甘エビ学 事始め01 タラバエビ科について

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 一般に甘エビを知らない人はいないだろう。「甘海老」「甘えび」「アマエビ」、刺身で食べて甘いから「甘エビ」というわかりやすいネーミングである。この「甘エビ」の正体がホッコクアカエビなのである。でもこの標準和名を知る人は皆無だろう。知っているとしたらかなりの魚通。
 このホッコクアカエビとはどういったエビなのか? 大まかに説明するとエビであることは間違いない。エビの仲間のタラバエビ科に属している。ではタラバエビ科とはなんぞや? と言われると意外に多くの方達がホッコクアカエビ以外のエビにも接しているのである。ただ、このタラバエビ科を分類学的な呼び名で説明しても多くの方がとまどいそうである。それで「タラバエビ科」のなかで唯一一般の方でもエビの姿までたどり着けそうな「甘エビ」すなわちホッコクアカエビをさす言葉を使って説明する。

 ここでは以後、タラバエビ科=「甘エビの仲間」として説明する。また、この甘エビ類で、よく食べられている順番に揚げてみる。

ホッコクアカエビ=甘エビ
ホンホッコクアカエビ=甘エビ(アイスランド、ノルウェーなど)
トヤマエビ=ぼたんえび
モロトゲアカエビ=しまえび
ボタンエビ=ぼたんえび
ヒゴロモエビ=ぶどうえび
ホッカイエビ=ほっかいしまえび
スナエビ
ミツクリエビ
パナマミノエビ=サクラボタン(パナマなど)
以上が市場で見かけるもの。

ジンケンエビ
ミノエビ
アカモンミノエビ
テラオボタンエビ=はくぼたん
これは一部の産地ででまわる。

ブドウエビ
テンジクジンケンエビ

まず一般には見ることすらない

 この市場で流通するエビはどれもやや値のはるものばかり。またトヤマエビ、ホッコクアカエビなどは輸入も盛んである。この甘エビ(タラバエビ)の仲間をていねいに解説していきたい。

amaebinn001.jpg
新潟県能生町であがったばかりの「甘エビ(ホッコクアカエビ)」。当地では「なんばんえび」「こしょうえび」と呼ぶ。「なんばん」「こしょう」ともに赤い唐辛子の意味

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このページは、管理人が2006年7月18日 14:13に書いたブログ記事です。

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