画像は大分県の丸昌水産からきた大きなイトヒキアジなのである。相模湾などでも小さな糸を長く引っ張っているジュディ・オング(古いな)のようなのはよく見かけるが九州や四国ではこのように1メートル近いのも珍しくない。主に黒潮のさす九州、四国、和歌山などでよく揚がるもの。これが駿河湾などでも年々増えているように思えるのは温暖化のせいだろうか?
魚体が平たく歩留まりが悪い、しかも見慣れぬものなので市場でも「なんだなんだ」と野次馬ばかりで実際に買っていくのは勇気が必要であるらしい。でも味わいはアジの仲間でけっして悪くなく、この秋口から初冬にかけてはそれなりに脂がある。身質としてはシマアジにも似ているのだから安ければお買い得な魚である。また飲食店や魚屋で陳列ケースにスペースがあるなら、見事な飾りとなる。
●イトヒキアジの地方での呼び名を集めています
市場魚貝類図鑑のイトヒキアジ
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