2006年9月5日(火曜)の市場便り

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 巷に「貧乏暇無し」なんていう言葉があるが「我こそ、それだ」と痛感する日々である。悲しく、悲しく、悲しくてやりきれないのである。「胸にしみる空の輝き」と朝の雑木林を下りていく。向こうには高尾山、そして遠く冨士は「秋の気配」、「風立ちぬ」というのもそろそろかな。

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 バカな哀愁心は放っておいて、八王子魚市場場内に入ると鈴木さんがエゾボラモドキを剥いている。産地は噴火湾荷主は澤田水産。見ると老眼鏡の奥の目が真剣。鈴木さんが真剣な顔つきをしているとついついからかいたくなる。ちなみにエゾボラ属の刺身用つぶはこのように貝殻を活かして剥かなくてはいけない。

 鈴木さんのところには北海道日高産の白貝(サラガイ)、同じく北海道産青柳の剥いた物、ロシア産アカガイ。特種には北三陸産とある、なめた(ババガレイ)。なんだかババガレイが来ると秋だなと思う。

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北海道日高産の白貝(サラガイ)。値段も手頃でうまいのだ

 また鳥取県網代港からは大きなハタハタ。時期的にはかなり早い入荷だし、大きさ的にも特筆すべき。

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 その近海の前に惣菜や干物を売る場所があって「横山水産」の「キムチ味いか鉄板」というのがある。コレは間違いなくうまそうである。

「源七」ではあんちゃんがアカニシの蒸した身を切っていてこれから煮付けるのだという。「海老辰」には大間からの本鮪(クロマグロ)。あまりに高そうなので味見とはいかない。
 帰ってくると「源七」の若だんなも銚子からデカイ本鮪(クロマグロ)を持ってきている。でもまだ下ろしたばかり。早くさばけよ。

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 八王子綜合卸売センター「高野水産」にも魚は少ない。「東京かじの」の迷宮に入りたくなるがぐっと我慢。なすすべもなく帰宅。

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「東京かじの」の店長はまるで妖怪使いのように思える。この面白さをわかる方は食の達人である

 午後1時まで画像の整理とサイトの改訂。
 三鷹乗り換えのつもりで各駅停車の中央線に乗り込んで気がつくと阿佐ヶ谷、そのまま再度眠ってしまって気がついたらお茶の水なのだ。
 よしなしごとは7時過ぎまで。沼津の飯塚さんから魚が来ているので大急ぎで帰宅。帰宅後雑事多々。いつ眠りにつけることやら。


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