2006年1月28日アーカイブ

 内房富津にきたものの海は大荒れ。この開いた時間に保田まで行ってみる。びゅーびゅー吹いてくる風に閉口して港を出ようつぃて目に飛び込んできたのが「朝定食」ののぼり。ここに「520円 朝獲れ刺身付840円」とある。7時から営業なのであるから空腹を抱える身にはうれしい限りだ。
 気になってクルマをとめて国道127号に面した入り口に入ってみる。人っ子一人いない受付があり、正面に温泉の入り口。ゆったり暖まって来たのだろう。浴衣姿の男性が出てきた。いったいどこで「朝定食」が食べられるのかわからないまま左奥をのぞくと人影が。声をかけるとやっと奥に案内してくれる。ガランと天井の高い広間に3筋の机が並んでいる。窓側の机は下が堀り込んでいて足を下ろすと暖かい。
 せっかくここまで来たのだから「刺身付」を注文する。宿泊客の方達はいちばん窓に近いいい場所にいて、デカイ舟盛りを食べている。朝から舟盛りというのは凄いなと感心してしまう。

 あまり待たされないで出てきたのがアジの開き、生卵、海苔、納豆(地元館山のもの)、漬物の朝定食。これにキンメダイ、いなだ(ブリの幼魚)、イカ(種類がわからないがコウイカであるかも)。これは地元で獲れたものだろう。ここに冷凍の甘えび(ホッコクアカエビ)なんかが出てくると絶望的な気分になるのでまずは安心。この刺身もそうだがご飯、みそ汁となかなかうまいのだ。ただ惜しむらくはアジの干物。これは脂がない上に(なくてもいい)、焼いてから時間が経っていそうだ。もっと踏み込むと焼いて置いてあった物を温め直しているかも? ただ、これが840円というのは見事としかいいようがない。

banya0001.jpg
banya0002.jpg

 朝日に浮かぶ富士、荒れてはいるが東京湾口が見晴らせる。これは人気があるはずだ。ひとつだけ気になるのが酒の選び方である。「月桂冠」でもいいのだが、千葉は知る人ぞ知るうまい酒の産地である。「木戸泉」、「腰越」、「東灘」などどうして置かないのか。焼酎なども大手のもの。ここにも工夫の余地がある。

千葉県鋸南町保田漁協 ばんや
http://www.awa.or.jp/home/hota-gk/menu.htm


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/

 朝方、眠くて、それでも起きるべく格闘し、またうとうとしている間に7時近い時刻となってしまう。
 朝食は三河湾産目ざし(カタクチイワシ)、湯通しマツモ、館山納豆菜の花、宮醤油店のキュウリの醤油漬け、木更津のきんのり丸さんにいただいた海苔、炒り卵、超具だくさんみそ汁、ご飯。きんのり丸さんにいただいた海苔をあぶって暖かいご飯を巻いて食う。ついついご飯を2膳。

 市場から帰宅したのが10時過ぎ。
 アイゴ、気仙沼のmakoさんから送っていただいたアズマニシキについていたホタテエラカザリを撮影。
 正午まで雑事、寿司図鑑作成。
 昼過ぎにお茶の水に出る。お茶の水には8時まで。

 豊田駅に帰り着いたのが9時。空腹感を抱えて『開花』に立ち寄る。
 焼酎のお湯割りで湯豆腐、養殖サバの刺身、ポテトサラダ。養殖のマサバは臭いが感じられず、意外にうまい。脂っこい魚が好きな向きにはお勧めかも。支払は2000円なり。

kaika.jpg
最近、市場でよく見かける養殖のマサバ。敬遠していたという開花、「意外にうまいだろ」と言う

 帰宅は10時。風呂を浴びてから画像の整理。0時になってまだ整理が終わらないままダウン。


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/

 睡眠不足の日々が続いていて市場の前に立つと頭がくらくらする。凍り付いたクルマに置いてあった「お〜いお茶」が完全に氷になっていて、おでこに当てると気持ちがいい。
 八王子魚市場、場内にはいって目に付いたのは千葉県産の大きなトリガイ。むき身が10センチ近くでデカイ。6つで1300円。ただこんなに大きいと握りには大きすぎないだろうか? 剥いたバカガイ、タイラギなど、春近しかな。近海には宮城県から「めかぶ(ワカメの成長点)」。

 場内『海老辰』に伊勢湾三重県村松町からであろうイワガキが来ている。夏が盛期となるイワガキの先頭を切っての入荷はいつも伊勢湾村松町である。
iwagaki.jpg

 八王子綜合卸売センター、高野水産には和歌山県串本市「出口水産」からの魚。ミナミイズスミ、オキナヒメジなどの入り会い、アイゴ。コブダイ(かんだい)の入荷も増えてきている。
 八王子総合卸売協同組合の魚屋を回り、漬物屋で菜の花漬けを見つけて、値段を聞いてやめる。
 八王子綜合卸売センターにもどって『河辺ハム』の店長に「おはよう」と言うと、バットにうまそうな牛筋を並べている。「これうまいぞ!」というので値段を聞かないで買うと「1000円だしな」と全部くれる。
「1キロ以上入っているからな、高い和牛のだから、煮込みかカレー作るといいよ」
「煮込み作れるかな」
「作ってやろうか」
「まあ自分でやってみるよ」

 ビックリ屋でメークイン1袋、脇にうるい(オオバギボウシ)があって値段を聞くと「2つで250円よ、安いでしょ」。本当に安いので買う。

『市場寿司 たか』でアイゴの握りを撮影。厳寒のアイゴは身に臭みもなく、旨味があってまことにうまい。


ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/

月別 アーカイブ

このアーカイブについて

このページには、2006年1月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2006年1月27日です。

次のアーカイブは2006年1月29日です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。