イサキは夏の魚なのか? 寒い時期から始まる外房でのイサキ釣り、やっと手にした獲物が冷たい。そのイサキが脂がのっていてうまいのだ。市場にあってもとぎれないイサキの入荷。あえて「まずいな」と思うのは産卵後から秋まで、寒暖計の柱が下がるにつれてイサキはどんどんうまくなってくるのだ。
「ただね、寒の時期のイサキ、どう料理するの」というのだけれど暖かなコタツで刺身、塩焼き、いいじゃないの。それでも寒く震え上がる船中、刺身、塩焼きでは帰宅後に思いが馳せないのだ。
寒のイサキを鍋に出来ないものか? と無理矢理考えたのがすっぽん地でやるしゃぶしゃぶ。すっぽん地は酒半分、水半分のこと。これを鍋に満たして昆布を入れる。煮立ってきたら塩で味つけ。ここでイサキをしゃぶしゃぶにするのだ。地に酒が多いためだろう、やたらに身体が温かくなる。
ひとひらの 雪沈み行く イサキの目(秋野一人)
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