晩春から初夏にかけて主に西日本でとれるのがカミナリイカ。昔は「紋甲いか」と呼ばれていたが、輸入ものの大型コウイカにこの名を使ってから、紛らわしいので標準和名で通したい。ちなみに高知県高知市浦戸湾では「真いか」と呼ぶ。
このカミナリイカ、コウイカの仲間でも大きくなるもののひとつ。この時期の漁は産卵で岸に寄ってきたイカをとるのだが、2キロ、3キロ近いものまである。肉厚で甘味のある身は刺身にして最高にうまい。また分厚い身であるので煮る焼くも、より甘味が増してうまいものだ。
これを永野廣さんにいただいて、湯引きにしたり、和え物にもしようか。いろいろ考えていたら子供達から「ステーキがいいな」とリクエスト。この料理法は表皮に切れ目を入れて、サラダオイルを垂らしたフライパンを強く熱して短時間でソテー、イカを取りだして、ここに酒、醤油、バターを入れてモンテ(泡立つように)する。これを焼いて置いたイカにソースとしてかけるだけ。いとも簡単な料理であるが、家族はこれがいちばんうまいという。
さて、浦戸湾のカミナリイカ漁も終盤となる。味わってみたい方はお早めに。
高知市「土佐の日曜市」土佐の廣丸
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市場魚貝類図鑑のカミナリイカへ
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