長閑な春日より。そんな晴れやかな朝に重い頭を抱えて市場に向かう。
八王子魚市場、特種に長崎県佐世保からコモンハタ【南日本に棲息する中型のハタで美味なもの。ハタであるので当然高い】。
市場魚貝類図鑑のコモンハタへ
http://www.zukan-bouz.com/hata/mahata/komonhata.html
千葉県御宿からは活け締めすずき【スズキ だいたい50センチ以上。日本各地の沿岸に棲息。昔は淡水で生かせるために、保存性がよく高い魚であった。ただし今では値が落ちている。安くてうまいのだからもっと食べられていい】。神奈川県から、せいご【スズキ 30〜50センチほど】。これからが旬であり、入荷も増えてきている。
市場魚貝類図鑑のスズキへ
http://www.zukan-bouz.com/suzuki2/suzukika/suzuki.html
高知県からキンメダイ【北海道東部以南の太平洋側。インド洋、大西洋、また南半球にも棲息する。産地は千葉県、静岡県、高知県など】、山口県萩市から白ばい【エチュウバイ 日本海に棲息】、茨城県鹿島灘から地はま【チョウセンハマグリ 鹿島灘以南の外洋に面した砂地に棲息。やはり減少しているもので値段は高い】、みるがい【ミルクイ 北海道から九州、朝鮮半島の潮間帯から水深20メートルの砂泥地。東京湾でも健全で江戸前ずしの代表的ネタ。高価】。
鈴木さんと立ち話をしていたらマグロ担当のムッシュが冷凍メバチの切り身を持ってきてくれる。一切れ食べたらうまい。久しぶりにいい「ばち」である。
市場魚貝類図鑑のメバチマグロへ
http://www.zukan-bouz.com/saba/maguro/mebatimaguro.html
『海老辰』にまわると青森から、かき【ミネフジツボ 瀬戸内海、三河湾、浜名湖などにも棲息するが、本来は寒海のフジツボ。青森県だけで食べられていたものだが、現在は関東の市場でも見られる。非常に高価】。
八王子綜合卸売センター、八王子総合卸売協同組合とも同様の品揃え。
八王子綜合卸売センター『ビックリ屋』には、鹿児島県からはんだま【水前寺菜、金時草などとよばれるもの。「はんだま」は沖縄での呼び名】。石川県金沢で買うと高いものが、八王子魚市場では2束100円。
帰途、旗野農園にはサンチュ【かきちしゃ 葉を手で摘みながら収穫するための「ちしゃ(レタス)」の仲間】、そして今期初めてのトマトが出ているがキズトマトしか残っていない【現在のトマトの旬は4月、5月である。これは涼やかな地方で生まれたトマトにとっていちばんいい季節なのだ。よく真夏のトマトはうまい。または昔のトマトはうまいなんて言う人がいるが、正しいとは思えない。当時のトマトの品種は少なくポンテローザなどなのだが今食べてうまいかどうか疑問。ちなみに旗野農園は無加温】、そしてこれも旬のイチゴ。たっぷり野菜を買い帰宅。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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愛知県大府市「寿納豆」の「いちずに納豆小粒」 後の記事 »
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