エゾバイ煮方談義

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「源七」のあんちゃん、若だんな、当然社長の千葉県船橋組はまことに貝の扱いに長けている。
 煮る、蒸す、貝殻をむくなど何気なくやっていることが、よくよく見ると真似の出来ないことばかりなのだ。
 そんな店先から甘辛い匂いが漂ってくる。見ると磯つぶ(エゾバイ)の醤油炊きである。一個食べてみると、少々甘めながら身は柔らかくついつい数を食べてしまう味わいである。

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「あんちゃん、うまいな」
 そのうまさに驚いて聞くと
「オレはさ、どちらかというと甘めにたいたのが好きなんだよな。だからこれ、酒・砂糖・しょうゆ」
 そこに横川町「鮨忠」さんが来合わせて
「うちは酒としょうゆだな。だけんど、これもいいな」

「これ少し買ってくよ」
 たまにはお金を払わなくてはいけないな、と思って袋に入れると、
「いいよ、持ってけよ」
 まったくさすがにあんちゃんは優しいのだ。
 ありがとうあんちゃん。
 これを「市場寿司 たか」に持ち込んで握りにしてみた。これも寿司ネタとしてなかなか捨てがたい。また明日も煮てくれないかな?

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このページは、管理人が2006年9月 5日 08:30に書いたブログ記事です。

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