ガンゾウヒラメという魚、市場ではめったにお目にかかれない。来ても、あまり人気がないように感じるのだ。そんなガンゾウビラメのぱっとしない印象が、『はまかぜ通信』の寺井さんから来たもので全然、違って思えてきた。
そろそろ初霜、初氷かなという今、届いたガンゾウヒラメは30センチ以上、そろそろ40センチはあろうかという大物。やや斜に構えた目が「刺身で食べてくれい」と言っているようだ。そうかそうかと5枚下ろしにすると、身がなんだかねっとりときめ細かく感じられる。これは脂のせいだうか。皮を引きへぎ造りにしてスダチを添える。
この刺身がいとおしいくらいにうまい。口に入れるとシコっとして旨味があるのだ。その上、ヒラメの縁側ならぬ、ガンゾウの縁側のうまいこと。ぷるぷるとした食感に脂がある。そして脂が微かに甘いのだ。「うまいな冬のガンゾウ」と飲むのは当然、日本酒となる。
冬が旬のガンゾウビラメ、食べてみたいなら『はまかぜ通信』まで。
はまかぜ通信へは
http://www1.odn.ne.jp/~cdz95680/
市場魚貝類図鑑のガンゾウヒラメへは
http://www.zukan-bouz.com/karei/hirame/ganzoubirame.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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