しかし、年をとるごとに忙しくなる（これは実質的なものだろうか？ ちあみにお金とはまったく縁がない）なんて思いもしなかった。確かに30代なんて徹夜も日常茶飯事であり、机の上で寝たこともある。でも休日は千葉県勝浦の防波堤や磯でのんびり釣り糸をたれる時間はあったのだ。50歳を前にして加速度的に分刻みの生活の時間が増えている。この深夜も２時間ほど机に向かって雑事をこなして、朝っぱらから強烈な頭痛に悩まされている。これは海の極道さん、沼津の飯塚さんなど先輩方に50代の生き方を学ばねばならぬと思う。
朝方、朝食を作っていると築地の尻高鰤さんからケータイ。２日の木更津のバーベキュー一緒に行きませんか？ というのと河合智康さんの死の話。一瞬、「河合……」と思い浮かばないのが真横の本棚に『日本人とさかなの出会い』があり、「イワシの予報官」の河合さんのことだと気づく。押っ取り刀で朝刊を見るとお子さんに奥さんともども殺害されたと掲載されている。これで一気に眠気がさめてしまって、朝食作りは家人とバトンタッチ。河合智康さんは水産関係だけでなく分野を広げて今もっとも良質な本をだしておられる。残念と思うとともに痛ましい。
朝食を済ませて市場で一時間ほど。いろんな人に声をかけられて、立ち話ばかりしている。八百屋の『ビックリ屋』で家人のために今期初のアメリカンチェリー。
帰宅は10時。せっせとメールの返信。ブログ・掲示板に悪質ないたずらが相次いでいて、世の中こんなバカがいるんだな、と嘆く。人としてまともに、誠実に生きたらどうだい、大バカ野郎。そうしたら人に悪口を書く暇なんてないだろうに！
正午過ぎに外出。よしなしごと８時台に終了。うれしい。あんまりうれしいので四谷の『鈴傳』で立ち飲み２合。高知の「しらぎく」、石川の「獅子の里」ともにウマイ。肴は鶏肝の甘煮、そら豆。これで1800円也。
帰宅は10時。風呂に入って第一回目の眠りに落ちる。
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
高知の永野さんがテレビに 後の記事 »
シーフードショー
河井智康さん残念です。
その方存じ上げなかったのですが、本棚見たら持ってました。
「すしの魚」という河井さんの本としては横道系だと思うし、内容も「やさしい日本語」的な入門編だけど、写真が一杯載ってて嬉しくて買った気がする。今みたいに雑誌寿司特集もこれほど無かったし（今ちょっと異常ですよね）。
ご冥福をお祈りいたします。
ご無理されないように！まあ自戒も込めてですが･･
今度はぼうずコンニャク組の皆さんでゆっくり遊びに来て見てはいかがでしょうか？ログハウスを利用して遊びましょう！
きんのり丸さん、こんど海人つづきさんと投網を打つ会をしましょう。
魚という名で出ていますさん、「すしの魚」はビジュアルな比較的売れせんをいった在り来たりな本です。これは河合さんとしては退官後のものですね。やはり「イワシの予報官」としての本が面白いでしょう。
私も河合智康さんのの死去には大きな衝撃を受けました。こういう亡くなりかたをされたせいか、あれだけの成果を上げられた研究者で、また文化人としても活躍された方なのに、追悼・訃報のニュースが全く報道されていないのは、ひたすら悲しいばかりです。