いた上に魚貝類をのせる)で入ってくるようになると冬。冬の始まりの11月ではまだまだ産卵期には遠い。そしてこの時期、ヤリイカの形は小さいものの身は肉厚で甘みも強い。そして寒くなるほど大きくなって、歳を越して梅が咲き始めるとぼつぼつ、卵を持つ時期となる。これから木の芽時くらいまでがヤリイカのシーズンだ。
 北海道ではヤリイカを「冬いか」、スルメイカを「夏いか」という。また冬でもスルメイカがとれる本州でもやはりヤリイカは冬の風物詩と言える。
 コタツを出した、酒は燗をして、冷え切った身体が人心地ついたときに冷たいヤリイカの刺身をするり。そこに燗上がりする山廃の純米酒を流し込んで、これぞオヤジには至福のときなのだ。げそも茹でて、刺身に添えて出して欲しい。春まだ浅い時期から子を持ち始めたら、げそやエンペラなどとともに煮つけ。ほろほろと甘みのある子を楽しむなら焼酎のお湯割りかな。冬はどうしてこんなに酒がうまいんだろうなと、思わず肝臓を手でまさぐってしまうのだ。

yariika.jpg
岩手県山田産のヤリイカ。まだ小振りだ

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このページは、管理人が2005年11月 6日 10:50に書いたブログ記事です。

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