さて最後のマグロのワタ料理が煮込みである。食道、腸などとともに入っていたのが土佐で言うところの「ちちこ」すんわち心臓である。これを味噌で煮込む。これを永野廣さんの弁を借りると「モツなんかの煮込みに負けませんね。うまさでは。それにコレステロールなんかあまりないでしょ。まあ漁師は煮込みと言ったらこれです」。
ワタはよく水洗い、心臓は適当に切って水に入れて血抜きをする。鍋に水を張り、酒、味噌、ショウガ一片を入れて、マグロのワタと心臓を投げ込む。ガスの火をつけて煮たってアクが出てきたら丁寧にとる。1時間も煮込めば出来上がりである。これほど簡単に、これほどうまい煮込みが出来るのも材料が新鮮だからだろう。
沖合で今日もマグロと格闘しているであろう香美郡夜須町手結漁協所属の大力丸さん、土佐清水市土佐清水漁協所属の第18司丸さんには感謝。また送ってくれた永野さんにも感謝しなければいけない。
これで飲(や)るのが焼酎の梅割。マグロのワタ煮込みには焼酎がまことに合うぜよ!
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