先週末のこと、「お父さん、薬師神さんから荷物が届いているわよ」と家人からケータイ。押っ取り刀で帰り着くとなかには鯖寿司と「薬師神かまぼこ」のじゃこ天。じゃこ天がうまいのは当たり前であるが、それ以上に驚かされたのが鯖寿司である。
家人など大阪や京都に立ち寄れると買ってくるのは鯖寿司なのである。かの京都四条通り側の名店のなどは今や4000円近いのではないか? とても手が出ないね、なんて昨年ため息をついた。そんなときに届いた鯖寿司。これには家人が目の色を変えてしまった。
「早く」というので一切れ。その顔つきからしてもっと欲しいのがわかり、また一切れ。ボクも我慢できなくなって食べてみたら、これは久しぶりに最上の鯖寿司なのである。とにかく鯖の締め加減が絶妙である。愛媛県宇和島産なのだろうかマサバの脂ののりが見事と言うしかない。噛みしめるとジワリと甘い脂が浮き上がってくる。
すし飯もさすがに四国なのである。はんなりと上品(四国の味わいを表現するにこの言葉がぴったり)。「お父さん、全部食べてしまいそう」と言いながら本当に全部平らげてしまった。ボクも負けずに食べてしまったのだが、ぜんぜん勢いが違う。
この「薬」マークの鯖寿司、取り寄せが出来るのか? これは電話でもするしかないな。
薬師神かまぼこ
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ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑へ
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2006年9月5日(火曜)の市場便り