布団に潜りこんだと思ったら朝だった。そしてクルマに乗り込んで八王子魚市場に到着したのが7時半過ぎ。『源七』では、ばかっけ【バカガイ 都内では青柳】を茹でている。それを見て場内に。
入り口近くに北海道噴火湾からのキタムラサキウニ【北方系のムラサキウニ。今ではムラサキウニと言えばほとんどがこれ。むいて弁当箱につめたとき「白」と呼ばれ、「赤」エゾバフンウニと区別される。入荷は早春から夏。旬は5〜7月】。みるとよく身【生殖巣】が詰まっている。うまそうだが、まだ高い。
市場魚貝類図鑑のキタムラサキウニへ
http://www.zukan-bouz.com/sonota/uni/kitamurasakiuni.html
ホタテの稚貝【養殖ホタテの間引きだと思われる。これをみそ汁や酒蒸しにする】、メダイ【北海道以南のやや深い場所に生息】、ビンナガマグロ【世界中の亜熱帯、温帯を回遊。ツナ缶などにされるほか、「びんとろ」として刺身も人気】、マガレイ【東シナ海、沿海州、日本海、千葉県以北に棲息。もっとも入荷量の多いカレイ】。
北海道山越郡八雲町「ヤママル勇内山鮮魚店」からバカガイ【オホーツク海から九州、中国大陸まで広く干潟などに棲息。比較的値段の安い二枚貝。江戸前握りでの「青柳」は千葉の地名】。北海道のバカガイは大きいのだが、今回は比較的小振り。やはり北海道ものならデカイほうがいいな。
市場魚貝類図鑑のバカガイへ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/heterodonta/bakagai/bakagai.html
『源七』で茹でばかっけ【バカガイ】を買って八王子綜合卸売センター、八王子総合卸売協同組合に向かう。
八王子総合卸売協同組合「光陽」で姫はラーメン、レバニラ炒めで朝食。疲れているときにはやっぱりレバニラ炒めが効く。
そして『三恵包装』でお菓子。八王子総合卸売協同組合『河村青果』で熊本県八女の竹の子、米ぬかは『日本堂』。
八王子綜合卸売センター『高野水産』には北海道から八角【トクビレ 東北以北に棲息するカサゴ目トクビレ科の魚。トクビレ科ではもっとも大きくなる】がたっぷり。札幌の「北海いずみ水産」という荷主からきたもので大小オスメス混ざって値段が安いので購入。ちなみに八角はオスの呼び名。
市場魚貝類図鑑のトクビレへ
http://www.zukan-bouz.com/kasago/tokubire/tokubire.html
八戸の「マルゲン水産」からは吉次【キチジ この「きちじ」というのは福島宮城、岩手、青森などでの呼び名。昔はかまぼこの原料になるくらいとれたという(一説には釜石の笹蒲鉾の原料にもなったという)が今では貴重品。市場ではもっとも値の張る魚】。土曜日なので『高野水産』の混み具合凄まじく、太郎が初めて魚を卸すのだというのでスズキを買い帰宅。
市場魚貝類図鑑のキチジへ
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香川から天然マダイ【北海道以南に棲息。春が産卵期】、北海道からアツエゾボラ【銚子以北、北海道に棲息。市場ではBつぶ】。
さて、今週は荷は少なくなかったもののめぼしいものに欠ける一週間であった。そのため寿司図鑑のネタも増えず。寿司図鑑作成では竹の子生活が続き、在庫もそろそろ尽きてきている。
結局、八王子綜合卸売センターを出たのが9時過ぎ。大急ぎで帰宅。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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