寒い夜には、アカドンコ鍋

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 毎年寒い時期になると福島県から入荷してくるのがアカドンコ。見た目は他に例えようのない顔立ち。まあどう見ても不気味としかいいようがない。コヤツをどうするか? 身はぶよぶよ、初冬では肝も小さい。
 あんまり味があるとは思えないが鍋にするのがいちばんだ。ぶよんぶよんとしたのをポン酢とネギで身をすすり込むように食べると、どうしてどうして、うまい鍋を食べているような気がしてくる。まあ、湯豆腐を食べているような気分になって、豆腐と思って噛みしめたらジワリと旨味が浮き上がってきて「これはなんだと」感動してしまうような状況に陥る。それが、この魚の持ち味である。
 こんな魚、居酒屋などで売れるんだろうかと思っていたら八王子では大人気である。何箱かもってきて仲買が総て売り尽くしている。
 でも、この面相は凄いよね、と驚くよな。驚いて腰を抜かした婆がいるくらいだ。それを見て仲買が「婆がばばあを見てビックリした」と喜んでいる。そう、福島からの箱に一度だけ「ババア」と書かれていたのだ。
 まあ、とにかく食べてみる価値は大とぞ思う。

akadonko.jpg

市場魚貝類図鑑 アカドンコへは
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このページは、管理人が2005年12月 7日 21:16に書いたブログ記事です。

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