知らなかったな、まさか市場での平貝(たいらがい)に2種あるなんて。考えてみれば図鑑には答えがあったわけで、それを愚かにも見落としていた。これを教えてくれたのが倉敷市児島の「からこと丸」さんのホームページ。ここには大小のタイラギの画像が載っていてよく見ると表面に筋状に棘がみえる。最初これはハボウキガイかなんかだと思っていて、それで何度も見返して。海の極道さんにも見てもらい、千葉県立中央博物館の黒住先生になんどもケータイを入れて「だいたいどの産地のタイラギにも2種あり、市場にも2種のタイラギがいるはずです」という答えを得た。
それでデータベースを改めて見直すと貝殻の表面が滑らかで模様がないタイラギと、貝殻の表面に筋状の盛り上がりがあり、ときに棘立つリシケタイラギがちょうど半々にある。またときに混ざっているのも面白い。
貝柱だけになるとまったく見分けがつかない。微妙な色合いの違いが出てくるが、まあだれも気にしないだろうし、味わいにはまったく違いがない。まあ、貝に興味のある方、蘊蓄好きのお父さんが知って無駄ではないだろう?
画像は昨年、築地で撮影したもの。これはリシケタイラギ
市場魚貝類図鑑のタイラギへ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/pteriomorphia/uguisugaimoku/tairagi.html
市場魚貝類図鑑のリシケタイラギへ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/pteriomorphia/uguisugaimoku/risiketairagi.html
●岡山県倉敷市児島「からこと丸」のホームページへ
http://www.tamano.or.jp/usr/karakoto/siohigari.html
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
http://www.zukan-bouz.com/
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子供の頃の「カツ」はこれだった 徳島「フィッシュカツ」